広島のレモン菓子・レモンケーキ23 -喫茶しま「宮島ウィークエンドシトロン」・パネテリエ「レモンケーキ」・AndKAKA「チーズ焼きドーナツ(レモン)」-
広島で販売されているレモン菓子・レモンケーキを御紹介します。
喫茶しま「宮島ウィークエンドシトロン」
宮島(広島県廿日市市)の老舗喫茶店「喫茶しま」の「宮島ウィークエンドシトロン」です。
(喫茶しま「宮島ウィークエンドシトロン」(包装))
お店のウェブサイトでは「宮島で採取された自然の花々の香り豊かな蜂蜜と、瀬戸内海の日差しをたっぷり浴びて育った瀬戸内レモン。二つの美味しさを一つのケーキに閉じ込めました!」と紹介されています。
(喫茶しま「宮島ウィークエンドシトロン」)
サイズは横約7cm、幅約4.5cm、高さ約3cmです。
白い帽子のようにちょこんと、アイシングがかけられています。
(喫茶しま「宮島ウィークエンドシトロン」(中身))
しっとりとして、みっしりと詰まったケーキ生地で、レモンピールも練り込まれています。
アーモンドプードルが使われているので、アーモンドの香ばしさも感じられます。
ケーキ生地の底には、瀬戸内レモンと宮島のハチミツのシロップが染み込んでいます。
酸味が強くシャリシャリしたアイシング、しっとりとしたケーキ生地、じゅわっと濃いシロップと、様々な食感やレモンの風味を楽しめるレモンケーキです。
パネテリエ「レモンケーキ」
広島市安芸区阿戸町にある食料品店「パネテリエ」の「レモンケーキ」です。
広島三越の出張販売「街のパネテリエ」で購入しました。
(パネテリエ「レモンケーキ」(包装))
無農薬・無施肥栽培のレモンで作られた、期間限定のレモンケーキです。
(パネテリエ「レモンケーキ」)
サイズは横約5.5cm、幅約3.2cm、高さ約2.5cmと、小ぶりのレモンケーキです。
ケーキ生地の上半分にアイシングがかけられています。
このアイシングには、刻んだレモンピールが入っていて、さわやかなレモンの風味と強い酸味が味わえます。
(パネテリエ「レモンケーキ」(中身))
ケーキ生地の中にも大きめに刻まれたレモンピールがザクザクと練り込まれています。
アンズや太白油など、ちょっと珍しい原材料も使われています。
アイシングのレモンの酸味が強烈で、ケーキ生地にもレモンピールがたっぷり含まれているので、小ぶりでも大きな存在感と満足感があるレモンケーキです。
And KAKA「チーズ焼きドーナツ(レモン)」
広島市中区大手町、広島市西区の「LECT(レクト)」、広島駅の「ekie(エキエ)」にあるチーズケーキストア「And KAKA(アンド カカ)」の「チーズ焼きドーナツ(レモン)」です。
「And KAKA」は、福岡市のチーズケーキ専門店「KAKA(カカ)」と同市にある「KAKA」の姉妹店「Queen(クイーン)」の両方のお店の商品を扱っておられる新コンセプトのお店です。
「KAKA」という店名は、ケーキ「Cake」の語源となるスカンジナビア語の「Kaka」を引用されたものだそうです。
(And KAKA「チーズ焼きドーナツ(レモン)」(包装))
チーズ風味の焼きドーナツに輪切りのレモンがのせられ、その周りにぐるっとアイシングがかけられています。
(And KAKA「チーズ焼きドーナツ(レモン)」)
袋を開けた瞬間、チーズの香りが漂いました。
輪切りのレモンでドーナツの穴が塞がれているので、見た目はレモンケーキです。
直径約6cm、高さ約2.5cmです。
ひっくり返してみました。
(And KAKA「チーズ焼きドーナツ(レモン)」(底))
底まで穴が開いている…やはりドーナツです(笑)
(And KAKA「チーズ焼きドーナツ(レモン)」(中身))
ナチュラルチーズやアーモンドが使われています。
レモンも、輪切りのレモンだけでなく、ドーナツ生地の中にもレモンピールが練り込まれています。
しっとりとしたチーズケーキのような焼きドーナツで、輪切りのレモン、レモンの酸味が効いたアイシング、そしてレモンピールによるトリプルレモン効果により、レモンを存分に味わえる仕上がりとなっています。
広島県内においても、レモンの形にレモンチョコレートがかけられた伝統的なレモンケーキだけでなく、ウィークエンドシトロンタイプやドーナツタイプなど、様々なタイプのレモンケーキが販売されるようになっています。
<関連サイト>
「喫茶しま」(広島県廿日市市宮島町588)
「パネテリエ」(広島市安芸区阿戸町1190)
「And KAKA(インスタグラム)」(広島市中区大手町二丁目5-21)
「KAKA」(大名店:福岡市中央区大名1-7-2 けやきビル1F ほか)
<レモンケーキ関連記事>
「レモンのお菓子」(「chibiaya日記」)
埼玉県在住のchibiayaさんが,関東で販売されているレモンケーキを中心に,レモンケーキの情報を詳しく紹介されています。
当ブログ「食文化関連記事一覧表・索引」の「食文化事例研究」にある「レモンケーキ・レモン菓子」も御参照ください。
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ハチミツの糖分がすぐにエネルギー源になり、レモンのクエン酸がエネルギー生成を促進することで、疲労を回復させます。
ハチミツとレモンのコンビは素晴らしい!
美味しいだけでなく、身体にも良さそうですね(^_−☆
文章を拝読していると、まるでレモンケーキのソムリエの様です!
https://bookmeter.com/books/665804
お世辞ではなく、田崎真也さんに通じるものがあるカモ(^.^)v
投稿: なーまん | 2024年11月 3日 (日) 15時42分
なーまん 様
なーまんさん、こんばんは。
いつもコメントいただき、ありがとうございます。
はちみつレモンはただ相性が良いだけでなく、しっかりした科学的・栄養学的根拠があるのですね!
美味しいと思うのも、体がそれを欲していて、身体にも良いものだからなのでしょうね。
さすが、なーまんさん。今回も勉強になりました<(_ _)>
文章について評価いただき、ありがとうございます。
でも、やはりお恥ずかしいです。
「美味しい」ことを「美味しい」・「うまい」以外の言葉で表現できるよう努力しているつもりですが、いざ文章を書いていると、「最適な表現が見つからないな、語彙力が乏しいな」といつも思っています。
御紹介いただいた本、買って読んでみようと思います。
そのうち私も、「子供の頃に食べた土のついた野イチゴの香り…」、「川底の小石を口に含んだようなミネラル感…」といった表現を使い始めるかも知れませんね(笑)
投稿: コウジ菌 | 2024年11月 3日 (日) 22時02分
大量のレモンケーキ情報をありがとうございます。
でもどれも現地に行かないと手に入らないものばかり(T_T)
サイズが書いてありますが、井之頭五郎のようにメジャーで測られてるんですか?(笑)
レモンケーキも進化が必要なんでしょうけど、私としてはチープな昭和バージョンにいつまでも頑張ってほしいです。
投稿: chibiaya | 2024年11月 3日 (日) 22時05分
chibiaya 様
chibiayaさん、こんばんは。
こちらこそ、たくさんのレモンケーキの情報をいただき、ありがとうございます。
「喫茶しま」のオンラインショップでは、レモンケーキは7個入りで2,300円(税込)、送料が関東で800円となっているので、そこまで負担は大きくないかと思います。
「パネテリエ」もオンラインショップがありますが、レモンケーキは期間限定のようです。
レモンケーキのサイズですが、私はレモンケーキに定規を当てて測っています(笑)
包装の状態で撮影、レモンケーキを取り出して撮影、サイズの計測、レモンケーキを包丁で切って断面を撮影、ケーキ単体の味見、レモンチョコレートやアイシング単体の味見、すべてを食べての感想…と、いくつもの作業をしています(笑)
レモンケーキ、現在は様々なバリエーションが生まれていますが、伝統的な昭和タイプがある前提での進化だと思います。
投稿: コウジ菌 | 2024年11月 3日 (日) 22時54分
(瀬戸内)レモンケーキ、生まれに古くて長く愛されお菓子なのを調べて知りました。
お土産にもってこい。でも、広島といえばお土産にもみじ饅頭って印象のひとに
多い気もするのは、もみじ饅頭の方がレモンケーキよりも早い生まれだから…って
そんなことはないですね。。。
投稿: サウスジャンプ | 2024年11月13日 (水) 22時04分
サウスジャンプ 様
サウスさん、こんばんは。
いつもコメントいただき、ありがとうございます。
瀬戸内レモンケーキのことに興味を持ってくださり、ありがとうございます!
広島のお土産にレモンケーキが選ばれるようになったのは、ごく最近の話だと思います。
「瀬戸内レモン」の知名度が上がったことや、レモンケーキ自体が静かなブームとなっていることが背景にあると思います。
もみじ饅頭が全国的に有名になったのは、B&Bの島田洋七の「もみじまんじゅーう!」というギャグによるところが大きいと思います。
「キットカットもみぢ饅頭味 -冗談から生まれ,ギャグで広まったもみじ饅頭-」
https://kojikin.air-nifty.com/blog/2016/11/---2a71.html
もみじ饅頭は明治から続く広島のお土産ですが、全国的に有名になったのは、ずっと後の漫才ブームの際にギャグとして紹介された頃からだと思います。
一方、レモンケーキは昭和時代に考案されたお菓子のようですが、その後、全国の洋菓子・和菓子店に広まったので、特別感がなく、広島のお土産として選ばれにくかったのだと思います。
その後、昨今のレモンケーキブームや、瀬戸内レモンの知名度が上がったことにより、もみじ饅頭並みに広島のレモンケーキ・お菓子もお土産として購入されるようになったのではないかと思います。
あと、もみじ饅頭の方が1個あたりのお値段は安いので、皆に配りやすいという理由もあるでしょうね。
投稿: コウジ菌 | 2024年11月13日 (水) 23時05分