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2022年10月

2022年10月29日 (土)

広島のレモン菓子・レモンケーキ20 -ファミリーマートのレモンケーキ(瀬戸内産レモン)(「サイクリングしまなみ2022」タイアップ商品)-

「サイクリングしまなみ2022」とファミリーマートのタイアップ商品

 2022年10月30日(日)に,「瀬戸内しまなみ海道」(西瀬戸自動車道)を舞台に大規模な国際サイクリング大会「サイクリングしまなみ2022」が開催されます。

 このサイクリング大会のすごいところは,広島県と愛媛県を結ぶ高速道路(瀬戸内しまなみ海道)を全面通行止めにし,その高速道路がサイクリングコースになるところです。

 美しい瀬戸内海とその島々を眺めながらサイクリングを楽しむことができます。

 この大会の開催に合わせ,ファミリーマートが「サイクリングしまなみ2022」とのタイアップ商品を期間限定・地域(中国・四国)限定で販売されています。

 瀬戸内産レモンを使用した「レモンケーキ(瀬戸内産レモン)」と四国乳業らくれん牛乳を使用した「ミニクリームパン(らくれん牛乳入りミルククリーム)」です。

 このファミリーマートのタイアップ商品の1つ「レモンケーキ(瀬戸内産レモン)」を御紹介します。


レモンケーキ(瀬戸内産レモン)

 広島市内のファミリーマートで「レモンケーキ(瀬戸内産レモン)」を購入しました。

(レモンケーキ(瀬戸内産レモン)(包装))
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 お昼に行くと,パンのコーナーに4~5個まとめて販売されていました。

 レモンケーキという名称ですが,一般的な菓子パンと同じサイズです。

(レモンケーキ(瀬戸内産レモン))
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 袋から取り出してみると,ビッグサイズのレモンケーキが登場しました。

 大きさは,長さ約15cm,幅約8cm,高さ約5cmです。

 表面には,底も含めてまんべんなく黄色いレモンチョコレートがコーティングされています。

 もしレモンチョコのコーティングがなければ,この大きさや形は広島など西日本の一部地域で呼ばれている「メロンパン」そのものです。
 (こうした地域では,丸い形の「メロンパン」は「サンライズ」や「コッペパン」と呼びます。)

 中身を見てみましょう。

(レモンケーキ(瀬戸内産レモン)(中身))
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 フワフワのケーキ生地の中にはクリームがたっぷりはさまれています。

 いただいてみました。

 レモンチョコにしっかりとしたレモンの風味と酸味を感じました。

 冷蔵庫で少し冷やしていただくと,レモンチョコのパリッとした食感とケーキ生地のフワッとした食感を一度に楽しめました。

 そしてこのレモンケーキの最大の特長は,何と言っても中のクリームです。

 しばらく食べ続けていると,ホイップクリームに瀬戸内産レモンゼリーが混ぜ込まれていることに気付きました。

 この特製クリームには,まるで生のレモンをかじった時のような強いレモン風味と酸味が感じられ,同じくレモン風味豊かなレモンチョコと一緒になって,しっかりとしたレモンの風味と酸味が楽しめました。

 これなら全国,世界各地から訪問されたサイクリストの皆様へ瀬戸内産レモンの魅力をPRすることができます。

 実際,大会当日には,サイクリストや大会関係者向けにこのレモンケーキが用意されるようです。


 サイクリストの皆さん,愛媛県と広島県の美しい瀬戸内海や島々を眺めながらサイクリングを楽しんでください。

 そしてお土産は,レモンケーキをはじめとする瀬戸内の産品をたくさんお買い求めください!


<関連サイト>
 「サイクリングしまなみ」(サイクリングしまなみ2022実行委員会)
 「しまなみ海道の絶景が舞台の国際サイクリング大会「サイクリングしまなみ2022」タイアップ商品発売」(ファミリーマート)

<関連記事>
 「広島のレモン菓子・レモンケーキ14 -しまなみレモンバイク・瀬戸田レモンケーキ・瀬戸田レモネード・瀬戸内レモン丼-
 「広島のレモン菓子・レモンケーキ15 -汐待亭の「揚げレモンケーキパフェ」と梅月堂の「すっぱい瀬戸田レモンケーキ」-
 「広島のレモン菓子・レモンケーキ18 -尾道市瀬戸田町の魅力・島ごころ・向栄堂・尾道グリーンスローモビリティ・意外なレモンケーキの歴史-

<レモンケーキ関連記事>
 「レモンのお菓子」(「chibiaya日記」)
  埼玉県在住のchibiayaさんが,関東で販売されているレモンケーキを中心に,レモンケーキの情報を詳しく紹介されています。
 当ブログ「食文化関連記事一覧表・索引」の「食文化事例研究」にある「レモンケーキ・レモン菓子」も御参照ください。

2022年10月23日 (日)

産直市・産直野菜コーナーの魅力2 -ブルーベリー・赤オクラ・シカクマメ(四角豆)・マコモダケ・むかご・宇宙芋-

 産直市やデパート・スーパーマーケットの産直野菜コーナーへ行くと,地元で採れた面白い野菜や珍しい野菜を販売されていることがあります。

 たまたまその日だけ販売されているような野菜もあり,そうした「偶然の出会い」があるのも産直市・産直野菜コーナーの楽しみの1つです。

 また,思いがけず珍しい野菜が手に入ることもあります。

 第1回に続き,そんなちょっと面白い野菜・珍しい野菜をいくつか御紹介したいと思います。


ブルーベリー

 広島県安芸郡海田町にあるスーパーマーケット「マックスバリュ海田店」に,JA安芸(安芸農業協同組合)の産直野菜コーナーがあります。

 そのコーナーの一角で生のブルーベリー(広島県呉市産)が販売されていました。

(ブルーベリー)
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 ブルーベリーに含まれるアントシアニンが目に良いとされ,ドラッグストアなどでもブルーベリー系のサプリメントはよく販売されていますが,生のブルーベリーはなかなか入手できません。

 水で洗い,そのままガブリといただくと,ぶどうに似た甘酸っぱい味が口の中いっぱいに広がりました。

 その直後に歯磨きをすると…歯磨き粉と歯ブラシが真っ青になってビックリ!

 しばらく経ってブルーベリーの色素によるものだと気付くまでは,体を壊したのではないかとかなりあわてました(笑)


赤オクラ

 同じJA安芸(安芸農業協同組合)の産直野菜コーナーで,海田町産の赤いオクラが販売されていました。

(赤オクラ)
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 緑色のオクラはよく見かけますが,赤色のオクラはちょっと珍しいですよね。

(赤オクラ(中身))
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 中身は一般的な緑色のオクラと同じで,皮の色だけ異なるようです。

 この皮の赤色は,ブルーベリーと同じアントシアニンによるものです。

 さっと茹でて食べようとしたら,赤色が抜けて白っぽい緑色になってしまいました。

 赤色を楽しむ場合は生を刻んでいただくのが良さそうです。


シカクマメ(四角豆)

 広島県安芸郡府中町にあるショッピングセンター「イオンモール広島府中」で,「甲山いきいき村」の産直野菜の1つとして「シカクマメ(四角豆)」が販売されていました。

(シカクマメ(包装))
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 私はカンボジアのホームステイ先で「キュウリと四角豆のサラダ」をいただいたのですが,その時に初めてシカクマメ(四角豆)という野菜を知りました。

 「日本でも栽培されているんだ」と,久しぶりの再会に感動しました。

(シカクマメ)
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 ふちが四角くてひだが付いている,珍しい形をした豆です。

 その形から「シカクマメ(四角豆)」と呼ばれます。

 ただ,四角いだけに水洗いが多少面倒な野菜でもあります。

 カンボジアでは生でいただいたので,同じようにサラダにしていただきました。

(シカクマメのサラダ)
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 生で食べると弾力があり,少し豆特有の青臭さを感じました。

 カンボジアでは,生のキュウリと同じくパリパリとした食感で,青臭さも気にならなかったように記憶しているのですが…。

 そこで豚肉や卵と一緒にシカクマメを油で炒めてみました。

(シカクマメと豚肉炒め)
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 油で炒めると,ポリポリした食感となり,青臭さもなくなりました。

 同じ熱帯アジア原産の野菜「ゴーヤ(ニガウリ)」の料理を参考に調理すればとよいと思います。


マコモダケ

 広島市内のデパート「そごう広島店」の産直野菜売場で「マコモダケ」が販売されていました。

(マコモダケ)
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 マコモダケは「マコモ」と呼ばれる植物の茎が肥大化したものです。

 緑色の葉の部分をはぎ取り,薄く切って豚肉と一緒に炒めてみました。

(マコモダケと豚肉の炒め)
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 マコモダケは,シャクシャクしてタケノコに似た食感でした。

 緑色の葉の部分は筋張っているので,きれいに取り除いて中の白い部分だけ食べることをおすすめします。


むかご

 広島県の北東部(庄原市東城町と神石高原町)に「帝釈峡(たいしゃくきょう)」という景勝地があります。

 こちらを訪問した際,道路沿いの産直店舗に「むかご」と呼ばれる野菜が販売されていました。

 バターや塩で炒めて食べると小粒の芋のようで美味しかった記憶があるのですが,その後は野菜売場で見かけることもなく,そのうち名前すら忘れてしまいました。

 しばらく経って,茨城県つくば市の料理店で「アピオス」と呼ばれる「むかご」とよく似た野菜をいただき,その時に改めて「むかご」を思い出しました。

 「むかご」はあまり流通しておらず,どちらかと言えば珍しい野菜のため,名前を思い出しては忘れるの繰り返しなのですが(笑),その「むかご」が広島市南区のスーパーマーケット「イオン宇品店」の産直野菜コーナー「豊平どんぐり村 さんさん市」で販売されていました。

(むかご(包装))
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 「むかご」はヤマイモなどの蔓(つる)が肥大化してできた肉芽の名称です。

 写真はヤマイモのむかごで,小袋に詰めて販売されていました。

(むかご)
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 1粒はパチンコ玉ぐらいの大きさで,形は丸いものや豆のような形をしたものなど様々です。

(むかご(中身))
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 皮は薄く,中身はジャガイモやヤマイモと似ています。

 むかごを水でよく洗い,熱したフライパンにバターを溶かし,むかごを入れて炒めました。

 塩で味を調えて「むかごのバター炒め」の完成です。

(むかごのバター炒め)
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 ホクホクとした食感で,油脂との相性も抜群でした。

 秋の味覚として,米とむかごを一緒に炊いた「むかごごはん」もおすすめです。


宇宙芋(エアーポテト)

 広島県廿日市市のカフェで,畑でできた「宇宙芋」をいただきました。

(宇宙芋)
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 宇宙の隕石を思わせる形から「宇宙芋」と呼ばれています。

 先程御紹介した「むかご」のジャンボサイズで,(土の中ではなく)蔓にできることから「エアーポテト」とも呼ばれています。

 その見た目や「宇宙」というネーミングから,私は小惑星「イトカワ」をイメージします。

 小惑星探査機「はやぶさ」のように,中を調査してみましょう。

(宇宙芋(中身))
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 見た目はゴツゴツして硬い印象を受けますが,実際は皮が薄く,中身も黄色くてやわらかい芋です。

 皮ごと薄切りにし,油をひいたフライパンで軽くソテーしました。

(宇宙芋のソテー)
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 ジャガイモに近いヤマイモの食感です。

 厚切りのポテトチップスのような仕上がりとなりました。

 ジャガイモと同じ感覚で調理でき,炒め物や揚げ物などに向いています。

 ちなみに…皮は薄いですが割としっかりしているので,むいた方がベターです。


<関連サイト>
 「甲山いきいき村」(広島県世羅郡世羅町小世良341-1)
 「道の駅 豊平どんぐり村」(広島県山県郡北広島町都志見12609)
 「小惑星イトカワの素顔に迫る -「はやぶさ」科学的観測の成果-」(JAXA・宇宙航空研究開発機構)

<関連記事>
 「産直市・産直野菜コーナーの魅力1 -皮付きヤングコーン・オカワカメ・花オクラ・紫ししとう(紫唐辛子)・エゴマの葉-
 「カンボジア料理の特徴と主な料理4 -プラホックを使った料理(プラホック・チャー,バナナの葉包み焼き)・カンボジアの食文化-
 「「うまいもんどころ」茨城 -納豆,メヒカリ,アピオス,つくば鶏,常陸秋そば,お土産-

2022年10月16日 (日)

ひろしま南区スイーツフェア -南区3名山(似島(安芸小富士)・黄金山・比治山)と代表花(ミモザ・桜・広島椿)のスイーツ-

 2022年10月8日,広島駅近くのエールエールA館エントランス広場で「令和4年度 ひろしま南区スイーツフェア」が開催されました。

(「ひろしま南区スイーツフェア」チラシ)
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 このイベントは,広島市南区にある進徳女子高等学校と洋菓子店が協同して作られた「みなみくスイーツ」の販売と,紙粘土やスポンジを使って本物そっくりなフェイクスイーツを作る「フェイクスイーツ作り」体験の2つのプログラムで構成されています。

(ご当地スイーツ販売案内)
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 「ひろしま南区スイーツフェア」チラシの一部を加工・引用

 広島市南区に住み,食に興味がある私としては見逃せないイベントです。

 今回は,このイベント会場などの様子と,実際に販売された広島市南区の「みなみくスイーツ」をいくつか御紹介したいと思います。


「ひろしま南区スイーツフェア」会場

 イベント会場(エールエールA館エントランス広場)へ行くと,たくさんの人がスイーツを買い求めておられました。

(「ひろしま南区スイーツフェア」会場の様子)
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 広島市南区の3つの洋菓子店「パティスリー アニバーサリー」(段原山崎),「西洋菓子カトルフィユ」(皆実町),「ルードゥメール」(宇品海岸)が出店されていました。

 この店舗の奥には「フェイクスイーツ作り」コーナーがありました。

(「ひろしま南区スイーツフェア」案内パネル)
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 広島市南区の3名山「安芸小富士」・「黄金山」・「比治山」をモチーフにした「みなみく3名山スイーツ」と,南区を代表する花「ミモザ」(似島)・「桜」(黄金山や比治山など)・「広島椿」(元宇品)をモチーフにした「みなみく3名花スイーツ」などが販売されていました。

 各店舗でスイーツを購入し,会場を後にしました。

(進徳女子高等学校)
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 地元洋菓子店と一緒に広島市南区のスイーツを考案された進徳女子高等学校の校舎です。


みなみくスイーツ

 自宅に持ち帰り,「みなみくスイーツ」を味わいました。


【黄金山マフィン】

(黄金山マフィン(チョコレートとプレーン))
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 黄金山にちなんだ「ルードゥメール」のお菓子「黄金山マフィン」です。

 写真左がチョコ,右がプレーンです。

 チョコのマフィンにはチョコチップが入っています。

 フワフワでバターの香り豊かなマフィンでした。


【ミモザの安芸小富士】

 広島市南区には島がいくつかあります。

 その1つである似島は,その眺めが富士山に似ていることから「安芸小富士」とも呼ばれています。

 その「安芸小富士」と似島の花「ミモザ」にちなんだお菓子が「パティスリー アニバーサリー」の「ミモザの安芸小富士」です。

(ミモザの安芸小富士)
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 ピスタチオが練り込まれたケーキ生地に抹茶チョコレートのケーキを加え,表面にはアーモンドクラッシュ入りのアイシングがなされています。

 ベースとなるケーキ生地はしっとりと香ばしく,抹茶チョコレートのケーキは抹茶チョコレートがたっぷりと含まれた濃厚な味でした。

 深緑の抹茶チョコレートケーキが安芸小富士,アイシングにちりばめられたアーモンドがミモザを表現されているのでしょう。


【さくら幸せマカロン】

 春になると,広島市南区の比治山や黄金山にはたくさんの桜が咲き,花見客で賑わいます。

 その桜にちなんだお菓子が「パティスリー アニバーサリー」の「さくら幸せマカロン」です。

(さくら幸せマカロン)
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 マカロンという名称ですが,スコーンか大きめのまんじゅうぐらいのサイズがあります。

 表面には塩漬けの桜の花がのせられています。

 中身も気になるのでカットしてみましょう。

(さくら幸せマカロン(中身))
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 中には桜色をしたホワイトチョコレートがはさまれていました。

 アーモンドが使われたサクサクの生地で,ダックワーズに似ていると思いました。

 生地には甘じょっぱい桜パウダーが練り込まれており,桜の風味を存分に楽しめるお菓子でした。


【比治山和ケイク】

 比治山の桜にちなんだお菓子「カトルフィユ」の「比治山和ケイク」です。

(比治山和ケイク)
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 比治山は広島市の中心部にある小高い山なのですが,その比治山に桜が咲いたイメージがよく表現されています。

 ケーキにかかっているのは桜の風味がするピンク色のホワイトチョコレートです。

 アクセントとして酸味のあるドライストロベリーものせられています。

(比治山和ケイク(中身))
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 中を確かめると,紫芋のケーキ生地でした。

 さっくりとした紫芋のケーキに,ほのかに桜の風味がするホワイトチョコレートがコーティングされたプチケーキでした。


【ミモザピアーチ】

 似島の花「ミモザ」にちなんだお菓子「カトルフィユ」の「ミモザピアーチ」です。

(ミモザピアーチ)
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 黄色いミモザの花の特徴がよく表現されたケーキです。

(ミモザピアーチ(中身))
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 いちごと生クリームのケーキに薄いクレープをかぶせ,表面に細かな黄色いスポンジ生地がちりばめられています。

 黄色いふわふわのスポンジ生地,いちごが入った甘酸っぱい生クリーム,しっとりとしたケーキ生地,そして弾力のあるクレープと様々な食感や味を一度に楽しむことができました。


広島椿と観音寺

 後になって,今回のイベントで広島椿にちなんだお菓子も販売されていたことを知りました。

 そこで,元宇品の観音寺で広島椿を観察し,その後にイベント会場で広島椿のお菓子を販売されていたお店「ルードゥメール」へ行ってみることとしました。

 宇品から徒歩で元宇品へ行きました。

 元宇品は厳密には島で,本土と宇品島の間には暁橋(あかつきばし)という橋がかけられています。

 その元宇品の広島港(宇品港)ターミナル側から似島が見えました。

(元宇品から眺めた似島)
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 元宇品から眺めた似島の様子です。

 左右にバランスのとれた山が富士山のように見えます。

 引き続き元宇品を歩いていると,次第に山道になりました。

 そしてその山道を少し上った場所に観音寺がありました。

 観音寺で広島椿を探しましたが,花が咲く時期ではなかったので,どれが広島椿なのか確信が持てませんでした。

 その時,近くに1人の女性がいらっしゃったので,私はその方に「広島椿があると知って伺ったのですが,どれが広島椿が御存知ですか」と伺いました。

 するとその方が「こちらです」と教えてくださいました。

 これが広島椿です。

(広島椿)
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 木にはたくさんのつぼみがなっていました。

 冬から春にかけて花が咲くとのことでした。

 「花が咲くときれいなんでしょうね」と私がお話しすると,その方がお寺の中から広島椿の写真を持ってきてくださいました。

(広島椿の写真)
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 私:「わーっ,きれいな花が咲くんですね。花が咲く頃,実際に見てみたいです」
 女性の方:「春のお彼岸の頃にいらしたら見れますよ」

 この方はこのお寺で広島椿を育てておられる方のようで,広島椿のお話を伺うことができました。

 観音寺の広島椿は,江戸時代初期に浅野長晟(あさの ながあきら)が紀州(和歌山)から広島へ移られる際,妻の振姫(徳川家康の三女)が丹精こめて育てた椿を持ってきて,このお寺に植えられたことが始まりなのだそうです。

 和歌山から元宇品の観音寺まで船で運んでこられたようです。

 御本人が広島椿を紹介されている様子の写真が掲載された新聞記事も紹介していただきました。

 偶然ながら,私は広島椿と深いかかわりを持っていらっしゃる方と出会えたようです。

 親切に御対応いただいた女性にお礼申し上げ,「春のお彼岸の頃,広島椿の花を見に来れたらいいな」と思いながら観音寺を後にしました。

 続いて元宇品の東側の海沿いを歩き,向かいの黄金山を眺めました。

(元宇品から眺めた黄金山)
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 実際は毎日飽きるほど眺めていますが…(笑)

 その後,再び暁橋を渡り,宇品海岸のお店「ルードゥメール」へ向かいました。


【咲っくり姫】

 「ルードゥメール」に着き,お店の方に「広島椿のお菓子はありますか」と尋ねました。

 すると,「イベントの際にすべて売り切ってしまいました。イベントの時だけ特別に作っているお菓子なんです」とのことでした。

 そしてその広島椿にちなんだお菓子の見本を見せてくださいました。

(咲っくり姫(見本))
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 広島椿にちなんだ「ルードゥメール」のお菓子「咲っくり姫」(見本)です。

 広島椿の色とりどりの花が表現された焼菓子です。

 イベント当日はこのお菓子に気付きませんでした。

 この日は,購入できませんでしたが,次回のイベントで「咲っくり姫」を購入したいと思います。


 広島市南区は,陸の玄関口「広島駅」や海の玄関口「広島港(旅客ターミナル)」を有し,日本のバウムクーヘン発祥地(似島)やカルビーの発祥地(宇品)でもあります。

 また,広島市民球場(マツダスタジアム)やマツダの工場(宇品工場)もあります。

 私にとっては住み慣れた街ですが,今回「ひろしま南区スイーツフェア」に参加したことをきっかけに初めて知ったことも多く,改めてこの街の魅力を知りました。

 最後に「ひろしま南区スイーツフェア」の様子が紹介された中国新聞社の動画を御紹介します。

(「広島市南区ならではのスイーツ8品、高校生と洋菓子店が共同創作・販売」)

(YouTube「中国新聞社」)

 動画の冒頭と後半に登場するリュックを肩にかけた男性,腕組んで真剣に悩んでいますね(笑)


<関連サイト>
 「パティスリー アニバーサリー」(広島市南区段原山崎3-2-3)
 「西洋菓子カトルフィユ」(広島市南区皆実町二丁目5-1)
 「ルードゥメール」(広島市南区宇品海岸二丁目23-29)
 「進徳女子高等学校」(広島市南区皆実町一丁目1-58)
 「広島椿」(「観音寺」広島市南区元宇品町15-1)

<関連記事>
 「広島市南区の黄金山と「黄金山まんじゅう」

2022年10月 9日 (日)

おままごと定食屋「のぱ店」-「おままごと」体験とその料理・ドリンク-

 今回は少し趣向を変えて,「おままごと」の料理・ドリンクを中心に御紹介したいと思います。

 広島県廿日市市のカフェ・手作り雑貨店の子供さんと一緒に遊んだ日記です。

 大人には思いもつかない素直で自由な発想で作られた「料理」・「ドリンク」ばかりで,中にはハッと驚かされたものもありました。

 子供と一緒に「おままごと」をしているような感覚でお付き合いください。


おままごと定食屋「のぱ店」

 お店でランチをいただき,しばらくくつろいでいると,お店の小学生の子供さんが私のところへトコトコやってきて,「おままごとしに行こう」と誘ってくれました。

 誘われるがままに家(店舗)の裏へ回ってみると,ガレージがおままごとの遊び場になっていました。

(看板(おままごと中))
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 おままごと開始ということで,「おままごと中」と書かれたダンボールの看板を吊り下げました。

 今日は男の子1人でしたが,普段は近所の女の子と2人でおままごとをして遊んでいるのだそうです。

(のぱ店の表札)
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 厚みのある木の板に「のぱ店 オープン」と書かれた本格的な表札です。

(のぱ店の紹介)
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 「のぱ店」を紹介したチラシも用意されていました。

 「のぱ店しょうかい どんなお店?」
 「のぱ店は,いろいろなランチ・デザート・ドリンクなどの物を食べられるていしょくやです」
 「外ではしぜんを楽しみながらしょくじができ,ゆったりとした時間がすごせます」
 「中はどんなかんじ? いりぐち,たな,ちゅうしゃじょう,かだん,カメのへや,ゴミバコ,本やしんぶん」
 「外は? はたけ」

 お店のレイアウトも含め,文章とカラーのイラストで詳しく紹介されていました。

 だけど一番知りたい「のぱ店」の店名の由来がわかりません(笑)

 男の子に聞いてみると,本当は別の店名にしようと思ったけど,書き間違えて「のぱ店」になったとのお話でした。
 うーん,わけがわからん(笑)

(メダルと偽物銀行券)
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 こちらはお店で使う硬貨(メダル)と紙幣(偽物銀行券)です。

 偽物銀行が発行する偽万円の偽物銀行券は1億円と表記されています。


「のぱ店」のメニュー

 続いて,お店のメニューを御紹介します。

(開店当初のメニュー)
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 こちらが開店当初のメニューです。

 「お茶100円,コーヒー300円,お酒400円,ワイン500円」
 ふむふむ。真っ当な値段設定です。

 「ハンバーグ200円,サラダ100円,おみそしる100円,やきにく(5本)1,000円(1本100円)」
 焼肉の単品は1本200円の間違いじゃないの?(笑)

 逆に「テイクアウト10%引き」はよく考えていますね。

 続いて,改良版のメニューを御紹介します。

(メニュー(表紙))
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 ピンク色の紙を二つ折りにし,きれいな見た目です。
 飼育している亀も描かれています。

(メニュー)
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 デザートは「いちごとブルーベリーのケーキ,チョコレートケーキ,シホョンケーキ,アイスクリーム(アイス)」です。

 「シホョンケーキ」は一般的には「シフォンケーキ」と呼ばれるお菓子です(笑)

 食事メニューは「ラーメン400円,うどん400円,からあげ200円(5こ),てんぷら300円,ハンバーグ300円,肉(ぶた・牛・鳥)500円,チャーハン200円,ごはん100円,みそしる100円,食パン ただ,おこさまランチ,ミニチャーハン・ヨーグルト,ハンバーグ定食ビッグバージョン2,000円」が用意されています。

 そしてドリンクメニューは「おちゃ10円,みず ただ,日本酒200円,ワイン400円,コーヒー50円」というラインアップです。

 最近の物価高騰を反映してハンバーグが200円から300円に値上げされていますが,逆に経営努力によりコーヒーは300円から50円に,お酒は400円から200円に,ワインも500円から400円にそれぞれ値下げされています。

 私が客なら,無料の食パンと50円のコーヒーを注文し,逆によほどのことがない限り単品価格の6~7倍もするハンバーグ定食ビッグバージョンは注文しないでしょう(笑)


「のぱ店」の料理・ドリンク

 「のぱ店」の料理・ドリンクを御紹介します。

 まずは焼肉です。

(肉(ぶた・鳥・牛))
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 豚肉・鳥(鶏)肉・牛肉の焼肉プレートです。

 隣接する山の木々で作られています。

(天ぷら)
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 こちらは天ぷらです。

 枯葉で天ぷらの衣がうまく表現されています。

 「Okonomi(お好み)」(お好み焼)と書かれた容器に広島らしさを感じます。

(うどん・お茶・コーヒー)
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 写真左がうどん,写真右が緑茶とコーヒーです。

 うどんの麺は細いロープで表現されており,具や汁もあります。

 緑茶はコケ,コーヒーは炭を水で溶かして作ったものだそうです。

(ごはん)
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 こちらはペット用のマット(木くず)を使ったごはんです。

(ごはんを茶碗によそう様子)
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 ごはんを茶碗によそう様子です。
 しゃもじや茶碗を使うとリアリティが増します。

(フランクフルト)
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 これは本物のフランクフルト…ではなく,本物の蒲(ガマ)の穂です。

 昔のうなぎの蒲焼は,うなぎをぶつ切りにして串刺しにし,それを焼いて作ったのですが,その見た目が蒲の穂に似ていることから「うなぎの蒲焼」と呼ばれるようになりました。

 蒲焼という名前の由来となった蒲の穂を見たのは初めてで,これが蒲焼の原点なのかと感動しました。

(うどん・ごはん・フランクフルト・肉・コーヒー・お茶)
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 これまで御紹介した料理やドリンクを並べてみました。

 特にうどんがよく似ていると思いました。

(定食とお茶)
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 こちらは定食と緑茶です。

 おかずは褐色のものが多く,揚げ物が中心となっています。

(お子様ランチ)
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 こちらはお子様ランチです。中心に日の丸ではなく,ブラジルの国旗があります。

(ハンバーグ・ミニチャーハン・チョコレートケーキ)
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 写真右上がハンバーグ,手前がミニチャーハン,左上がチョコレートケーキです。
 多分…。

(ハンバーグ定食・ビッグバージョン)
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 これが2,000円のハンバーグ定食・ビッグバージョンです。

 先程「コストパフォーマンスを考えると,この料理を注文することはない」とお話ししましたが,見た目はとびきり美味しそうです。

 続いてデザートを御紹介します。

(いちごとブルーベリーのケーキ)
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 いちごとブルーベリーのケーキです。

 実や木の葉,スポンジなどを使って彩りよく盛り付けられています。

(シフォンケーキ)
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 土で練って固めたシフォンケーキです。

 こちらも見た目に配慮されています。

 松ぼっくりの飾りは,本当のフランス料理店でもよく見かけます。


「のぱ店」のテイクアウト・お重

 「のぱ店」はイートインだけでなく,テイクアウトにも力を入れています。

(テイクアウト(弁当))
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 ビン詰めがそのまま詰められているのが気になりますが,彩りのよいお弁当に仕上がっています。

(重箱(二段重))
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 おせちのような重箱です。

 おかずとごはんの二段重になっています。

 おままごとで作る料理も,本物の料理と同様に徐々に上達している様子が伺えました。

 2人でおままごとをしていると雨が強くなってきたので,料理などを料理陳列棚に戻し,外に出ているヤギを小屋に戻すことにしました。

(料理陳列棚)
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 料理陳列棚があるところが定食屋ならではです。

(急ぎ足で小屋へ帰るヤギ)
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 男の子の指示で自ら小屋に戻るヤギを見て感心しました。

(小屋に入るヤギ)
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 私もおままごとに疲れたので「もうヤメェー」と言いながら,急ぎ足で自らお店のテーブル席に戻りました。


お店のランチとドリンク

 お店で「自家製赤紫蘇ジュース」をいただきながら休憩しました。

(自家製赤紫蘇ジュース)
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 氷盛り過ぎ!(笑)

 赤紫蘇のさわやかな酸味とほのかな甘みが疲れた体を癒してくれました。

 こちらのお店では,自宅の畑で採れた無農薬・自然栽培の野菜や無添加の食材を使った料理・ドリンクをいただくことができます。

 おままごとの前にいただいたランチがこちらです。

(のうさぎランチ)
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 雑穀入りのごはん,手作り味噌の味噌汁,ナスやズッキーニなど季節の野菜と鶏肉を炒めたメイン料理,無農薬・自然栽培の野菜で作られたサラダ・前菜のランチです。

 次の写真は別の日のランチですが,肉や海鮮のランチも用意されています。

(のうさぎランチ(海鮮))
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 メインプレートの魚はマトウダイ(大葉鯛)です。

 発酵バター醤油のソースでいただきました。

(松葉スカッシュ)
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 こちらは松葉とそのエキスが入った炭酸飲料「松葉スカッシュ」です。

 これはおままごとのドリンクではありません(笑)

 美味しくて身体が喜ぶ料理・ドリンク・お菓子が用意されています


まとめ

 子供のおままごととは言え,メニュー作りや料理・ドリンクの出来栄えは本格的で,驚きの連続でした。

 親がお店で料理を作って接客する姿に尊敬と憧れの念を抱いている証拠だと思います。

 子供が自由な発想で創意工夫して遊ぶことは大切で,そこから社会や人生について学ぶこともたくさんあります。

 また,常識や社会のルールに縛られた大人には思いもつかない発想やアイデアも多く,私たち大人が子供から教えられることも多々あります。

 こうしたことに気付かせてもらえたという意味で,今回のおままごとは良い経験になりました。

 子供から見れば,私も単なる遊び仲間の1人に過ぎませんが…(笑)

<関連サイト>
 「cafe&zakkaのうさぎ」(広島県廿日市市市原2337-1)

2022年10月 2日 (日)

山口の食文化探訪4 -ディアボロ・クレームカラメル・くりまさる・長門ゆずきち-

 山口県山口市を訪問しました。

 今回は,山口市内のカフェレストランと山口県の農産物を御紹介します。


ディアボロ・クレームカラメル

 山口市中心部を流れる一の坂川沿いを散策しました。

(一の坂川)
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 この川にはゲンジボタルが生息しており,5月下旬から6月上旬になると,間近でホタルを鑑賞することができます。

 この一の坂川を少し入った,山口県立山口図書館近くにあるフレンチカフェレストラン「オー・カルチェ・ラタン」を訪問しました。

 フランスのカフェのメニューがないかと探してみると,「ディアボロ」というドリンクがありました。

 店主さんに「ディアボロ」について尋ねると,様々なシロップを炭酸水で割ったドリンクとのことでした。

 そしてオレンジ・レモン・カシスなど様々なフレーバーが用意されていました。

 そこで私は,青りんごのディアボロとクレームカラメルを注文しました。

(ディアボロ(青りんご)とクレームカラメル)
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 写真左上がディアボロ(青りんご),写真右下がクレームカラメルです。

 ディアボロは,あらかじめグラスに青りんごのシロップが入っており,それに炭酸水の「Perrier(ペリエ)」を注いでいただきました。

 改めて店内を見渡すと,フランスの「MONIN(モナン)」のシロップがずらりと並べられており,「モナンのシロップをペリエで割ったドリンクのことなんだ」とわかりました。

 さわやかな青りんごのフレーバーが楽しめるドリンクでした。

 一方,クレームカラメルはいわゆるカスタードプリンのことですが,卵黄のなめらかなコクが楽しめるプリンにほろ苦いカラメルソースがたっぷりとかけられた,絶品のお菓子でした。


くりまさる

 「くりまさる」という名称のカボチャを御存知でしょうか。

 山口市では,阿知須(あじす)地区の「阿知須くりまさる」を中心に,くりまさるの栽培に力を入れておられます。

 くりまさるは「栗(くり)より甘さが勝る(まさる)」ことから名付けられたカボチャです。

 出荷時期(6~8月)になると,山口市の「道の駅きららあじす」やスーパーマーケットなどで販売されます。

 私もいつか山口で味わってみたいと思っていたのですが,「山口市中心商店街」を散策していると,「藤井食料品店」の店頭でくりまさるが販売されていました。

(藤井食料品店)
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(くりまさる(山口市秋穂産))
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 山口市秋穂(あいお)産のくりまさるです。

 9月に訪問しましたが,出荷時期が遅めのくりまさるが販売されていました。

 自宅に持ち帰り,くりまさるを調理しました。

(くりまさる(中身))
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 カボチャは皮がかたくて包丁で切りにくいのが難点ですが,このくりまさるは意外と楽に切ることができました。

 一口サイズに切り,酒・みりん・醤油で煮物を作りました。

(くりまさるの煮物)
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 いただきました。

 甘栗やお菓子ほどに甘いというレベルではありませんが,ゆで栗や蒸し栗に比べると甘く,ホクホクした食感は栗そっくりでした。

 「くりまさる」というネーミングは,埼玉県川越市のさつまいも「栗(九里)より(四里)うまい十三里(半)」とよく似た表現ですが,川越市と同様,地元のブランド農産物として出荷され,様々な料理やお菓子も開発・販売されています。


長門ゆずきち

 山口県の日本海・響灘(ひびきなだ)に沿って走る観光列車「○○のはなし(まるまるのはなし)」に乗車した際,「長門ゆずきち」が使われたお菓子をいただきました。

 長門ゆずきちは柚子やスダチに似た柑橘で,いただいたお菓子も香りがとても良かったので,その時以来すっかり長門ゆずきちのファンになりました。

 その長門ゆずきちが,くりまさると同様,藤井食料品店で販売されていたので購入しました。

(長門ゆずきち(パック))
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 ゴルフボールぐらいの大きさの濃い緑色の柑橘です。

(長門ゆずきち)
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 カボスやスダチに比べて種が少なく皮も薄いため,食べやすく,香り高い果汁がたっぷり採れることが特長です。

 長門ゆずきちを様々な料理や飲み物と合わせてみました。

 まずは炭酸水に長門ゆずきちを絞った果汁を入れ,「長門ゆずきちスカッシュ」を作ってみました。

(長門ゆずきちスカッシュ)
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 長門ゆずきちの香りを楽しめましたが,シロップか砂糖も少し加えた方が良さそうです。

 続いて,鯖の塩焼きに長門ゆずきちを添えてみました。

(鯖の塩焼きと長門ゆずきち)
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 酸味や香りがマイルドなので,果汁をたっぷりかけても焼き鯖の味を損ねることなく,美味しくいただけました。

 続いて,豚ロースステーキに長門ゆずきちを合わせてみました。

(豚ロースステーキと長門ゆずきち)
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 ステーキソースは,焼いた豚肉の肉汁と長門ゆずきちの果汁を合わせ,塩こしょうで味を調えて作りました。

 レモンの場合もそうなのですが,果汁は思い切ってたっぷり使う方が美味しくなります。

 長門ゆずきちのほのかな酸味とさわやかな香りが楽しめるステーキに仕上がりました。

 最後に醤油と長門ゆずきちの果汁を合わせ,ポン酢を作ってみました。

 豚バラ肉や鶏のささみを茹で,長門ゆずきちのポン酢でいただきました。

(長門ゆずきちのポン酢)
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 「こっ,これは…」

 これが本来のポン酢かと,ハッと目が覚めるような美味しさでした。

 このポン酢なら,高価な和牛の霜降り肉のしゃぶしゃぶにも間違いなく合うことでしょう。

 お試しになられた方からの御感想をお待ちしております(笑)


まとめ

 山口市で様々な美味しいものと出会い,味わうことができました。

(山口駅・キハ47形・山口線・新山口行と益田行)
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 今回はJR山陽本線とJR山口線の普通列車でのんびりと旅行しましたが,途中下車した新山口駅には「KDDI維新ホール」をはじめとする新施設が,徳山駅には蔦屋書店やスターバックスが併設された「周南市立徳山駅前図書館」を中心とする新施設ができており,それぞれの駅とその周辺が現代風に一新されていることに驚きました。

 伝統を守りつつ新たなことに挑戦し続ける山口は,訪れる度に新たな発見と感動があります。


<関連サイト>
 「オー・カルチェ・ラタン」(山口県山口市後河原160-1)
 「藤井食料品店」(山口県山口市本町一丁目1-10)
 「山口市・きららあじす」(山口県情報サイト「きらりんく」)
 「長門ゆずきち」(「ぶちうま!やまぐち.net」やまぐちの農林水産物需要拡大協議会
 「KDDI維新ホール」(山口県山口市小郡令和一丁目1-1)
 「周南市立徳山駅前図書館」(山口県周南市御幸通二丁目28-2)

<関連記事>
 「山口の食文化探訪1 -防府市の「みそ焼きマイマイ」-
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 「フランス料理の特徴と主な料理1 -山口のフレンチカフェ-
 「さつまいもグルメのまち・川越
 「山陰本線観光列車「○○のはなし」のはなし(復路:東萩駅-下関駅編)-「長門ゆずきち」のお菓子とカフェ「Agawa」-

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