まずい銚子電鉄に乗ってうまいものを探せ! -銚子パスタ・灯台キャベツ・銚子電鉄ぬれ煎餅アイス-
広島から飛行機で羽田空港へ
広島空港から飛行機で羽田空港へ向かいました。
広島から羽田への航空便は、通常、千葉県上空を経由して、羽田空港に着陸します。
(千葉県上空(ANA広島-羽田便))
機内から見た房総半島の眺めです。
今回は千葉県銚子市を訪問し、銚子電鉄の旅を楽しみたいと思います。
特急しおさいに乗って銚子へ
東京駅から「特急しおさい」に乗り、銚子駅を目指しました。
(東京駅・特急しおさい・銚子行)
特急しおさい・銚子行きが入線しました。
(特急しおさい・ドア・行先表示板(銚子行))
東京駅からJRの在来線特急に乗るのは初めてなので、テンションが上がりました。
東京駅を出発し、車窓からの眺めを楽しみましたが、銚子は想像していたよりも遠く、結構時間がかかりました。
車内にJR東日本千葉支社のパンフレットがあったので、読んでみました。
(スマホから始まる運気上昇の旅(JR東日本千葉支社))
地域・観光型Maas(マース)「EeeE銚子(イィちょうし)」の案内パンフレットでした。
移動時間を利用してスマートフォンで「EeeE銚子」に登録し、「Beica(ベイカ)」という銚子電鉄1日乗車券を購入しました。
よーし、いい調子だ!
銚子駅と銚子セレクト市場
約2時間後、ようやく銚子駅に到着しました。
(銚子駅・歓迎・ようこそ銚子へ)
ホームに「ようこそ銚子へ」と書かれた大漁旗のデザイン画がありました。
(銚子駅に到着した特急しおさい)
特急しおさいと銚子駅の様子です。
少し余談になりますが、2023年7月8日に「広電から銚電への100周年バトンリレー」というイベントが開催され、広島から広島電鉄(広島市内~広島空港)・スプリング・ジャパン(広島~成田便)・JR東日本(成田-銚子)・銚子電鉄(銚子~犬吠)とバトンがつながれました。
(100周年バトンリレー号(成田~銚子)貸切列車イメージ)
(銚子電気鉄道ウェブサイトから写真引用)
かつて「広島⇔銚子」というヘッドマークを付けた列車が、この銚子駅に到着したのです。
そして今度は呼ばれてもいない私が、広島から銚子駅にやってきたわけです(笑)
(銚子駅ホームと醤油樽)
千葉県銚子市は千葉県野田市と並ぶ醤油の一大産地として有名ですが、銚子駅のホームに大きな醤油樽が展示されていました。
(銚子駅前)
銚子駅前から銚子駅を眺めた様子です。
その後、銚子駅前の大通りを利根川・漁港方面へ向かって歩いてみました。
しばらく行くと「銚子セレクト市場」という銚子の商業拠点施設がありました。
寄ってみると、しょうゆソフトクリームや銚子キャベツメンチなど、銚子ならではの食べ物も販売されていました。
そんな中、興味深い案内がありました。
(銚子パスタ案内)
手書きで「銚子パスタ」と書かれています。
「よし、これを味わってみよう」と、喫茶店「ポンカフェ」にお邪魔しました。
「銚子パスタ」を注文すると、店主さんが丁寧に作ってくださいました。
(銚子パスタ)
こちらが「銚子パスタ」です。
ペペロンチーノ(にんにく・唐辛子・オリーブオイル)をベースに、銚子のキャベツ、鯖、鰹節を具にしたパスタです。
キャベツの甘みを感じ、鯖はふっくらとジューシーで、鰹節がパスタの旨味を増加させてくれました。
隠し味として、銚子の醤油も使われています。
銚子の名物が一度に味わえる和風パスタでした。
銚子電鉄の旅(銚子駅~犬吠駅・犬吠埼)
再び銚子駅に戻りました。
銚子電鉄の駅舎を探したのですがわからず、JR銚子駅の案内に従ってJR銚子駅改札から入場すると、JR銚子駅のホームの先に銚子電鉄のホームがありました。
(銚子電鉄・銚子駅)
こちらが銚子電鉄銚子駅です。
その先に電車が入線しています。
(銚子電鉄「澪つくし号」)
銚子電鉄「澪(みお)つくし号」です。
1985年度に放送された、銚子を舞台にしたNHKの連続テレビ小説「澪つくし」にちなんだ名前となっています。
改札は列車内で行われていました。
銚子駅を出発してしばらくすると、一面にキャベツ畑が広がりました。
(車窓から眺めたキャベツ畑)
「灯台キャベツ」と呼ばれるキャベツです。
銚子パスタの具にもなっていましたが、銚子はキャベツの産地であることを実感しました。
やがて犬吠(いぬぼう)駅に到着しました。
(犬吠駅・澪つくし号)
「Beica」(銚子電鉄1日乗車券)を使い、下車しました。
(犬吠駅・駅舎)
犬吠駅から歩いて犬吠埼(いぬぼうさき)を目指しました。
途中、醤油の街・銚子ならではのベンチを見つけました。
(ヒゲタ醬油とヤマサ醤油のベンチ)
さらに歩いていくと、閉鎖された建物が見えてきました。
(犬吠埼マリンパーク・地球が丸く見える水族館跡地)
かつて犬吠埼マリンパーク・地球が丸く見える水族館として営業されていたようです。
(犬吠埼マリンパーク・地球が丸く見える水族館跡地(正面))
観光客で賑わった頃の様子が目に浮かぶようでした。
この先もこんな感じなのかと思いながら歩いていくと、犬吠埼灯台の周辺は商業施設が集まり、たくさんの人で賑わっていました。
(犬吠埼灯台)
犬吠埼灯台です。
周辺を歩いてみると、砂浜が広がっていました。
(君ヶ浜)
しばらく海を眺めたあと、犬吠埼灯台からすぐ近くの「ドライブインなぎさや」に伺いました。
このお店では、銚子電鉄の「ぬれ煎餅」にちなんだスイーツが販売されています。
(ぬれ煎餅アイス&最中の案内)
「ぬれ煎餅アイス」と「ぬれ煎餅アイス最中」です。
私はカップに入った「ぬれ煎餅アイス」を購入しました。
(銚子電鉄ぬれ煎餅アイス(カップ))
千葉県立銚子商業高等学校の生徒が考案した、銚子電鉄ぬれ煎餅入りアイスクリームです。
(銚子電鉄ぬれ煎餅アイス(カップ・中身))
スプーンで食べ進めると、バニラアイスの中に細かく砕いたぬれ煎餅が入っていました。
醤油のぬれ煎餅が加わることで、みたらし団子のたれをかけたような甘じょっぱいバニラアイスに変化しました。
銚子商業高等学校では、このアイスクリームのほかにも、銚子の鯖・サツマイモ・イチゴなどを使った様々な商品開発がなされています。
その後、隣の複合商業施設「犬吠テラステラス」にも立ち寄り、犬吠駅に戻りました。
銚子電鉄の旅(犬吠駅~外川駅)
犬吠駅から再び列車に乗り、終点の外川(とかわ)駅へ向かいました。
(犬吠駅に入線する「澪つくし号」)
列車の窓に映画「電車を止めるな!」の案内が貼ってありました。
(「電車を止めるな!」映画上映案内)
「電車屋なのに自転車操業」
(売るものが無くなってきたので、音売ります。)
こちらは、銚子電鉄の音を集めた商品の案内です。
銚子電鉄は自虐ネタがお好きなようですね(笑)
やがて電車は外川駅に到着しました。
(外川駅に到着した「澪つくし号」)
ホームの先に「銚子電鉄ぬれ煎餅アイス」のイラストにもなった「デハ801」がいました。
(外川駅の「デハ801」)
駅舎に入ってみました。
(外川駅売店)
銚子電鉄のターミナル駅ということで、銚子電鉄グッズの売店があり、ぬれ煎餅やまずい棒などが販売されていました。
(外川駅・旅客運賃表)
何ともレトロで味のある運賃表です。
(外川新聞)
地元の子供が書いた手作り感満載の「外川新聞」も展示されていました。
(外川駅)
外川駅を出て、外川の街を散策してみました。
住宅に挟まれた細い道を下っていくと、次第に視界が開け、海が見えてきました。
海と共に暮らす街なのだと感じました。
(外川漁港)
「たいりょうばた!」
「ふねがいっぱいならんでいたよ!」
(外川駅「外川新聞」から引用)
銚子電鉄を利用して銚子・犬吠埼・外川と巡りましたが、それぞれの街に「物語」があり、温かな人情に触れることができました。
それにしても…銚子電鉄って、どこまで本気で、どこまで冗談なのか…。
「ダジャレを止めるな!」(笑)
<関連サイト>
「銚子電気鉄道」
「銚子セレクト市場」(千葉県銚子市双葉町3-6)
「ドライブインなぎさや」(千葉県銚子市犬吠埼9575)
「千葉県立銚子商業高等学校」(千葉県銚子市台町1781)
「犬吠テラステラス」(千葉県銚子市犬吠埼9575-2)
<参考文献>
寺井広樹「廃止寸前!銚子電鉄」交通新聞社新書
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