おままごと定食屋「のぱ店」-「おままごと」体験とその料理・ドリンク-
今回は少し趣向を変えて,「おままごと」の料理・ドリンクを中心に御紹介したいと思います。
広島県廿日市市のカフェ・手作り雑貨店の子供さんと一緒に遊んだ日記です。
大人には思いもつかない素直で自由な発想で作られた「料理」・「ドリンク」ばかりで,中にはハッと驚かされたものもありました。
子供と一緒に「おままごと」をしているような感覚でお付き合いください。
おままごと定食屋「のぱ店」
お店でランチをいただき,しばらくくつろいでいると,お店の小学生の子供さんが私のところへトコトコやってきて,「おままごとしに行こう」と誘ってくれました。
誘われるがままに家(店舗)の裏へ回ってみると,ガレージがおままごとの遊び場になっていました。
(看板(おままごと中))
おままごと開始ということで,「おままごと中」と書かれたダンボールの看板を吊り下げました。
今日は男の子1人でしたが,普段は近所の女の子と2人でおままごとをして遊んでいるのだそうです。
(のぱ店の表札)
厚みのある木の板に「のぱ店 オープン」と書かれた本格的な表札です。
(のぱ店の紹介)
「のぱ店」を紹介したチラシも用意されていました。
「のぱ店しょうかい どんなお店?」
「のぱ店は,いろいろなランチ・デザート・ドリンクなどの物を食べられるていしょくやです」
「外ではしぜんを楽しみながらしょくじができ,ゆったりとした時間がすごせます」
「中はどんなかんじ? いりぐち,たな,ちゅうしゃじょう,かだん,カメのへや,ゴミバコ,本やしんぶん」
「外は? はたけ」
お店のレイアウトも含め,文章とカラーのイラストで詳しく紹介されていました。
だけど一番知りたい「のぱ店」の店名の由来がわかりません(笑)
男の子に聞いてみると,本当は別の店名にしようと思ったけど,書き間違えて「のぱ店」になったとのお話でした。
うーん,わけがわからん(笑)
(メダルと偽物銀行券)
こちらはお店で使う硬貨(メダル)と紙幣(偽物銀行券)です。
偽物銀行が発行する偽万円の偽物銀行券は1億円と表記されています。
「のぱ店」のメニュー
続いて,お店のメニューを御紹介します。
(開店当初のメニュー)
こちらが開店当初のメニューです。
「お茶100円,コーヒー300円,お酒400円,ワイン500円」
ふむふむ。真っ当な値段設定です。
「ハンバーグ200円,サラダ100円,おみそしる100円,やきにく(5本)1,000円(1本100円)」
焼肉の単品は1本200円の間違いじゃないの?(笑)
逆に「テイクアウト10%引き」はよく考えていますね。
続いて,改良版のメニューを御紹介します。
(メニュー(表紙))
ピンク色の紙を二つ折りにし,きれいな見た目です。
飼育している亀も描かれています。
(メニュー)
デザートは「いちごとブルーベリーのケーキ,チョコレートケーキ,シホョンケーキ,アイスクリーム(アイス)」です。
「シホョンケーキ」は一般的には「シフォンケーキ」と呼ばれるお菓子です(笑)
食事メニューは「ラーメン400円,うどん400円,からあげ200円(5こ),てんぷら300円,ハンバーグ300円,肉(ぶた・牛・鳥)500円,チャーハン200円,ごはん100円,みそしる100円,食パン ただ,おこさまランチ,ミニチャーハン・ヨーグルト,ハンバーグ定食ビッグバージョン2,000円」が用意されています。
そしてドリンクメニューは「おちゃ10円,みず ただ,日本酒200円,ワイン400円,コーヒー50円」というラインアップです。
最近の物価高騰を反映してハンバーグが200円から300円に値上げされていますが,逆に経営努力によりコーヒーは300円から50円に,お酒は400円から200円に,ワインも500円から400円にそれぞれ値下げされています。
私が客なら,無料の食パンと50円のコーヒーを注文し,逆によほどのことがない限り単品価格の6~7倍もするハンバーグ定食ビッグバージョンは注文しないでしょう(笑)
「のぱ店」の料理・ドリンク
「のぱ店」の料理・ドリンクを御紹介します。
まずは焼肉です。
(肉(ぶた・鳥・牛))
豚肉・鳥(鶏)肉・牛肉の焼肉プレートです。
隣接する山の木々で作られています。
(天ぷら)
こちらは天ぷらです。
枯葉で天ぷらの衣がうまく表現されています。
「Okonomi(お好み)」(お好み焼)と書かれた容器に広島らしさを感じます。
(うどん・お茶・コーヒー)
写真左がうどん,写真右が緑茶とコーヒーです。
うどんの麺は細いロープで表現されており,具や汁もあります。
緑茶はコケ,コーヒーは炭を水で溶かして作ったものだそうです。
(ごはん)
こちらはペット用のマット(木くず)を使ったごはんです。
(ごはんを茶碗によそう様子)
ごはんを茶碗によそう様子です。
しゃもじや茶碗を使うとリアリティが増します。
(フランクフルト)
これは本物のフランクフルト…ではなく,本物の蒲(ガマ)の穂です。
昔のうなぎの蒲焼は,うなぎをぶつ切りにして串刺しにし,それを焼いて作ったのですが,その見た目が蒲の穂に似ていることから「うなぎの蒲焼」と呼ばれるようになりました。
蒲焼という名前の由来となった蒲の穂を見たのは初めてで,これが蒲焼の原点なのかと感動しました。
(うどん・ごはん・フランクフルト・肉・コーヒー・お茶)
これまで御紹介した料理やドリンクを並べてみました。
特にうどんがよく似ていると思いました。
(定食とお茶)
こちらは定食と緑茶です。
おかずは褐色のものが多く,揚げ物が中心となっています。
(お子様ランチ)
こちらはお子様ランチです。中心に日の丸ではなく,ブラジルの国旗があります。
(ハンバーグ・ミニチャーハン・チョコレートケーキ)
写真右上がハンバーグ,手前がミニチャーハン,左上がチョコレートケーキです。
多分…。
(ハンバーグ定食・ビッグバージョン)
これが2,000円のハンバーグ定食・ビッグバージョンです。
先程「コストパフォーマンスを考えると,この料理を注文することはない」とお話ししましたが,見た目はとびきり美味しそうです。
続いてデザートを御紹介します。
(いちごとブルーベリーのケーキ)
いちごとブルーベリーのケーキです。
実や木の葉,スポンジなどを使って彩りよく盛り付けられています。
(シフォンケーキ)
土で練って固めたシフォンケーキです。
こちらも見た目に配慮されています。
松ぼっくりの飾りは,本当のフランス料理店でもよく見かけます。
「のぱ店」のテイクアウト・お重
「のぱ店」はイートインだけでなく,テイクアウトにも力を入れています。
(テイクアウト(弁当))
ビン詰めがそのまま詰められているのが気になりますが,彩りのよいお弁当に仕上がっています。
(重箱(二段重))
おせちのような重箱です。
おかずとごはんの二段重になっています。
おままごとで作る料理も,本物の料理と同様に徐々に上達している様子が伺えました。
2人でおままごとをしていると雨が強くなってきたので,料理などを料理陳列棚に戻し,外に出ているヤギを小屋に戻すことにしました。
(料理陳列棚)
料理陳列棚があるところが定食屋ならではです。
(急ぎ足で小屋へ帰るヤギ)
男の子の指示で自ら小屋に戻るヤギを見て感心しました。
(小屋に入るヤギ)
私もおままごとに疲れたので「もうヤメェー」と言いながら,急ぎ足で自らお店のテーブル席に戻りました。
お店のランチとドリンク
お店で「自家製赤紫蘇ジュース」をいただきながら休憩しました。
(自家製赤紫蘇ジュース)
氷盛り過ぎ!(笑)
赤紫蘇のさわやかな酸味とほのかな甘みが疲れた体を癒してくれました。
こちらのお店では,自宅の畑で採れた無農薬・自然栽培の野菜や無添加の食材を使った料理・ドリンクをいただくことができます。
おままごとの前にいただいたランチがこちらです。
(のうさぎランチ)
雑穀入りのごはん,手作り味噌の味噌汁,ナスやズッキーニなど季節の野菜と鶏肉を炒めたメイン料理,無農薬・自然栽培の野菜で作られたサラダ・前菜のランチです。
次の写真は別の日のランチですが,肉や海鮮のランチも用意されています。
(のうさぎランチ(海鮮))
メインプレートの魚はマトウダイ(大葉鯛)です。
発酵バター醤油のソースでいただきました。
(松葉スカッシュ)
こちらは松葉とそのエキスが入った炭酸飲料「松葉スカッシュ」です。
これはおままごとのドリンクではありません(笑)
美味しくて身体が喜ぶ料理・ドリンク・お菓子が用意されています
まとめ
子供のおままごととは言え,メニュー作りや料理・ドリンクの出来栄えは本格的で,驚きの連続でした。
親がお店で料理を作って接客する姿に尊敬と憧れの念を抱いている証拠だと思います。
子供が自由な発想で創意工夫して遊ぶことは大切で,そこから社会や人生について学ぶこともたくさんあります。
また,常識や社会のルールに縛られた大人には思いもつかない発想やアイデアも多く,私たち大人が子供から教えられることも多々あります。
こうしたことに気付かせてもらえたという意味で,今回のおままごとは良い経験になりました。
子供から見れば,私も単なる遊び仲間の1人に過ぎませんが…(笑)
<関連サイト>
「cafe&zakkaのうさぎ」(広島県廿日市市市原2337-1)
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今日はおままごと特集か!
と、思いながら拝見しておりました^ ^
赤紫蘇ジュースも、これは何で色をつけているのか?
と、疑いながら拝見してしまいました^ ^
松葉ジュース?
ますます怪しい(^.^)
でも、よくよく拝見すると美味しそう^^
マトウダイと発酵バター醤油ソース、とても合いそうですね(^^)v
あと、子供じみた字を書くなーまんには、メニューの文字がとても大人びて見えました^o^
投稿: なーまん | 2022年10月 9日 (日) 17時39分
おままごとと称して、地元の子どもが考えた献立を大人が作って提供する店かと思ったら、本当におままごとだった(笑)
この子は将来料理人になりそうな…
松葉ジュースの味がすごく気になります。
松葉をかじれば味の想像がつくだろうか?(笑)
投稿: chibiaya | 2022年10月 9日 (日) 20時47分
なーまん 様
なーまんさん,こんばんは。
いつもコメントいただき,ありがとうございます<(_ _)>
すみません,迷走しておりまして,今回はおままごとを記事にしました。
お店の料理ではなく,食に関係した遊びをメインテーマにするのも面白いかと思いまして…(^^ゞ
赤紫蘇ジュースの赤色は赤紫蘇から抽出したエキスとのことでした。
このお店は無農薬・有機栽培の食材に徹しておられるので,色素とかは使われてないはずです。
松葉ジュース,エキスだけならまだしも,細かく刻んだ松葉が浮かんでいるのがリアルでした。
ジュース自体にあまり味はなく,細かく刻んだ松葉に生の葉を食べているような風味がありました。
日本のお城に松が植えられていたのは,救荒食となる意味もあったからと聞いたことがありますが,松葉は食用にもなるのですね。
私は醤油バターソースはあまり得意ではないのですが,このお店の発酵バターを使った醤油バターソースは好きで,ソースはいつもこれにしています。(ほかにトマトソースと醤油クリームソースが選べます。)
マトウダイって,白身でクセがなく,美味しい魚なんですね。
なーまんさんは温かみのあるかわいい字を書かれるイメージがあります。
いつかブログで御披露ください(^-^)
投稿: コウジ菌 | 2022年10月 9日 (日) 23時10分
chibiaya 様
chibiayaさん,こんばんは。
いつもコメントいただき,ありがとうございます(^^♪
地元の子どもが考えた献立を大人が作って提供する店があると,子供も大人も楽しめていいですね!
本当にそんなお店があればいいのにな。
今回のお話は,私も一緒になって遊んだおままごとのお話でした。
でも,遊んでいた時から,「これはブログ記事にできるな」と考えていました(笑)
子供さんは御両親と同じ料理の道に憧れはあると思います。
松葉ジュース,飲み物は一般的なサイダーに近い味でしたが,浮いている細かく刻まれた松葉に若干の青臭さがあり,ジャリジャリとした繊維質もありました。
そういえば,過去に私も松葉を使った韓国・朝鮮半島の伝統食を作ったことがあります。
https://kojikin.air-nifty.com/blog/2014/09/---1bab.html
繊維質が多いことから,細かく刻んだレモングラスを炭酸水に浮かべ,食べているような感じかなと思います。
投稿: コウジ菌 | 2022年10月 9日 (日) 23時28分