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2020年8月 9日 (日)

中国料理の特徴と主な料理4 -上海料理(紅焼肉・上海粗炒面)と上海リニアモーターカー-

 広島からカンボジア・シェムリアップへ向かう途中,中国・上海で飛行機を乗り継ぎました。

 乗継ぎにまとまった時間があったので,上海浦東国際空港を出て上海中心街を散策しました。

 今回は上海の街で味わった料理や上海の街,そして上海リニアモーターカーなどを御紹介したいと思います。


上海リニアモーターカー乗車

 上海浦東国際空港から上海中心街への公共交通機関は,地下鉄,リニアモーターカー,エアポートバス,タクシーなどがあります。

 リニアモーターカーが一番速く着きそうですが,実はこのリニアモーターカー,上海中心部までつながっておらず,空港から上海中心部までの半分ぐらいの距離で終わってしまいます。

 そこから先は,結局同じ空港から出発する地下鉄二号線の地下鉄に乗り換えなければならないので,空港から地下鉄1本で向かう方が,少し時間はかかりますが,安くて楽です。

 それでも,鉄道好きの私は「世界最速の商業列車」と呼ばれる上海リニアモーターカーに乗ってみたかったので,空港から乗車しました。

(上海リニアモーターカー外観)
Photo_20200725223401

 上海リニアモーターカーの運賃は,地下鉄の何倍もするので,乗客のほとんどは外国人観光客で,車内もガラガラに空いていました。

(上海リニアモーターカー車内)
Photo_20200725223501

 いざ出発!リニアモーターカーはぐんぐん速度を上げていきます。

(上海リニアモーターカー車窓)
Photo_20200725223502

 磁力で車体が浮いているので音は静かです。

(上海リニアモーターカー速度表示 時速301km)
301km 

 このリニアモーターカーは時速301kmが最高でした。

 この速度は日本の新幹線とほぼ変わらないのですが,リニアモーターカーに乗車したという感動を味わえました。

 終点の龍陽路駅で地下鉄二号線に乗り換え,中心街を目指しました。

(上海リニアモーターカーと上海地下鉄の切符)
Photo_20200725223801

 写真上側が上海リニアモーターカー(上海磁浮列車),下側が地下鉄の切符です。

 切符は紙ではなくプラスチックのカード式で,出場の際に自動改札機で回収されます。


浦東地区・外灘・洋館

 上海随一の繁華街のある南京東路駅で下車し,上海の2大人気エリア「浦東(プウドン)」と「外灘(ワイタン)」地区を見学しました。

(上海・浦東地区)
Photo_20200725224001

 浦東地区の超高層ビル群と東方明珠塔(テレビ塔)です。

 職場旅行以来,十数年ぶりに上海に来ました。

 上海初訪問の際は,見るものすべてが新鮮で,日本とはまるで別世界だった印象がありますが,今回は旅慣れてきたからか,2回目の訪問だったからか,普通に日本国内を観光しているような感覚でした。

(上海・外灘・洋館)
Photo_20200725224002

 外灘の洋館が建ち並んだ様子です。

 それぞれの洋館の上に中国の赤い国旗が掲げられているのが印象的でした。


上海料理店で食事

 周囲を散策した後,福州路と四川中路の交差点にある上海料理店「上海姥姥(シャンハイラオラオ)」というお店を訪問しました。

(上海姥姥)
Photo_20200728185501

 メニュー表を見て,上海ならではの料理が食べたいと思い,豚肉の甘辛煮「紅焼肉(ホンシャオロウ)」と上海焼きそば「上海粗炒面(シャンハイツーチャオミエン)」を注文しました。

 この2種類で十分なのに,女性店員から「白ご飯もないと」,「お茶もつけますね」という意味のことを言われ,「多いんだけどな…」と思いつつ,言われるがままに従いました。

(紅焼肉・上海粗炒面・白飯小碗・大麦茶)
Photo_20200728185701

 「想像以上に多い…」。つい日本の中華料理店の感覚で注文した私が間違っていました。


紅焼肉

(紅焼肉)
Photo_20200728185801

 上海を代表する料理「紅焼肉」です。

 豚バラ肉の角切りを醤油,砂糖,酒で煮込んだ豚の甘辛煮です。

 1つの大きさが4~5cm角もあり,しかも約3分の1は脂身,これが十数個山積みされていたので,とてもボリュームがありました。

 ゆで卵も2個分添えられていました。

 飴煮のような甘辛い角煮は,それだけでいただいても,白ご飯と一緒にいただいても美味しかったです。

 私は食べ残すのが嫌で,頑張って食べたのですが,量が半端なく,甘くて濃い味付けで,脂身も多かったので,食べ切ることができませんでした。
 (複数で来られていたほかのお客さんもよく残していましたが,これが中国の料理店では当たり前なのかも知れません。)


上海粗炒面

 続いて上海焼きそば「上海粗炒面」を御紹介します。

(上海粗炒面)
Photo_20200728190701

 もっちりした太麺をチンゲンサイや細切り肉と一緒に炒め,醤油や砂糖,オイスターソースなどで味付けた焼きそばです。

 油が大量に使われていて,かなりこってりしていました。
 (上海で麺を注文すると,「油そば」とも言えるような,油たっぷりの麺料理が出されることも多いです。)

 甘めの醤油焼きそばで,日本のソース焼きそばとは異なる趣きがあり,美味しかったです。

 油が少なければもっと食べやすいのですが…。


 1人で,しかも少食な私が,この2つの大皿料理と白ご飯という組合せは量的に少し無茶でしたが,濃い味付けでこってりした料理ばかりだったので,白ご飯と一緒に食べたのは正解でした。

 「紅焼肉」にも「上海粗炒面」にも当てはまることですが,一般的に上海・江南料理は醤油,砂糖,酒,黒酢などを利用したこってり甘辛な味付け,甘酸っぱい味付けが特徴です。

 食事後,支払いをすると,紅焼肉が75元,上海粗炒面が26元,白ご飯が2元,お茶が1元で合計104元(1元=約17円で計算すると日本円で約1,768円)でした。

(レシート)
Photo_20200728192901

 レシートにも「上海粗炒面」とありますが,上海の街を歩くと,日本で言う「麺」のことを「面」と表現されていたことも興味深かったです。

 あと,中国人民元の通貨記号が日本円と同じ「¥」だったことも面白かったです。
 (今思えば,中国東方航空の機内販売のパンフレットを見て「妙に安いな」と思った自分が恥ずかしいです…。)

 お店を出て,食べ過ぎたので,再び上海の街を散策しました。


再び上海リニアモーターカー乗車

 夕方,夜出発の上海発カンボジア・シェムリアップ行の飛行機に乗るため,上海浦東国際空港へ戻りました。

 戻りも龍陽路駅から空港までは上海リニアモーターカーを利用しました。

(上海リニアモーターカー改札(龍陽路駅))
Photo_20200728194201

 日本では手荷物(X線)検査と言えば,飛行機に乗る時ぐらいですが,上海では列車に乗る際もその手荷物検査があります。
 (ちょっと地下鉄を利用する際でも検査を受ける必要があります。)

 車内はやはり空いていました。

 往路では新幹線並みのスピードしか感じなかったので,復路もあまり期待してなかったのですが,復路はグングンスピードを上げていくのがわかりました。

 「これはスピードが違う」と思い,電光掲示板を見ると…

(上海リニアモーターカー速度表示 時速430km)
430km

 時速430km!思わず「いいぞ!」と心の中で叫びました。

 このスピードだと確かに速いと感じ,興奮しました。

 これが上海リニアモーターカーの最高速度なのですが,このスピードを出せるのは,午前は9:00~10:45,午後は15:00~15:45の間しかないようで,私は偶然,最高速度が出せる時間帯の列車に乗車できたようです。

 時速300kmにせよ,430kmにせよ,距離が短いのであっという間に目的地へ着いてしまいますが,少なくとも日本のリニアモーターカーが開業されるまでは,上海のリニアモーターカーに乗ったことを自慢し続けようと思います(笑)


 上海浦東国際空港で約8時間の空き時間を利用しての上海観光。

 久しぶりの海外でしたが有意義なひとときを過ごすことができ,最終目的地カンボジア・シェムリアップを目指しました。

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コメント

紅焼肉は数名で取り分けて食べた方が良さそうですね(^_^;)
中国にはセットメニューは無いのでしょうか?
430km出せる時間が決まっているのは何故でしょうか?
通勤時間でもなさそうだし(・_・)

なーまん様

なーまんさん、こんばんは。
いつもコメントいただき、ありがとうございます(^_^)

確かに、紅焼肉は2~3人前だと思いました。1人で頑張って食べましたが、全部は食べきれませんでした(>_<。)
取り分けて食べるのが前提なのか、セットメニューはあまり見かけなかった気がします。

上海リニアモーターカー、430km/hで走るのはホント短時間ですが、これは、老朽化、騒音対策、距離が短く300km/hと到着時刻が1分程度しか変わらない、乗客が少ないなどの理由があるようです。
新型コロナ発生・観光客減少の今では、全く430km/h出してないのだとか…。
観光客が多い時間帯だけだったのでしょうね…。

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