せとうち広島デスティネーションキャンペーン -ミタイケンひろしま弁当-
せとうち広島デスティネーションキャンペーンと「ミタイケン」
JRと自治体,観光事業者等が共同で実施する大型観光キャンペーン「デスティネーションキャンペーン」。
2020年10月1日から12月31日までの期間は,広島を中心とした「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」が実施されています。
このキャンペーンのキャッチコピーは「ミタイケン」です。
「未だ体験したことのない魅力の発見」という意味を込めた「未体験」をもとにしたコピーですが,広島弁の「~たいけん」という表現にもかけられています。
広島弁で「~たいけん」と言えば,「~したい(のです・から)」という意味になります。
したがって,4つの「ミタイケン」である「観タイケン」・「味タイケン」・「実タイケン」・「魅タイケン」は,それぞれ「観たい」・「味わいたい」・「実(体験)したい」・「魅(力)を感じたい」という意味になります。
実は当ブログでもすでにいくつか御紹介しています。
「観タイケン」に登場する「クルーズフェリー シーパセオ」,「味タイケン」に登場する「道の駅世羅のグルメ・お土産」,「実タイケン」に登場する「しまなみレモンバイク」,「魅タイケン」に登場する「三次もののけミュージアム(湯本豪一記念日本妖怪博物館)」などです。
私の場合はすべて「食べタイケン(食べたいから)」,「食を知っていただきタイケン(食を知っていただきたいから)」記事にしているわけですが(笑)
今回はそんな「ミタイケン」にあわせて販売されている駅弁を御紹介したいと思います。
ミタイケンひろしま弁当
「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」の期間中,広島駅弁当株式会社から広島をまるごと味わえる弁当「ミタイケンひろしま弁当」(1,200円)が販売されています。
興味を持った私は,この弁当を広島駅構内「ekie」にある広島駅弁当の売店「驛むすび」で購入しました。
(「ミタイケンひろしま弁当」販売の様子)
地元の駅弁を食べるというのは,私にとってまさに未体験で,ワクワクしながら自宅に持ち帰りました。
(「ミタイケンひろしま弁当」)
黄色をベースにし,かわいいイラストで広島の名所・名物・名産が紹介されています。
それでは箱を開けてみましょう。
(「ミタイケンひろしま弁当」(開封))
箸やおてふきと一緒にお弁当のお品書きが入っていました。
黄色は,広島の温暖な気候や広島レモンをイメージした色なのでしょうか。
お品書きを裏返すと,広島の代表的な食べ物(牡蠣・レモン・もみじまんじゅう)の説明書きがありました。
(「ミタイケンひろしま弁当」お品書き・裏面)
※画像をクリックすると拡大します。
このお弁当にはこれらの食べ物がすべて入っています。
「早くお弁当の中身を見タイケン」,中敷きを取りましょう。
(「ミタイケンひろしま弁当」)
宮島の大鳥居をイメージするような赤い仕切りで囲まれています。
全体的に茶色いおかず・ご飯が多いですが,それも含めて広島らしさの詰まったお弁当となっています。
それでは,個別にお弁当の料理を御紹介したいと思います。
(出汁巻玉子・茄子のお浸し じゃこ味噌和え)
「出汁巻玉子」
広島県には養鶏場がたくさんあり,小売店でも広島県産玉子が販売されています。
その広島県産玉子を使い,ふわふわに焼かれた出汁巻玉子です。
「茄子のお浸し じゃこ味噌和え」
呉市の「音戸ちりめん」など,カタクチイワシの稚魚を茹でて乾燥させた「ちりめんじゃこ」も広島ならではの食材です。
甘辛く炊いた茄子のお浸しを,甘味噌で味付けしたちりめんじゃこ(広島県産)で和えた一品です。
(あなご飯)
「あなご飯」
ごはんに醤油で柔らかく煮たあなごがのせられた「あなご飯」は,お好み焼や牡蠣料理と並んで広島を代表する料理であり,駅弁でもよく登場します。
(カキフライ・レモンゼリー)
「カキフライ」
カキフライも広島らしい料理の1つです。
添えられた調味料が醤油ではなくソースなのも広島ならではです。
個人的意見ですが,カキの天ぷらもおすすめです。
「レモンゼリー」
広島県産レモンを使ったレモンゼリー。
広島県尾道市瀬戸田町は,国産レモン発祥の地で,広島県はレモン生産量全国一を誇ります。
レモンゼリーにはレモンピールも入っており,酸味が効いて美味しかったです。
(じゃこ飯)
「じゃこ飯」
白飯に広島県産ちりめんじゃこの佃煮をまぶしたじゃこ飯です。
広島県の木であり花でもある「もみじ」の形に切った人参煮もあしらわれています。
(小鰯南蛮漬け・かまぼこ・亜麻仁牛の牛肉煮・もみじ饅頭(天ぷら))
「小鰯南蛮漬け」
広島では,小イワシ(カタクチイワシ)がよく食べられています。
特に小イワシの刺身は,「七回洗えば鯛の味」がすると言われるほど美味で,地元の居酒屋・小料理店などでもよく見かけます。
また刺身だけでなく,天ぷらや南蛮漬けでもよく食べられています。
「かまぼこ」
中心の白いキノコのようなものがかまぼこです。
かまぼこも福山や尾道など広島県沿岸部を中心によく製造されています。
「亜麻仁牛の牛肉煮」
亜麻仁牛は,今回初めて知りました。
「亜麻仁油」で有名な「アマ」の種子「アマニ」由来の飼料で育てられた牛で,亜麻仁油と同様,オメガ3系脂肪酸を摂取できることが特長のようです。
亜麻仁牛を玉ねぎと一緒に醤油で甘辛く煮た料理で,思い切って「亜麻仁牛の甘煮」というネーミングにしても面白いのではないでしょうか。
「もみじ饅頭(天ぷら)」
広島で定番のお土産と言えば「もみじ饅頭」です。
近年,宮島などでは,このもみじ饅頭を油で揚げた「揚げもみじ」,「もみじ饅頭の天ぷら」が人気を博しています。
そのままではわかりにくいので,包丁で半分に切ってみました。
衣はサクサク,中はもっちりとした新たな食感が味わえるもみじ饅頭です。
まとめ
今回御紹介した「ミタイケンひろしま弁当」は,広島の代表的な食材・料理が詰め込まれた,よく考えられたお弁当です。
私は自宅へ持って帰っていただきましたが,「せっかくなので,電車や船に乗って食べれば良かった」と思いました。
主に広島県外からの観光客をターゲットにしたお弁当ですが,広島県内の人々も十分楽しめるお弁当です。
いろんなことに興味・関心を抱き,「~したい」という気持ちを持つことは大切だと思います。
その気持ちが新たな行動の原動力となり,新たな発見・出会い・感動につながるからです。
「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」は,そうした「~したい」が実現できる企画が満載です。
この機会に,せとうち広島エリアへぜひお越しください。
<関連サイト>
「ひろしま観光ナビ」(一般社団法人広島県観光連盟)
「Hello,せとうち広島.」(JRおでかけネット・JR西日本)
「ひろしま駅弁」(広島市東区矢賀五丁目1-2)
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昔、東京から博多まで新幹線で行った時食べたあなご飯が、とても美味しかった記憶があります( ̄▽ ̄)
たぶん「夫婦あなごめし」だと思いますが、次回は「しゃもじかきめし」が味体験(^。^)
投稿: なーまん | 2020年11月13日 (金) 18時53分
なーまん 様
なーまんさん,こんばんは。
いつもコメントいただき,誠にありがとうございます<(_ _)>
「夫婦あなご飯」ですか。
あなごが2本も入っていて,贅沢なあなご飯ですね。
あなご飯は,これまで何度か食べたことがある程度です。
「しゃもじかきめし」もあることは知ってますが,食べたことはありません(^^;)
この前,なーまんさんがおっしゃってた,まさに「灯台下暗し」の状況ですね(笑)
なーまんさんの方がお詳しいと思います。
あなごやかきは高価なので,毎日のように食べられないんですよ…。
広島の名物料理と日常食が一致している代表例は,お好み焼です。
地元の人にも未体験なことはあるので,みんなでこのイベントを盛り上げていきたいです。
機会があれば「しゃもじかきめし」の味体験にお越しください\(^o^)/
投稿: コウジ菌 | 2020年11月13日 (金) 20時27分