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2023年8月20日 (日)

北海道の食文化探訪5 -「ココトマカフェ」のコーヒーとレモンケーキ、とまチョップサブレ、とまチョップ旨味ほっき貝ひも、新千歳空港の「えびそば」-

苫小牧駅・とまチョップ・苫小牧西港フェリーターミナル

 札幌駅から北海道苫小牧市を目指しました。

 札幌駅ホームで「ロイズタウン駅開業1周年記念特別列車」を見かけました。

(ロイズタウン駅開業1周年記念特別列車(はまなす編成)と普通列車(札幌駅ホーム))
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 写真右側のピンク色の列車が、札幌駅とロイズタウン駅を往復する特別列車(はまなす編成)です。

 ロイズタウン駅は、北海道のチョコレートメーカー「ロイズ」の生産拠点が置かれていることにちなんで設置された駅です。

 この日は工場見学・体験施設「ロイズカカオ&チョコレートタウン」の見学など、様々なイベントが用意されていたようです。

 やがて向かいのホームに、私が乗車する特急北斗・函館行きが入線しました。

(特急北斗と快速エアポート(札幌駅ホーム))
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 この特急北斗(写真左側の列車)に乗車し、苫小牧駅へ向かいました。

(苫小牧駅)
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 札幌駅から約50分で苫小牧駅に到着しました。

 苫小牧市は日本を代表する港湾都市であることから、いつか訪問したいと思っていました。

(苫小牧駅と特急列車)
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 苫小牧駅の周辺を散策してみました。

(苫小牧駅と製紙工場の煙突)
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 苫小牧は製紙業が盛んで、苫小牧駅のすぐ近くにも王子製紙の工場があります。

 バスで苫小牧港フェリーターミナルへ行き、フェリーを見学したいと思い、苫小牧駅に隣接する「ふれんどビル」の1階にある「苫小牧観光案内所」に伺いました。

(とまチョップ(苫小牧観光案内所))
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 苫小牧市公式キャラクター「とまチョップ」です。

 3月の卒業シーズンに訪れたことから、とまチョップも学生服で卒業証書を手に持っています。

 学生帽がホッキ貝(苫小牧は日本でトップクラスの水揚げ量を誇ります)のデザインとなっています。

 観光案内所の職員の方にフェリーターミナル行きのバスについて尋ねると、苫小牧駅と苫小牧西港フェリーターミナルを結ぶ「道南バス・フェリー線」が1日3往復半運行されており、そのうちの1便がもうすぐ苫小牧駅から出発するとのお話でした。

 簡単に歩いて行って帰れる距離ではないため、御案内いただいたバスに乗ってフェリーターミナルへ向かうこととしました。

 バスは苫小牧駅を11時10分に出発し、苫小牧西港フェリーターミナルには11時27分に到着しました。

 このバスは折り返し苫小牧駅へ向かうのですが、停車時間はわずか3分しかありません。

 「よーいドン!」

 駆け足でフェリーターミナル施設に入場しました。

(苫小牧西港フェリーターミナル待合ロビーから眺めたフェリー)
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 ロビーからフェリーを約30秒眺め、フェリーターミナルショップで北海道ご当地耳かきがないか約1分半探し回り(結局ありませんでしたが…)、駆け足で玄関のバス停に戻りました。

(苫小牧西港フェリーターミナルと道南バス)
Photo_20230820110802

 「出発するなよー」と祈る気持ちで撮影した1枚です(笑)

 こうして再び同じバスに乗り、苫小牧駅へ戻りました。

 バスの車窓からもカーフェリーなどの大型船舶が係留されている様子を見ることができ、苫小牧港の雰囲気は何となくわかりました。


「ココトマカフェ」のコーヒー・レモンケーキと苫小牧のお土産

 再び「ふれんどビル」に戻った私は、カフェで少し休憩することにしました。

 施設内のカフェ「ココトマカフェ」に立ち寄ってみると、レモンケーキが山積みで販売されていました。

 このレモンケーキに吸い寄せられるようにカフェに入店しました。

 コワーキングスペースが併設されており、子供たちが遊んだり、大人たちが会話を楽しんだりして、のびのびと過ごしておられました。

 しばらくして、コーヒーとレモンケーキを御用意いただきました。

(ココトマカフェのコーヒーとニシムラファミリーのレモンケーキ)
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 北海道のカフェでコーヒーとレモンケーキを味わえるとは、嬉しい偶然です。

(ニシムラファミリーのレモンケーキ)
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 「ニシムラファミリー(合同会社どさんこエナジー)」のレモンケーキです。

 北海道産の小麦粉、鶏卵、砂糖、バター、食用こめ油が使われており、包装には「道産原料使用登録食品」のシールが貼られています。

(ニシムラファミリーのレモンケーキ(中身))
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 いただいてみると…きめ細かいケーキ生地の中に大きなオレンジピール漬けがザクザク入っていました。

 表面にはレモンチョコレートが厚めにコーティングされていました。

 今回の北海道旅行では、札幌グランドホテル「ザ・ベーカリー&ペイストリー」のレモンケーキと、この「ニシムラファミリー(合同会社どさんこエナジー)」のレモンケーキをいただきましたが、どちらも「当たり」で、取り寄せてでも食べたいレモンケーキでした。

 コーヒーはブラックで、レモンケーキと一緒にその深いコクとほろ苦さを味わいました。

 「苫小牧観光案内所」で苫小牧のお土産を購入しました。

 カフェのテーブルをコワーキングスペースとさせていただき、お土産を並べてみました。

(とまチョップサブレ、とまチョップボールペン、とまチョップ旨味ほっき貝ひも)
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 とまチョップがデザインされた「とまチョップサブレ」、その箱の上にあるのが「とまチョップ」ボールペン、写真右側にあるのが「とまチョップ旨味ほっき貝ひも」です。

 「とまチョップサブレ」は、北海道銘菓「よいとまけ」で有名な「三星(みつぼし)」の商品です。

 「とまチョップ旨味ほっき貝ひも」は、地元の大丸水産が、お刺身ほっきのヒモをピリ辛の珍味に仕上げた商品です。

 苫小牧駅に隣接する「ふれんどビル」で、カフェを楽しんだり、お土産を買ったりと、有意義なひとときを過ごすことができました。


新千歳空港の大空ミュージアムとスタンプラリー

 北海道旅行の締めくくりは、新千歳空港で楽しみました。

 新千歳空港は北海道の玄関口として利用者も多いことから、数多くのグルメスポットやエンターテイメントスポットがあります。

(新千歳空港・飛行機とマーシャラー)
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 待合ロビーでマーシャラーが飛行機を誘導されている様子です。

(飛行機(新千歳空港)と北海道の模型)
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 航空体験施設「大空ミュージアム」へも行ってみました。

(大空ミュージアム・お仕事体験ソーン・飛行機用コンテナ展示)
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 飛行機用コンテナが展示されていました。

 上底が広く下底が狭い、独特な形をしたコンテナですが、これは円筒形をした飛行機の機体の下部にすき間なく積み込むための形(扇形、四分円)なのだそうです。

(大空ミュージアム・お仕事体験ソーン・キャビンアテンダント体験コーナー)
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 キャビンアテンダント体験コーナーでは、キャビンアテンダントの座席に座り、インターフォンを使って機内アナウンスの体験をすることができます。

 こうした業務に憧れを持ち、本当にやってみたいと思っている私は、周りに子供がいないことを確認した上で(笑)、インターフォン片手に機内アナウンス体験を楽しみました。

 空港内の施設を巡るスタンプラリーも開催されていたので、これも子供だけが対象でないことを確認した上で(笑)参加しました。

 新千歳空港の施設をひととおり見て回ることができるポイント設定になっていました。

 6か所のポイントでスタンプを押し、台紙をゴールのショップへ持参すると、新千歳空港のオリジナルグッズの1つがプレゼントしていただける企画です。

 全てクリアした私は新千歳空港のクリアファイルをいただきました。

(新千歳空港スタンプラリー台紙とクリアファイル)
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 新千歳空港の良い思い出となりました。


「えびそば一幻」のえびそば

 新千歳空港で夕食をいただきました。

 新千歳空港ターミナルビル3階の「北海道ラーメン道場」にある「えびそば一幻」に伺いました。

 甘エビの旨味と風味を凝縮させたスープでいただくラーメン「えびそば」で有名なお店です。

 メニューには、塩スープがベースの「えびしお」、味噌スープがベースの「えびみそ」、そして醤油スープがベースの「えびしょうゆ」の3種類が用意されていました。

 お店の方に「塩か味噌かどちらかにしようと思いますが、どちらが人気ですか?」と尋ねると、「どちらも同じ、半々ぐらいですね」と教えていただいたので、「えびしお」を注文しました。

 あわせて「えびおにぎり」も注文しました。

(えびそば(えびしお))
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 こちらが「えびそば(えびしお)」です。

 えびスープ、えび風味の天かす、えび粉と、まさに海老づくしのラーメンです。

 太麺に濃厚な海老のスープが絡み、海老の美味しさがダイレクトに伝わるラーメンでした。

(えびおにぎり)
Photo_20230820113902

 こちらはサイドメニューの「えびおにぎり」です。

 海老の旨味と風味がきいたおにぎりで、焼き海苔に包んでいただきました。

 このおにぎりを、えびそばの残りのスープに入れると雑炊風に楽しめるとのことなので、こちらも試してみました。

(えびそばスープにえびおにぎりを加えた様子)
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 確かに、えびそばスープとえびおにぎりの相乗効果で、とても濃厚な海老の旨味と風味が楽しめる雑炊になりました。

 お腹を満たし、幸せな気分に浸りながら出発ロビーへ向かいました。


まとめ

 広島から飛行機で北海道へ行き、道内では主に「ANAきた北海道フリーパス」を活用して千歳市、北広島市、札幌市、小樽市、稚内市、白老町、苫小牧市を訪問しました。

 北海道はとても広いので、限られた時間内に、しかも公共交通機関のみでこれだけの場所を訪問しようとすると、スケジュール作りにとても苦労しました。

 予想外の出来事で、現地でスケジュールを再調整することも多々ありましたが、その分、思わぬ発見や新たなチャンスにも恵まれました。

 食の宝庫「北海道」。

 またいつか訪問できればと思いつつ、新千歳空港から飛行機で広島空港へ戻りました。


<関連サイト>
 「苫小牧西港フェリーターミナル」(北海道苫小牧市入船町一丁目2-34)
 「COCOTOMA(ココトマ)」(北海道苫小牧市表町五丁目11-5)
 「ニシムラファミリー」(北海道千歳市新富2丁目4-1ほか)
 「三星(みつぼし)」(北海道苫小牧市字糸井141)
 「大丸水産」(北海道苫小牧市新開町4-8-15)
 「えびそば一幻」(「新千歳空港店」新千歳空港国内線ターミナルビル3F ほか)

<関連記事>
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コメント

「王子製紙アイシング!」昔よくアイスホッケーを観ていたので、王子製紙良く覚えています^o^
レモンケーキにはレモンティーよりブラックコーヒーの方が合いそうですね!
流石に北海道産のレモンはないでしょうネ?
えびしお「やめられない、とまらない」味でしたか?

3分の滞在時間でしっかり耳かきを探されるところがすごい!
ニシムラファミリーのレモンケーキは有楽町のどさんこプラザに置いてあるようなので、今度行ってみます。
絶対私が好きな昭和タイプと見ました(笑)
北海道のあちこちをゆっくり旅しようと思ったら、10日ぐらい滞在しないといけなさそうですね。
またいつか行きたいなー。

なーまん 様

なーまんさん、こんばんは。
いつもコメントいただき,ありがとうございます。

王子製紙はアイスホッケーチームも有名みたいですね。
今回御紹介した「とまチョップのボールペン」も、とまチョップがアイスホッケーのスティックを持ったデザインなんですよ!

レモンケーキ、レモンチョコのコーティングや砂糖がけ(アイシング)しているものが多いので、ブラックコーヒーとよく合います。
レモンケーキにレモンティー、考えたことがありませんでしたが(笑)、えびそばスープにえびおにぎりを入れるのと同じく、相乗効果が期待できそうですね。
レモンケーキは北海道産の食材が使われていると御紹介しましたが、おっしゃるとおり、レモンは北海道産ではないようですね(笑)
まぁ、これだけ日本全国にレモンケーキがあることにはびっくりしました。

えびしお、ラーメンだけならスープは少し残したと思いますが、えびおにぎりを加えたことで「やめられない、とまらない」状態となり、レンゲですくって残さず食べてしまいました。
「♪なんてたよりもやってくる い~いもんだ~な~、えびしお~はぁ~」

chibiaya 様

chibiayaさん、こんばんは。
いつもコメントいただき,ありがとうございます。

滞在時間がたった3分間しかなかったので、一番よく見たのはフェリーでもターミナルでもなく、腕時計でした(笑)
ご当地耳かきは、フェリーターミナルショップ内を、立ち止まらず目をキョロキョロさせて有無を確認しました。
もしあったら、帰りをタクシーにしてでも買ったことでしょう(笑)

ニシムラファミリーのレモンケーキ、東京有楽町のアンテナショップでも販売されているのですね!
そうそう、昔ながらの昭和タイプのレモンケーキですので、もし召し上がる機会があれば、きっと気に入っていただけると思います。
苫小牧のホッキカレーは食べられませんでしたが、このレモンケーキに出会えてラッキーでした。

北海道を2泊3日で、ここまでのエリアをカバーしようとしたら、プランニングが結構大変です。
そのため、今回の旅は札幌市内のホテルに2連泊し、札幌を拠点にあちこち訪問しました。

また北海道へ行かれる機会があれば、ぜひレモンケーキもお探しください!

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