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2024年3月17日 (日)

京都の食文化探訪 -志津屋のカルネ(京かるね)・濱登久の煮魚御膳・新幹線コーヒー・進々堂のパン-

京都タワー・京とれいん雅洛・スーパーマリオ

 学生時代の同窓会に出席するため、久しぶりに京都へ行きました。

 同窓会は昼開催だったのですが、有志で前夜会をしようという話になり、前の晩に到着しました。

(京都タワー(ライトアップ))
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 京都駅前の京都タワーがライトアップされていました。

 四条烏丸駅から京都河原町駅までの阪急電車は、「京とれいん雅洛(がらく)」という特別列車に乗ることが出来ました。

(京とれいん雅洛・河原町駅)
Photo_20240224113502

 海外からの観光客にも人気でした。

(京とれいん雅洛・ドア付近)
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 車内は京都らしい、みやびな和のデザインとなっていました。

 私は、特別な団体列車か臨時列車かも知れないと、1駅のみの移動でしたが内心ドキドキしました。
 ※普通運賃のみで乗車できます。

 高島屋近くの地下道に、任天堂のスーパーマリオの像が展示されていました。

(スーパーマリオ・Nintendo KYOTO・四条通り地下道)
Nintendo-kyoto

 スーパーマリオが四条河原町にある緑色の土管に「ゴッゴッゴッ」と吸い込まれています(笑)

 スーパーマリオと言えば任天堂、任天堂と言えば京都の会社ですね。


志津屋のカルネ

 同窓会会場は油小路通三条にあるお店だったため、そのお店の近くにある「ハートンホテル京都」(東洞院通御池)に宿泊しました。

 ホテルの最寄り駅となる地下鉄・烏丸御池(からすまおいけ)駅に着くと、改札近くに「SIZUYA 烏丸御池店」がありました。

(志津屋・烏丸御池店)
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 「志津屋(SIZUYA)」は、京都のパン屋で、「カルネ」と呼ばれるサンドイッチパンが有名です。

 地元の人に愛される志津屋の「カルネ」をいつか味わってみたいと思っていました。

(「京かるね」のポスターと店舗案内)
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 このお店は駅の改札口を入った構内にあるのですが、改札で駅員の方に「志津屋を利用します」とお伝えすると、地下鉄を利用しなくても利用できるようです。

 志津屋の「カルネ」にはいくつか種類がありますが、基本となるのは「京かるね」で、単に「カルネ」とも呼ばれます。

 店頭ポスターに、
 「京都人が愛する京かるね」
 「マーガリンを塗ったパンにハムとたまねぎを挟んだだけのとてもシンプルなパンは一度食べるとクセになる」
と紹介されていました。

 なるほど、これで「京かるね」がわかるね!

 イートインメニューには、サーモンや生ハムとクリームチーズを合わせた豪華版カルネが用意されていました。

 ただ、初カルネとなる私は、基本であり憧れでもある「カルネ(京かるね)」から食べたいのが本音です。

 そこでお店の方に「お店に陳列されている「京かるね」とコーヒーをイートインでいただくことは出来ますか」とお尋ねしました。

 するとすんなり「出来ますよ」とお返事いただいたので、それならと、冷蔵ケースに陳列されていた「京かるね」をレジへ持って行き、コーヒーと一緒に購入しました。

 すると、お店のパンとドリンクのセット割で100円引きになりました。

 これは儲かるね!

(「京かるね」とコーヒー)
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 「京かるね」とコーヒーのセットです。

 まずはカルネをじっくりと観察しましょう。

(京かるね)
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 ドイツパンの「カイザーゼンメル」を使ったサンドイッチです。

(京かるね(中身))
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 パンに特製マーガリンが塗られ、ハムと玉ねぎが挟まれています。

(京かるね(断面))
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 食べると、口の中でパンと具とマーガリンが見事に調和しました。

 ただ、このカルネは温めた方がパンとマーガリンが馴染んで、より一層美味しいと思いました。

 初心者の私は冷蔵ケースに陳列されていた「京かるね」を購入し、そのままいただいたのですが、お店の厨房には「温めてさらにおいしく スタッフにお申し付けくださいませ」という案内もありました。

 私はこの案内にカルネを半分食べたところで気付いたのですが、イートインでカルネをお召し上がりの際は、このサービスを利用されることをおすすめします。

 翌日、JR二条駅を利用しました。

(223系・京都行普通列車・二条駅ホーム)
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 二条駅の改札を出た構内にも「SIZUYA」がありました。

(志津屋・JR二条駅店)
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 1泊2日の京都滞在でしたが、烏丸御池駅、二条駅、四条烏丸駅、京都駅と行く先々の駅に「SIZUYA」のお店がありました。

 京都駅構内の売店(新幹線改札内売店も含む)にも、カルネ(京かるね)がたくさん売られています。


濱登久の煮魚御膳

 宿泊先のホテルに、京料理「濱登久」のお店があることを知り、朝食をいただくこととしました。

 このお店は学生時代から知っていたのですが、敷居が高く、とても行けるようなお店ではありませんでした。

 ちなみに、私が馴染みのある京料理店は「餃子の王将」、「天下一品」、「からふね屋珈琲」です。

(濱登久・ハートンホテル京都店)
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 お腹が空いてたまらなかった私は、お店に一番乗りしました。

 今回の朝食は「煮魚御膳」でした。

(煮魚御膳)
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 メインは鯖の煮付けで、味付ゆで卵、おから、レンコン、大葉春菊も添えられていました。

 これに、ご飯、味噌汁、漬物、かまぼこの刺身、手羽先と根野菜の煮物、切り干し大根煮、そしてふりかけ(のりたまご)というお膳でした。

 醤油で甘辛く煮た鯖、シコシコした食感のかまぼこの刺身、箸で外せるほどやわらかく煮た手羽先、だしをたっぷり吸いこんだ切り干し大根・おから・ゆでたまご、京都らしい漬物など、朝からとても贅沢な気分になりました。

 そして何より、ご飯が美味しかったのが印象的でした。

 ご飯をおかわりし、のりたまをかけていただきました。

 周りを見渡すと、おかわりして目の色を変えて食べていたのは私だけでしたが…(笑)


新幹線コーヒー・志津屋の北海道メロンパン・進々堂のパン

 京都駅新幹線ホームで帰りの列車を待っている際、面白いコーヒーの自動販売機を見つけました。

(京都駅・「SHINKANSEN COFFEE」自動販売機)
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 「新幹線こだまブレンド」、「新幹線ひかりブレンド」、「新幹線のぞみブレンド」は各300円、「ドクターイエローブレンド」は500円です。

 「ものは試し」と、ソフトで酸味のある「新幹線こだまブレンド」を購入してみました。

 すると「会いにいこう」のメロディーが流れ、調理中のシーンが生映像で流されました。

 コーヒーが抽出されるまでにかなり時間がかかるのですが、私が買う様子を見て、ほかのお客さんも興味を持たれていました。

 抽出が終わると扉が自動で開きました。

 この時、出来上がったコーヒーにちゃんとプラスチックのフタまでされていたので驚きました。

 私が購入した後、家族連れの方がすかさず購入されていましたが、宣伝効果があったのでしょう。

 新幹線車内で志津屋のメロンパンと一緒にいただきました。

(北海道メロンパン(志津屋)と新幹線こだまブレンド)
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 のぞみで飲むこだまブレンド。

 なるほど、新幹線の車内販売で買ったことのあるコーヒーの風味・雰囲気とよく似ていました。

(北海道メロンパン(志津屋))
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 志津屋の北海道メロンパンです。
 
 中にメロン風味のクリームが入っていました。

 これとは別に、「進々堂」京都伊勢丹店でいくつかパンを購入しました。

 「進々堂」は京都を代表する老舗のパン屋さんです。

(五色豆ぱん・チョコスコーン・クリームパン)
Photo_20240224133301

 写真左から五色豆ぱん、チョコスコーン、クリームパンです。

 五色豆ぱんは、5種類の蜜漬け豆(黒大豆、青えんどう豆、小豆、白いんげん豆、赤いんげん豆)入りの豆パンで、豆がたっぷり入っているのが特長です。

 チョコスコーンは大きなダイス状のチョコレートが入ったスコーンで、しっとりして甘すぎないので、朝食やアフタヌーンティーにも適していると思いました。

 クリームパンはしっとりとやわらかいパン生地に、卵の風味がきいたカスタードクリームがたっぷり入っていました。

 お店のレジ横に冊子があったので、いただいて読んでみました。

(進々堂の小説冊子「クロワさん」)
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 「いしいしんじ」さんの「クロワさん」という小説の冊子です。

 この小説で、主人公の黒羽(くろわ)さんが、目の前のクロワッサンの皮を1枚1枚ピンセットではがして、ほの白い哀しげな生地のかたまりにし、それをルーペで覗き込むシーンがあるのですが、これを進々堂のクロワッサンでやってみたいな(笑)

 今度京都を訪れた際は、「進々堂」のレストラン・カフェにも伺えたらと思っています。


 新幹線の車内メロディー「会いにいこう」と、久しぶりに京都に集まった恩師や仲間との思い出が見事に重なり、「会いたい人に会えて良かった」と思いながら広島へ帰りました。


<関連サイト>
 「京とれいん雅洛」(阪急電鉄)
 「志津屋」(烏丸御池店(地下鉄烏丸御池駅構内)ほか)
 「濱登久」(ハートンホテル京都店ほか)
 「進々堂」(京都伊勢丹店(京都駅ジェイアール伊勢丹内)ほか)

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コメント

「京とれいん雅洛(がらく)」乗ってみたい (^_^o) 
早速ググってみました (^.^)v
舞妓さんのお見送りは無理として、仲居さんの車内販売は無理?
志津屋とは如何にも日本情緒あふれる屋号ですが、商品名がカルネとはハイカラ!
パンですものね (^.^)
京カルネがあるということは、和歌山カルネもありそう!
言いたい事「和カルネ」?

志津屋、そんなに有名なら催事とかに出ているのかな?
…と思ったけど、関西や京都の物産展って見かけたことがないような気がしてきました(^^;)
この前のマツコの知らない世界で京都市はパン屋が多いってやってました。
老舗から新店まで本当に多いんですねー。
京都の人がそんなにパン好きだとは思いませんでした(^^)

なーまん 様

なーまんさん、こんばんは。
いつもコメントいただき、ありがとうございます。

「京とれいん雅洛」に興味を持っていただき、ありがとうございます!
この列車、知らなかったら、特別列車だと思ってしまいますよね(笑)
おっしゃるように、記念品とか限定品を車内販売すれば売れるように思います。
特に外国人観光客や鉄道ファンは確実に買うでしょう
「一見さんお断り」列車だと困りますが…(笑)

「カルネ」というパンは、ハイカラで買ってみたいと思わせるに十分なネーミングですよね。
京都はパンの消費量が日本でトップクラスなのだそうです。
京都は、意外とパンやラーメン、洋菓子などのお店が多く、和食だけの街ではないことがわかりました。

和歌山の「和カルネ」、おっしゃりたいことはよくワカルネ。
滋賀だと悪いことしてなくても「滋カルネ」、広島で買えば口コミで「広カルネ」(笑)

chibiaya 様

chibiayaさん、こんばんは。
いつもコメントいただき、ありがとうございます。

志津屋のカルネ、全国のパン特集などではよく紹介されていますが、京都の日常食ですので、京都の物産展ではあまり売られてないのではないかと思います。
その代わり、京都市内の主要駅では、よく販売されています。

おっしゃるとおり、京都や神戸はパンの消費量が多いと聞きます。
和食や和菓子ばかりだと、その反動で洋食やパンも恋しくなるからかも知れませんね。
「新宿中村屋」や京都の「進々堂」のように、学生街から発展したパン屋さんも多いと思います。
今度京都に行かれることがあれば、パンも買ってお召し上がりください。
どのお店も確かにレベルが高いパンばかりでした。

装い新たになった高島屋の一階に設置された土管マリオ、
すっかり京都のアイコンみたく堂々と顔をのぞかせてます。
地下のマリオワールド壁面の道は歩かれましたか?
志津屋に進々堂、そこに王将、天一、からふねときたら、
いまも学生気分に戻れるような親しくてうれしいお店ばかりです!

サウスジャンプ 様

サウスさん、こんばんは。
御丁寧にお読みいただき、ありがとうございます。

久しぶりに京都に伺いました。
阪急電車も久しぶりで、「京とれいん雅洛(がらく)」は特急料金なしで乗っていいのか、いつの間に「河原町駅」が「京都河原町駅」に変わったのか、などオドオドしながら街を歩きました(笑)

マリオ、任天堂の本社がある京都らしいなと思い、写真を撮りました。
地下のマリオワールドの壁面の道、四条河原町から祇園方面へ向かったので、多分歩いていません…。
今度行ったら、マリオワールドを楽しみたいです。

学生時代、担当の先生から「天一って知ってますか?」と問われたので、私は「知ってます。天下一品ですよね」と答えると、「(銀座)天一(天ぷら店)のことですが…」と言われたことがあります(笑)
あの頃は、銀座天一どころか、天下一品、王将も贅沢料理でした。
学生時代に行けたお店以外、京都のお店はほとんど知りませんが、その行けたお店にはそれぞれ良い思い出があります。

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