アルバニア料理の特徴と主な料理 -ペシュク・ネ・フーレ,トゥルリ・ペリメシュ,ミシュ・メ・ラク,ラバーニ-
アルバニアについて
アルバニアはバルカン半島南西部に位置する国です。
西はアドリア海に面し,陸域ではモンテネグロ,コソボ,北マケドニア,ギリシャと接しています。
面積は約28,700平方キロメートルで四国の約1.5倍,人口は約284万人(2021年)です。
今回私は「JICA関西食堂」でアルバニア料理を味わいました。
その料理の紹介を通じて,アルバニアについての理解を深めたいと思います。
JICA関西
日本の政府開発援助(ODA)を通じて開発途上国への国際協力を行っておられる国際協力機構(JICA・ジャイカ)。
私も過去に国際協力の業務を担当したことがあり,海外からの研修員受け入れや,インドネシア出張など,JICA職員の方と一緒に楽しくお仕事をさせていただきました。
そのJICAの関西の拠点が「JICA関西」で,神戸市中央区にあります。
この度,JICA関西の食堂で,月替わりで世界各国の料理が提供されていることを知り,興味を持って訪問しました。
大阪・梅田から阪神電車を利用して阪神岩屋駅で下車し,駅から徒歩でJICA関西を訪問しました。
(JICA関西・全景)
建物の海(南)側から撮影したJICA関西です。
海外からの研修員の宿泊施設もある大きくて立派な建物です。
(JICA関西・玄関)
こちらは,大通りに面した山(北)側から撮影したJICA関西の玄関です。
JICA関西食堂の案内板もありました。
(JICA関西食堂・案内板)
「食べることからはじまる国際協力」
確かに各国の料理を食べることで,その国の認識が深まり,国際協力に取り組むきっかけにもなると思います。
食堂は,年末年始を除いて年中無休で営業されていますが,これは宿泊している研修員の食事を提供する役割もあるためです。
食べることからはじめるため,一直線にJICA関西食堂へ向かいました。
JICA関西食堂のアルバニア料理
JICA関西食堂は,施設の1階にあり,誰でも利用することが出来ます。
(JICA関西食堂)
入口に「月替わりエスニック料理」の案内板がありました。
(月替わりエスニック料理案内(アルバニア料理))
11月(2021年11月16日~12月11日)の月替わりエスニック料理はアルバニア料理です。
アルバニアの独立記念日が11月28日(1912年11月28日)であることにちなんで提供されています。
この料理をいただくことにし,レジで食券を購入しました。
厨房で食券をお渡しし,アルバニア料理を御用意いただきました。
私は見晴らしの良い窓側の席で食事させていただきました。
食堂にはオープンテラス席もあり,そちらでお食事されている方もいらっしゃいました。
(JICA関西食堂・アルバニア料理)
こちらがアルバニア料理のセットです。
写真右側のメインプレートには,魚のマリネ,野菜蒸し煮,ライスが盛り付けられています。
写真左下の赤いスープは,キャベツのスープです。
そして写真左上のお菓子は,ヨーグルトのケーキです。
メインプレートは日本の家庭料理のような印象を受けました。
それぞれの料理を簡単に御紹介します。
【魚のマリネ(ペシュク・ネ・フーレ / Peshk ne Furre)】
白身魚を香草とオリーブオイルでマリネし,蒸し焼きにした料理です。
魚は鰆(サワラ)でした。
ほどよく塩味がきき,ハーブがほんのりと香る,日本人にも馴染みやすい魚料理でした。
【野菜蒸し煮(トゥルリ・ペリメシュ / Turli Perimesh)】
カボチャ,ジャガイモ,人参,玉ねぎ,パプリカなどの野菜を蒸し煮にした料理です。
見た目は日本のカボチャの煮物のようです。
ライスとの相性も抜群でした。
【キャベツスープ(ミシュ・メ・ラク / Mish me Lakra)】
キャベツ,鶏肉,人参,パプリカなどの具で煮込まれたスープです。
チリペッパー(赤唐辛子)やパプリカパウダー(粉末)が入っており,スープが赤色になっています。
辛味の効いたキャベツスープでした。
食後にヨーグルトのケーキとコーヒーをいただきました。
ドリンクはセルフサービスで,水・お茶・紅茶・コーヒーが御用意されていました。
(ラバーニとコーヒー)
【ヨーグルトのケーキ(ラバーニ / Revani)】
見た目も味もベイクドチーズケーキのようなケーキです。
しっかりとした甘味があり,コーヒーや紅茶によく合うお菓子です。
食事後,コーヒーをおかわりし,窓越しに庭を眺めながら,ゆったりとした午後のひとときを楽しみました。
JICAプラザ関西
JICA関西食堂で食事を済ませ,1階のロビー展示コーナーや広報展示室を見学させていただきました。
ロビー展示コーナーには,各国ゆかりの物が展示品されていました。
(ロビー展示品(アゼルバイジャン))
続いて広報展示室へ行くと,世界の食べもの紹介のコーナーがありました。
(世界の食べもの紹介(モロッコのクスクス・マラウイのシマ))
「クスクス」はデュラム小麦をもろもろの粒状にした食べ物で,モロッコが発祥とされています。
一方,「シマ」はトウモロコシ粉をのり状にしたマッシュポテトのような食べ物で,マラウイ人の主食となっています。
このような感じで世界各国の食べものが紹介されており,とても興味深く見学させていただきました。
まとめ
JICAの拠点施設では,国際協力を中心とした世界各国の情報を得ることが出来ます。
また,JICA関西やJICA中国(広島県東広島市)のように,世界の料理を用意され,広く一般の方も利用できる食堂が併設されている施設もあります。
こうした施設を利用すれば,国内にいながら,気軽に世界旅行気分を味わうことが出来ますよ。
<関連サイト>
国際協力機構「JICA関西」(神戸市中央区脇浜海岸通1-5-2)
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アルバニア料理といわれても何にも思い浮かびませんでしたが、
米と魚なんですね。なんか、こんな給食ありそうな(笑)
以前もJICA(関東の?)で食事されてなかったでしたっけ?
投稿: chibiaya | 2021年12月 5日 (日) 17時49分
chibiaya 様
chibiayaさん,こんばんは。
早速コメントいただき,ありがとうございます。
アルバニア料理と言っても,日本ではほとんど知られていませんよね(笑)
私も恥ずかしながら,料理の特徴をうまくまとめることが出来なかったのですが,全体的にギリシャ料理に近いように思いました。
たしかに今回のアルバニア料理は,日本の給食で出てきそうな身近な料理に見えますね(^-^)
カンボジアでも,毎日こんな感じの料理だったような気が…(笑)
JICA関連施設では,今回のJICA関西のほかに,JICA中国(広島県東広島市)の食堂を何度か利用したことがあります。
関東のJICAは実はまだ行ったことがないのですが,こうした世界の料理が食べられるお店に結構行ってますので,きっとどこか同じような店を御紹介しているんでしょうね…(^^ゞ
思い出していただき,ありがとうございました。
投稿: コウジ菌 | 2021年12月 5日 (日) 18時51分
サワラは自宅で塩焼きを食べた事がありますが、淡白な味わいだったと記憶しています。
アルバニア、イタリアとギリシャに隣接しているのにイスラム教徒が多いのですね^^
イスラムといえばハラールですが、肉と違って魚には特に縛りはないのでしょうか?
横浜にもJICAがあり、赤煉瓦倉庫の近くに港の見えるレストランがあります^^
もしかしたら取材に行くかも知れませ( ◠‿◠ )
ちなみに今日まで、オマーン料理を提供していた様です(^ ^)
投稿: なーまん | 2021年12月 5日 (日) 22時20分
なーまん 様
なーまんさん,こんばんは!
いつもコメントいただき,ありがとうございます。
サワラ,塩焼きが美味しいですよね(^-^)
おっしゃるとおり淡白な白身魚なので,わずかな塩・ハーブでも味を左右します。
タイムかローズマリーだと思いますが,絶妙な味付けでした。
アルバニアの特徴を調べてくださったのですね。ありがとうございます。
ヨーロッパでイスラム教徒が多い珍しい国のようで,イスラム圏の料理の特徴が見出せるかなと思ったのですが,魚だったので,明確な特徴が見出せませんでした。
動物については色々と縛り(タブー)があるようですが,魚に関しては,ユダヤ教以外はあまり縛りがないようですね。
魚は生き物を犠牲にする罪悪感が少ないからでしょうか…。
JICA横浜,赤煉瓦倉庫近くにあるのですね!
改めてJICA横浜のウェブサイトを見てみました。
確かに,今日までオマーン料理を提供されてたようで,オマーン料理とはどんな料理なのかとても興味があります。
これがもう少し期間があったら,そちらへ伺っていたかも知れません(笑)
眺めも良さそうですし,いつか行ってみたいです。
訪問される機会がありましたら,取材お願いします(^^♪
投稿: コウジ菌 | 2021年12月 5日 (日) 22時59分