« 北海道の食文化探訪3 -札幌グランドホテル ノーザンテラスダイナーの「北海道朝食」とザ・ベーカリー&ペイストリーの「レモンケーキ」- | トップページ | アイヌの食文化研究1 -北海道白老町「ウポポイ」のクンネチュプ・パピリカパイ・ペネイモぜんざい- »

2023年7月10日 (月)

あずきの研究16 -河岡食品の「ぬれおはぎ」・「月見ぬれ団子」,イズミの「小豆と抹茶のタルト」-

 今回はマニアックな小豆ファン向けのお菓子を御紹介します。

 小豆が好きでない方はドン引きでしょうが、よろしければお付き合いください。


河岡食品の「ぬれおはぎ」と「月見ぬれ団子」

 小豆好き・あんこ好きを極めると、あんこ単体でもバクバク平気で食べられるようになります。

 そんな方におすすめなのが、河岡食品(広島市安佐南区)の「ぬれおはぎ」です。

(ぬれおはぎ(パック))
Photo_20230505225301

 もはやおはぎの原形をとどめていません(笑)

(ぬれおはぎ)
Photo_20230505225401

 小豆の粒あんがドバドバにかけられており、知らない人は「どこがおはぎなんだ?」と首をかしげるような商品です。

 あんこを少し取り除いてみると…俵形のおはぎが登場します。

(ぬれおはぎ(中身))
Photo_20230709220101

 俵形のおはぎ2個があんこの中に埋められています。

(ぬれおはぎ(1個))
Photo_20230709220102

 直接手に取ることは難しいので、箸か匙(スプーン)でいただくこととなります。

 「えーっ、甘そう」と思われるかも知れませんが、これが甘さ控えめで、小豆の香りが生きていて美味しいのです。

 そしておはぎも、やわらかくて粘りがあり、さすがお餅屋さんとひざをポンと打つ美味しさです。

 ちなみにお月見の季節になると、「月見ぬれ団子」という商品も販売されます。

(月見ぬれ団子(パック))
Photo_20230709220501

 御期待どおり、月見団子の上にドバっと粒あんがかけられています。

(月見ぬれ団子)
Photo_20230709220601

 もっちりした団子と甘さ控えめの粒あんがよく合います。

 「ぬれおはぎ」も「月見ぬれ団子」も,つきたてのお餅なので、冷蔵庫に入れると固くなり、日持ちしませんが、それもまた好感度アップです。


北海道産小豆と抹茶のタルト

 小豆好きの私が「あったらいいな」と思うケーキがあります。

 小豆あんのケーキです。

 生クリームの代わりに、表面に小豆あんがびっしり塗られた小豆ケーキ。

 見た目など二の次でいいから、好きな小豆あんがたっぷり盛られたケーキがないものかと思うのです。

 要は先に御紹介した「ねれおはぎ」のケーキ・洋菓子版があればという願望ですが、これが意外とありそうでないのです。

 さすがにこんなお菓子はないだろうとあきらめていたのですが、先日、近所の大型ショッピングセンターで偶然にも私のイメージに近いケーキ(タルト)がありました。

 株式会社イズミ(本社:広島市)が経営されている「ゆめタウン広島」のデザートコーナーに「店内焼き上げ 北海道産小豆と抹茶のタルト」という名称で販売されていました。

(北海道産小豆と抹茶のタルト)
Photo_20230709221001

 北海道産小豆と京都府宇治産と愛知県西尾産の抹茶が使用されたタルトです。

(北海道産小豆と抹茶のタルト(側面))
Photo_20230709222401

 薄いクッキーのようなサクサクのタルトに、いんげん豆ピューレと抹茶を練り込んだ抹茶の生地が敷き詰められ、その上に粒あんがたっぷりとかけられています。

(北海道産小豆と抹茶のタルト(カット))
Photo_20230709222601

 粒あんはさらりとした上品な甘さで、見た目ほど甘くありません。

 香り高い抹茶の生地とやさしい甘さの粒あんがよく合います。

 和菓子のような洋菓子で、緑茶にも紅茶にもコーヒーにも合いそうな大人のタルトです。


<関連サイト>
 「河岡食品」(広島市安佐南区上安二丁目43-28-8)

« 北海道の食文化探訪3 -札幌グランドホテル ノーザンテラスダイナーの「北海道朝食」とザ・ベーカリー&ペイストリーの「レモンケーキ」- | トップページ | アイヌの食文化研究1 -北海道白老町「ウポポイ」のクンネチュプ・パピリカパイ・ペネイモぜんざい- »

食文化事例研究」カテゴリの記事

コメント

ぬれ煎餅というのは知ってますが・・・
https://ja.wikipedia.org/wiki/ぬれせんべい
ぬれおはぎと言うのも言い得て妙^ ^
半殺しのあんころ餅より物騒でなくて良いですね(^_^)
串に刺さったあん団子より「月見ぬれ団子」の方があんこがてんこ盛りに見えますね(^。^)
北海道産小豆と抹茶のタルトはまさに和洋折衷で「お飲み物は何になさいますか?」
と尋ねられた時、一瞬迷いそうです(^_^)

なーまん様

なーまんさん、おはようございます。
不規則な掲載になったにもかかわらず、早速コメントいただき、誠にありがとうございます。
びっくりしました。

ぬれおはぎ、確かに、ぬれせんべいからヒントを得たネーミングかもしれませんね。
銚子のぬれせんべいも食べてみたいです。

半殺しのあんころ餅(笑)これはとてもインパクトのあるネーミングですね。

あんこをてんこ盛りにすることで、あんこ好きにとても魅力的な商品となっています。
あんこ好きの、コアな客向けのお菓子ですよね。

北海道産小豆と抹茶のタルト、まさに日本人お得意の和洋折衷菓子ですね。
考慮して、和紅茶とか…。

私はホールケーキの形をした「おはぎケーキ」を食べるのが夢です(笑)

おおお~美味しそうなおばぎにだんご!
あんこをもりもり食べたい私には目の毒です(笑)
小豆あんの「ケーキ」ではないのですが、私がこの前行った小島梨園cafeで今「餡パイ」っていうの売ってるんですよ~。
https://www.instagram.com/kojima_nashien_cafe/
パイの中身はあんこオンリーです。
未食なのでお勧めできるケーキかどうかは不明ですが、コウジ菌さんの希望に合っているケーキ(?)だと思います。
食べたてみたいですが、さすがに2週連続で車を出してもらうのもアレだし、自転車で行くにはちょっと気温がキツすぎて…
これを食べる食べないに関係なしに、もうちょっと涼しくなって欲しいものです(;´Д`)

chibiaya様

chibiayaさん、こんばんは。
いつもと同じペースで掲載できなかったにもかかわらず、早速コメントいただき、ありがとうございます。
感謝しております。

chibiayaさんも、あんこがお好きで、共感していただけたようで、嬉しいです。
小島梨園cafeの「餡パイ」、サイトで写真を拝見しました。
「そうそう、確かに!」と思わず笑ってしまいました(笑)
アイスクリームのようにあんこがケーキの上にのった抹茶レアチーズケーキなど、ほかにもあんこのお菓子があるようですね。
確かに、私の希望に合っています(笑)
レモンケーキがゲットできて良かったですね。

もう少し涼しくなったら、ショッピングを兼ねたサイクリングも楽しめますね。
chibiayaさんから御紹介いただくお菓子、これからも楽しみにしています!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 北海道の食文化探訪3 -札幌グランドホテル ノーザンテラスダイナーの「北海道朝食」とザ・ベーカリー&ペイストリーの「レモンケーキ」- | トップページ | アイヌの食文化研究1 -北海道白老町「ウポポイ」のクンネチュプ・パピリカパイ・ペネイモぜんざい- »

最近のトラックバック

2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ