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2022年7月24日 (日)

新潟の食文化探訪1 -なぜ燕・三条地域で金属産業が発達し,背脂ラーメンが誕生したのか-

 2022年6月中旬に,東京駅から上越新幹線に乗り,新潟県を訪問しました。

(東京駅21番ホーム・上越新幹線「とき」309号・新潟行)
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 燕三条(つばめさんじょう)駅で下車し,新潟県三条市・燕市の観光施設・飲食店などをめぐりました。

 今回は,三条市・燕市の観光施設や飲食店を御紹介し,併せて,この地域で金属産業が発達した理由や背脂ラーメンが誕生した理由についても探ってみたいと思います。


燕三条駅と特産品展示

 燕三条は金属産業の街として有名で,燕三条駅構内にも様々な金属製品が展示されています。

(燕市観光掲示板)
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 「ようこそ!磨き 輝き 集うまち 燕市へ」

 燕市のイメージキャラクターの「きららん」(写真右上)が出迎えてくれました。

(燕三条駅「ジャンボナイフ&フォーク」)
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 駅構内にジャンボナイフ・フォークが展示されています。

 ナイフは長さ4m・重量98kg,フォークは長さ3.8m・重量78kgで,通常のフォーク・スプーンの約1000本分に相当するステンレスが使用されています。

 燕(ツバメ)にかけて,ヤクルトスワローズのマスコットキャラクター「つば九郎」も応援隊長としてまちを盛り上げています。

(燕三条駅・特産品展示コーナー)
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 包丁やカトラリー(ナイフ・フォーク・スプーン)などの金属製品が博物館のようにずらりと展示されているコーナーがありました。

 「まさか,ないとは思うけど…」展示品を順に見て回っていると…

(燕三条駅・特産品展示コーナー(耳かき))
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 「あっ,あった!」

 何と金属製の耳かき(写真左上)まで展示されていました。

 さらに駅構内には,燕三条産品の展示・販売施設「燕三条駅観光物産センター・燕三条Wing」もあり,情報収集・お土産の購入にとても役立ちました。

(燕三条駅)
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道の駅 燕三条地場産センター

 燕三条駅から徒歩で「道の駅 燕三条地場産センター」へ行きました。

 館内に入ると,ジャイアント馬場さんの等身大パネルがありました。

(三条名誉市民・ジャイアント馬場・等身大パネル)
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 三条市御出身のジャイアント馬場さんの身長は209cm!

 ジャンボナイフ&フォークといいジャイアント馬場さんといい,何もかもジャンボサイズです(笑)

 館内にスプーン磨き体験の案内がありました。

(スプーン磨き体験案内)
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 このスプーン磨きを体験してみることとしました。

 申込みを済ませると,研磨前のスプーンを御用意していただきました。

 そのスプーンを持って体験コーナーへ行きました。

 最初に職員の方からスプーン研磨のしくみや方法について学びました。

(スプーン研磨前・研磨後の様子)
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 こちらは研磨前と研磨後のスプーンの様子です。

 バフ(羽布)と呼ばれる円盤状の研磨輪で,くすんだ表面のスプーンをピカピカに研磨します。

 今回はスプーンの背(凸側)の研磨を体験しました。

 エプロンと軍手をお借りし,着用しました。

 今回の研磨は2段階あり,最初に中仕上げ研磨,次に仕上げ研磨を行うとのことでした。

 中仕上げの研磨にはシロ(白砥石(粗目))が使われ,仕上げの研磨にはアオ(青砥石(極細))が使われます。

(バフ機械)
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 こちらがバフで作業する機械です。

 まずは職員の方に研磨のお手本を見せていただきました。

(バフ研磨の様子)
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 このように,回転するバフにスプーンの背をまんべんなく押し込む感じで研磨します。

 このあと私も挑戦しましたが,スプーンに体重をのせるような感じで,スプーンをかなり力で押さえながら研磨する必要があり,大変な作業であることが実感できました。

 ちなみに今回のスプーンは,普通に買っても300円ぐらいするもので,研磨体験用に商品のスプーンにあえて細かなキズをつけたものとのことでした。

 このあと,館内の事務所でレンタサイクルを申し込み,自転車をお借りして,燕市内を周遊することとしました。


燕のご当地グルメ「背脂ラーメン」

 レンタサイクルで燕のご当地グルメ「背脂ラーメン」が味わえるお店「杭州飯店」を訪問しました。

(杭州飯店とレンタサイクル)
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 「杭州飯店」は燕背脂ラーメンの元祖のお店です。

 燕三条から結構な距離があるからか,車で来店する客がメインで,私のように自転車で来店する客は数少ないようです。

 私の住む広島県の「尾道ラーメン」(尾道市)も背脂ラーメンなので親しみを持てます。

 どんなラーメンが味わえるのかワクワクしながら「中華そば」を注文しました。

(中華そば(杭州飯店))
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 醤油ベースのスープに極太麺,具はチャーシュー・メンマ・玉ねぎで,仕上げに豚の背脂がたっぷり加えられています。

(麺の様子(中華そば・杭州飯店))
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 麺はうどんのようにコシのある極太麺です。

 この極太麵が,煮干しだしの濃口醬油スープと背脂のコクをしっかりと受け止めてくれます。

 スープを飲んでみると,見た目ほどには味も濃くなく,背脂のしつこさも感じませんでした。

 背脂が細かく,粗みじん切りの生の玉ねぎが添えられているからだと思います。

 煮干しを使った醤油ベースのスープであることや,仕上げに背脂が加えられることなど,尾道ラーメンとの共通点が多いですが,麵の太さ・背脂の大きさと量・スープの濃さなど,尾道ラーメンとは違なる点もいくつかあります。

 サイドメニューとして,餃子や牛すじ煮込みを注文される方も多く見かけました。

 このラーメンなら,ライスとの相性も良いと思います。

 ボリューム満点でしたが,あっという間に美味しくいただきました。


燕市産業史料館とチタン製スプーン酸化発色体験

 続いて,自転車で燕市産業史料館を目指しました。

(燕市産業史料館とレンタサイクル)
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 館内には,カトラリーなど金属製品の展示室,鎚起(ついき)銅器の展示室,燕の金属産業の歴史と技術の紹介コーナー,企画展示室,矢立(やたて)煙管(キセル)館,体験工房館など数多くの施設・コーナーがあります。

(世界最大のスプーン&フォーク)
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 こちらはギネスブックに認定された世界最大のスプーン(全長204cm・重さ20kg)とフォーク(全長215cm・重さ16kg)です。

 訪問当日は学芸員による「第45回燕手仕事展」の作品解説会が開催されたので,その解説会にも参加させていただきました。
 (約2年半ぶりの記念すべきイベントだったようです。)

 その後体験工房館へ行き,「チタン製スプーン酸化発色体験」にチャレンジしました。

 これは,電解液を入れた水槽の中にチタン製スプーンを入れて電流を流すと,電気分解でスプーンの表面に酸化被膜による着色がなされる仕組みを体験するものです。

(酸化発色したスプーンのサンプル)
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 電解液に浸ける時間(電圧)を変えることにより,様々な色のスプーンを作ることができます。

(発色前のチタン製スプーンと直流電圧機器・電解液水槽)
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 電解液からスプーンを引き上げる時間を段階的にずらせば,色にグラデーションをもたせることもできます。

 私はこの方法でスプーンに着色してみました。

(純チタン製オリジナルカラースプーン)
Photo_20220724155101

 こちらが完成したスプーンです。

 塗料を使わずに金属に着色できることに驚きました。

 御指導いただいた学芸員の方に,私が燕市内を巡った際に感じた疑問を伺ってみました。

 私:「燕市内の道路を自転車で走っていると,どこも路面が赤茶けた色になっていました。これはたくさんの金属を扱う燕ならではの光景なのでしょうか」

(燕市内の道路)
Photo_20220724155201

 学芸員:「あれは道路の雪を溶かす地下水に鉄分が含まれているためです。金属産業が集まっているからではなく,雪国ならではの光景なのですよ」

 なるほど…燕・三条地域の特別な光景だと思っていたのですが,私が雪国の事情をよく知らなかっただけの話でした(笑)


燕・三条地域で金属産業が発達した理由

 ここで,なぜ燕・三条地域で金属産業が発達したのか,さらに,なぜ燕で背脂ラーメンが誕生したのか,簡単に触れておきたいと思います。

 まずは燕・三条地域で金属産業が発達した理由からです。

 燕・三条地域で金属産業が発達した理由はその地理的条件にあります。

 信濃川流域に位置する燕・三条地域は,信濃川の恩恵に授かる一方で,度重なる川の氾濫(水害)に悩まされてきました。

 苦労して農作物を作っても,信濃川の氾濫で一気に流されてしまうことも多かったのです。

 そんな環境に苦しんだ農民は,副業として「和釘」づくりなど金属加工業に取り組むようになりました。

(和釘)
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 リーフレット「燕市産業史料館」(燕市産業史料館)を一部引用

 それは,次の4つの地理的条件に恵まれたからです。

 (1)弥彦山からの材料(銅)供給,(2)下田郷からの燃料(木材・炭)補給,(3)仙台地方(鎚起銅器)や会津地方(矢立・煙管(キセル))からの職人・技術の伝来,(4)川を使った流通(北前船を利用した鉄の入手・出来上がった金属製品の運搬)

(燕で金属産業が発達した地理的条件)
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 リーフレット「燕市産業史料館」(燕市産業史料館)を一部引用

 こうして燕・三条地域では和釘・銅器・ヤスリ・矢立・煙管などの金属産業が盛んとなりますが,明治維新以降,西洋化の進展(洋釘の普及など)や度重なる不況により,再び苦境に追いやられることになります。

 こうした中,これまでの金属加工技術をもとにした金属洋食器の製造に活路を求めるようになりました。

 その後,高度な金属加工技術を持つ燕・三条地域の金属洋食器は,日本のみならず世界でも高い評価を得るようになり,一方で量産化が進められたこともあって,ステンレスなども含むありとあらゆる金属製品を生産するまちとして発展し,現在に至っています。


燕で背脂ラーメンが誕生した理由

 次に,燕で背脂ラーメンが誕生した理由ですが,実はこちらも金属産業と大きく関わりがあります。

 背脂ラーメンは,昭和30年代の高度成長期に,金属洋食器などの製造で忙しい職人のために考案されたラーメンです。

 極太麵は出前でも伸びにくくするため,醤油味の濃い醤油スープは汗をかいて働く職人たちの味覚と体調に合わせるため,背脂は時間が経ってもスープが冷めにくく,コクとボリュームを引き出すためと,まさに金属産業にかかわる職人のために誕生したラーメンなのです。

 さらに,会津地方との人やモノの交流により,会津の金属加工技術だけでなく,食文化も影響を受けたのではないかと私は考えます。

 会津・喜多方の代表的なラーメンは醤油ベースの平打ちちぢれ麺ですが,これは燕のラーメンと共通しています。

 地図で見ても会津と新潟はかなり近く,人々の交流に伴って,食文化においても少なからず影響を受けていることは間違いないでしょう。

 そのため,会津・喜多方ラーメンがお好きな方は,きっと燕の背脂ラーメンも気に入られると思います。
 (尾道ラーメンがお好きな方もきっと(笑))


まとめ

(燕市地図(今回の訪問地))
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 ※画像をクリックすると拡大します。

 レンタサイクルをフル活用して三条市・燕市の施設・飲食店をめぐりました。

(「スプーン磨き体験」のスプーンと「純チタン製オリジナルカラースプーン」)
Photo_20220724161101

 世界に1つだけのオリジナルスプーンは,旅の良き思い出となりました。

(県央大橋から眺めた中ノ口川)
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 川の恵みも氾濫もすべて受入れ,発展してきたまち,燕市・三条市。

 約半日の滞在でしたが,金属産業の成り立ち・歴史から,ご当地グルメ・背脂ラーメンの誕生に至るまで,数多くのことが学べました。


<関連サイト>
 「燕三条駅観光物産センター・燕三条Wing」(新潟県三条市下須頃502-3・JR燕三条駅2F)
 「道の駅 燕三条地場産センター」(新潟県三条市須頃1-17)
 「燕市産業史料館」(新潟県燕市大曲4330-1)

<参考文献>
 新潟県燕市観光ガイド「つばめぐり」(燕市観光振興課・燕市観光協会)
 「燕と弥彦ぐるぐるMAP」(燕・弥彦広域観光連携会議)
 リーフレット「燕市産業史料館」(燕市産業史料館)

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コメント

ジャンボナイフ&フォークの隣にジャンボスプーン&耳かきが並んでいたらもっと楽しいでしょうね^ ^
久しぶりにジャイアント馬場を見ました!
とても良い人に見え、背中を軽く押されただけでロープに飛んで行きたくなりますね^o^
越後は水が豊富すぎて、太閤検地の頃の米の収穫量はわずか30万石!
米どころになったのは幕末頃だそうです^^
極太麺、沖縄そば並みですね^^
実は喜多方の「坂内食堂」のラーメンが大好き❤
トロトロのチャーシューがラーメンで5枚!
チャーシュー麺だと麺もスープも見えないくらいチャーシューが乗っています!
背脂ラーメンも美味しそうですね(^_^)

ラーメン食べに新潟まで!さすがコウジ菌さん。
何かいろいろなことに既視感があるなあ…と思い出したのはコレでした。
https://dailyportalz.jp/kiji/okizari-at-tsubamesanjo
これによると、燕三条はカレーラーメンも有名みたいですね。
ラーメンは、家でインスタントを年に何回か程度にしか食べないので
詳しくないですが、背脂ラーメンは寒いときの方が美味しそうです。

なーまん 様

なーまんさん,こんばんは。
耳かきに続いてコメントいただき,誠にありがとうございます<(_ _)>
お気遣い,心から感謝申し上げます。

もしジャンボ耳かきが設置されていたら…私は聖地と呼ぶことでしょう(笑)
ギネスに認定された「世界最大のスプーン&フォーク」より燕三条駅の「ジャンボフォーク」のはなぜ…なんてことまで気になります(^^ゞ
自分で好きな色が決められる「純チタン製オリジナルカラー耳かき」があったら,何本も作ってしまいそうです(笑)

ジャイアント馬場さんが三条市の名誉市民だというのは行った当日知りました。

越後は昔から米どころというイメージを持っていましたが,金沢などに比べると石高はそんなに多くなかったのですね。
度々水害に遭ったことも影響しているのでしょうね。
おっしゃるとおり,幕末・明治期に開始された治水事業によって,新潟は米どころに発展したようですね。
燕市産業史料館で燕市の歴史を学んだ際も,信濃川からの分水路(大河津分水路)の話がよく出てきました。
新潟という地名の由来も,治水により形成された新しい潟によるものなのでしょう。

燕背脂ラーメンの極太麵,言われてみれば確かに沖縄そばに近いです!!
コシの強い極太麺でした。

喜多方の「坂内食堂」,有益な情報をありがとうございます。
ネットで検索しましたが,確かにチャーシューがたくさんのせられていて,手もみのちぢれ麺で美味しそうです!
チャーシュー麵は原価率が高いとよく聞きますが,このお店はかなり良心的ですね。
喜多方へ行ったらぜひ訪問したいです(^^♪

chibiaya 様

chibiayaさん,こんばんは!
夜遅くまで御覧いただき,そしてコメントまでいただき,どうもありがとうございました。

燕・三条で金属洋食器の製造が盛んな理由が知りたくて,そして包丁か何か記念に買いたいと思って,燕・三条を訪問しました。
地元の情報を調べるうちに,背脂ラーメンの存在を知り,ラーメン1杯は食べて帰ろうと思った次第です(笑)

御紹介いただいた記事,今回の私の行動とそっくりですね。
とき309号って,同じ新幹線に乗ってる(笑)
写真も同じようなものばかりで,考えることが一緒なのかと笑ってしまいました。
デイリーポータルZのライターにしてもらえないかな(笑)

新潟はラーメン激戦区で,燕市の背脂ラーメンのほかに,三条市のカレーラーメン,長岡市の生姜醤油ラーメン,新潟市の濃厚味噌ラーメン・あっさり醤油ラーメンと5大ラーメンがあるようです。
スープの表面に背脂の層があり,保温効果が高いので,おっしゃるとおり寒い冬にいただくと美味しいでしょうね。
雪国でも冷めにくいスープということで,背脂を足したのかも知れません。
背脂が細かいので,たくさん食べても罪悪感はなかったです(^-^)

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