ビッグ錠先生の世界15 -湘南台「ウソとホントの間には…出来らあ!…がある…DE SHOW」・漫画飯オフ会-
2024年3月16日から18日の3日間、神奈川県藤沢市の「湘南台駅地下アートスクエア」をメイン会場に、「ウソとホントの間には…出来らあ!…がある…DE SHOW」が開催されました。
ビッグ錠先生やお仲間の漫画家の作品展示、トークショウ、映画上映会、ライブショウ、ライブペインティングなどの盛りだくさんのイベントで盛り上がりました。
私もこのイベントに合わせて3月16日に湘南台を訪問し、トークショウ、映画上映会、そしてズボラさんの漫画飯オフ会を楽しみました。
イベント開始前
早朝に広島市内の自宅を出発し、11時過ぎに湘南台に到着しました。
湘南台駅地下アートスクエアでは、イベントの開催に向け、着々と準備が進められていました。
(イベント会場(湘南台駅地下アートスクエア)とイベントポスター)
私は漫画飯オフ会のスタッフの一員として会場準備をお願いされていたので、まずはアルスノーバへ向かったのですが…
(アルスノーバ(開店前))
お店がまだ開いていませんでした。
そこでマスターに湘南台に到着したことを連絡し、湘南台駅近くの「饂飩居酒屋かずどん」でランチをいただきました。
店名でもある「かずどん」というメニューがあったので、こちらを注文しました。
(かずどん(唐揚げ入りうどん))
「これはすごい!」
大きな唐揚げが4つものせられたボリューム満点のうどんでした。
唐揚げが大きいので、皿に「別盛り」で提供いただくことも可能だそうです。
このうどんを食べ始めた頃、マスターから「店に来てほしい」とのメールが入ったため、急いで食事を済ませ、すぐ近くのアルスノーバへ向かいました。
漫画飯オフ会の会場準備
漫画飯オフ会の会場となるアルスノーバには、ズボラさん、マネティエさん、漫画家の寺沢大介先生と小林銅蟲先生、運営スタッフ(アルスノーバの常連さん)などが続々と集合し、みんなでイベントの準備に取りかかりました。
(書籍展示コーナー)
ビッグ錠先生、寺沢大介先生、小林銅蟲先生などに関連した書籍やグッズが会場に展示されました。
そしてズボラさんとマスターは、ビッグ錠先生の漫画「スーパーくいしん坊」に登場する「スーパー回転お好み焼き」の調理器具のセッティングをされました。
(スーパー回転お好み焼き器(車のホイールキャップ))
車のホイールキャップにお好み焼きの生地をのせ、そのホイールキャップを回転させながら、お好み焼きを焼きます。
ズボラさんから、このホイールキャップは1つ1万円で、それを2つも購入されたことを教えていただき、その熱意に頭の下がる思いがしました。
金網にのせてある土台は、オーブン粘土を固め、金属製の丸い枠に入れたものです。
手前の針金は、その土台を金網に固定するためのものです。
(スーパー回転お好み焼き器とカセットコンロ)
このあと、お好み焼きを回転させながら焼くという、とんでもない実演が待っています。
トークショウ「ウソとホントの間には…出来らあ!…がある…DE SHOW」
トークショウの開催時刻が近づいたので、寺沢大介先生とズボラさんと私を含むスタッフは、会場の湘南台駅地下アートスクエアへ向かいました。
寺沢大介先生とズボラさんは、ビッグ錠先生と合流してトークショウに出演され、私はスタッフとしてお手伝いをしました。
(「ウソとホントの間には…出来らあ!…がある…DE SHOW」チラシ)
イベント期間中、このチラシやポスターが湘南台の街を飾りました。
(漫画の原稿展示コーナー)
会場には、ビッグ錠先生やお仲間の先生たちのマンガ原稿が展示されていました。
(スーパーくいしん坊「スーパー回転お好み焼き」の原稿)
漫画飯オフ会で実演される、ビッグ錠先生の漫画「スーパーくいしん坊」の「スーパー回転お好み焼き」の原稿です。
「病院食が不味いと物申す香介(主人公)。消化に良くて旨くて栄養のある料理…そうだお好み焼きだ!」
「なぜか車のホイールキャップを使ってド派手にお好み焼きを焼き上げる香介」
「病院食なのにホイールキャップで調理って…衛生的にどうなんです?」
紹介文がビッグ錠先生にダメ出しをしています(笑)
やがて開演時刻となり、トークショウが始まりました。
(トークショウ「ウソとホントの間で」)
「漫画はウソとホントの間で描いており…」という話だったのでしょうが、私は途中で別の場所へ移動したり、スタッフの方と打ち合わせをしたりしていたので、何をトークされていたのか知りません(笑)
映画「快盗くいしん坊」上映会
続いて、映画「快盗くいしん坊」の上映会が行われました。
(「快盗くいしん坊」チラシ)
ビッグ錠先生の最新作「快盗くいしん坊」の映画版で、シベリア文太さんが主人公のコングを演じておられます。
コングは、泥棒だけど情にもろくて料理の腕は超一級という面白くて風変わりな人物です。
だから「怪盗」ではなく「快盗」なのです。
(映画「快盗くいしん坊」上映)
会場でポップコーンが販売されていたので購入し、いただきながら鑑賞しました。
と言っても、これも冒頭のシーンをしばらく鑑賞した程度で、漫画飯オフ会の準備のため、先回りしてアルスノーバに戻りました。
この後、上映会場ではシベリア文太さんが来場され、ビッグ錠先生とトークショウが行われました。
小林銅蟲「めしにしましょう」の「超級カツ」と「超級カツ丼」
漫画飯オフ会の準備が一段落し、後はお客さんを待つのみとなった時、マスターが生ビールを用意してくださいました。
(生ビール)
お酒が弱い私でも、このビールは一口飲んで美味しいとはっきりわかりました。
(アルスノーバ(オフ会直前))
開始時刻が近づくにつれ、参加者が続々と入店されました。
参加者が揃ったところで、まずは小林銅蟲先生の漫画「めしにしましょう」に登場する「超級カツ」と「超級カツ丼」が再現されました。
「超級カツ」は、とんでもなく分厚い肉を油で揚げたトンカツです。
(低温調理された豚肩ロース肉)
分厚い豚肩ロース肉の中まで火を通すため、袋に入れた肉のかたまりを62℃に保った湯の中に24時間以上入れておく「低温調理」がなされています。
この写真は、そのかたまり肉を分厚くカットした様子です。
(低温調理された豚肩ロース肉(1個))
カットした肉1個の大きさも、写真のとおり相当なものです。
(豚肩ロース肉のまかない)
こちらは、さらに一口サイズにカットし、イベント開催前に運営スタッフへの「まかない」として提供されたものです。
肉がとてもやわらかくて、そのままでも十分美味しく仕上がっていました。
調味料としてマスタードをかけていますが、バルサミコ酢も合うのではという話もありました。
(豚肩ロース肉にパン粉をまぶした様子)
こちらはカットした肉にパン粉をまぶした様子です。
これをたっぷりと油を入れたフライパンで揚げ焼きし、「超級カツ」の完成です。
(超級カツ(カット))
こちらは、揚げた超級カツをカットしている様子です。
(超級カツ)
仕上げに、私がとんかつソースやマスタードをかけ、つまようじを刺して皆さんに提供しました。
さらに、小林銅蟲先生の大ファンである「のりたま」さんが「超級カツ丼」を作られました。
(超級カツ丼(調理))
カツが大きいので、フライパンで調理されています。
(超級カツ丼)
とても美味しそうに仕上がっています。
ビッグ錠「スーパーくいしん坊」の「スーパー回転お好み焼き」
続いて、ズボラさんにより、ビッグ錠先生の漫画「スーパーくいしん坊」に登場する「スーパー回転お好み焼き」が再現されました。
(スーパー回転お好み焼き器の準備)
ホイールキャップの上にアルミホイルを敷いた上で、油をひきます。
(生地を注ぐ様子)
お好み焼きの生地をホイールキャップの皿に注ぐ様子です。
この時点ですでにグラついています(笑)
ちなみに、これから生地を回転させるので、生地をあらかじめ混ぜておく必要はありません。
(ホイールキャップの皿にロープを巻き付けている様子)
こちらは、ホイールキャップの皿にロープを巻き付けている様子です。
(生地を加熱する様子(ロープスタンバイ))
カセットコンロを強火にし、ホイールキャップの端に巻き付けたロープを一気に引いて、コマのようにお好み焼きが入ったホイールキャップを回転させます。
ズボラさんの「これがスーパーくいしん坊のお好み焼きだーー!」という力強い発声とともに、ロープが手前に引かれました。
しかしながら、土台がグラついてホイールキャップが回転せず、「無理」という結論になりました。
ホイールキャップの土台の粘土がひび割れし、固定できなかったことが原因でした。
(生地を回転させながら加熱する様子)
隣のマネティエさんがトングで支柱を支えておられたのですが…。
ズボラさんがチャレンジされた後、小林銅蟲先生が再チャレンジされました。
ロープを引いてコマのように回転させるのではなく、ゴム手袋を付けた上で、手動でホイールキャップを回転させるという方法に切り替えられました。
これに加え、ズボラさんにより、お好み焼き生地を直火で焼く「ガスバーナー作戦」も実行されました。
なかなか焼けなかったのは、ホイールキャップの位置が高かったこともありそうです。
実演中にズボラさんが「結果、フライパンで(まともに)やった方が早そう」とつぶやいておられたのが笑えました。
(完成した?スーパー回転お好み焼き)
まだ若干生地が生焼けでしたが、ズボラさんとしては「大成功」だそうです。
後ほど、マネティエさんがフライパンで焼いたお好み焼きを参加者に振る舞われました。
(フライパンで調理したお好み焼き)
スーパー回転お好み焼きでは、ここまでのお好み焼きはできません。
まさにウソとホントの間にあるようなお好み焼きでした(笑)
寺沢大介「ミスター味っ子」の「安い輸入牛でもおいしいステーキ」
続いてマネティエさんが、寺沢大介先生の「ミスター味っ子」に登場する「安い輸入牛でもおいしいステーキ」を再現されました。
このステーキの調理法は、「安価な肉を重曹に漬けてやわらかくした上で、横に薄くスライスし、そのスライスした肉に牛脂をはさんで旨味とコクを加えたものをステーキとして焼き上げる」というものです。
マネティエさんは、牛モモ肉のかたまりを薄く伸ばし、その肉に牛脂を包んで焼き上げる方法で調理されました。
今回は、あらかじめ調理されたステーキ肉が会場に用意されました。
この調理済みのステーキをガスバーナーで熱々に熱した鉄皿の上にのせ、しばらく加熱したあと、切り分けられました。
(マネティエさんによるステーキのカット)
マネティエさんがステーキをカットされている様子です。
(安い輸入牛でもおいしいステーキ)
これで「ミスター味っ子」に登場する「安い輸入牛でもおいしいステーキ」の完成です。
寺沢大介先生から「これ1つでは大きいから、みんなに行き渡るには切り分けた方が良くない?」、「できるだけ大勢の人に食べてもらって」というお気遣いのお言葉もあり、さらに一口サイズに切り分けられました。
(安い輸入牛でもおいしいステーキ(切り分け))
仕上げに醤油ベースの「大根おろし卵黄ソース」をかけ、完成です。
召し上がった寺沢大介先生も「うまいぞーーー!!」と満足されていました。
どれも好評だったようです。
まとめ
今回御紹介した漫画飯オフ会の様子は、ズボラさんの動画サイト「【漫画飯オフ会】スーパー回転お好み焼き&輸入牛でも柔らかいステーキ&超級カツ スーパーくいしん坊&ミスター味っ子&めしにしましょう 漫画飯再現料理 アニメ飯再現レシピ」で紹介されています。
(【漫画飯オフ会】スーパー回転お好み焼き&輸入牛でも柔らかいステーキ&超級カツ)
( YouTube「ズボラの漫画飯再現料理」)
うまくいくかどうかは別にして、こうした漫画料理にチャレンジされること自体が素晴らしく、それがみんなに伝わって、笑いと感動を与えてくれました。
オフ会が落ち着いた頃、私も記念に寺沢大介先生の漫画を2冊購入しました。
(寺沢大介著「味皇、寿司を喰らう!」・「京の夢・杏の夢」)
そして寺沢大介先生のところへ伺い、サインをお願いしました。
すると寺沢先生から「えっ、あなたはスタッフでしょ?」と言われてしまいました(笑)
私は寺沢先生に「買ったんだからお願いしますよー」とせがみ、サインをしてもらいました。
(寺沢大介先生の「ミスター味っ子」とサイン)
本の見返しに「ミスター味っ子」の主人公・味吉陽一君とサインを描いていただきました。
あと、このイベントの前週に東京・池袋で開催された映画「散歩屋ケンちゃん」のイベントに参加されたHさんから「コウジ菌さんですよね」と声をかけていただき、再会を喜んだワンシーンもありました。
オフ会は無事終了し、お開きとなりました。
お店の後片付けをし、一段落ついた時、マスターがお腹を空かせたスタッフのために、まかないでパスタを作ってくださいました。
マスター御自身もお疲れなのに申し訳ないと思いつつ、ありがたくいただきました。
(マスターのまかないパスタ)
刻みベーコンとニンニクを具に、チーズがたっぷりかかったペペロンチーノでした。
マスターもお気に入りの、湘南台のパスタハウス「ニューオリンズ」の「にんたか(にんにくとたかのつめのパスタ)」をオマージュした一品だと思います。
その後、マスターに特製コーヒーを淹れていただき、常連のZさんからいただいたバウムクーヘンと一緒にいただくと、心が癒されました。
(アルスノーバ特製コーヒーとバウムクーヘン)
マスターをはじめ、お世話になった皆さんにお礼申し上げ、お店を後にしました。
2週連続で広島から湘南台に訪問しましたが、とても楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
<関連サイト>
「ズボラの漫画飯再現料理」(ずぼら料理研究家)
「饂飩居酒屋かずどん」(神奈川県藤沢市湘南台1-10-6 カルチャー湘南台2F)
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<参考文献>
ビッグ錠「快盗くいしん坊」(ぶんか社)
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