BISTRO de SKY -JALの機内食オリジナルメニュー(賛否両論監修 牛すき焼き重・和風カレー重・塩だれ焼鳥重)-
日本航空(JAL)の機内食「BISTRO de SKY」
日本航空(JAL)は,2021年7月21日から通販サイトで機内食の販売を開始されています。
「BISTRO de SKY(ビストロですかい)」という名称で,北海道・九州・和食・洋食・人気和食店など,テーマを決めて販売されているのが特徴です。
6食セット(3種類の機内食が2食ずつ)と12食セット(3種類の機内食が4食ずつ)が用意されており,お試しで購入するか,まとめてお得に購入するかを選ぶことができます。
また,機内で提供されているビーフコンソメスープが付いてくる特典もあります。
さらに,3種類の機内食のうちの1種類は,「TABLE FOR TWO(二人のための食卓)」プログラム参画メニューとなっており,1食につき20円(給食1食分)が開発途上国の子供たちに贈られるしくみとなっています。
通販サイトで機内食を購入
JALの通販サイト「JALショッピング」で機内食について調べてみると,人気和食店「賛否両論」の笠原将弘氏監修の機内食セットが販売されていました。
機内食で笠原将弘さん監修の料理が味わえることに興味を持ち,通販サイトでの機内食購入にチャレンジしました。
しかしながら,人気が高くてなかなか注文できない状況が続きました。
そんな感じで何度かJALの通販サイトを訪問していたところ,ある日たまたま機内食の注文ページが「カートに入れる」ボタン(注文可能な状態)になっていたので,「今がチャンス」と注文ボタンをクリックしました。
購入した機内食は,「<BISTRO de SKY>賛否両論監修 機内食オリジナルメニュー(6食セット)」という商品で,JAL機内食第二弾のものです。
梱包配送料込みで税込5,890円。6食セットなので,1食あたり約980円でした。
機内食到着
注文後,半月近く経っても商品発送の連絡がなかったので,少し心配になっていた頃,「JALショッピング」から商品発送メールが届きました。
その数日後,宅配便(クール便)で,自宅に機内食のセットが届けられました。
【空港ロビーのチャイム】
ピーン ポーン パーン ポォーン
【アナウンス】
「到着便の御案内をいたします。東京からの『日本航空 機内食』便は,ただいま到着致しました。」
早速,自宅の保安検査場へ持っていき,ワクワクしながら段ボール箱を開けてみました。
(JAL機内食・通販・梱包)
「牛すき焼き重」2食,「和風カレー重」2食,「塩だれ焼鳥重」2食の計6食分が梱包されていました。
調理方法の案内も同梱されていました。
おすすめの調理方法は,「24時間冷蔵解凍後,フタを点線まで開けた状態で,電子レンジ(500W)で3分加熱する」というものです。
JALの機内食のパッケージは,レトルトご飯と同様,フタを少し開けた状態で水蒸気を適度に逃しながら加熱するしくみとなっています。
(JAL機内食パッケージ)
ANA機内食との違いは,フタの作りの違いから,電子レンジでフタを閉めたまま加熱する(ANA)か,少し開けて加熱する(JAL)かだけで,あとは同じ調理法となっています。
(JAL機内食パッケージ(トレー))
パッケージのトレー部分は,JALをイメージさせる赤色で,「JAL」と刻印されています。
それでは,今回の機内食を個別に御紹介したいと思います。
そぼろと味わう牛すき焼き重
最初に「そぼろと味わう牛すき焼き重」を御紹介します。
端のフタを少し開けて,電子レンジで加熱しました。
出来上がりがこちらです。
(そぼろと味わう牛すき焼き重(JAL機内食))
フタをした状態で電子レンジで加熱することにより,熱が全体に行き渡り,ご飯も程良く蒸らされました。
ご飯に牛肉のすき焼きと玉子そぼろがのせられたお重です。
すき焼きには,絹さやと山ゼリがのせられ,焼き豆腐煮,ささがきごぼう煮,シイタケ煮,しそ風味の大根漬けが添えられています。
すき焼きは,牛肉と玉ねぎのほか,そぼろ状に細かく刻んだタケノコ・シイタケ・油揚げをたまり醤油と砂糖でじっくり煮込んだもので,見た目も食欲をそそりました。
黄色が映える玉子そぼろは甘めの味付けで,すき焼きと交互にいただくことによって味にメリハリができ,最後まで美味しくいただくことができました。
焼き豆腐煮,ささがきごぼう煮,シイタケ煮は,すき焼きの具のイメージで,おかずとしていただきました。
一旦冷凍された豆腐が,電子レンジで加熱後に元のふんわりとした豆腐に戻っているのが不思議でした。
ご飯もふっくらとして粘りがある,炊飯器で炊いたご飯と変わらないレベルの仕上がりで,「ベチャベチャで普段食べているご飯には程遠いけど,機内でご飯が提供されるだけでもありがたい」レベルのご飯は,もはや過去のものとなっていることを実感しました。
牛丼と言うよりは「すき焼き重」と呼ぶ方が合う,和食の流れを汲んだ上品な料理でした。
かつおだし香るまろやか和風カレー重
続いては「かつおだし香るまろやか和風カレー重」を御紹介します。
(かつおだし香るまろやか和風カレー重(JAL機内食))
トレーの半分がご飯,半分がカレーという盛り付けで,彩りも美しいお重です。
ご飯は,白ご飯の上に玉子と鶏肉のそぼろがのせられています。
カレーには,野菜(人参,タケノコ,カボチャ,レンコン)の素揚げと茹でたほうれん草がのせられています。
(かつおだし香るまろやか和風カレー重・拡大(JAL機内食))
玉子そぼろや甘めに炊かれた鶏そぼろは,それとご飯だけでも十分美味しくいただける仕上がりでした。
そしてカレーですが,ネーミングからイメージしたのは和風だしをきかせた「お蕎麦屋さんのカレー」でした。
いただくとイメージどおりの味で,日本人好みの,かつおだし香るまろやかな味わいのカレーでした。
やさしい味わいの和風カレーだからこそ,そぼろご飯や野菜の素揚げ,茹でたほうれん草など繊細な味わいの料理と良く合い,美味しさの相乗効果が生み出されていると思いました。
きんぴらと彩り野菜の塩だれ焼鳥重
最後に「きんぴらと彩り野菜の塩だれ焼鳥重」を御紹介します。
笠原将弘さんのお父様が焼き鳥店を営まれ,御本人もその焼き鳥店を受け継いでスタートされた経緯もあって,焼き鳥やつくねは看板メニューの1つとなっています。
その塩だれ焼き鳥とつくねが入った,笠原将弘さんらしさが詰められたお重です。
(きんぴらと彩り野菜の塩だれ焼鳥重(JAL機内食))
白ご飯の上に錦糸玉子が敷かれ,塩だれ焼き鳥,鶏のつくね,シイタケ煮,野菜の素揚げ(人参,玉ねぎ,ししとう),きんぴらごぼう,しそ風味大根漬けがのせられています。
焼き鳥と鶏のつくねは,粒こしょう入りのトロッとした塩だれに包まれていました。
鶏のつくねは,香り高い柚子の風味も楽しめました。
白ご飯にタレはかけられておらず,味付けは塩だれの一本勝負なのですが,この塩だれが鶏の旨味を最大限引き出す役割を果たしていました。
きんぴらごぼうは,太めに切られたごぼうと人参に甘辛い醤油の煮汁がしっかりとしみ込んでおり,これだけでもご飯のおかずになる一品でした。
この機内食は「TABLE FOR TWO」プログラム参加商品となっており,ちょっぴり良いことをした気持ちになりました。
ビーフコンソメスープ
機内食と一緒にJALオリジナルのビーフコンソメスープをいただきました。
(ビーフコンソメスープ(JAL)
JAL機内のドリンクサービスで味わえるビーフコンソメスープです。
牛肉のエキスが詰まったコクのあるコンソメスープで,機内食の気分をより一層盛り立ててくれました。
まとめ
JAL機内食を3種類いただいてみて,そのクオリティの高さに驚きました。
時代の流れや技術進歩と共に,航空会社は全クラスの機内食で,単にお客様に食事の機会を提供するだけでなく,さらに一歩進めて,料理を味わい楽しんでもらうコンセプトまで重視されるようになったことを実感しました。
飛行機は,もはや単なる移動手段ではなく,乗客に乗ること自体も楽しんでもらえる移動空間となっているのです。
機内食の時間は,国際線や上位クラスの国内線など,乗客にとって特別なひとときでもあります。
機内食を提供される航空会社も,それを味わう乗客も,そのひとときを大切にする気持ちが,旅の楽しみや思い出につながるのではないでしょうか。
【「JET STREAM」のテーマ曲「ミスター・ロンリー」の曲とともに…】
お伝えしておりますこの記事が,美しくあなたの夢に溶け込んでいきますように…。
日本航空・JALショッピングがお送りする機内食の宅配便,「BISTRO de SKY」。
機内食フライトのお供をしましたパイロットは,わたくしコウジ菌でした。
賛否両論の御感想,お待ちしております。
<関連サイト>
「JALショッピング」(JAL機内食の通販サイト)
「賛否両論」(恵比寿店:東京都渋谷区恵比寿2-14-4 ほか)
「JET STREAM(ジェットストリーム)」(TOKYO FM AND JAPAN FM NETWORK)
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