東京都江戸川区の江戸東京野菜「小松菜」2-小松菜ドリア・小松菜サラダ・小松菜ジュース-
当ブログ記事で,小松菜は東京都江戸川区(小松川)が発祥の「江戸東京野菜」であることを御紹介しました。
今回は,その東京都江戸川区でいただいた小松菜料理と小松菜ドリンクを御紹介したいと思います。
しのざき文化プラザの伝統工芸カフェ「アルティザン」
都営新宿線・篠崎駅に直結する施設「しのざき文化プラザ」を訪問しました。
(しのざき文化プラザ)
「しのざき文化プラザ」は,江戸川区の歴史・文化・産業などを様々な形で紹介するギャラリー,図書館,飲食施設などが揃った複合文化施設です。
江戸川区の小松菜についても,図書館やギャラリーで情報を得たり,特産品ショップで関連商品(お土産)を購入したり,飲食ショップで料理・ドリンクを味わったりと,様々なニーズに活用できます。
その「しのざき文化プラザ」内にある飲食ショップ・伝統工芸カフェ「アルティザン」で小松菜料理・小松菜ドリンクをいただきました。
(伝統工芸カフェ「アルティザン」)
写真中央が受付・レジ・調理スペース,写真左(手前)が飲食スペース,写真右(奥)が特産品ショップです。
レジで料理・ドリンクを注文し,テーブル席に座りました。
小松菜料理・小松菜ドリンク
今回私が注文した小松菜料理・ドリンクは,「小松菜ドリア」とセットの「小松菜サラダ」,そして「小松菜ドリンク」です。
しばらくして,料理・ドリンクが出来上がりました。
(小松菜料理・小松菜ドリンク)
小松菜メニューのオンパレードです!
このほかにも小松菜を使ったメニューとして,ピザ,オムライス,パスタ,カレー,ハンバーガー,スムージー,豆乳ジュースなどが用意されていました。
それでは,今回私が味わった料理・ドリンクを個別に御紹介します。
小松菜ドリア
「小松菜ドリア(えび)」です。
(小松菜ドリア(えび))
ドリアはえびとミートの2種類があり,私はえびをチョイスしました。
こんがり焼けた熱々・トロトロのチーズとホワイトソースがたっぷりとかかっています。
小松菜は…チーズの中に隠れているのでしょうか。
中を確かめてみましょう。
(小松菜ドリア(中身))
主役の小松菜を見つけました!
ホワイトソースの中には,小松菜,きのこ,ライス(もち麦ご飯)が入っていました。
小松菜は江戸川区の石井農園から直送されたものです。
いただいてみると,中の小松菜が温かくてシャキシャキの状態で,食感と持ち味(新鮮さや甘みなど)がよく生かされていました。
トロトロのチーズやコクのあるホワイトソースとの相性も抜群でした。
小松菜を表面に盛り付けず,チーズ・ホワイトソースとライスの間に入れてオーブンで焼くことで,小松菜の食感や持ち味が生かされています。
小松菜は炒め物やおひたしに使うイメージが強かったのですが,ドリアやグラタンなどホワイトソースを用いる洋食にも応用できることがわかりました。
小松菜サラダ
小松菜ドリアのセットとして,「ミニ小松菜サラダ」を注文しました。
(小松菜サラダ)
新鮮な小松菜にクスクスとレンズ豆が添えられたサラダです。
そして人参を使ったキャロットドレッシングがかけられています。
生の小松菜をサラダとしていただくというのは初めてでしたが,青菜のえぐみがなく,むしろ,ほんのりとした甘みを感じました。
シャキシャキとした食感で,ドレッシングをかけるといくらでも食べられそうな一品でした。
江戸川区の小松菜ガイドブック「小松菜力。-東京江戸川区のおいしい魅力ガイドブック-」にも小松菜が生で食べられることが紹介されています。
(江戸川区のサラダ小松菜の紹介)
「小松菜力。-東京江戸川区のおいしい魅力ガイドブック-」(江戸川区産業経済課都市農業係)から一部引用
江戸川区の小松菜は,茎も葉もやわらかく,生でも美味しく食べられます。
※区内農家・弘前大学・江戸川区で構成する「えどがわ農業産学公プロジェクト」のまとめ
サラダ向けの「サラダ小松菜」も,伝統工芸カフェ「アルティザン」などで販売されています。
サラダであれば,毎日お手軽に小松菜をいただくことができますね。
小松菜ジュース
最後に「小松菜ジュース」を御紹介します。
(小松菜ジュース)
この青汁にも似た小松菜ジュースが一番気がかりでした(笑)
江戸川区石井農園直送の新鮮な小松菜をミキサーにかけ,100%アップルジュースと合わせて飲みやすくしたジュースです。
小松菜の甘みや爽快さ,そして若干青臭さも感じましたが,それらを含めて小松菜の特徴をストレートに味わえるドリンクだと思いました。
小松菜ジュースは常温に近い状態でしたが,これも新鮮な小松菜が使われているからこそで,リアリティがあって好感が持てました。
小松菜の味・フレーバーをストレートに楽しめる,小松菜発祥の地・江戸川区ならではのドリンクです。
まとめ
小松菜は,今や全国各地で見かけるメジャーな野菜となりましたが,その発祥の地で小松菜の特徴や歴史をじかに学び,小松菜(商品)を扱うお店(直売所)を巡り,飲食店で地元の小松菜を使った料理やドリンクを味わえば,より一層小松菜への親しみがわき,江戸川区の皆さんがいかに小松菜に愛着を持っておられるかを知ることができるでしょう。
徳川吉宗になった気分で,江戸川区の小松菜の魅力を探る「小松菜ツアー」はいかがでしょうか。
<関連サイト>
「伝統工芸カフェ アルティザン」(東京都江戸川区篠崎町7-20-19)
「小松菜プラスワン(KOMATSUNA+1)」(ウェルフィールド)
「江戸川の小松菜はエライ!」(江戸川区役所産業経済課)
<関連記事>
「東京都江戸川区の江戸東京野菜「小松菜」1-小松菜発祥の地・小松菜の名前の由来・新小岩香取神社・小松菜屋敷・江戸川区の小松菜商品-」
<参考文献>
「小松菜力。-東京江戸川区のおいしい魅力ガイドブック-」(江戸川区産業経済課都市農業係)
「江戸川区農産物直売マップ -江戸川は花と野菜のゆめ産地-」(江戸川区産業経済課都市農業係)
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コメント
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ドリアとサラダは普通に美味しそうですが、ジュースは…これは怯みますね~。
100%のアップルジュース割りでも、私は飲まないかも(^^;)
人参が苦手ということですが、キャロットドレッシングは大丈夫でしたか?(笑)
投稿: chibiaya | 2023年4月 9日 (日) 17時40分
「マズい~、もう一杯!」
昔ヒットした青汁のコマーシャルですが、この青汁なら?
「ウマ~い、もう一杯!」でしょうか?
ドリアにはほうれん草が使われますが、横浜のホテルでなく、
東京生まれだったら小松菜が入ったかも ^ ^
先週小松菜料理が思いつきませんでしたが、八十小路で食べた
関東風お雑煮に入ってました!
そういえば、なーまん家のお雑煮にも入ってましたが、三つ葉
の方に気をとられてすっかり忘れていました^^;
投稿: なーまん | 2023年4月 9日 (日) 18時15分
chibiaya 様
chibiayaさん,こんばんは。
いつもコメントいただき,ありがとうございます!
そうなんです。ドリアと小松菜の組合せは,ドリアとホウレンソウをイメージしていただければいいですし,サラダもアクが少ない青菜をイメージしていただければいいのですが,小松菜ジュースは青汁のイメージが強いだけに,少し怯みますよね(笑)
正直なところ,青汁にも似ていたのですが,それをあえて提供し,江戸川区の小松菜をPRされているところに,とても好感が持てました。
おそらくここでしか味わえないドリンクですから(笑)
人参はにおいが少し苦手なだけですので,ドレッシングは美味しくいただけました。
子供のおやつにもされるフランスの人参を食べてみたいとお話ししたことがありますが,それはフランスの人参はにおいが少ないと聞いたからです。
本当に美味しい人参を食べたことがないだけかも知れませんが…(笑)
投稿: コウジ菌 | 2023年4月 9日 (日) 21時55分
なーまん 様
なーまんさん,こんばんは。
いつもコメントいただき,ありがとうございます!
小松菜ジュース,さすがに「うまーい,もう一杯」とまでは思いませんでしたが(^^ゞ,素材そのままの素直な味で,江戸川区の皆さんの小松菜への愛着とプライドを感じました。
もしサリーワイルが横浜のホテルニューグランドではなく,東京・小松川周辺のホテルのシェフだったら,「どりゃ,小松菜でも入れてみるべ」と,ドリアの具が小松菜になったかも知れませんね(笑)
八十小路でお雑煮を召し上がるなんて,地元の方だからこそできることですね。
そしてそのお雑煮に小松菜が入ってましたか!!
さらに,なーまん家のお雑煮にも!!
関東のお雑煮に小松菜が入るのも,徳川吉宗よりもっと前から伝わる関東の食文化の1つなのでしょうね。
広島にも小松菜がたくさん売られていますが,さすがに小松菜入りのお雑煮はあまり聞いたことがありません(^^;)
投稿: コウジ菌 | 2023年4月 9日 (日) 22時13分