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2023年9月 3日 (日)

大阪・長居公園の「YANMAR MARCHÉ NAGAI(ヤンマーマルシェ長居)」と「OSSO MARKET&KITCHIEN(オッソマーケット&キッチン)」

大阪・長居公園

 大阪市東住吉区の長居公園(ながいこうえん)を訪問しました。

(長居公園・エントランス広場)
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 長居公園は大阪メトロ・御堂筋線の長居駅を下車してすぐの場所にあり、梅田やなんばからのアクセスも抜群です。

(長居公園マップ)
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 広大な敷地には、ヤンマースタジアム長居・ヤンマーフィールド長居(陸上競技場)、ヨドコウ桜スタジアム、長居障がい者スポーツセンター、プール、庭球場などのスポーツ施設のみならず、植物園や自然史博物館、飲食施設、ユースホステルまで揃っています。

 2022年春から夏にかけて一大リニューアルされ、注目を集めている公園です。

 興味深いのは、この公園が「食を楽しむ」公園でもあることです。

 レストランやカフェ、マルシェで食事や買い物ができたり、キッチンカーがやってきたり、食のイベントが開催されたりと、様々な「食」を楽しむこともできる公園なのです。

 長居公園のエントランス広場付近には、食のショップが集まっています。

(長居公園・ショップエリア)
Photo_20230903144601

 3つのショップが並んでいます。

 写真右側から「confiteria S(コンフィテリア・エーセ)」、「桜珈琲 長居公園店」、「ヤンマーマルシェ長居」です。

 「confiteria S」はケーキや焼き菓子が揃った洋菓子店、「桜珈琲 長居公園店」は南大阪で人気のある喫茶店(特に14時までのモーニングがおすすめ)、そして「ヤンマーマルシェ長居」は農業機械などで有名な「ヤンマー」の直営レストランです。


ヤンマーマルシェ長居(YANMAR MARCHÉ NAGAI)

 「ヤンマーマルシェ長居」でランチをいただきました。

(ヤンマーマルシェ長居(店舗・遠景))
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 オープンテラス席もあります。

(ヤンマーマルシェ長居(店舗))
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 おしゃれな店舗で、ヤンマーのロゴマーク入りの看板も見えます。

 お店に入りました。

(セレッソ大阪・ユニフォーム等の展示)
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 店内には、セレッソ大阪(ヤンマーディーゼルサッカー部が前身)のユニフォームなどが展示されていました。

 ヤンマーのキャラクター、ヤン坊とマー坊も飾られています。

 「♪2人あわせてヤンマーだ、きみとぼくとでヤンマーだ(笑)」

 ヤンマーは農業との関わりが深い会社であることから、その強みやノウハウを生かしたメニューが揃えられています。

 レジで料理を注文し、テーブル席で待っていると、しばらくして料理が出来上がりました。

(特製ローストビーフとグリルなトマト&オニオン・特製グレイヴィーなニンニク醤油ソース)
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 お店の看板メニューの1つ「特製ローストビーフとグリルなトマト&オニオン・特製グレイヴィーなニンニク醤油ソース」です。

 14時まではドリンクバーが付いています。

 メインのローストビーフをご飯の上に盛り付け、新鮮なサラダもたっぷり添えられています。

 美味しいご飯や生産者の顔が見える新鮮な野菜も売りだからです。

(特製ローストビーフ・特製グレイヴィーなニンニク醤油ソースとライス)
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 ローストビーフには、肉汁をニンニク醤油で調味したグレイビーソースがたっぷりとかけられています。

 プレートに添えられたマヨネーズを付けていただくこともできます。

 ご飯には細かく刻んだ大葉が混ぜられており、そのさわやかな風味がローストビーフやグレイビーソースとよく合いました。

 ローストビーフがたっぷりで、お昼から贅沢な気分になりました。

 続いてサラダなどの野菜をいただきました。

 サラダは、フタ付きの筒状のガラス容器に詰められて提供されます。

(サラダ(フタ付き))
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 このフタをとり、ドレッシング(4種類の中から選べます)をかけていただきます。

(サラダ・すりおろし野菜ドレッシング・グリルなトマト&オニオン)
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 筒状の容器の中に葉物野菜を中心としたサラダがたっぷり詰められており、ドレッシング(写真右上)もたっぷり用意されているので、思いっきりサラダを食べたい人にもおすすめです。

 また「グリルなトマト&オニオン」は、厚切りのトマト、玉ねぎ、ニンニクをグリルした料理で、どれも甘みがあって美味しくいただけました。

 このトマトと玉ねぎは、同店のハンバーガーの具と同じものだと思いますが、これならハンバーガーも美味しいに違いありません。

 追加でデザートもいただきました。

(スフレなパンケーキ with 自家製はちみつレモン)
With

 「スフレなパンケーキ with 自家製はちみつレモン」です。

 ランチタイムを終えた14時から販売されるスイーツです。

 私はこのパンケーキも食べたかったので、ランチタイムから長居して14時になった時点で注文しました。

 長居公園は長居しても許されるのです。知らんけど(笑)

(スフレなパンケーキ with 自家製はちみつレモン(中身))
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 このパンケーキの一番の売りは、生クリームにお米を加えて泡立てたシャンティクリーム(ホイップクリーム)が使われていることです。

 ふわっふわのスフレパンケーキに、甘酸っぱいレモンソース、お米のシャンティクリーム、自家製はちみつレモンを添えていただきました。


 大阪の「ヤンマーマルシェ長居」に続き、東京・八重洲にも「ヤンマーマルシェ東京」がオープンしておりますので、御興味を持たれた方はどうぞ。


オッソマーケット&キッチン(OSSO MARKET&KITCHIEN)

 続いて、同じ長居公園内にある食のお店「オッソマーケット&キッチン(OSSO MARKET&KITCHIEN)」を訪問しました。

(オッソマーケット&キッチン(店舗))
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 「おいしいをおすそわけ」、「おいしいが行き交う場所」がコンセプトのマーケット・カフェです。

 マーケットでは、大阪や関西圏の地場野菜のほか、九州の特産品・名産品なども販売されています。

 特に野菜は、大阪で100年以上栽培されている独自品種「なにわの伝統野菜」など、地元大阪ならではの新鮮なこだわり野菜がたくさん用意されています。

 私もいくつか購入しました。


【ゆず水なす】

 大阪府南部・泉州は「泉州水なす」の産地です。

(ゆず水なす)
Photo_20230903151101

 こちらは、大阪府貝塚市の小池商店から販売されている「泉州水なす」の漬物です。

 水分が多くてやわらかく、漬物というよりは味付けした水なすそのものをいただいているように思いました。

 ゆずの皮も入っており、ゆずのさわやかな風味と水なすの相性が抜群でした。


【えごまの実入りバナナケーキ】

 店内には大阪府産の「えごま」を使った加工品・お菓子のコーナーもありました。

(えごまの実入りバナナケーキ(包装))
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 大阪府富田林市の「愛菜農園」で作られた「えごまの実」が入ったバナナケーキです。

 「えごまの実」は、見た目や大きさがポピーシードやマスタードシードに似た小さくて丸い実で、香ばしさとプチプチとした食感が特徴です。

(えごまの実入りバナナケーキ)
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 しっとりとしたバナナケーキにプチプチのえごまの実が良いアクセントになっていました。


【大阪府産天然うなぎ・八幡巻】

 冷蔵コーナーに大阪府産天然うなぎの八幡巻が販売されていました。

(大阪府産天然うなぎ・八幡巻の商品案内)
Photo_20230903151902

 大阪・淀川で、江戸時代から続く伝統漁法で獲った天然うなぎが使われていると紹介されています。

 淀川で天然うなぎが獲れるのかと驚きました。

 とても珍しいので、購入しました。

(大阪府産天然うなぎ・八幡巻(包装))
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 大阪府堺市のあなご専門店「松井泉(まついいずみ)」で製造され、大阪市漁業協同組合から販売されている商品です。

 「八幡巻」は、ごぼうにうなぎをグルグルと巻き付け、醤油、砂糖、酒で甘辛く煮詰めた料理です。

 棒状の八幡巻を切って皿に盛り付けました。

(大阪府産天然うなぎ・八幡巻)
Photo_20230903152301

 天然うなぎですので、身は薄いのですが、その分しっかりとした弾力がありました。

 養殖うなぎほど脂はのっていませんが、うなぎ本来の旨味が味わえました。


【OSSO特製・麻婆茄子と野菜&自家製野菜味噌ご飯】

 総菜・弁当のコーナーに、OSSOのオリジナル弁当が販売されていました。

 「OSSO特製・麻婆茄子と野菜&自家製野菜味噌ご飯」です。

(OSSO特製・麻婆茄子と野菜&自家製野菜味噌ご飯)
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 ご飯とおかずがそれぞれパッケージされ、お重のように2段重ねにして販売されていました。

(麻婆茄子と野菜・ポテトサラダ)
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 こちらはおかずの皿で、写真手前がポテトサラダ・サニーレタス・トマト(乙女の涙)、奥が「麻婆ナスと野菜」です。

 「麻婆ナスと野菜」は、細かく刻んだなす・人参・玉ねぎ、合い挽きミンチ、コールラビ、キャベツ、しめじをコチュジャンと鶏がらスープで炒め、ピリ辛のマーボー風に仕上げた料理です。

 野菜たっぷりの挽き肉料理で、コチュジャンのピリ辛な味付けも手伝って、ご飯がすすみました。

(自家製野菜味噌ご飯)
Photo_20230903152701

 こちらはご飯に自家製野菜味噌が盛られた「自家製野菜味噌ご飯」です。

 「自家製野菜味噌」は、細かく刻んだズッキーニ・ナス・みょうがをゴマ油で香ばしく炒め、味噌・砂糖で味付けした一品です。

 甘辛の味噌とみょうがの香りが食欲をそそり、この野菜味噌とご飯だけで十分だと思いました(笑)

 たっぷりの野菜とマーボーの絶妙な組み合わせ。

 「♪ぼくは野菜のヤン坊 ぼくは中華のマーボー」と口ずさみながら美味しくいただきました。

 大阪の新鮮な野菜、レアな食材が購入できる「オッソマーケット&キッチン長居」。

 「ヤンマーマルシェ長居」と同様、食や農業に興味をお持ちの方におすすめのお店です。


 大阪の長居公園は、スポーツや学術だけでなく、大阪の様々な食も楽しめる魅力的な公園です。


<関連サイト>
 「長居公園」(大阪市東住吉区長居公園1-1)
 「ヤンマーマルシェ長居(YANMAR MARCHÉ NAGAI)」(大阪市東住吉区長居公園1-1)
 「セレッソ大阪
 「オッソマーケット&キッチン(OSSO MARKET&KITCHIEN)」(大阪市東住吉区長居公園1-1)
 「小池商店」(大阪府貝塚市清児518-6)
 「愛菜農園」(大阪府富田林市富田林町10-21)
 「松井泉」(大阪府堺市堺区楠町3-1-26)
 「大阪市漁業協同組合」(大阪市此花区常吉2-10-12)
 「大阪産(おおさかもん)」(大阪府環境農林水産部流通対策室ブランド戦略推進グループ)

<参考文献>
 大阪市高速電気軌道株式会社「Osaka Metro さんぽ。(2022 AUTUMN)」

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コメント

ぼくの名前はヤン坊ぼくの名前はマー坊〜♪
ヤンマーと聞くとつい歌い出してしまう世代ですm(^^)m
これだけ施設が充実してしまうと、つい長居してしまいそうですね!
きっとヤンママ(若い方)にも大人気でしょう(^.^)
特製ローストビーフとグリル素晴らしい!ニンニク醤油ソースも!
写真を見ているだけで心が昂ります〜♪
ヤンマーマルシェ長居でランチを食べて、オッソマーケット&キッチンでお土産とお弁当を買って帰るというパターンでしょうか?

ヤンマーといえばヤン坊とマー坊です。
それを微塵も感じさせないオシャレなカフェ(笑)
ローストビーフ丼(と呼んでいいのか?)が超美味しそうです。
大都会を流れる川にウナギっているんですねー。
ということは東京だと荒川とか多摩川とかでもとれるのかな?と調べたらとれるみたいでビックリです。
四万十川みたいな清流にしか棲まないのかと思っていました。

なーまん 様

なーまんさん、こんばんは。
いつもコメントいただき,ありがとうございます。

ぼくの名前はなー坊、ぼくの名前はまん坊、
ふたりあわせてなーまんだ きみとぼくとでなーまんだ
失礼しました<(_ _)>
意識するとどうしても歌いたくなってしまう歌ですよね(笑)

この公園は最近リニューアルされて、ますます長居したくなる施設となったようです。
そしてヤンママをはじめ、大きな人から小さな人まで、様々な方がそれぞれのスタイルで楽しんでいらっしゃいました。

特製ローストビーフとグリルのセット、きっとなーまんさんがお好みの料理だと思います。
お肉だけでなく、ご飯や野菜にも力を入れておられるところが素晴らしいです。
美しいお写真を撮られるなーまんさんに、美味しそうと言っていただけるととても嬉しいです!

お見込みのとおり、ヤンマーマルシェ長居で長ーいランチを楽しみ、その後、オッソマーケット&キッチンでお土産とお弁当を買って帰りました。
本当は大阪野菜も買って帰りたかったのですが、重いし大きいので、旅先ではなかなか難しいものがありました…。

chibiaya 様

chibiayaさん、こんばんは。
いつもコメントいただき,ありがとうございます。

郊外へ行くと、「ヤンマー(YANMAR)」と書かれた帽子(キャップ)をかぶっておられる人をよく見かけ、妙にカッコよく見えるのですが、ヤンマーマルシェ長居にはヤンマーの帽子をかぶった方はおられませんでした。
ただ、セレッソ大阪のユニフォームを着たサポーターらしき人はちらほら見かけました。

ローストビーフ丼、ローストビーフもご飯もサラダ(野菜)もたっぷりで、大満足でした。
写真で超美味しそうとおっしゃっていただき、とても嬉しいです。
そしてレモンのお菓子を意識してスフレパンケーキもいただきました。

そちらの荒川や多摩川でも天然うなぎが獲れるんですね!
お調べいただき、ありがとうございます。
私もchibiayaさんと同様、今や絶滅危惧種で清流にしかいないのかと思っていました。
養殖の方が脂がのって美味しいからか、天然のうなぎはごくわずかしか獲れず、とても採算が合わないからか、理由はよくわかりませんが、近くの川や大都会の川でも天然うなぎが生息しているのは嬉しい話です。
川越でうなぎ料理店をよく見かけましたが、埼玉は川が多いので、本気になって探せば天然うなぎが結構いるのでしょうね(^-^)

京都の梅小路公園にも似たような感じで、
ただ公園としての規模は小さいのかもしれないけど。
地元の野菜を大事にした食の場に、それだけじゃなくて
ハンドメイドの出店イベントや音楽イベントもあって。
言葉の向きに固くなってしまいますけど、
公園の存在価値を高めてくってふうでもあるんでしょうね。
広告用語にCI(企業価値を高めていく)ってありますけど、
公園にさしずめ、PI、パークアイデンティティ、でしょうか。
せっかくおいしい料理のご紹介に固いコメントで~<(_ _)>。
ご紹介の泉州水なすのお漬物、味にやさしそう。
京なすともまた違うのかな。なすの料理、
お漬物もですけど、揚げびたし好きです個人的に。

サウスジャンプ 様

サウスジャンプさん、こんばんは。
今回もコメントいただき、ありがとうございます。

京都に住んでいた頃、JR嵯峨野線によく乗りましたが、目の前に見える梅小路公園へは行ったことがないです…(笑)
梅小路公園のウェブサイトを見ると、長居公園と同様、街中にある大きな公園ですね。
おっしゃるとおり、存在価値を高める取り組みをされている公園は多く、長居公園はその先進事例の1つとなっています。
長居公園は、特に食についても重視されているので、興味を持ち、訪問しました。
私のように広島からやってくる人間もいるようなら、PI(パークアイデンティティ)は十分備わっていると言えるでしょうね(笑)

泉州水なすは、名前のとおり、とてもみずみずしいナスのお漬物でした。
大きくてしっかり身の詰まった京なすと比べ、泉州水なすは小ぶりで、水分をたっぷりと含んでやわらかいのではないかと思います。
水分が多いので漬物も、浅漬けにされるのでしょうね。
泉州水なすも天然うなぎも要冷蔵だったので、氷をたっぷりいただきましたが、炎天下を歩いたので、広島まで持って帰る途中で全部溶けました(笑)

ナスの揚げびたし、美味しいですよね!
ナスは油との相性がとても良いからでしょうね。
確かに、私も食べたくなってきました(笑)

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