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2022年2月13日 (日)

油麦菜(ユーマーサイ)の特徴と魅力 -油麦菜と海老・豚肉炒め-

野菜売場のニューフェイス「油麦菜」

 ここ最近,広島市内のスーパーマーケットやデパートの野菜売場などで,ニューフェイスでありながら頻繁に見かけた野菜があります。

 「油麦菜」という野菜です。

 「油麦菜」と書いて「ユーマーサイ」,「ユーマーツァイ」,「ヨウマイツァイ」,「ユバクサイ」と読みます。

 このほか「ムギレタス」や「エーサイ」などの呼び方もあります。

 台湾では「A菜」という名で親しまれているようです。

 今回は,この「油麦菜」を御紹介したいと思います。


油麦菜について

 広島市南区にあるスーパーマーケットの野菜売場で油麦菜を購入しました。

(油麦菜(包装))
Photo_20220212222301

 こんな感じに包装された油麦菜が,一時期,野菜コーナーに大量に陳列されていました。

 「油麦菜」という名前から,「中国野菜」で「炒め物など油を使った調理に向いた野菜」ではないかとイメージしました。

 そして野菜売場で見かける度に,どういった野菜なのか食べてみたい気持ちが強まりました。

 これが買ってみようと思った理由です。

 ビニール包装から油麦菜の束を取り出してみました。

(油麦菜(束))
Photo_20220213070001

 35cm前後の細長い葉が4~5枚で束になっています。

 1枚の葉の形を確かめてみましょう。

(油麦菜(葉))
Photo_20220213070101

 細長く,レタスのような弾力とみずみずしさがあります。

 生でサラダとしても食べられるとあったので,まずは水で洗って豪快にかじってみました。

 これと言った香りもクセもなく,特に白い部分はシャキシャキとした食感でレタスそっくりです。

 青菜の部分はほうれん草や春菊のように多少厚みがあるので,サラダにするならマヨネーズや濃いドレッシングが合うでしょう。


油麦菜と海老・豚肉炒め

 油麦菜の生の味や食感がわかったところで,次に油で炒めてみることにしました。

 相性が良さそうな海老や豚肉と一緒に炒めてみることします。

 油麦菜は3~4cmにざく切りし,薄切りの豚バラ肉も1~2cmの幅に切ります。

 海老は殻をむき,ボウルに入れて酒と醤油を加え,軽く片栗粉(または小麦粉)をまぶして,手で揉みこんでおきます。

 フライパンに油をひき,豚肉に軽く火を通してから海老と油麦菜を加え,強火でさっと炒めて,全ての材料に火が通れば出来上がりです。

(油麦菜と海老・豚肉炒め)
Photo_20220213070801

 油麦菜を油で炒めると,薄い緑色からつやのある濃い緑色に変化しました。

 そして何より驚いたのが,油麦菜を炒めた時に発する香りです。

 油麦菜を炒めると,焼きトウモロコシのような,何とも香ばしくて食欲をそそる香りが漂ってくるのです。

 油麦菜を生で食べた時は香りなどなかったのに,油で炒めるとなぜこんな香ばしい香りが出てくるのだろうかと,不思議でなりませんでした。

 イメージどおり,海老や豚肉との相性は抜群で,海老や豚肉を押しのけて油麦菜が主役だと思うほど美味しい野菜でした。


まとめ

 油麦菜は炒めるととても香ばしい香りが出るため,炒め物を作る際にごま油やにんにくを使う必要はありません。

 油麦菜は,ほかの食材と一緒に油で炒め,塩で調味するだけで本格的な炒め物が出来てしまう優れものです。

 私は油麦菜のとりこになり,その後も野菜売場に油麦菜がないか探して回りましたが,いざ意識して探すとないもので,次の出荷時期を楽しみにしておこうと思います。

 油で炒めると焼きトウモロコシの香りがする「油麦菜」,お湯で茹でるとかつおだしのような味が出る「かつお菜」など,世の中には不思議な葉物野菜があるものですね。

 皆様も油麦菜を見かけたら,ぜひ一度お試しください。


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コメント

日本語の漢字の読み方はいろいろあって、とてもムズカシイアルネ♪(´ε` )
地名でも人名でも「なのり」というルールがありますが、油麦菜の読み方が決まってないという事は、まだ日本に入ってきて間もないという事でしょうか?
野菜嫌いのなーまんとしては、レタスで充分🥬
と思いましたが、炒めると色鮮やかで焼きとうもろこしの香りがするというのは興味深いですネ(^^)
一度食べてみたいと思いました(^_^)

なーまん 様

なーまんさん,こんにちは!
早速コメントいただき,ありがとうございます。

油麦菜,中国語表記を何とか読もうとするからいくつもの読み方が存在する結果となっています(笑)
おっしゃるとおり,まだ日本で馴染みがないこともあって,読み方も統一されていないのでしょうね。

野菜嫌いのなーまんさんに,このところ野菜の話題が多いので申し訳ないなと思いつつ記事を書かせていただきました(^^ゞ
なぜだかわかりませんが,炒めるとすぐに焼きトウモロコシの香りがします。
食べてもコクがあって美味しいので,なーまんさんにも気にいっていただける野菜かも知れません。
もし見つけられたら,お試しください。
なーまんさんが,どの呼び名で購入されるか,とても興味あるアルヨ(笑)

初めて見る・聞く野菜です。
炒めるとトウモロコシの香りがするのが面白いですね。
食べてみたいですが、絶対に手に入らなさそう(^^;)
種子が手に入るなら、庭で育てた方が早そうな…とググってみれば、
アマゾンや楽天で種子を売ってました。
レタスの仲間なんですね~。
大きなホームセンターで扱っているか確認してみます。

chibiaya 様

chibiayaさん,こんばんは!
いつもコメントいただき,ありがとうございます。

私も昨年見つけて,今回初めて味わった野菜です。
油麦菜,今は出荷時期が過ぎたようですが,年末年始にかけてたくさん出回っていました。
広島市近郊で奨励野菜とされていたのかも知れませんが,時期になれば,おそらく埼玉でも入手できるのではないかと思います。
複数の野菜売場・産直コーナーでみかけました。
「かつお菜」や「ローマ」ほどのレア野菜ではないと思いますよ(^-^)

種子から育てるのも,そんなに難しくないようですね。
庭で育てた方が早そうというお考えがスゴイ(笑)

炒めた瞬間,「えっ!?」って言うような香ばしい香りがする野菜ですので,機会があればお試しください!

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