カンボジア料理の特徴と主な料理13 -シェムリアップのホステルとレストランの料理(朝食・クメールコーヒー・揚げパンセット・ロックラック)-
カンボジアの食の体験記。
今回は,私がカンボジア・シェムリアップ市街のホステルでいただいた朝食と,レストランでいただいた昼食を御紹介したいと思います。
ワン・ストップ・ホステル・シェムリアップ パブストリートの朝食
カンボジア・シェムリアップで,初日の宿泊と最終日の休憩に利用した宿泊施設が「ワン・ストップ・ホステル・シェムリアップ パブストリート」です。
シェムリアップの中心街にある「パブストリート」の向かい,シヴォタ通り沿いにあるホステル(簡易宿泊施設)です。
(シェムリアップ・シヴォタ通り)
日系人の経営(ただしスタッフとの会話は英語が基本)で,欧米人を中心としたバックパッカーに人気の宿泊施設です。
私はツインルーム(二段ベッド・共用バスルーム)を1人で利用させていただきました。
(ワンストップホステル・ツインルーム)
部屋に入ると二段ベッドとは別に普通のベッドもあり,三人で泊まれる個室でした。
この部屋を1人で使って,1泊1,832円でした。(もったいないので奥のベッドしか使いませんでした(笑))
朝食は別途269円の追加で付けることができたので,ネット予約時に朝食もセットで予約しました。
1泊朝食付き,ベッド3台で2,101円(19.50 USドル)という安さでした。
翌朝,ロビーと食事会場を兼ねたフロアで朝食をいただきました。
(ワンストップホステルの朝食)
ホットコーヒー,トーストとクロワッサン(マーガリンとストロベリージャム),スクランブルエッグ,そして果物(バナナ,スイカ,ドラゴンフルーツ)と豪華な朝食でした。
パンはきちんと焼かれて温かい状態でしたし,スクランブルエッグも注文を受けてから1品ずつ調理されていました。
フルーツには南国らしさを感じました。
どれも丁寧に調理されている様子が伺え,美味しくいただけました。
「安いから朝食も付けておこう」ぐらいの気持ちで,正直あまり期待はしてなかったのですが,心温まる豪華な朝食をいただき,素敵な朝のひとときを過ごすことができました。
ちなみに,このホステルは6人・10人の相部屋となると1泊650円~700円程度で利用できます。
そこで私はカンボジア滞在最終日も,シェムリアップ国際空港を深夜に出発するまでの間,6人相部屋の1つを休憩場所として利用させていただきました。
カンボジア(シェムリアップ・プノンペン)でおすすめのホステルです。
レストラン「Tonle Sap(トンレサップ)」
シェムリアップ市街のメイン道路沿いに,カンボジア料理のレストランがありました。
レストラン「Tonle Sap(トンレサップ)」です。
(レストラン「トンレサップ」外観)
「トンレサップ(湖)」は,カンボジアの広大な湖の名前です。
雨季と乾季で面積が約3倍変わる「伸縮する湖」として,また生息する淡水魚の種類が300種類以上と「世界で最も淡水魚の種類が多い湖」として有名な湖です。
(レストラン「トンレサップ」店内)
店内は広くて開放的な雰囲気です。
こちらのレストランで昼食をいただきました。
お店のテーブルには,「カンボジア」というブランドのビールジョッキを使った箸・スプーン入れがありました。
(「カンボジア」ブランドのビールジョッキを使った箸・スプーン入れ)
「外国人観光客向けのお店かも」と思いつつ,席に着いて料理・ドリンクを注文しました。
クメールコーヒー
カンボジアのコーヒーと言えば「クメールコーヒー(カンボジアコーヒー)」です。
(クメールコーヒー)
カンボジアでは主にロブスタ種のコーヒーが栽培されています。
ロブスタ種のコーヒーは,強い香りと苦味を持っていることから,砂糖やミルク,甘いコンデンスミルクなどを加えて飲まれることが多いです。
このような飲み方で有名なのは,コーヒーにコンデンスミルクを加えた「ベトナムコーヒー」でしょう。
カンボジアの「クメールコーヒー」もベトナムコーヒーと同様に,砂糖やコンデンスミルクを入れ,甘くて粘りのあるコーヒーにして飲まれます。
今回いただいたクメールコーヒーも,コーヒーカップにスプーンが突っ込んであり,底のコンデンスミルクを混ぜて飲んだように記憶していますが,少し自信がありません。
揚げパンセット
東南アジアや東アジアの料理店で多くみられる,料理の前に出される揚げパンセットです。
(揚げパンセット)
注文しなくても皿に盛られた揚げパンが出されるのですが,これはサービスではなく,取った(食べた)分だけ後で課金されるシステムです。
ロックラック
カンボジアの代表的な料理「ロックラック」です。
(ロックラック)
ロックラック(大皿の右上)は,牛肉のサイコロステーキに甘辛いたれを絡めた料理です。
メニューの英語表記には「Sauteed Beaf Lok Lak with Steam Rice」(牛肉のソテー「ロックラック」ライス添え)と説明されていました。
値段は12,000リエルでした。
4,000リエル=1USドルとして,12,000リエルだと3USドルになりますので,当時(2019年11月)の為替レートで計算すると約330円です。
プレートには,ロックラックのほかに,目玉焼きをのせたライス,キュウリ・四角豆(ブラピエイ)などの生野菜,調味用のブラックペッパー・塩・ライムが用意されていました。
スープ付きです。
ロックラックにライムを絞っていただきました。
甘辛いので,ライスや半熟の目玉焼きとの相性も抜群でした。
食べ進めていて,少し味が単調に感じてきたら,スプーンで塩こしょうをすくって加えるとはっきりとした味になりました。
また生野菜やあっさりしたスープと一緒にいただくと,さらに食が進みました。
マイルドな味付けで,日本人好みの味だと思いました。
アンコールワットなど多くの遺跡があり,世界中から観光客が訪れるようになったシェムリアップは,高級ホテルや高級レストランなどでは日本に引けを取らない物価となっていますが,地元のホステルや飲食店をうまく利用すれば,割安に旅行を楽しむこともできます。
<カンボジア料理・菓子 関連記事>
「食文化関連記事一覧表・索引」の「各国料理の特徴と主な料理」にある「カンボジア料理」を御参照ください。
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コメント
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一度だけユースホステルに宿泊した事がありますが、似てますね^^
六人部屋だといろんな国の人がいそうですね(^-^)
肉好きなので、ロックラックは大盛り!
コーヒーのコンデンスミルクは遠慮しておきますm(_ _)m
投稿: なーまん | 2020年10月14日 (水) 22時25分
なーまん 様
なーまんさん,こんばんは!
いつもコメントいただき,ありがとうございます<(_ _)>
なーまんさんもユースホステルを利用されたことがおありなんですね(^-^)
私は初めてだったのですが,相部屋の場合,自分が使えるスペースは自分用のベッドと鍵付きのロッカーしかなくて,床の上すら共用スペースなので荷物が置けない状況になることがわかりました。
帰りに利用した際は6人部屋だったのですが,同じ部屋には欧米人カップルが泊まっておられました。
シャワー室や朝食会場でも欧米人ばかりお見かけしました。
欧米人や日本人に人気のホステルでした。
ロックラック,確かに皿に占める肉料理の割合が少ないような気もします(^^;)
カンボジアの代表的な料理に牛肉を使った料理があるというのが不思議でした。
コーヒーにコンデンスミルクを入れるのは,ストレートで飲むより美味しくなるからでしょうね。
甘くて美味しいですが,カロリーも高くなっちゃいますよね…(^^ゞ
投稿: コウジ菌 | 2020年10月15日 (木) 23時08分