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2022年7月 3日 (日)

デンマーク料理の特徴と主な料理5 -フーゴ・フレスケスタイ・赤キャベツのピクルス・スメアブロ・ニシンのマリネ・エーベンチュアケー-

アンデルセンの「デンマークフェア」と広島アンデルセン

 2022年6月1日から30日までの期間,アンデルセンの各店舗で「デンマークフェア」が開催されました。

 デンマークのパン・料理・ドリンク・食材・雑貨などの販売や,デンマーク関係のセミナー・パーティーの開催など,デンマークの魅力を知り,味わい,楽しむことができる盛りだくさんのイベントが実施されました。

 アンデルセンの旗艦店である広島アンデルセンの玄関には,デンマーク名誉領事館の看板が掲げられています。

(広島アンデルセン入口(デンマーク名誉領事館看板))
Photo_20220703112501

 アンデルセンとデンマークのつながりは,アンデルセンの創業者・高木俊介氏が,デンマークでデニッシュの製法を学び,日本で最初にデニッシュを紹介されたことに始まります。

 こうした縁もあって,広島アンデルセンの建物の中にデンマーク名誉領事館が設置されているのです。

 私は,この広島アンデルセンの2階にあるアンデルセンキッチンで「デンマークビュッフェ」を楽しみました。

 今回はデンマークフェアで提供されたデンマーク料理やお菓子を中心に御紹介したいと思います。


アンデルセンキッチンの「デンマークビュッフェ」

 「デンマークビュッフェ」では,通常の料理に加え,様々なデンマーク料理が用意されていました。


【フーゴ】

 デンマークフェアで私の一番のおすすめは,エルダーフラワーシロップで作られるドリンク「フーゴ」です。

(フーゴ(エルダーフラワードリンク))
Photo_20220703113601

 ライチやマスカットに似たフルーティーな風味が楽しめ,初夏の訪れを感じることができるドリンクです。


【フレスケスタイと赤キャベツのピクルス】

 フーゴでのどを潤した後,料理をいただきました。

(フレスケスタイ(クリスピーデニッシュポーク))
Photo_20220703113801

 フレスケスタイ(クリスピーデニッシュポーク)です。

 注文すると,大きな肉の塊をその場で切り分けていただけました。

 フレスケスタイは,表面の皮の部分に「ハモの骨切り」のように包丁で細かく切り込みを入れ,その切れ目に塩・ローリエ・クローブなどの調味料やスパイスをすり込んで下味をつけ,オーブンで焼いた料理です。

 パリパリで塩気のある皮とジューシーな肉を一度に味わうことができます。

 赤キャベツのピクルスと一緒にいただきました。

 デンマークでは,お祝いの日に食べられる特別な料理なのだそうです。


【スメアブロ】

 スメアブロは,薄く切ったパンにバターを塗り,様々な具を彩りよく盛り付けたオープンサンドイッチです。

 トレコンブロート(ゴマのパン)を一口サイズにカットして作られたスメアブロが数種類用意されていました。

(スメアブロとフレスケスタイ)
Photo_20220703114301

 ゆで卵と海老,フレスケスタイと赤キャベツのピクルス,マリネサーモンのスメアブロです。

 トレコンブロートはどっしりとした生地のパンなので,薄くスライスしたものでも,具材をしっかりと受け止めることができます。

 オープンサンドにすることで,それぞれの具材をより一層美味しくいただくことができました。


【ニシンのマリネ】

(フレスケスタイ・ニシンのマリネ・スメアブロ)
Photo_20220703114501

 スメアブロにニシンのマリネも加えてみました。

 ニシンのマリネは,弾力のある「しめ鯖」のような食感・味でした。

 ビュッフェですから,トレコンブロートにニシンのマリネをのせてスメアブロでいただくのもありですね。


【鴨のロースト(ベリーソース)】

(鴨のロースト(ベリーソース)とニシンのマリネ)
Photo_20220703114601

 ベリーソースを添えた鴨のローストとニシンのマリネです。

 鴨肉にはベリーソース,赤ワインソース,オレンジソースといった甘いソースがよく合います。

 ニシンのマリネは好きなのでおかわりをし,ケイパーを添えていただきました。


【茹で海老・蒸し鶏とトマトソース】

 パンと一緒に,茹で海老やトマトソースを添えた蒸し鶏もいただきました。

(茹で海老・蒸し鶏とトマトソース・ニシンのマリネ)
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アンデルセンキッチンの人気・定番メニュー

 デンマーク料理のほかに,アンデルセンキッチンの人気・定番メニューもいただきました。

【高原黒牛のビーフシチュー】

(高原黒牛のビーフシチュー)
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 人気メニューの1つ,ビーフシチューです。

 注文すると,鉄鍋に入った熱々のビーフシチューが供されました。

 分厚い牛肉がやわらかくトロトロに煮込まれていました。

【サーモンのムニエル・ハーブバターソース】

(サーモンのムニエル・ハーブバターソース)
Photo_20220703115501

 こちらはサーモンのムニエルです。

 ハーブバターソースは酸味の効いたマヨネーズソースのような味わいで,サーモンのムニエルとよく合いました。


【広島熟成どりのクラブハウスサンド】

(広島熟成どりのクラブハウスサンド)
Photo_20220703115502

 やわらかい蒸し鶏,ベーコン,ゆで卵,トマト,レタス,レッドキャベツなどをパンで挟んだクラブハウスサンドです。

 パンは軽くトーストされていました。

 アンデルセンのサンドイッチなら間違いないだろうと注文しましたが,そのとおりの一品でした。


【クリームブリュレ・ティラミス・プリン】

 デザートにクリームブリュレ・ティラミス・プリンをいただきました。

(クリームブリュレ・ティラミス・プリン)
Photo_20220703115701

 こういう欲張りなチョイスができるのもビュッフェならではの楽しみです。

 クリームブリュレは注文を受けてからブリュレ(表面焼き)されます。

 プリンは上品な仕上がりで,カスタードはクリームブリュレの方が濃厚でした。


 アンデルセンキッチンの定番メニューも含め,デンマークビュッフェをお腹いっぱい堪能しました。


エーベンチュアケー

 広島アンデルセン1階のベーカリーショップで,「エーベンチュアケー」というデンマークのお菓子を購入しました。

(エーベンチュアケー)
Photo_20220703133501

 「童話のケーキ」という意味を持つデンマークの焼菓子です。

 直径約6cmで,大福ぐらいの大きさです。

(エーベンチュアケー(中身))
Photo_20220703133502

 クッキー生地の中に,アーモンドベースのマジパンと細かく刻んだドライフルーツがぎっしり詰め込まれていました。

 ドライフルーツはオレンジピール,レーズン,サクランボ,パインアップル,レモンピールです。

 サクサクのクッキー生地の中に,しっとりとしたマジパンとドライフルーツの「あん」が入っており,ドライフルーツたっぷりのカントリーマアムのようなお菓子でした。


まとめ

 冬の長いデンマークでは,夏至を迎える6月はお家から出て太陽のある暮らしを楽しむ季節のようです。

 私はアンデルセンで「デンマークフェア」が開催される時期になると初夏の訪れを感じ,フーゴ(エルダーフラワードリンク)が恋しくなります。

 日本の年中行事で言えば,冬至に近いクリスマスの方がビッグイベントとなっていますが,今後は初夏や夏至の訪れを祝う北欧・デンマークの考えやイベントについても積極的に取り入れ,盛り上がればいいなと思います。


<関連サイト>
 「広島アンデルセン」(広島市中区本通7-1)
 「サービスエリアに行く。(ニクラスさんのルバーブとゆずのデニッシュ)」(「chibiaya日記」)
 「アンデルセンのデンマークチーズとレモンのマフィン。」(「chibiaya日記」)

<関連記事>
 「デンマーク料理の特徴と主な料理1 -なぜオープンサンドイッチが伝統料理なのか-
 「デンマーク料理の特徴と主な料理2 -デンマークバター・ソフトカーネラグブロート・ダンスクウールブロート・スモーブロー-
 「デンマーク料理の特徴と主な料理3 -フリカデラ・赤キャベツのピクルス・フレスケスタイ・フーゴ,デンマークとドイツの食文化-
 「デンマーク料理の特徴と主な料理4 -クランセケーフィンガー-
 「ルバーブの特徴を知る(2) -ルバーブジャム・ルバーブパイ・ルバーブとゆずのデニッシュ-

<参考文献>
 「Denmark Fair」アンデルセン広報誌
 「ブレッド図書館 デニッシュ」(2022年5月28日放送・NHK Eテレ)

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コメント

豚肉とニシンのマリネといえば、ドイツ料理を思い出しますが、陸つづきのお隣でしたね^o^
考えてみればグリーンランドはデンマーク領!
国土は日本より広いし、海産物もふんだんに取れそうですね^ ^
ビュッフェは元々大好きですが、コロナ以来行っていません(´∀`*)
トングを使う時は、手袋をするのでしょうか?

なーまん様

なーまん,こんばんは。
早速コメントいただき,ありがとうございます。

なーまんさんはドイツ料理がお詳しいですよね。
ニシンのマリネと言えば北欧をイメージしますが,ドイツでもよく食べられるのですね。

おっしゃるように,グリーンランドを含めたらデンマークはとんでもなく広いですね。
日本人ぐらい何でも海産物食べるなら,もっと海鮮料理も発達したのでしょうが…。

今回のビュッフェ,セルフ方式とオーダー方式がありました。
セルフ方式は,使い捨てのビニールの手袋が用意されていて,それを着けてからトングを扱いました。
オーダー方式は,自分のスマートフォンにメニュー表を読み込ませ,厨房に注文を発信する仕組みでした。
どちらかと言うとオーダーする料理の方が多く,セルフ方式も皆さんマスクと手袋をした上での利用でしたので,あまり抵抗はありませんでした。

おおーあの高いコースを召し上がったんですね!(笑)
エルダーフラワーのドリンク、行きつけの美容院で出てきました。
美味しいですよね~。
この前行ったら、お茶みたいなのに変わってガッカリです。
デンマーク料理って全然縁がありませんが、どれもこれも美味しそうです。
私はしめ鯖が好きなので、ニシンのマリネ、絶対好きだと思います(笑)

chibiaya 様

chibiayaさん,こんばんは。
いつもコメントいただき,ありがとうございます。

chibiayaさんのブログでもアンデルセンのデンマークフェアの商品が紹介されており,嬉しかったです。

今回のコース,アルコールなしの週末価格で5,500円でした。
お高いですが,これだけの種類の料理をアンデルセンで単品で買ったらこんな値段では済まないので,お得感もありました。

エルダーフラワーのドリンク,通っておられる美容院でサービスされていたとは,驚きです。
まさかその美容院でもデンマークフェア?(笑)
お茶も実はデンマーク・ウスターランスクのお茶だったりして(笑)

ニシンのマリネ,しめ鯖がお好きなら,きっとお好きな味だと思います。
しめ鯖ほど脂はのっていませんが,ケイパーやパンと一緒にいただくと美味しかったです。
今回の記事でニシンのマリネの写真がやたら登場しますが,それだけおかわりをしたという証拠です(笑)

自転車で蓮田SA・パサールのアンデルセンへ行かれたchibiayaさん。最高です!(^^)!

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