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2022年12月18日 (日)

福島県の御当地ラーメン -喜多方ラーメン(喜多方市)と郡山ブラック(郡山市)-

 福島県喜多方市と郡山市を訪問しました。

 喜多方と言えば「喜多方ラーメン」,そして郡山と言えば「郡山ブラック(ラーメン)」ということで,それぞれの御当地ラーメンを味わうこととしました。

 今回は,この喜多方ラーメンと郡山ブラックの代表的なお店のラーメンを御紹介したいと思います。

喜多方ラーメン(喜多方市)

 会津若松市内を散策した後,喜多方市へ移動し,喜多方グリーンホテルで宿泊しました。

 翌朝,喜多方で「朝ラー」(朝食にラーメン)を体験したいと思い,早朝6時40分にホテルをチェックアウトしてお店へ向かいました。

 途中,レトロ横丁商店街に興味深いスポットがありました。

(喜多方ラーメン神社)
Photo_20221218114901

 喜多方は人口に対してのラーメン店舗数が日本一の街だけに,ラーメン神社まであります。

 鳥居が2本の箸で作られています。

 ボードに記載された「らーめんソフトクリーム」も気になるところですが,早朝なので,また次の機会に伺いたいと思います。

(浜町食堂)
Photo_20221218115001

 こちらは「浜町食堂」です。レトロな雰囲気を醸し出しています。

 現在は閉店されているようですが,レトロ横丁ならではの建物だと思いました。

 しばらく散策した後,レトロ横丁商店街から中に入った通りにある喜多方ラーメンのお店「坂内食堂(ばんないしょくどう)」に伺いました。

(坂内食堂(店舗))
Photo_20221218115201

 この写真は,食事後の落ち着いた時間に撮影したものですが,開店(7時)前は,開店待ちのお客さんで行列ができていました。

(坂内食堂(店舗正面))
Photo_20221218115301

 こちらは店舗正面の写真です。

 私がお店に着いたのは開店時刻10分前でしたが,平日(月曜日)の早朝にもかかわらず,すでにお客さんが15人程度並んでおられました。

(坂内食堂(店舗入口))
Photo_20221218115601

 開店時の入店待ちの様子です。

 開店時には約30人の行列となり,私の後ろにもお客さんがずらっと並んでおられました。

 私のような県外からのお客さんが多い様子でしたが,軽トラで食べにきた人など,地元の方も少なからずおられたようです。

 お店入口にあるレジで注文し,料金を先払いするシステムでした。

 私は看板メニューの「肉そば」(1000円)を注文しました。

 お客さんが多いので1人だと相席となり,座る席もお店の方が指定されます。

 席に座ってラーメンが運ばれるのを待つ間,店内をウオッチングしていたのですが,注文を受けたラーメンを何人分かまとめて作り,提供されている様子でした。

 しばらく待っていると,私の席に「肉そば」が運ばれてきました。

(肉そば)
Photo_20221218120401

 「肉そば」はいわゆるチャーシュー麺のことですが,このチャーシューの盛りはスゴイです。

 チャーシューに覆われ,麺が全く見えません。

 この贅沢感が人気の理由の1つなのでしょう。

(肉そば(麺))
Photo_20221218120402

 麺は加水率が高く,プリッとした舌ざわりと歯応えが特徴の平打ちちぢれ麺です。

 メンマも登場し,やっとラーメンっぽくなりました。

 上品な塩スープとモチモチの太麺,そして圧倒的な量を誇るチャーシューで組み立てられたラーメンです。

 「肉,肉,麺・スープ」というサイクルで朝からボリュームたっぷりのラーメンをいただきました。

 今回御紹介した坂内食堂のラーメンは塩スープですが,喜多方ラーメンのスープは鶏がら,豚骨,醤油,塩とお店によって様々です。

 喜多方ラーメンの特徴は,スープではなく麺(太麺・ちぢれ麵・多加水麺)にあるのです。

 このことは,喜多方へ行って初めて知りました。

 喜多方ラーメンと言えば「醤油スープの平打ちちぢれ麵」で,その醬油スープは「蔵の街 喜多方」の醤油蔵と関係があるという認識をしていた私は,カルチャーショックを受けました。

 次回は,ぜひ醤油ベースの喜多方ラーメンも味わってみたいです。

 「朝ラー」を済ませ,次の目的地である郡山へ行くため,喜多方駅へ向かいました。

(喜多方駅ホームと列車)
Photo_20221218121401

 磐越西線の普通列車に乗り,まずは会津若松駅へ向かいます。

(磐越西線・普通・会津若松行・喜多方駅)
Photo_20221218121601


郡山ブラック(郡山市)

 会津若松駅に到着しました。

(只見線全線運転再開記念展示パネル・会津若松駅)
Photo_20221218121801

 こちらは,鉄道開業150年と,JR只見線が全線運転再開された(※)ことを祝った記念パネルです。
 ※平成23年新潟・福島豪雨災害から約11年経った2022年10月1日に只見線全線の運転が再開されました。

 約40分の待ち時間を経て,会津若松駅から磐越西線・普通列車に乗り,郡山駅を目指しました。

(磐越西線・普通・郡山行・会津若松駅)
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 磐梯山や猪苗代湖を眺めながら,約1時間で郡山駅に到着しました。

(郡山駅)
Photo_20221218122101

 郡山駅には東北新幹線や東北本線などが通っているからか,会津と比べて都会的な印象を受けました。

 郡山駅から徒歩約10分の「郡山ブラック」がいただけるお店に伺いました。

(枡はん(店舗))
Photo_20221218122301

 お昼時だったこともあり,お客さんが並んでおられました。

 濃口ラーメン(郡山ブラック)とチャーハンが有名なお店です。

 私は濃口ラーメンを注文しました。

 カウンター席で待っていると,しばらくして濃口ラーメンが用意されました。

(濃口ラーメン)
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 濃厚な醤油が使われた黒いスープが特徴のラーメンです。

 具は刻みねぎ,メンマ,チャーシュー,ナルトです。

 スープが黒いため,チャーシューやナルトが映えています。

(濃口ラーメン(麺))
Photo_20221218122501

 麺はモチモチしたストレート麺で,醬油スープとよくからみました。

 こちらのお店の人気メニューは「濃口半チャンラーメン」(濃口ラーメンと半チャーハンのセット)のようですが,富山ブラックラーメンと同様に,ライスと合わせても美味しいと思います。


まとめ

 喜多方ラーメンのスープは醬油だけではないことには驚きましたが,福島県内にはこのほかにも,手打ち麺が特徴の「白河ラーメン」などの御当地ラーメンがあり,ラーメン店と蕎麦屋(どちらも用意されているお店も!)の数が多いことは確かです。

 この現象は,香川県で讃岐うどんのお店が多いこと,福岡県でラーメン店とうどん屋が多いこと,さらには広島にお好み焼店が多いこととの共通点があるように思います。

 その共通点とは「観光客向けだけでなく,地元の日常食でもあること」です。

 それだけ地元の人々に愛され続け,育まれている食べ物だとも言えます。

 福島のラーメンを地元の人と一緒に味わえば,きっと福島の日常も感じ取れると思います。


<関連サイト>
 「坂内食堂」(福島県喜多方市字細田7230)
 「老麺会」(蔵のまち喜多方 老麺会(らーめんかい))
 「枡はん」(福島県郡山市本町1-14-3 あさやビル1階)

<関連記事>
 「特急リバティ会津・会津鉄道リレー号の旅1 -浅草 鶏シューマイ弁当と浅草の和菓子-
 「特急リバティ会津・会津鉄道リレー号の旅2 -浅草今半の牛肉重・くるみゆべし大福・会津産紅玉のジュース・会津栗モンブラン-

<参考文献>
 青木健「教養としてのラーメン」光文社

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コメント

「喜多方坂内ラーメン」というチェーン店が東京や神奈川には結構あって、昔からファンです(^^)v
https://ban-nai.com/shop/
先日も味玉ラーメンをサービス半ライス付きで頂きました(^.^)
わさび醤油の焼豚ご飯も美味しいです!
郡山ブラックは本当に真っ黒ですね!
富山のブラックラーメンのお店は横浜にもある様ですが、郡山も探してみようと思います(^_^)

高校の修学旅行がスキーで、福島方面へ行きました。
喜多方でラーメンを食べた記憶はあるのですが、覚えているのは「食べた」ことだけで、店の名前とか、どんなラーメンだったかとか、全然覚えてないんですよねえ…
郡山ブラックはものすごくしょっぱそうに見えるのですが、そんなでもないんですか?


なーまん 様

なーまんさん,こんばんは。
いつもコメントいただき,ありがとうございます。

「喜多方坂内ラーメン」,坂内食堂のラーメンが食べられるお店があるんですね。(広島にはないですが…)
確かに,味玉ラーメンが一番魅力的です。しかも半ライスサービスとか,わさび醤油の焼豚ご飯とか,通い慣れてらっしゃいますね(笑)
サイトでメニューを見たら,なーまんさんと同じのが食べたくて仕方ないのですが…(^-^)
やはりチャーシューが売りなんですね。

郡山ブラック,醤油の黒さですが,真っ黒がお伝えできて良かったです。
横浜にもあるといいですね。
京都にも,京都駅近くに「新福菜館」というブラックラーメンのお店があります。

chibiaya 様

chibiayaさん,こんばんは。
いつもコメントいただき,ありがとうございます。

高校の修学旅行で喜多方へ行き,喜多方ラーメンを召し上がったんですね。
グループで蔵めぐりやラーメン店めぐりをされたのかも知れませんね。
私は中学校の修学旅行で大山(鳥取県)へスキーに行きました。
運動が苦手なので,辛かった思い出しかありません…。何食べたかも覚えてないなぁ(笑)

郡山ブラック,黒いスープの正体は醤油で,とても濃い色をしていますが,塩辛くてスープが飲めないほどではなく,意外とあっさりしていました。
スープが澄んでいて,醤油がメインだからこういう色になるのだと思います。
飲み干せるレベルでしたが,当日2杯目のラーメンだったので,スープは少しだけ残しました(^^ゞ

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