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2021年12月12日 (日)

チョコレートの街・神戸 -フェリシモチョコレートミュージアムとモロゾフ神戸本店-

神戸に新たなチョコレートミュージアム誕生

 2021年10月22日,神戸に新たなチョコレートミュージアムが誕生しました。

 「フェリシモチョコレートミュージアム(felissimo chocolate museum)」です。

 通信販売を中心に事業展開されているフェリシモ(FELISSIMO)が,チョコレートを愛する人たちと一緒に創るミュージアムを目指してオープンされた施設です。

 チョコレートをテーマにしたミュージアムに興味を持ち,2021年11月中旬に訪問しました。


felissimo chocolate museum

 このミュージアムに入場するためには,原則,事前にチケットの予約・購入をしておく必要があります。
(当日空きがあれば,来館時に受付で購入することも出来るようです。)

 予約サイト「アソビュー」で日時を予約し,チケットを購入します。

 私は予約時間に合わせ,阪神神戸三宮駅から徒歩でミュージアムを目指しました。

(フェリシモ本社)
Photo_20211212150201

 神戸市中央区新港町にあるフェリシモ本社です。

 この建物の2階にチョコレートミュージアムがあります。

(フェリシモ玄関)
Photo_20211212150202

 フェリシモ本社の玄関です。
 フェリシモチョコレートミュージアムの案内板も設置されています。

 洗練されたおしゃれな建物で,建物内で社員の方が商品の撮影をされている姿もよく見かけました。

(felissimo chocolate museum入口)
Felissimo-chocolate-museum

 フェリシモチョコレートミュージアムの入口です。

 ミュージアムなので,写真撮影はここまでだろうと思ったのですが,館内の写真撮影も可能でした。

 エントランスには,受付とミュージアムショップがありました。

 受付で事前に交付されたチケットをスマートフォンの画面で提示し,資料をいただいて入場しました。


カカオ豆のお出迎えと「小山進クリエイションの軌跡」

 入場すると,たちまち甘いチョコレートの香りが漂ってきました。

(カカオ豆の展示)
Photo_20211212150901

 照明を落とした小さな部屋にカカオ豆(カカオニブ)が敷き詰められていて,甘いチョコレートの香りが楽しめるコーナーでした。

 さらに進んでいくと,「パティシエ エス コヤマ」のオーナーシェフ小山進さんのチョコレートパッケージが展示されていました。

(「小山進クリエイションの軌跡」)
Photo_20211212151201

 チョコレートだけでなく,そのパッケージにもこだわり,全体として1つの芸術作品に仕上げられている様子が伺えました。


世界のチョコレートパッケージ展示

 続いて,世界のチョコレートパッケージの展示を見学しました。

(チョコレートパッケージコレクション展示)
Photo_20211212151301

 ロの字形に上から下まで,世界中の様々なチョコレートメーカーの商品パッケージが展示されていました。

(チョコレートのパッケージ(カファレル))
Photo_20211212151501

 こちらはイタリアのチョコレートメーカー「カファレル」の展示です。

 チョコレートにヘーゼルナッツを練り込んだ「ジャンドゥーヤ」で有名ですが,かわいいパッケージが揃えられていることでも人気のメーカーです。

 日本では,神戸を拠点として展開されています。

(チョコレートのパッケージ(モロゾフ・バレンタイン))
Photo_20211212151601

 こちらは神戸に本社を置く「モロゾフ」のバレンタインパッケージです。

 日本でバレンタインデーにチョコレートを贈るスタイルは,モロゾフが大きく関わっているのですが,そのモロゾフのバレンタインパッケージです。

 写真左の箱には,モロゾフ創業当初のロシア・クレムリン宮殿の世界一大きな鐘をモチーフにしたマークが入っており,かなり昔の貴重なパッケージであることがわかります。

 このほかにも,「ゴディバ」(ベルギー),「ドロステ」(オランダ),「デメル」(オーストリア),「ハーシー」(アメリカ)など,世界の様々なチョコレートメーカーのパッケージがずらりと展示されていました。


チョコレートのアルミ箔を使った絵画

 続いて,イタリア出身の現代美術家・ヴァレリオ・ベッルーティさんの新作展を鑑賞しました。

(「AMAI」Valerio Berruti の世界)
Valerio-berruti

 誰もが経験する「子ども時代」をテーマにした芸術作品の展示です。

 写真中央は,カカオ豆を輸送する際に利用される袋の素材「ジュート」をキャンバスに描かれた作品です。

(アルミニウムペーパーの絵画)
Photo_20211212152601

 こちらは,チョコレートを包むアルミニウムペーパー(薄いアルミ箔)に描いた絵画です。

 アルミニウムペーパーにチョコレートを包んだ後の折り目まで残っているのが,リアリティがあって良いです。

 私だったら,描く途中でビリッと破いてしまいそうです(笑)

 純粋無垢な子供の表情に,心が癒されました。


チョコレート関連書籍・模型展示とメッセージコーナー

 様々なチョコレートの本を集めたコーナーもありました。

(チョコレート関連書籍展示)
Photo_20211212152701

 その隣には,フェリシモオリジナルのチョコレートの模型が展示されていました。

(チョコレートの模型(全体))
Photo_20211212152801

 ここは撮影スポットとなっており,このチョコレートをバックに記念撮影される人も多く見受けられました。

 私もフェリシモ社員の方に記念撮影していただきました。

 そしてその社員さんから,「このチョコレートは壁にマグネットで貼り付けられているので,取り外すことが出来ますよ」と教えていただいたので,試してみました。

(チョコレートの模型(パーツ))
Photo_20211212152901

 なるほど。このチョコレートを手に写真撮影するのも楽しそうです。

 最後に,チョコレートに寄せられたメッセージ・名言を読ませていただきました。

(チョコレートに寄せられたメッセージ・名言)
Photo_20211212154701

 その中で,私がなるほどと思ったのが次に御紹介するフランスの格言です。

 「La vie est le chocolat, c'est l'amer qui fait apprécier le sucre」
 (人生はチョコレート,苦みが甘みを引き立てる)

 つらい時や苦しい時があるからこそ,より一層楽しみや幸せを感じることが出来るという考えに共感しました。

 最後にミュージアムショップへも行き,チョコレートの世界をたっぷりと楽しむことが出来ました。


モロゾフ神戸本店

 フェリシモチョコレートミュージアムから阪急神戸三宮駅へ向かう途中,三宮センター街のモロゾフ神戸本店に寄りました。

(モロゾフ神戸本店)
Photo_20211212153101

 私が学生の頃,この神戸本店を訪問し,好物のプリンをいただいた時の感動は忘れられません。

(チョコレートの滝(モロゾフ神戸本店))
Photo_20211212153201

 神戸本店は2019年11月にグランドオープンし,その際に「チョコレートの滝」も設置されたようです。

 チョコレートはモロゾフの原点であり,それを象徴する設備となっています。

 こうしたチョコレートの滝を見ると,思わず指を突っ込んで味見してみたくなるのは私だけでしょうか(笑)

 店舗奥のカフェスペースで休憩を兼ねてカフェタイムを楽しむこととしました。

 メニューを見て,トーストサンドとプリン,デンマークチーズケーキがワンプレートで味わえる「トーストサンドプレート」を注文しました。

 カフェモロゾフは,チョコレートよりもプリンやチーズケーキを中心としたメニューが多いのですが,実際にプリンやチーズケーキの人気が高いからなのでしょう。

(トーストサンドプレート(モロゾフ))
Photo_20211212153501

 トーストサンド(ホットプレスサンド)にミニサイズのプリンとデンマークチーズケーキがセットになったお得なメニューです。

 トーストサンドは,薄切り食パンにバターとマヨネーズを塗り,ハム,チーズ,スライストマト,細かく刻んだきゅうり,玉ねぎ,ピクルスをはさんでプレスサンドにしたものです。

 食パンと具材がすべて同じ厚みに統一されていて,端正でとても美しいサンドイッチでした。

 パンはカリッと香ばしくトーストされ,中の具はジュワッとみずみずしく,全体的に上品で整った味に仕上げられていました。

 そしてお楽しみのプリンとデンマークチーズケーキです。

 卵黄の味がしっかりと感じられるプリン,ほろ苦さと甘さを兼ね備えたカラメル,しっとりとした生地のデンマークチーズケーキ,軽めの生クリームと,期待どおりの味を楽しむことが出来ました。

 その後コーヒーをいただきながら,カフェでゆったりとした時間を過ごしました。


 神戸でチョコレートについて学び,様々なチョコレート店を巡ってみるのもおすすめです。

<関連サイト>
 「felissimo chocolate museum」(神戸市中央区新港町7-1)
 「パティシエ エス コヤマ」(兵庫県三田市ゆりのき台5-32-1)
 「カファレル」(「神戸北野本店」神戸市中央区山本通3-7-29ほか)
 「モロゾフ」(「神戸本店」神戸市中央区三宮町1-8-1ほか)

<関連記事>
 「ロシア革命と日本のバレンタインチョコレート -神戸・御影のバレンタイン広場訪問-
 「イタリア料理の特徴と主な料理6 -カファレルのジャンドゥーヤとペルジーナのバッチチョコレート-

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コメント

チョコレートを愛するなーまんとしては、訪問したいのはヤマヤマですが、予約というと歯医者を思い出すので、片瀬江の島のホテルショコラで我慢します^_−
美術館が写真撮影不可なのは、図録を売りたい為では?と疑っています^^
藤沢浮世絵館も撮影自由ですが「江戸の食」をテーマにした企画展は、味の素から借りた浮世絵なので撮影不可と言われました(´∀`*)
モロゾフのお店は近所にありますが、カフェモロゾフは埼玉にしかない様です(*´-`)

通販のフェリシモとチョコレートというのが意外な組み合わせです。
ここはあくまでもミュージアムで、チョコレートを売っている/食べれるわけじゃないんですか?
モロゾフのチョコレートの滝って初めて聞いたのですが、本物のチョコレートが流れてるんですか?
だとしたら指を突っ込みたくなるの、わかります。
絶対やったことある人がいるような気がします(^^;)

なーまん 様

なーまんさん,こんばんは。
いつもコメントいただき,ありがとうございます<(_ _)>

わーい,チョコレートを愛するなーまんさんから,チョコレートのお店を教えていただけましたーっ!!
ホテルショコラ,お恥ずかしながら初めて知りました。
本気で片瀬江ノ島のホテルの予約かと思いました(^^ゞ
ぜひ一度味わってみたいです。

美術館と図録,確かにそうかも知れませんね。
利用者による複写はダメだけど,図録や絵葉書は販売されているという状況ですが,こうした対応もないと,芸術作品を知り,親しむ機会が無くなってしまいますよね。
実は,フェリシモチョコレートミュージアム様から注意されるのではないかと少しヒヤヒヤしながら公開しております。
でも,この記事で興味を持っていただき,実際に行ってみようと思われる方もいらっしゃればという気持ちで執筆しました。
確かに,自前の美術作品は撮影OK,借り物の美術作品はNGということもよくありますね。

モロゾフ,プリンだけでなく,デンマークチーズケーキもおすすめです(^^)v
チーズケーキお好きなら,お持ち帰りでお試しください。

chibiaya 様

chibiayaさん,こんばんは!
いつもコメントいただき,ありがとうございます(^-^)

ミュージアムでフェリシモのチョコレート通販のカタログをいただきました。
世界各国のチョコレートが取り揃えてられていて,チョコレート販売にも力を入れておられるんだなと思いました。

ミュージアムでチョコレートが売られているか,食べられるかですが,とてもいい御質問ありがとうございます。
ミュージアムショップでオリジナルチョコレートが販売されています。
ケルノン ダルドワーズのミュージアム・ウェブ限定の「青チョコ」なのですが,9粒で約4千円と気軽に買えるお値段ではなかったので,今回は断念しました。
https://www.felissimo.co.jp/choco/wk64066/gcd588406/
あと,ミュージアムでチョコレートを味わえるようにはなっていなかったので,「せっかくならチョコレート味わえるような企画があってもいいのに」と思ったのですが,現在はチョコレートが味わえる企画もあるようです。
チョコレート好きが集まるわけですから,やっぱりチョコレート買ったり,味わったりしたいですよね!

チョコレートの滝,ホテルなどのビュッフェでも見かけますが,モロゾフも恐らく本物だと思います。
地元の報道でも話題になったようなので,ちょっと味見してみたいと思う人もいたでしょうから,指突っ込んだ人,いるでしょうね(笑)

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