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2022年12月

2022年12月31日 (土)

ビッグ錠先生の世界9 -スイートベルモット・ブランデーバック・快盗くいしん坊・散歩屋ケンちゃん-

 2022年12月29日に,私がいつもお世話になっている神奈川県藤沢市湘南台のバー「ArsNova(アルスノーバ)」へ伺いました。

 2022年の締めくくりです。

 私がお店へ伺うことについて,マスターがお店の仲間へお話いただいていたこともあり,漫画家のビッグ錠先生やお店の常連さんなど,お世話になっている皆さんとお会いすることが出来ました。

 今回は,このArsNovaとビッグ錠先生のお話で2022年を締めくくりたいと思います。


スイートベルモット

 お店のカウンター席に座った私に,マスターから親しみを込めた口調で「何飲む?」と聞かれました。

 そこで私は「以前いただいたスイートベルモットがあればいただけませんか」とお話ししました。

 するとマスターから「えっ,お酒にするの?」とのお返事が。

 バーのマスターと客の会話とは思えません(笑)

 マスター御自慢のスイートベルモットをストレートでいただきました。

 マスターの優しいお気遣いで,チェイサーの水も御用意いただきました。

(スイートベルモット)
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 「スイートベルモット」は,白ワインをベースに,ハーブやスパイス,カラメルを加えた甘口のお酒です。

 かつては主にイタリアで作られていたので,「イタリアンベルモット」とも呼ばれています。

 甘いお酒を少しずつ味わうのが,お酒に弱い私の楽しみ方です。

 スイートベルモットは,一般的にジンなどと割ったカクテルで飲まれるお酒ですが,御用意いただいたスイートベルモットはクオリティが高く,むしろストレートで味わいたいお酒でした。


ビッグ錠先生との再会

 しばらくして,お店にビッグ錠先生がいらっしゃいました。

 大晦日が締め切りとなっている,来年の干支にちなんだポスターや絵馬の絵を描く必要があり,当日は仕上げの大切な日だったにもかかわらず,時間を割いてバーへお越しいただきました。

 その後,YouTubeの人気チャンネル「ズボラの漫画飯再現料理」を連載されているズボラさんもお越しになり,再会を喜びました。

 食や旅の話を中心に,いろんな会話を楽しみました。

 途中,ビッグ錠先生が「そうそう」とおっしゃって,紙袋から1冊の本を取り出されました。

(ビッグ錠「快盗くいしん坊」ぶんか社)
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 今年12月に発売されたばかりの単行本「快盗くいしん坊」です。

 「快盗くいしん坊」は,ぶんか社コミックス「俺流!絶品めし」に連載中のビッグ錠先生の漫画です。

 この本を私にプレゼントしてくださいました。

 しかもその場でサインまでしていただきました。

(「快盗くいしん坊」中表紙とサイン)
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 本にあらかじめサインしておくことだってできたはずなのに,ビッグ錠先生みずからサインペンまで持ってこられて,バーのカウンター席でサインしていただきました。

 ビッグ錠先生に,お心遣いも含めて心から感謝の意とお礼を申し上げました。

 会話では,特にお好み焼・ふぐ・湯豆腐のお話で盛り上がりましたが,後日,これらの料理はすべて今回いただいた単行本に掲載されているお話でもあったことを知りました。

 あと,映画「散歩屋ケンちゃん」の話題も盛り上がりました。

 銚子を舞台に,いしだ壱成さん(主人公・ケンちゃん)と石田純一さん(ケンちゃんの父親・グルメ漫画家)が出演される映画で,ビッグ錠先生も紙芝居師として出演されます。

 ビッグ錠先生の遺影写真までつくられたとか(笑)

 御興味のある方は,記事最後の関連サイトを御覧ください。


ブランデーバック

 2杯目は,いつもながらのブランデーバックを注文しました。

 ブランデーをジンジャーエールで割り,レモンを絞ったロングカクテルです。

(ブランデーバック)
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 マスターが「せっかくだから良いお酒で」とレミーマルタンVSOPで作っていただきました。

 そしてマスターにビッグ錠先生と私のツーショットの写真も撮っていただきました。

 続いてお隣のズボラさんも交えた3人での写真も撮っていただきました。

 写真撮影後,私が外したマスクを付け直すと,ズボラさんが「あれっ,私のマスクがない」と慌てておられました。

 よく見ると,私のリュックの上に私が付けていたマスクが…。

 私が間違えてズボラさんのマスクを付けてしまったのです(笑)

 ズボラさんにすぐに謝り,外したマスクをお返しし,代わりの新品のマスクも差し上げました。

 写真撮影でマスクを外すとこんなことに…。

 大丈夫,問題ありません。知らんけど(笑)


まとめ

 今回もお店で楽しいひと時を過ごすことができ,良い1年の締めくくりとなりました。

 またいつか訪問し,皆さんと楽しいひとときを過ごしたいと思います。

 ArsNovaの皆さん,今回も大変お世話になりました。

 またお会いできる日を楽しみにしております!



今年最後の御挨拶

 当ブログをお読みいただいている皆様,今年もありがとうございました。

 良いお年をお迎えください!


<関連サイト>
 「散歩屋ケンちゃん」(Sanken Project)
 「ズボラの漫画飯再現料理」(ずぼら料理研究家)

<関連記事>
 「ビッグ錠先生の世界1 -石巻カレー全集「食堂パレスの黄色いレトロカレー」とArs Novaの特製ハヤシライス-
 「ビッグ錠先生の世界2 -ビッグ錠先生からのビッグなプレゼント-
 「ビッグ錠先生の世界3 -ビッグ錠先生との出会いと私の似顔絵-
 「ビッグ錠先生の世界4 -ArsNovaのおでん・特製オムライス・コーヒー-
 「ビッグ錠先生の世界5 -スイートベルモット・ブランデーバック・ArsNova特製コーヒー・デンマークチーズケーキ-
 「ビッグ錠先生の世界6 -湘南台応援イベント「ミッドナイト・ジョー」・スコッチウイスキー「ビッグ錠ラベル」-
 「ビッグ錠先生の世界7 -ビッグ錠誕生日祭(ズボラさんの漫画飯再現料理 一本包丁満太郎の「空洞おにぎり」)-
 「ビッグ錠先生の世界8 -ビッグ錠誕生日祭(チャップマンさんの漫画めし料理 包丁人味平の「味平カレー」と「ブラックカレー」)-

<参考文献>
 ビッグ錠「快盗くいしん坊」ぶんか社

2022年12月25日 (日)

産直市・産直野菜コーナーの魅力3 -広島の伝統野菜「祇園パセリ」の特徴とパセリ料理-

広島の伝統野菜・祇園パセリ

 先日,広島市内のスーパーマーケットの産直野菜コーナーで,私がずっと探し求めていた野菜が販売されていました。

 「祇園(ぎおん)パセリ」です。

 祇園パセリは,広島市安佐南区の祇園地区で栽培されているパセリです。

 祇園地区の各農家で自家採種した種が使われ,その種が一般に出回ることはないため,とても希少価値が高い野菜となっています。

 そのため,広島のお宝野菜として「広島市伝統野菜」や「広島県産応援登録商品」にも認定されています。

 今回は,この祇園パセリと祇園パセリを使った料理を御紹介したいと思います。


祇園パセリの特徴

 祇園パセリは,かつては一般的なパセリと同様に出荷・販売されていました。

 このままだと消費者にとっては単なるパセリの1つであり,希少価値の高いパセリだと認識してもらえないため,生産者が平成28年に「祇園パセリ」と命名し,名入り包装袋に詰めて出荷・販売することで,ブランド化が図られるようになりました。

(祇園パセリ(包装))
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 地元広島でも知る人ぞ知る野菜なのですが,産直野菜コーナーで広範囲に販売されるようになり,食材に祇園パセリを取り入れる飲食店も出てきて,徐々に知名度が上がってきています。

(祇園パセリ)
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 祇園パセリの特徴は,鮮やかな緑色と細かい刻みの葉,そして香り高さにあります。

 祇園パセリを包装袋から取り出した瞬間,パセリの良い香りがほわっと広がりました。

 セロリにも似たその芳香は,「パセリってこんなに香り高い野菜なんだ」と目の覚めるような感動を覚えました。

 青々としてシャキシャキで,新鮮な産直野菜ならではの恩恵を受けることが出来ました。

 実はこれまでパセリはあまり得意でなかったのですが,今回祇園パセリに出会ったことで好感度が飛躍的にアップしました。


パセリ入り鶏団子スープ

 この祇園パセリを使って,いくつか料理を作ってみました。

 まずは鶏団子(つくね)とパセリが合うのではないかと思い,パセリ入り鶏団子スープを作りました。

 材料は鶏のひき肉(モモ肉),祇園パセリ,白ネギ,酒,みりん,醤油,塩,片栗粉です。

 鶏のひき肉に包丁で細かく刻んだパセリを加え,さらに醤油,塩,片栗粉を適量加えて混ぜ合わせ,鶏団子を作ります。

 鍋に水をはり,酒・みりん・醤油を加えて煮立たせ,それにパセリ入り鶏団子を入れてアクを取り除きます。

 その後,一口大の白ねぎを加え,(好みで塩で味を調えて)しばらく煮込めば完成です。

(パセリ入り鶏団子スープ)
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 パセリ,鶏団子,白ねぎから良いだしが出ました。

 ただ祇園パセリは香りが強いため,鶏モモ肉の繊細な風味にパセリの風味が覆いかぶさるような感じに仕上がりました。

 あと,パセリは西洋野菜なので,醤油ベースのあっさりした和のスープよりは,中華の鶏がらスープや洋食のコンソメスープとの相性の方がよいようにも思いました。


平松洋子さんのパセリ餃子(水餃子)

 作家・エッセイストで,食にお詳しい平松洋子さんは「パセリ愛香家(愛好家)」,「パセリの達人」と呼ばれるほどパセリがお好きな方です。

 パセリは地元の八百屋で業務用サイズで購入されるのだとか。

 その平松洋子さんが「パセリには火を通したおいしさがある」,「パセリをたっぷり使ってこそ出会える味わいがある」ことを踏まえて考案された料理が「パセリ餃子」です。

 「パセリを信じるといいことがある」とおっしゃる平松洋子さんを信じ,祇園パセリでパセリ餃子を作ってみることにしました。

 餃子の餡(あん)にする具材は,豚のひき肉とパセリです。

 その餡の調味料は,シンプルに醤油,酒,塩,コショウだけです。

 ボウルに豚のひき肉を入れ,調味料を加えて混ぜ合わせたあと,パセリの葉を手で細かくちぎって加えます。

 ここでパセリをすべて包丁で細かく刻む必要はなく,葉は手でちぎり,茎だけ細かく刻めばよいことを知りました。

 祇園パセリは葉が細かいので,なおさらです。

(パセリ餃子の餡)
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 「こんなに入れて大丈夫かな?」と思うほどパセリを加えましたが,ひき肉と混ぜるとうまくまとまりました。

 そして出来上がった餡を餃子の皮で包みました。

 この際,皮にひだを作らず,パタンと二つ折りにするだけ(シンプルな半円形)にするのがコツです。

 こうすると肉に早く火が入り,パセリのフレッシュ感を残したまま茹で上げることができるのだそうです。

 これは楽でいいな(笑)

(パセリ餃子(生))
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 この生のパセリ餃子をたっぷりの熱湯で茹で,皿に盛れば完成です。

(パセリ餃子(水餃子))
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 餡に味がついているため,スープで煮る必要もタレを用意する必要もありません。

(パセリ餃子(水餃子)の中身)
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 中にはパセリがたっぷり入っています。

 茹でたてのパセリ餃子をそのままガブリといただきました。

 なるほど,フレッシュな香りのパセリ,それをしっかりと受け止めて旨味をふくらませた豚のひき肉,そしてワンタンのようにツルンとした皮,これらが一体となり,シンプルな材料・作り方でありながら,しっかり美味しい水餃子が味わえました。


平松洋子さんのパセリ餃子(焼き餃子)

 後日,再びパセリ餃子を作り,今度は焼き餃子にしてみました。

 焼き餃子なので,今回は餃子の皮にひだを作りながら餡を包みました。

 油をひいて熱したフライパンに生のパセリ餃子をのせ,熱湯をかけて一気に焼き上げました。

(パセリ餃子(焼き餃子))
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 少し羽根つき餃子風に仕上げてみました。

(パセリ餃子(焼き餃子)の中身)
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 醤油に山口の「ゆずきち」を絞ったポン酢でいただきました。

 水餃子に比べてどっしりとした重量感があり,その後に爽やかなパセリの風味を感じました。

 ポン酢に新潟の神楽南蛮を使った「みどりのラー油」を少し加え,パセリ餃子につけていただくと,パーフェクトな味になりました。


おでん(パセリ肉団子)

 パセリ餃子の餡が少し余ったので,肉団子にし,おでんに入れて煮込みました。

(おでん(パセリ肉団子))
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 写真中央がパセリ肉団子です。

 「あっ,これはおでんによく合う!」と思わず声に出るほど,おでんの汁を吸ったパセリ肉団子は美味しかったです。


まとめ

 トンテキ(豚ロース肉のステーキ)に祇園パセリを添えてみました。

(トンテキと祇園パセリ)
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 普段作っている肉・魚料理には野菜を添えることすらしませんが,パセリを少し添えるだけで見た目がぐんと良くなるように思いました。

 加えて,パセリはただメイン料理を飾るだけでなく,食事の合間に食べることで口の中に清涼感を与え,その香りがメイン料理の味をさらに引き立たせる力があることもわかりました。

 今まで,料理に添えられたパセリは「もったいないから」という理由で半ば義務感で食べていましたが,この祇園パセリは見た目の美しさが,シャキシャキ感が,そして何と言っても香りがとても良く,パセリに抱いていたイメージがガラリと変わりました。

 そういう意味では,今回御紹介した祇園パセリは,まずは生でそのまま味わってみるのがベストだと言えます。

 パセリの魅力を知ると,食や料理の世界がもっと広がると思います。


<関連サイト>
 「広島のお宝野菜 祇園パセリ」(祇園農事研究会パセリ部会)
 「祇園パセリ」(広島県産応援登録制度事務局)

<関連記事>
 「新潟の食文化探訪3 -おにぎり・神楽南蛮・みどりのラー油・笹団子・醬油おこわ・柿の種・新潟のお菓子-
 「山口の食文化探訪4 -ディアボロ・クレームカラメル・くりまさる・長門ゆずきち-

<参考文献>
 「平松洋子さんのパセリBOOK(dancyu 2022年12月号)」(プレジデント社)

2022年12月18日 (日)

福島県の御当地ラーメン -喜多方ラーメン(喜多方市)と郡山ブラック(郡山市)-

 福島県喜多方市と郡山市を訪問しました。

 喜多方と言えば「喜多方ラーメン」,そして郡山と言えば「郡山ブラック(ラーメン)」ということで,それぞれの御当地ラーメンを味わうこととしました。

 今回は,この喜多方ラーメンと郡山ブラックの代表的なお店のラーメンを御紹介したいと思います。

喜多方ラーメン(喜多方市)

 会津若松市内を散策した後,喜多方市へ移動し,喜多方グリーンホテルで宿泊しました。

 翌朝,喜多方で「朝ラー」(朝食にラーメン)を体験したいと思い,早朝6時40分にホテルをチェックアウトしてお店へ向かいました。

 途中,レトロ横丁商店街に興味深いスポットがありました。

(喜多方ラーメン神社)
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 喜多方は人口に対してのラーメン店舗数が日本一の街だけに,ラーメン神社まであります。

 鳥居が2本の箸で作られています。

 ボードに記載された「らーめんソフトクリーム」も気になるところですが,早朝なので,また次の機会に伺いたいと思います。

(浜町食堂)
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 こちらは「浜町食堂」です。レトロな雰囲気を醸し出しています。

 現在は閉店されているようですが,レトロ横丁ならではの建物だと思いました。

 しばらく散策した後,レトロ横丁商店街から中に入った通りにある喜多方ラーメンのお店「坂内食堂(ばんないしょくどう)」に伺いました。

(坂内食堂(店舗))
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 この写真は,食事後の落ち着いた時間に撮影したものですが,開店(7時)前は,開店待ちのお客さんで行列ができていました。

(坂内食堂(店舗正面))
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 こちらは店舗正面の写真です。

 私がお店に着いたのは開店時刻10分前でしたが,平日(月曜日)の早朝にもかかわらず,すでにお客さんが15人程度並んでおられました。

(坂内食堂(店舗入口))
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 開店時の入店待ちの様子です。

 開店時には約30人の行列となり,私の後ろにもお客さんがずらっと並んでおられました。

 私のような県外からのお客さんが多い様子でしたが,軽トラで食べにきた人など,地元の方も少なからずおられたようです。

 お店入口にあるレジで注文し,料金を先払いするシステムでした。

 私は看板メニューの「肉そば」(1000円)を注文しました。

 お客さんが多いので1人だと相席となり,座る席もお店の方が指定されます。

 席に座ってラーメンが運ばれるのを待つ間,店内をウオッチングしていたのですが,注文を受けたラーメンを何人分かまとめて作り,提供されている様子でした。

 しばらく待っていると,私の席に「肉そば」が運ばれてきました。

(肉そば)
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 「肉そば」はいわゆるチャーシュー麺のことですが,このチャーシューの盛りはスゴイです。

 チャーシューに覆われ,麺が全く見えません。

 この贅沢感が人気の理由の1つなのでしょう。

(肉そば(麺))
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 麺は加水率が高く,プリッとした舌ざわりと歯応えが特徴の平打ちちぢれ麺です。

 メンマも登場し,やっとラーメンっぽくなりました。

 上品な塩スープとモチモチの太麺,そして圧倒的な量を誇るチャーシューで組み立てられたラーメンです。

 「肉,肉,麺・スープ」というサイクルで朝からボリュームたっぷりのラーメンをいただきました。

 今回御紹介した坂内食堂のラーメンは塩スープですが,喜多方ラーメンのスープは鶏がら,豚骨,醤油,塩とお店によって様々です。

 喜多方ラーメンの特徴は,スープではなく麺(太麺・ちぢれ麵・多加水麺)にあるのです。

 このことは,喜多方へ行って初めて知りました。

 喜多方ラーメンと言えば「醤油スープの平打ちちぢれ麵」で,その醬油スープは「蔵の街 喜多方」の醤油蔵と関係があるという認識をしていた私は,カルチャーショックを受けました。

 次回は,ぜひ醤油ベースの喜多方ラーメンも味わってみたいです。

 「朝ラー」を済ませ,次の目的地である郡山へ行くため,喜多方駅へ向かいました。

(喜多方駅ホームと列車)
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 磐越西線の普通列車に乗り,まずは会津若松駅へ向かいます。

(磐越西線・普通・会津若松行・喜多方駅)
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郡山ブラック(郡山市)

 会津若松駅に到着しました。

(只見線全線運転再開記念展示パネル・会津若松駅)
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 こちらは,鉄道開業150年と,JR只見線が全線運転再開された(※)ことを祝った記念パネルです。
 ※平成23年新潟・福島豪雨災害から約11年経った2022年10月1日に只見線全線の運転が再開されました。

 約40分の待ち時間を経て,会津若松駅から磐越西線・普通列車に乗り,郡山駅を目指しました。

(磐越西線・普通・郡山行・会津若松駅)
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 磐梯山や猪苗代湖を眺めながら,約1時間で郡山駅に到着しました。

(郡山駅)
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 郡山駅には東北新幹線や東北本線などが通っているからか,会津と比べて都会的な印象を受けました。

 郡山駅から徒歩約10分の「郡山ブラック」がいただけるお店に伺いました。

(枡はん(店舗))
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 お昼時だったこともあり,お客さんが並んでおられました。

 濃口ラーメン(郡山ブラック)とチャーハンが有名なお店です。

 私は濃口ラーメンを注文しました。

 カウンター席で待っていると,しばらくして濃口ラーメンが用意されました。

(濃口ラーメン)
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 濃厚な醤油が使われた黒いスープが特徴のラーメンです。

 具は刻みねぎ,メンマ,チャーシュー,ナルトです。

 スープが黒いため,チャーシューやナルトが映えています。

(濃口ラーメン(麺))
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 麺はモチモチしたストレート麺で,醬油スープとよくからみました。

 こちらのお店の人気メニューは「濃口半チャンラーメン」(濃口ラーメンと半チャーハンのセット)のようですが,富山ブラックラーメンと同様に,ライスと合わせても美味しいと思います。


まとめ

 喜多方ラーメンのスープは醬油だけではないことには驚きましたが,福島県内にはこのほかにも,手打ち麺が特徴の「白河ラーメン」などの御当地ラーメンがあり,ラーメン店と蕎麦屋(どちらも用意されているお店も!)の数が多いことは確かです。

 この現象は,香川県で讃岐うどんのお店が多いこと,福岡県でラーメン店とうどん屋が多いこと,さらには広島にお好み焼店が多いこととの共通点があるように思います。

 その共通点とは「観光客向けだけでなく,地元の日常食でもあること」です。

 それだけ地元の人々に愛され続け,育まれている食べ物だとも言えます。

 福島のラーメンを地元の人と一緒に味わえば,きっと福島の日常も感じ取れると思います。


<関連サイト>
 「坂内食堂」(福島県喜多方市字細田7230)
 「老麺会」(蔵のまち喜多方 老麺会(らーめんかい))
 「枡はん」(福島県郡山市本町1-14-3 あさやビル1階)

<関連記事>
 「特急リバティ会津・会津鉄道リレー号の旅1 -浅草 鶏シューマイ弁当と浅草の和菓子-
 「特急リバティ会津・会津鉄道リレー号の旅2 -浅草今半の牛肉重・くるみゆべし大福・会津産紅玉のジュース・会津栗モンブラン-

<参考文献>
 青木健「教養としてのラーメン」光文社

2022年12月11日 (日)

特急リバティ会津・会津鉄道リレー号の旅2 -浅草今半の牛肉重・くるみゆべし大福・会津産紅玉のジュース・会津栗モンブラン-

特急リバティ会津・会津鉄道リレー号で会津若松へ

 2022年10月,東京の東武浅草駅から特急「リバティ会津」に乗り,会津若松へ行きました。

 「リバティ会津」は,「東武鉄道」(浅草-新藤原),「野岩鉄道」(新藤原-会津高原尾瀬口),「会津鉄道」(会津高原尾瀬口-会津田島)と3つの鉄道会社線を走り抜ける特急です。

(東武浅草駅・発車案内表示器とリバティ会津横断幕)
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 日本の私鉄で最長の乗車時間(浅草-会津田島間 約3時間20分)とトップレベルの距離(浅草-会津田島間 190.7km)を誇ります。

 会津田島駅から先は「会津鉄道リレー号」を利用し,西若松駅へ向かいました。

 今回は,このリバティ会津・会津鉄道リレー号と会津若松の旅を御紹介します。


リバティ会津乗車(東武浅草駅)

 東武浅草駅で改札を済ませてホームへ向かうと,9時30分発「リバティ会津113号」が出発を待っていました。

(特急リバティ(後方車両)・東武浅草駅)
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 下今市駅までは,東武日光行きの「リバティけごん13号」と連結して走ります。

(特急リバティ(中間車両)・東武浅草駅)
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 東武浅草駅はホームが緩やかにカーブしており,それに合わせて列車も停車しています。

 このカーブで列車とホームにすき間ができるため,ドア入口の足元にはタラップが用意されます。

(特急リバティ(前方車両)・東武浅草駅)
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 前方車両はホームの先端に位置し,ホームの幅がとても狭くなります。

 車両を撮り終え,私は2号車に乗車しました。

 会津田島へ向け,特急リバティ出発進行!


浅草今半の牛肉重

 特急リバティは,埼玉県を経て,栃木県の鬼怒川温泉駅に到着しました。

(SL大樹3号・鬼怒川温泉駅)
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 車窓から,下今市駅と鬼怒川温泉駅を結ぶ「SL大樹3号」を見ることができました。

 鬼怒川温泉駅で大勢のお客さんが下車され,車内は落ち着いた空間になりました。

 お昼時を迎えたこともあり,東武浅草駅の売店「ACCESS+浅草店」で購入した浅草今半の「牛肉重」をいただくことにしました。
 ※「ACCESS+浅草店」は2022年10月1日にオープンした期間限定のポップアップショップです。

(浅草今半・牛肉重(包装))
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 浅草今半の「牛肉重」です。

 「弁当売り場」用ではなく「お届け専門」用のお弁当でした。

(浅草今半・牛肉重)
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 牛肉,玉ねぎ,糸こんにゃく,焼き豆腐のすき焼き弁当です。

 紅しょうがとグリーンピースが添えられています。

 牛肉は脂が乗ってやわらかく,玉ねぎは甘みがあってシャキシャキに,糸こんにゃくは甘辛のタレがしっかりと浸み込んで適度な歯応えを残し,焼き豆腐はすき焼きの旨味をたっぷり吸いこんでふんわりと,それぞれの食材の持ち味や特長がきちんと生かされた仕上がりのお弁当となっていました。


会津田島駅からリレー号に乗り換え西若松駅へ

 特急リバティ会津は,野岩鉄道を経由し,会津鉄道の会津田島駅に到着しました。

 ここが終点となります。

(会津田島駅・リレー113号とリレー138号)
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 写真左のピンク色の車両が「リレー113号」(会津若松行),右の赤色の車両が「リレー138号」(会津高原尾瀬口行)です。

 会津田島駅から先は非電化区間なので,普通列車「リレー113号」に乗り換え,会津若松方面へ向かいました。

(会津鉄道・リレー113号車内)
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 列車のボディも内装も,劇場版「にゃん旅鉄道」に登場するねこで一杯です。

 リレー113号に約1時間乗車し,西若松駅に到着しました。

(会津鉄道・リレー113号・西若松駅)
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 西若松駅で下車し,「ねこちゃんバイバイ」とお別れをしました。

 そして,向かいのホームを眺めると…。

(西若松駅と会津鉄道)
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 「あっ,また同じねこちゃん達だ(笑)」

 西若松駅からは歩いて鶴ヶ城(会津若松城)を目指しました。


鶴ヶ城・たけとう茶屋

 西若松駅から鶴ヶ城までは,地図で想像していたよりも結構距離がありました。

(鶴ヶ城(会津若松城))
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 会津若松市の訪問は2回目ですが,前回は鶴ヶ城をバス車内からチラ見した程度だったので,今回は城内をゆっくり散策しました。

 鶴ヶ城を後にし,続いて会津若松市内の喫茶「たけとう茶屋」を訪問しました。

(たけとう茶屋)
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 会津で最古の商家建築で,国の有形文化財にも登録されています。

 このお店は2回目の訪問となります。

 竹細工のお店ということで,前回は耳かきを購入するために伺ったのですが,今回は喫茶スペースで「くるみゆべし大福」を味わうために訪問しました。

 お店で「くるみゆべし大福セット」を注文すると,店主さんから「御用意できるまでの間,店内の史料展示を御覧ください」と御案内いただいたので,店内を見学させていただきました。

(竹細工の展示)
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 竹細工の展示コーナーがありました。

 続いて「この奥は何のコーナーだろうか」と戸を開けてみると,居間でおうちの方がテレビを見てくつろいでおられました(笑)

 小声で「失礼しましたぁー」と何事もなかったかのようにそっと戸を閉め,次の展示コーナーへ向かいました。

(藁細工とヒロロ細工の展示)
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 こちらは,藁(わら)細工とヒロロ(スゲ)細工の展示コーナーです。

 「ヒロロ(スゲ)」は,ミヤマカンスゲ・オクノカンスゲと呼ばれる植物で,乾燥させて縄を作り,様々な生活用品に加工されたようです。

 会津地方では,この「ヒロロ細工」・「マタタビ細工」・「山ぶどう細工」が伝統的工芸品となっています。

 「ヒロロ細工」は藁に比べてケバケバがないのが特徴で,室内履きに向いているそうです。

 履物は藁草履(わらぞうり)とスゲ草履の両方が展示されていました。

 また,会津地方で「ゲンベ(ゲンベイ)」と呼ばれる,かかとのある靴のような藁細工もありました。

 展示コーナーを見学した後,タタミの席に戻り,御用意いただいた「くるみゆべし大福セット」をいただきました。

(くるみゆべし大福セット)
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 くるみゆべし大福と抹茶のセットです。

 「くるみゆべし」は福島県の郷土菓子で,お土産でもたくさん販売されています。

 その「くるみゆべし」の大福ということで注文しました。

(くるみゆべし大福(中身))
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 砂糖醤油の甘じょっぱいお餅で,香ばしいクルミが練り込まれていました。

 そのお餅の中には小豆あん(こしあん)がたっぷり詰められていました。

 くるみゆべし大福は,ほろ苦い抹茶とよく合いました。

 ホッと一息ついていると,店主さんがりんごのジュースを用意してくださいました。

(会津産紅玉のジュース)
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 「アップルパイを作る時のリンゴの皮で作ったジュースですが,よかったらどうぞ」
 「甘さは控えめで調整しました」

 店主さんは,お菓子教室の先生をされていたとのことでした。

 お気遣いに感動しつつ,続けて「会津栗モンブラン」をいただきました。

(会津栗モンブラン)
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 会津栗が使用された,やさしく上品な甘さのモンブランでした。

 食後に温かいお茶をいただきながら,店主さんからこのお店のお話を伺いました。

・家具や生活用品で一杯だった母屋を片付け,リフォームして喫茶スペースや史料展示コーナーを作られたこと
・新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の中でのオープン(2020年5月24日)となったこと
・道路に面した間口が狭く,奥行きが長い「うなぎの寝床」になっているのは,江戸時代に間口三間ごとに課税されていた間口税に由来すること
・「うなぎの寝床」構造は,竹細工の材料となる煤竹(すすだけ)を切らずにそのまま保管できるというメリットもあったこと
・お菓子教室の経験を生かし,手作りスイーツ・料理のお店にされたこと

 私が前回このお店を訪問したのは2019年3月なので,「たけとう茶屋」のオープン前ということになります。

 実はこのお話を伺って初めて,今回が2回目のお店訪問だということに気付きました。

 会津やお店の関連資料もたくさんいただき,閉店時刻までいろんなお話を伺うことが出来ました。

 店主さんの温かく心優しいお人柄に触れられ,会津の良き思い出となりました。


会津若松駅・白虎隊士の像と赤べこ

(会津若松駅と白虎隊士の像)
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 会津若松駅と白虎隊士の像です。

 この組み合わせがあまりにも有名ですが,私はぜひ,その近くに鎮座される「赤べこ」にも注目していただきたいと思います。

(会津若松駅の赤べこ)
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 赤べこの手前の赤いボタンを押すと…

 「♪トコトコ会津は イーイとこ だっぺー」

 と「会津 赤べこ音頭」の歌が流れます。

 私が押すたびに観光客や子どもが寄ってきて,キャッキャッと盛り上がっていました。

 もう通算10回以上ボタンを押したような…(笑)

 とても楽しいので何度も押したい気分でしたが,ふと見上げると,駅前のロータリーに会津の有名な標語が書かれた看板がありました。

 「ならぬことはならぬものです」


 今回もまた会津若松の温かい人情に触れることが出来ました。

 またぜひ訪問したいトコだっぺー。


<関連サイト>
 「浅草今半」(東京都台東区西浅草3-1-12)
 「劇場版 にゃん旅鉄道」(劇場版「にゃん旅鉄道」製作委員会)
 「鶴ヶ城(会津若松城)」(会津若松観光ビューロー)
 「たけとう茶屋」(福島県会津若松市中央1-2-7)
 「会津赤べこ会」(「会津 赤べこ音頭」の紹介)

<関連記事>
 「特急リバティ会津・会津鉄道リレー号の旅1 -浅草 鶏シューマイ弁当と浅草の和菓子-
 「福島県会津地方の食文化 -馬刺し・ニシン・鯉・くきたち菜・三五八漬け・こづゆ・天ぷら・揚げまんじゅう・そば・会津山塩・なめこ茸-
 「あかべぇの耳かき -福島県会津若松市-」(会津若松駅「赤べこ」の紹介)

<参考文献>
 佐々大河「ふしぎの国のバード」(KADOKAWA/エンターブレイン)

2022年12月 4日 (日)

神奈川の食文化探訪3 -江ノ島のたこせんべい・藤沢「萬福楼本店」の麻婆豆腐ランチ・湘南台「葦(Ashi)」のホットサンドミックス-

江ノ島のたこせんべい

 鎌倉駅から江ノ島電鉄に乗り,江ノ島を訪問しました。

(江ノ島電鉄・江ノ島駅)
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 江ノ電は,鎌倉駅と鎌倉大仏(高徳院)の最寄り駅・長谷駅の区間しか利用したことがなかったのですが,長谷駅から江ノ島駅方面は美しい海岸沿いを走ったり,街中を走ったりと変化に富んだ景色を楽しめました。

 江ノ島駅からは歩いて江ノ島を目指しました。

(弁天橋から眺めた江ノ島)
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 江ノ島は,いつ来ても人が多く,海風が強いような印象があります(笑)

(弁財天仲見世通り)
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 江ノ島のスタート地点,弁財天仲見世通りの入口です。

 同じ場所をビッグ錠先生が描くと次のようになります。

(弁財天仲見世通り(漫画))
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 ビッグ錠「たこせんべい」(ぶんか社「俺流!絶品めし Vol.27」掲載)から一部引用

 江ノ島は何度か訪れたことがありますが,「たこせんべい」が有名なことは最近読んだビッグ錠先生の漫画で初めて知りました。

(江ノ島名物の紹介)
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 ビッグ錠「たこせんべい」(ぶんか社「俺流!絶品めし Vol.27」掲載)から一部引用

 「なんだ?みんなが食ってるの」
 「タコせんべいだよ」
 「知らないのぉ?」
 「江ノ島といやぁシラス丼とタコせんべいだよ!」

 はい,私も知りませんでした。

 というわけで,江ノ島・弁財天仲見世通り沿いにあるお店「あさひ本店」へ伺いました。

(たこせんべい「あさひ本店」)
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 お店には大勢のお客さんが並んでいました。

 今まで意識せずに素通りしていました(笑)

(メニュー・価格表)
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 メニューには,「丸焼きたこせんべい」,「丸焼きエビせんべい」,「大人の焼きタコ ガーリック風味」,「青のせんべい(しらす)」のほか,「湘南ゴールド」というオレンジが使われたチューハイやサイダーなども販売されていました。

(券売機)
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 私は券売機で「丸焼きたこせんべい1枚」の食券を購入しました。

 食券を握りしめ,列に並んでしばらく順番を待っていると,お店の方が来られ,食券と引き換えに「たこせんべい引換券」が渡されました。

(たこせんべい引換券)
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 これで注文がお店に行き届いたことになります。

(たこせんべい「あさひ本店」での順番待ち)
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 引換券に交換してからも,しばらく待つことになります。

 それは,たこせんべいを焼き上げるのに時間がかかるからでもあります。

 たこせんべいの作り方は「あさひ本店」のウェブサイトによると,①生タコを塩が抜けるまで丁寧に洗う,②生タコに下味(醤油ベースでほんのりピリ辛な薄味)を付ける,③生タコに粉をまぶして鉄板に並べる,④高温(185℃)の鉄板で生タコを挟み,約1トンのプレスをして焼き上げる,と説明されています。

(たこせんべいの焼き上げ)
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 ビッグ錠「たこせんべい」(ぶんか社「俺流!絶品めし Vol.27」掲載)から一部引用

 「タコを2枚の鉄板ではさんで」
 「圧縮して高温で焼き上げる!」
 「このタコの焼ける香りがたまんねぇんだな」

 私もたこせんべいが焼き上がるのを待つ間,調理場を見学しましたが,生タコが一気に高温の鉄板でプレスされることで,キュウキュウと悲鳴のようなリアルな音が発せられるのが印象的でした。

(たこせんべい調理場)
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 写真のプレス機で2枚分のたこせんべいができます。

 これをハサミでジョキジョキと半分に切って,長方形のたこせんべい(1枚分)の完成です。

 下味を付けた生タコに粉をまぶし,鉄板でプレスすることで一気にせんべいにするという,何とも豪快でスピーディーな調理法です。

(たこせんべいの持ち方)
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 プレス機の前には,「たこせんべいの持ち方」の説明書きがありました。

 たこせんべいは両手で,対角線上に持たないと風圧で割れてしまうようです。

 出来立てのたこせんべいをいただきました。

(たこせんべい)
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 「片手で持ったら割れる」と注意されているのに,夢中になって片手で持って撮影してしまいました(笑)

 それくらい,薄くてビッグなんだジョー。ねっ,ビッグ錠先生。

 お味は,タコが丸ごとプレスされているので,タコの旨味を存分に味わえました。

 特に,タコが焼けた部分は,タコがスルメ(干しイカ)のようになり,タコそのものの味を楽しめました。

 この日の夜,ビッグ錠先生とお会いしたのですが,私は「すごくリアルに描いておられますね」と率直な感想をお伝えしました。


藤沢・萬福楼本店のランチ

 江ノ島から小田急電車に乗り,藤沢駅へ行きました。

 当ブログをお読みいただいている,なーまんさんから教えていただいた中国料理店で昼食をいただくこととしました。

 地元の方がおすすめのお店であれば,間違いないと思ったからです。

 藤沢駅北口から銀座通りをしばらく歩くと,目指すお店「萬福楼本店」がありました。

(「萬福楼本店」店舗)
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 多彩なメニューが用意されているお店のようで,ワクワクしながらお店に入りました。

 メニュー表を見ると,数多くの料理が用意されており,上海で食べた上海焼きそばもあったので,これにしようかと迷いましたが,まずはお店の特徴を知ることが一番だと思い,麻婆豆腐のランチ定食を注文しました。

 店員同士の中国語での会話が飛び交う中,しばらくして麻婆豆腐ランチが提供されました。

(麻婆豆腐ランチ)
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 またまたビッグだジョー(笑)

 大盛りの麻婆豆腐に丼に盛られたライス。
 これに中華スープとザーサイとデザートの杏仁豆腐まで付いて680円とは驚きです。

 しかも麻婆豆腐は挽き肉たっぷりで味も本格的です。

 「麻婆豆腐白飯忘我本能的交互喫食!」
(麻婆豆腐とライスを交互に,我を忘れてワシワシといただきました。)

 思わずデタラメな中国語が飛び出すほど,ボリューム満点で美味しい麻婆豆腐ランチでした。

 藤沢駅周辺の中国料理店は「茶馬燕(ちゃーまーえん)」に続き2軒目となりますが,大きな街だけに様々な用途・ニーズに合わせたお店があるなという印象を受けました。

 「我満腹於萬福楼,謝謝」


湘南クリエイティブガトー 葦(Ashi)のホットサンドミックス

 藤沢駅から小田急電車に乗って,湘南台駅へ行きました。

 湘南台駅近くにある洋菓子店「湘南クリエイティブガトー 葦(Ashi)」で,ホットサンドミックスとコーヒーをいただきました。

(ホットサンドミックスとコーヒー)
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 ホットサンドは,ハムチーズとベーコンエッグの2種類(2枚ずつ)です。

 ハムチーズは,チーズがギューンと伸びるほど熱々で,薄切りトマトも入っており,ピザをいただいているかのようでした。

 ベーコンエッグは,ベーコン・タマゴサラダ・玉ねぎがはさまれたホットサンドで,スパイスの効いたベーコンの美味しさが際立つ一品でした。

 いつ伺ってもお客さんが絶えることなく,湘南の人気店です。


 今回は,神奈川県藤沢市の江ノ島,藤沢駅前,そして湘南台の飲食店を御紹介しましたが,藤沢だけでも様々なお店があり,まだまだ魅力的なお店がたくさんあるように思いました。


<関連サイト>
 「あさひ本店」(神奈川県藤沢市江の島1-4-8)
 「萬福楼本店」(神奈川県藤沢市藤沢1009 中島ビル1F)
 「湘南クリエイティブガトー 葦」(藤沢湘南台店・神奈川県藤沢市湘南台1丁目4-3 ほか)

<関連記事>
 「神奈川の食文化探訪1 -釜揚げしらす・コーンフレーククッキー・湘南チーズパイ・鵠沼魚醤-
 「中国料理の特徴と主な料理1 -水豆鼓炒蛋(貴州納豆の卵炒め)-
 「中国料理の特徴と主な料理4 -上海料理(紅焼肉・上海粗炒面)と上海リニアモーターカー-

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