ビッグ錠先生の世界10 -湘南台「ビッグ錠の66.50展」とプリンカレー勝負-
「ビッグ錠の66.50展」(湘南台駅地下アートスクエア)
2023年3月18日・19日の2日間,神奈川県藤沢市湘南台を訪問しました。
湘南台駅アートスクエアで開催された「ビッグ錠の66.50展」(2023年3月18日~22日)に参加するためです。
このイベントの開催を知ったのが開催3日前の夜で,急遽,広島から東海道・山陽新幹線を利用して新横浜駅経由で訪問しました。
2023年3月18日は,ちょうど相鉄・東急新横浜線が開業した日にあたり,相鉄・湘南台駅でも開業記念展示がありました。
(相鉄・東急新横浜線開業記念展示(湘南台駅))
湘南台が「しょうにゃんだい」に,ナンバリングも「SO28(そうにゃん)」と表記されています。
多くの人がこの記念展示を撮影されていました。
改札口を出て湘南台駅の地下をしばらく歩くと,「ビッグ錠の66.50展」の会場がありました。
(「ビッグ錠の66.50展」ポスター)
ビッグ錠先生の手作り感満載のポスターです。
「ぼくがこの町で生まれてから50年だよー」
「この町もずいぶん変わったなあ」
「俺たちマンガの中では年をとらなくていいなあ」
今年は,ビッグ錠先生がマンガを執筆されて66年,湘南台を拠点とされて50年という年にあたります。
(「ビッグ錠の66.50展」プログラム)
3月18日から22日の期間中,ビッグ錠作品展のほかに,トークショウ,カレー勝負,コンサート・ライブペインティングが行われました。
(「ビッグ錠の66.50展」会場(湘南台駅地下アートスクエア))
会場の様子です。
「一本包丁満太郎」の主人公・満太郎がおにぎりを握る様子を描いた大きな垂れ幕もありました。
(「ビッグ錠の66.50展」寄稿文)
一人のマンガ家が ある町に住みついて その町がとても好きになり
その町の人たちを好きになり その町の人たちと何かをやりたくなり
気がついたら50年経っていた
高校二年の時,大阪の貸本マンガでデビュー
マンガを描き続けて,気がついたら66年経っていた…
66と50でロック!ロックでGo on!
66・50展をお楽しみください。
ビッグ錠
会場にはビッグ錠先生が描かれた様々な原稿やポスターなどが展示されていました。
(「包丁人味平」少年ジャンプ原稿)
「包丁人味平」のカレー勝負で,主人公の味平がいろんなカレー店を食べ歩く様子です。
(湘南台イベント案内)
湘南台の地域のイベント案内も展示されていました。
地域の防災訓練やラジオ体操の案内をビッグ錠先生が作られているとは,湘南台の皆さんがうらやましいです。
私が湘南台の住民だったら,行事が終わっても資料は捨てずに保存します(笑)
(鯖神社絵馬(平成26年・午年))
こちらは,ビッグ錠先生が地元・湘南台の鯖神社に奉納された絵馬です。
ビッグ錠先生らしさが伺える作品です。
漫画家の皆さんからのお祝いメッセージ・サインも展示されていました。
(お祝いメッセージとサイン(さとう輝・本庄敬・川崎のぼる・寺沢大介))
写真右上がさとう輝先生,左上が本庄敬先生,右下が川崎のぼる先生,左下が寺沢大介先生からのお祝いメッセージとサインです。
(お祝いメッセージとサイン(倉田よしみ))
こちらは倉田よしみ先生からのお祝いメッセージとサインです。
作品展をひととおり鑑賞した後,湘南台のバー「Ars Nova(アルスノーバ)」へ向かいました。
「Ars Nova(アルスノーバ)」
アルスノーバには約3か月ぶりの訪問となりましたが,マスターをはじめ,いろんな常連さんとお会いでき,会話を楽しみました。
ドリンクは,良いアプリコット酒があるとのお話だったので,ソーダ割りでいただきました。
(アプリコット酒ソーダ割り)
甘めで,アプリコットの良い香りが楽しめるカクテルでした。
最近になって気付いたのですが,マスターは私がお酒に弱いことを気遣って,お酒の量をかなり減らしてくださっています。
地元のバーやスナックで「お酒はかなり少なめで」とお願いしても,私にとっては強いことが多いのですが,アルスノーバでは時間をかければ飲み切れる(おかわりもできる)からです。
こうした見えない心遣いができるところに,マスターの優しさと誇りを感じました。
イベント「カレー勝負」の前夜ということで,ユーチューブで漫画飯再現料理を紹介されているズボラさんも来店されました。
お店で明日のカレー勝負に出されるカレーの仕込みをされたのですが,そのカレーの味見ということで,私も「プリンカレー」を試食させていただきました。
(ズボラさんのプリンカレー)
ビッグ錠先生のブラックカレーを意識し,イカ墨で黒を強調されたカレーです。
スパイスを足して少し辛めに仕上げられています。
そのカレーの上にプリンがのせられています。
じっくり煮こまれて深いコクとまろやかさが感じられるカレーで,やわらかく煮こまれた牛肉もゴロゴロと入っていました。
プリンは甘さ控えめで,カレーと一緒に食べると,クリーミーでマイルドな味になり,不思議とよく合いました。
美味しかったので,ズボラさんへは「料理お上手なんですね」と感想をお伝えしました。
その後,初日のトークイベントを終えて打ち上げをされていたビッグ錠先生と寺沢大介先生御一行が来店されました。
私はカウンター席に居たのですが,ビッグ錠先生から「こっちへどうぞ」と誘っていただき,寺沢大介先生の横で皆さんと楽しくお話することができました。
(寺沢大介先生とサイン色紙)
寺沢大介先生から「ミスター味っ子」のサインもいただくことができました。
私は寺沢大介先生に「一生の宝物にします」と深くお礼申し上げました。
大御所の先生御一行をお見送りし,カウンターに戻ってアルスノーバ特製のコーヒーをいただきました。
(アルスノーバ特製コーヒー)
マスターの粋なお取り計らいもあり,素敵な時間を過ごすことができました。
イベント「カレー勝負」の準備
翌日(3月19日)の午前,13時からのイベント「カレー勝負 ビッグ錠 VS ずぼら(Youtuber)」の準備のため,関係者がアルスノーバに集まりました。
(「Ars Nova(アルスノーバ)」)
(「ズボラの漫画飯再現料理」案内看板とミッドナイトジョー)
お店の前に「ズボラの漫画飯再現料理」案内看板とスコッチウイスキー「ミッドナイトジョー」を置き,宣伝もしました。
事前にズボラさんと一緒にイベント会場へ行き,セッティングなども行いました。
(カレー勝負イベント会場)
オレンジ色の「ミッドナイトジョー」オリジナルパーカーも着て,気付けば私もすっかり運営スタッフの一員となっていました。
ズボラさんは出演者ということで,一足早く会場へ向かわれました。
その後,ビッグ錠先生もお店に来られ,カレーなどをお店に置いてイベント会場に向かわれました。
会場では調理が禁止されており,ご飯やカレーなどを皿に盛り付けることも調理(行為)となるため,あらかじめ店内で温め,お皿に盛り付けたプリンカレーを会場へ持ち運びました。
審査員の方々にできるだけ温かい状態のカレーライスを召し上がっていただくため,イベント開始直前にお二人のプリンカレーを一気にお皿に盛り付けました。
カレーにプリンをのせたり,福神漬けを添えたりと,見栄えも考慮しながら3人で用意しました。
(ビッグ錠先生のプリンカレーとズボラさんのプリンカレー)
これがビッグ錠先生とズボラさん,お二人のプリンカレーです。
手前の丸ごとプリン1個と福神漬けが添えられたカレーがビッグ錠先生,奥のブラックカレーがズボラさんの作品です。
ひととおり揃ったところで,上にラップをかけて,パレットボックスに詰め,会場へと運びました。
(パレットボックスにプリンカレーを詰めた様子)
緊迫感が伝わってくるでしょうか(笑)
このパレットボックスを湘南台駅地下アートスクエアまで歩いて運びました。
「途中つまずいて転んだりでもしたら,お二人のプリンカレーがぐちゃぐちゃになってイベントが台無しになる」と思うと,持ち運びにとても緊張しました。
ビッグ錠先生やズボラさんも知らない現場の状況をお伝えしました(笑)
カレー勝負 ビッグ錠 VS ズボラ
一仕事終え,私も会場の端でカレー勝負の様子を見学しました。
(カレー勝負をするビッグ錠先生とズボラさん)
ビッグ錠先生はコックさんの服装で,ズボラさんはオレンジ色の「ミッドナイトジョー」オリジナルパーカーで出演されました。
お二人とも言いたいことを言い合って会場を盛り上げておられました(笑)
(【漫画飯再現料理】湘南台!ビッグ錠66.50展 因縁のプリンカレー対決 アニメ飯再現レシピ)
(YouTube「ズボラの漫画飯再現料理」)
地元の6名の審査員の方々に,お二人のプリンカレーを審査していただいた結果,3対3で見事引き分けとなりました。
ビッグ錠先生のプリンカレーは試食できませんでしたが,見た目で何となく味は想像できます(笑)
イベントの中で,ビッグ錠先生はおっしゃってました。
「僕の漫画はほとんどそうなんですけども」
「読んだ後に冷静に考えたらおかしな所ばっかりなんですよ」
「でも漫画っていうのはいかにして最後まで読ませるかが勝負なので」
「その間もう考えさせないようにコマをつないでいくっていうのが一番肝心なことなんで」
「まあ後から突っ込まれて何言われようが,それは何とかなるだろうというつもりでいつも描いてるんです」
「そういう風に思って描いているのを本気になって作る人がいるなんて思わなかったんでねー,ハッハッハ」
ビッグ錠先生は,読者の好奇心をかき立て,最後まで一気に読んでもらうことを念頭に,既成概念にとらわれず,自由な発想や創造力で料理の漫画を描き続けておられることがよくわかりました。
そして,そういう料理に本気で挑戦しておられるズボラさんも素晴らしいと思いました。
イベント終了後,「アルスノーバ」で打ち上げ会が催され,私も帰りの新幹線の出発時刻ギリギリまでお店にとどまって,皆さんと会話を楽しみました。
まとめ
運営スタッフとしてイベントをお手伝いさせていただきましたが,直前に決まることも多く,「果たしてうまくイベントが進むのだろうか」と少し心配もありました。
結果的にはすべてうまくいったのですが,そうした対応の中で,ビッグ錠先生がおっしゃった「何とかなるだろう」という考えも人生を生きていく上では大事なことだと実感しました。
イベント開始直前,ビッグ錠先生が,事前に用意されていたプリンを御自宅に忘れてきたことに気付かれ,一時騒然となったのですが,それだって(運営スタッフみんなで対応し)何とかなったのですから。
私もビッグ錠先生のように「何とかなるだろう」という気持ちで,その後の展開を楽しむぐらいの余裕を持てる人間になりたいと思いました。
(「ミッドナイトジョー」オリジナルパーカーとビッグ錠先生のサイン)
帰りの東海道・山陽新幹線の車中では,イベント時に着用したビッグ錠先生直筆サイン入り「ミッドナイトジョー」オリジナルパーカーで過ごしました。
行き当たりばったりの旅でしたが,「何とかなる」どころか,楽しい思い出がたくさんでき,実り多き2日間となりました。
<関連サイト>
「ズボラの漫画飯再現料理」(ずぼら料理研究家)
映画「散歩屋ケンちゃん」(「散歩屋ケンちゃん」製作委員会)
<関連記事>
「ビッグ錠先生の世界6 -湘南台応援イベント「ミッドナイト・ジョー」・スコッチウイスキー「ビッグ錠ラベル」-」
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新横浜から乗り換え無し!
それどころか川越まで行けちゃう(^^)v
そうにゃんだいはますます発展しそうですね^ ^
そうにゃんそうにゃんみんなで笑って〜♪
楽しそうなイベントですね(^^)
湘南台のコンコースがびっくりするほどビックなのは承知してましたが、ビック錠先生のイベントは存じませんでしたm(_ _)m
漫画家やユーチューバーの皆さんとの親睦を深め、ブログもますます楽しくなりそうですね!
そーにゃんでーす〜♪
投稿: なーまん | 2023年3月26日 (日) 18時38分
コウジ菌さんもプリンネタ!(笑)
駅のコンコースでこんなイベントやってるんですねー。
プリンがまるごと乗っているカレーって初めて見ました。
しかもルウよりプリンの方が多そうに見えて、ちょっと怯みます(^^;)
投稿: chi | 2023年3月26日 (日) 20時07分
↑名前が全部ちゃんと入ってなかった(^^;)
投稿: chibiaya | 2023年3月26日 (日) 20時07分
なーまん 様
なーまんさん,こんばんは。
いつもコメントいただき,ありがとうございます。
首都圏の鉄道のスゴイところは,鉄道会社間で相互乗り入れされており,そのおかげで一度にかなり遠くまで移動できることです。
つい最近,西谷からJR直通の路線が開通したと思ったら,もう次は新横浜・東急線への相互乗り入れができるとは,やはりそれだけ需要があるからでしょうね。
「そうにゃんだい」,私は初めて知りましたが,なーまんさんがお好きなネーミングじゃないかなと思っておりました(笑)
湘南台の駅のコンコースは,鉄道3社の駅があるだけにかなりビッグ錠ですね。
ビッグ錠先生のイベント,私も知ったのはほんとに直前で,実は宿もとれなかったんですよ(笑)
その日はスーパー銭湯で過ごしました。
漫画家の寺沢大介先生とお話しした際,私が「湘南台は魅力的な街です」とお答えしてしまいました(笑)
これからも湘南台へ伺い,神奈川県でお金を使おうと思います。
投稿: コウジ菌 | 2023年3月26日 (日) 22時25分
chibiaya 様
chibiayaさん,こんばんは。
いつもコメントいただき,ありがとうございます。
chiさんもいい名前ですね(笑)
今回のプリンカレー,chibiayaさんから御紹介いただいたティンクの「おいしいプリン」で作れば良さそうですね。
おいしいカレーになるかどうかは???ですが…(笑)
プリンがまるごとのっているカレー,確かに見ることありませんよね。
これは完全にビッグ錠先生の世界ですので…
プリンが大きく,カレールウを覆い尽くしています(笑)
これ,ビッグ錠先生から盛り付けの指示はありましたが,実際に盛り付けたのは私を含む運営スタッフです。
小さい紙皿にライスとカレーを盛り,さらにその上に一般的なサイズのプリンをのせようとするとこんな感じになるんです(^^;)
御興味があればお試しください。
投稿: コウジ菌 | 2023年3月26日 (日) 22時45分