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2025年3月

2025年3月30日 (日)

バウムクーヘン博覧会2025 -ピースデイジー・koi-baum・バウムクーヘンBAR47・バウム投げ・ファイナルクーヘン総選挙 2025春-

バウムクーヘンの日とバウムクーヘン博覧会

 バウムクーヘンで有名な「ユーハイム」の創業者、カール・ユーハイムは、日本軍の捕虜として現在の広島市南区似島の捕虜収容所に連行されたドイツ人で、彼の焼き上げたバウムクーヘンを広島県物産陳列館(現在の原爆ドーム)でお披露目したことにより、日本で初めてバウムクーヘンが知られることとなりました。

 このお披露目をしたのが1919年3月4日のことで、これを記念して毎年3月4日は「バウムクーヘンの日」とされています。

 そんなバウムクーヘンとゆかりのある広島で、今年も「バウムクーヘンの日」に近い2025年3月19日から24日にかけて「バウムクーヘン博覧会 2025」が開催されました。

(「バウムクーヘン博覧会 2025」ポスター)
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 そごう広島店の特設会場には、全国47都道府県、約150ブランドのバウムクーヘンがずらりと勢ぞろいしました。

(47都道府県バウムクーヘン販売コーナー(中部))
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(47都道府県バウムクーヘン販売コーナー(関西))
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 全国各地のバウムクーヘンの販売をはじめ、全国47都道府県のバウムクーヘンの中から好きなバウムクーヘン5種を食べ比べることができる「バウムクーヘンBAR47」、バウムクーヘン博覧会限定トートバッグに6種類のバウムクーヘンが入った「バウムクーヘン詰め合わせセット」の販売、バウム投げ、ご当地バウムクーヘン日本一を決める「ファイナルクーヘン総選挙」、「バウミアン(名前に木の付く方)」対象のバウムルーレット挑戦など、バウムクーヘンにちなんだ様々なイベントが用意されていました。

 こうしたイベントのいくつかを御紹介したいと思います。


「第1回バウムクーヘン アレンジレシピコンテスト」特別販売会

 会場内に広島バウムクーヘン振興協議会のブースがあり、「第1回バウムクーヘン アレンジレシピコンテスト」で受賞したバウムクーヘンや広島銘菓などが販売されていました。

 広島バウムクーヘン振興協議会は、「バウムクーヘンを広島の新名所に!」を合言葉に活動されている団体です。

(広島バウムクーヘン振興協議会販売ブースと「ピースデイジー」)
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 「第1回バウムクーヘン アレンジレシピコンテスト」で入賞された2種類のバウムクーヘンを御紹介します。


【ヒルトン広島「ピースデイジー」】

 ヒルトン広島の「ピースデイジー」は、「第1回バウムクーヘン アレンジレシピコンテスト」で「最優秀賞」・「アイデア賞」を受賞したバウムクーヘンです。

 「平和」や「希望」という花言葉を持つ花「デイジー(ヒナギク)」をイメージしたバウムクーヘンです。

(ピースデイジー)
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 ホワイトチョコレートで花びらが、黄色いマカロンで雌しべが、金粉で花粉がそれぞれ表現されています。

 この「デイジー」がバウムクーヘンの上に飾られています。

(ピースデイジー(中身))
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 こちらは「デイジー」を取り外した様子です。

 クッキー生地の土台に、クリームチーズムース(周辺部)とリンゴのコンポート(中心部)をのせ、その上に丸いミニバウムクーヘンを重ね合わせた構造になっています。

 しっとりとしたバウムクーヘンに、さわやかな酸味のクリームチーズムースとリンゴのコンポートがよく合いました。

 マカロンや金粉もトッピングされた豪華なバウムクーヘンです。


【広島大学教育学部人間生活系コース「koi-baum(恋バウム)」】

 同じブースで、広島大学教育学部人間生活系コースの学生さんが「koi-baum(恋バウム)」を販売されていました。

(koi-baum(恋バウム)商品案内)
Koibaum

 「働く女性を応援する ちょっとオトナなバウムクーヘン」
 「東広島特産の酒粕と瀬戸田レモンの出会い」

 広島の酒粕とレモンが出会い、恋をして誕生したお菓子というなのでしょう。

 広島大学の女子学生さんが、「広島大学でーす」、「今日明日の期間限定でーす」と、私に「来い来い」と言わんばかりに明るく積極的に販売活動をされていたこともあり、「来いバウム」…ではなく「恋バウム」の3個セットを購入しました。

 学生さんにお願いし、紹介文もいただきました。

(koi-baum(恋バウム)紹介文)
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 あんずジャムが使われていると紹介されていますが、広島県内でも、福山市田尻町で「あんず(杏)」が栽培されています。

(koi-baum(恋バウム)(包装))
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 バウムクーヘンの厚い層の間に、レモンゼスト(すりおろしたレモン果皮)がたくさん入っているのがわかります。

(koi-baum(恋バウム))
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 表面が厚いホワイトチョコレートでコーティングされ、そのホワイトチョコレートとバウムクーヘンの間にオレンジ色の甘酸っぱい「あんずジャム」がサンドされています。

 これはレモンケーキからヒントを得た発想だと思います。

 いただいてみると、想像以上にレモンと酒粕の風味を感じ、レモンゼストやアーモンドの粒々感もありました。

 まさに「オトナ」のバウムクーヘンです。

 次回は、発酵食を取り入れた「koji-baum」というバウムクーヘンを考案してください(笑)


全国のバウムクーヘン食べ比べ「バウムクーヘンBAR47」(1日目)

 全国47種類の中から食べたいバウムクーヘンを5種選んで食べ比べができる「バウムクーヘンBAR47」が今年も開催されました。

 全国の試食可能なバウムクーヘンが展示されており、その中から自分が興味を持った(食べてみたい)バウムクーヘンを5つ選んで試食できるというイベントです。

 私は、次の5種類のバウムクーヘンを選びました。

 北海道:「和創菓ひとひら」の「ひとめぐりバウム 結 MUSUBI ソフトクーヘン」
 茨木県:「LA VOLO」の「モンコーネ」
 福井県:「ポコアポコ」の「レアバウム」
 広島県:「西洋菓子 無花果」の「廣島バウムクーヘン」
 福岡県:「米粉バウムクーヘン工房 未来図」の「米粉バウムクーヘン(ハードタイプ)」

(バウムクーヘンBAR47(北海道・福岡・広島・福井・茨城))
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 写真右上の黄色いピックが刺してあるバウムクーヘンが北海道で、それから時計回りに福岡、広島、福井、茨城のバウムクーヘンとなります。

 それぞれのバウムクーヘンを試食してみました。


【ひとめぐりバウム 結 MUSUBI ソフトクーヘン(和創菓ひとひら)】

 北海道函館市「和創菓ひとひら」の「ひとめぐりバウム 結 MUSUBI ソフトクーヘン」です。

(ひとめぐりバウム 結 MUSUBI ソフトクーヘン・ホール(和創菓ひとひら))
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 所属は「ソフト党」です。

 北海道産の甜菜糖・小麦(きたほなみ)・バターが使われています。

(ひとめぐりバウム 結 MUSUBI ソフトクーヘン・カット(和創菓ひとひら))
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 しっとり、ふんわりとしたバウム生地で、ほんのり洋酒の風味も感じました。


【モンコーネ(LA VORO)】

 茨城県つくば市「LA VORO」の「モンコーネ」です。

(モンコーネ・ホール(LA VORO))
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 商品見本も名称も謎に包まれていたため、逆に興味を持って選びました。

 所属は「グルテンフリー党」です。

 「LA VORO」は米粉バウムクーヘン専門店で、グルテンフリーのバウムクーヘンを製造・販売されています。

(モンコーネ・カット(LA VORO))
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 しっかり、ザックリ、もっちりとした食感で、豊かなバター風味を感じました。


【レアバウム(ポコアポコ)】

 福井県鯖江市「ポコアポコ」の「レアバウム」です。

(レアバウム・ホール(ポコアポコ))
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 所属は「トラディショナル党」です。

 「直火炎の一本焼き製法」を受け継ぎ、一層一層、丁寧に焼き上げたトラディショナル(伝統的)なバウムクーヘンです。

(レアバウム・カット(ポコアポコ))
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 生クリームがたっぷり使われたレア(生)タイプのバウムクーヘンで、冷やした状態でいただきました。

 層がかなりきめ細かく、とてもしっとりとしていて、まるでレアケーキのような珍しいバウムクーヘンです。

 ここまできめ細やかでしっとりとしたバウムクーヘンは初めてでした。


【廣島バウムクーヘン(西洋菓子 無花果)】

 広島市佐伯区「西洋菓子 無花果(いちじく)」の「廣島バウムクーヘン」です。

(廣島バウムクーヘン・ホール(西洋菓子 無花果))
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 所属は「ソフト党」です。

 カステラのようなロングタイプのバウムクーヘンです。

(廣島バウムクーヘン・カット(西洋菓子 無花果))
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 レモンが使われ、表面にアイシングがなされた、「ウイークエンドシトロン(レモンケーキ)」のようなバウムクーヘンです。

 スライスアーモンドの香ばしさとレモンの風味が楽しめる、手土産にもおすすめのバウムクーヘンです。


【米粉バウムクーヘン ハードタイプ(米粉バウムクーヘン工房 未来図)】

 福岡市城南区「米粉バウムクーヘン工房 未来図」の「米粉バウムクーヘン(ハードタイプ)」です。

(米粉バウムクーヘン ハードタイプ・ホール(未来図))
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 所属は「グルテンフリー党」です。

 お店ではソフトタイプとハードタイプの両方が用意されているようですが、今回はハードタイプをいただきました。

(米粉バウムクーヘン ハードタイプ・カット(未来図))
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 ゴツゴツ・ザックリとして、皮もしっかり弾力がある、ハードタイプ好きにはたまらないバウムクーヘンです。

 ほんのりとしたバター風味も楽しめました。


全国のバウムクーヘン食べ比べ「バウムクーヘンBAR47」(2日目)

 バウムクーヘン博覧会へは2日連続で通いました。

 2日目は、次の5種類のバウムクーヘンを選びました。

 山形県:「グルテンフリースイーツのCOMERU」の「お米のバウム(庄内産完熟メロン)」
 福井県:「シュトラウス金進堂」の「ウィーン風バームクーヘン」
 岐阜県:「広重スイーツマジック」の「魔法のバームクーヘン」
 三重県:「トキノワ u.Baumkuchen」の「+キノワバウム ソフト」
 沖縄県:「大家スイーツ工房」の「福ブラウン(沖縄黒糖のこだわりバウム)」

(バウムクーヘンBAR47(福井・沖縄・岐阜・三重・山形))
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 写真右上の緑色のピックが刺してあるバウムクーヘンが福井で、それから時計回りに沖縄、岐阜、三重、山形のバウムクーヘンとなります。


【お米のバウム 庄内産完熟メロン(グルテンフリースイーツのCOMERU)】

 山形県酒田市「グルテンフリースイーツのCOMERU」の「お米のバウム 庄内産完熟メロン」です。

(お米のバウム 庄内産完熟メロン・ホール(グルテンフリースイーツのCOMERU))
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 所属は「グルテンフリー党」です。

 庄内産のメロンと、山形県が誇るブランド米「はえぬき」の米粉を使用した、グルテンフリーのバウムクーヘンです。

 メロンをイメージさせる緑色で、アイシングでメロンの皮の網目模様が描かれています。

(お米のバウム 庄内産完熟メロン・カット(グルテンフリースイーツのCOMERU))
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 しっとりした生地で、高級なメロンの香りがするバウムクーヘンです。


【ウィーン風バームクーヘン(シュトラウス金進堂)】

 福井県越前市「シュトラウス金進堂」の「ウィーン風バームクーヘン」です。

(ウィーン風バームクーヘン・ホール(シュトラウス金進堂))
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 所属は「トラディショナル党」です。

 数種類の秘伝の香辛料をブレンドし、昔ながらの製法で一層一層心を込めて焼き上げられたバームクーヘンです。

 きれいな年輪が描かれたバームクーヘンで、側面にはアイシングがなされています。

(ウィーン風バームクーヘン・カット(シュトラウス金進堂))
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 しっとりとした生地で、ハーブ酒のようなさわやかな香りが感じられるバウムクーヘンです。


【魔法のバームクーヘン(広重スイーツマジック)】

 岐阜県高山市「広重スイーツマジック」の「魔法のバームクーヘン」です。

(魔法のバームクーヘン・ホール(広重スイーツマジック))
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 所属は「フレーバー党」です。

 飛騨高山のえごま味噌にキャラメルコーティングをした新感覚のご当地バームクーヘンです。

(魔法のバームクーヘン・カット(広重スイーツマジック))
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 表面に飴のようなカリカリのキャラメル(カラメル)コーティングがなされていますが、バームクーヘンは対照的にしっとりとして、とても柔らかく、まるでカラメルプリンをいただいているかのようでした。


【+キノワバウム ソフト(トキノワ u.Baumkuchen)】

 三重県津市「トキノワ u.Baumkuchen」の「+キノワバウム ソフト」です。

(+キノワバウム ソフト・ホール(トキノワ u.Baumkuchen))
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 所属は「ソフト党」です。

 「+キノワ」の「+」は、10という意味の「十(とお)」で「トキノワ」と読め、「キノワ(木の輪)」には「バウムクーヘン」という意味も含められているところが面白いです。

 原材料には、津市のブランド卵、三重県産の小麦(アヤヒカリ)、北海道の甜菜糖、ドイツ産のマジパンローマッセ(アーモンドと砂糖のペースト)などが使われています。

(+キノワバウム ソフト・カット(トキノワ u.Baumkuchen))
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 生地がとてもきめ細やかでやわらかい、カステラのようなバウムクーヘンです。


【福ブラウン(沖縄黒糖のこだわりバウム)(大家スイーツ工房)】

 沖縄県名護市「大家スイーツ工房」の「福ブラウン(沖縄黒糖のこだわりバウム)」です。

(福ブラウン(沖縄黒糖のこだわりバウム)・ホール(大家スイーツ工房))
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 所属は「ソフト党」です。

 多良間島産の黒糖が使われた、こだわりバウムクーヘンです。

(福ブラウン(沖縄黒糖のこだわりバウム)・カット(大家スイーツ工房))
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 層が厚く、生地に黒糖が練り込まれた、カステラのようなバウムクーヘンです。

 ほのかな黒糖風味が楽しめる、しっとりやわらかなバウムクーヘンです。


 全国の様々なバウムクーヘンをいただきましたが、遊び心いっぱいの商品もありました。

(食べられないバウムクエヘン(BUNACO))
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 青森県弘前市「BUNACO(ブナコ)」のバウムクーヘンの形をしたティッシュボックス「食べられないバウムクエヘン」です。

 青森県産のブナの木が使用されています。

 美味しそうだけど、「クエヘン(関西弁で「食べられない」)」商品です(笑)

 青森県:「BUNACO」の「食べられないバウムクエヘン

 いろんなバウムクーヘンがあるものですね。


バウム投げ

 バウムクーヘン形の輪っかで輪投げをし、輪が入るとバウムクーヘンなどがプレゼントされる「バウム投げ」に挑戦しました。

 Aコースは1回(3投)100円で、輪っかを3投して1つでも入ればミニサイズのバウムクーヘンが、Bコースは1回(3投)500円で、3つすべての輪っかが入ればホールサイズのバウムクーヘンがプレゼントされるイベントです。

 私がスタッフの方に「Bコースにチャレンジしたい」ことをお伝えすると、「もう一度御説明します」と、Bコースのチャレンジを再考するよう促されました。

 Bコースは値段が高くて、なおかつ、3つすべての輪っかを入れないとバウムクーヘンのプレゼントが貰えないからです。

 それでも私はあえてBコースにチャレンジしました。

(バウム投げ)
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 前の人の様子を見ていると、間近から投げることができるので、これなら狙えると思ったのです。

(バウム投げの輪(バウムクーヘンの輪))
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 バウムクーヘン形の輪っかを持ってみると、輪は軽くて大きく、これなら楽にクリアできると思いました。

 そこで、いざチャレンジしてみると…一旦は輪が入るのですが、輪が軽いので、ビヨーンと跳ね返って再び外に飛び出してしまうケースが多く、結局3投のうち1つしか入りませんでした。

 Bコースの参加賞(残念賞)として、バウムクーヘン博覧会のオリジナルトートバッグをいただきました。

(オリジナルトートバッグ)
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 失敗しても、何かもらえるだろうと少し期待していましたが(笑)


ファイナルクーヘン総選挙 2025春

 バウムクーヘン博覧会会場内で「ファイナルクーヘン総選挙 2022春(神戸・広島・札幌)」が実施されていました。

(ファイナルクーヘン総選挙 2025春(神戸・広島・札幌)ポスター掲示場)
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 有権者の1人として、投票所へ行きました。

 文字の大きさ・フォント・色、ポスター掲示板のデザインなど、すべてがリアルです。

 ファイナルクーヘン総選挙ということで、実施主体は「最終年輪選挙管理会」となっています。

 受付で投票用紙と鉛筆をお借りし、投票用紙に「バウム党」・「エントリーナンバー」・「推しコメント」を記入しました。

(ファイナルクーヘン総選挙・投票用紙)
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 記入した投票用紙を投票箱へ入れ、投票を終えました。

 投票所を出る際、選挙管理委員会の方からバウムクーヘン博覧会の記念品をいただきました。

 マグネットクリップか付箋(ふせん)のいずれかを選べたので、私はマグネットクリップをいただきました。

(マグネットクリップ)
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 総選挙でどんな結果が出るのか楽しみです。


まとめ

 久しぶりにバウムクーヘン博覧会に参加しましたが、今回も盛りだくさんの内容で、バウムクーヘンの世界を楽しむことが出来ました。

 伝統的な製法によるバウムクーヘン、地元食材を取り入れたバウムクーヘン、フォトジェニックなバウムクーヘン、フルーツを使ったバウムクーヘン、高級食材を使ったバウムクーヘン、AIバウムクーヘン職人が焼いたバウムクーヘンなど、日本のバウムクーヘンはどんどん広がりを見せていますが、今回特によく見かけたのが「グルテンフリーバウムクーヘン」でした。

 時代の変化や多様な食のニーズに対応したバウムクーヘンが登場していることを実感しました。


<関連サイト>
 「バウムクーヘン博覧会」(バウムクーヘン博覧会実行委員会)
 「広島バウムクーヘン振興協議会

<関連記事>
 「「バウムクーヘン博覧会 2017」 -広島からはじまる日本のバウムクーヘンの歴史-
 「日本のバウムクーヘン100周年イベント -2019広島みなとフェスタ・バウムクーヘン博覧会 2019-
 「バウムクーヘン博覧会 2021 -AI焼き立てバウムクーヘン・全国バウムクーヘン食べ比べ・バウムフリット・切り売りバウムクーヘン・詰め合わせセット-
 「バウムクーヘン博覧会 2021 -ファットリア・ダ・コジモのガトーピレネー-
 「バウムクーヘン博覧会2022 -ユーハイムクランツ・THEO・バウムクーヘンBAR47・バウムフリット・ファイナルクーヘン総選挙・究極のバウムクーヘン-

2025年3月23日 (日)

ビッグ錠先生の世界17 -ビッグ錠とその仲間たちPART7~マンガ家のお宝市~・漫画飯文化祭第9弾 漫画飯オフ会-

 2025年3月15日から17日の3日間、神奈川県藤沢市の「湘南台駅地下アートスクエア」をメイン会場に、「ビッグ錠とその仲間たちPART7~マンガ家のお宝市~」が開催されました。

(ビッグ錠とその仲間たちPART7~マンガ家のお宝市~チラシ)
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 ビッグ錠先生やお仲間の漫画家の作品展示、「ビッグ錠の歩み」映写、トークショウ、ミュージカル・ライブペインティングショウなどの盛りだくさんのイベントで盛り上がりました。

 このイベントに合わせて、ズボラさんの漫画飯オフ会も開催されました。

(漫画飯文化祭第9弾「完全参加型みんなで作ろう漫画飯オフ会」ポスター)
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 私は3月16日に湘南台を訪問し、これらのイベントを楽しませていただきました。


ビッグ錠とその仲間たちPART7~マンガ家のお宝市

 早朝に広島市内の自宅を出発し、お昼に湘南台駅に到着しました。

 「湘南台へはビッグ錠先生のイベントで来たの?」

(相鉄・湘南台駅キャラクター「そうにゃんだい」)
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 「そうにゃんだい!」

 会場である「湘南台駅地下アートスクエア」へズンズン歩いていくと、次第にドリフターズの「ズンドコ節」が聞こえてきました。

 会場には、ビッグ錠先生やお仲間の漫画家の作品が展示されていました。

(ビッグ錠のニューヨーク気まぐれスケッチ)
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 こちらはビッグ錠先生がニューヨークに滞在されていた時に、街をスケッチされている様子を記録した写真です。

(ニュースペーパースケッチ)
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 ニュースペーパー(英字新聞)に絵を描かれていますが、見事な芸術作品に仕上がっています。

(ビッグ錠作品:湘南台「かずどん」)
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 湘南台駅近くの「饂飩居酒屋かずどん」が描かれた作品も展示されていました。

 こちらのお店は「かずどん」と呼ばれる唐揚げ入りうどんが看板商品で、湘南台の人気店です。

(かずどん(唐揚げ入りうどん))
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 今回のイベントのテーマ「お宝市」ならではのコーナーもありました。

(お宝文庫)
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 お宝であるはずのビッグ錠先生の漫画本が、段ボールに無造作に詰め込まれています(笑)

 13時からは「ミュージカル・ライブペインティングショウ」が開催されました。

(浜野ケイ子さんのミュージックショウ)
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 浜野ケイ子さんの歌を楽しみつつ、ビッグ錠先生の展示を鑑賞しました。

(ビッグ錠先生紹介コーナー(包丁人味平ポスター))
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 ビッグ錠先生は、浜野ケイ子さんの歌に合わせて、舞台の隣でライブペインティングをなされていました。

(ビッグ錠先生のライブペインティングショウ)
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 満開の桜など、春の風景を描かれていました。

(ミュージカルショウ)
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 浜野ケイ子さんからのお誘いもあり、ビッグ錠先生も途中で筆を投げ出して、舞台で歌っておられました。


記念誌「ビッグ錠」

 湘南台マンガ展「ビッグ錠とその仲間たち」は第7回目となりますが、今回初の事業として、ビッグ錠先生の記念誌が発刊・配付されました。

(受付に用意された記念誌「ビッグ錠」)
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 ビッグ錠ファンとしては、ぜひとも手に入れたい冊子。

 スタッフの方から承諾を得て、いただきました。

 あわせて、わずかながら支援募金もさせていただきました。

(記念誌「ビッグ錠」の掲載記事)
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 記念誌にはビッグ錠先生の経歴や作品が紹介されていました。

(ビッグ錠先生の作品紹介)
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 (ビッグ錠とその仲間たち実行委員会「ビッグ錠記念誌第一部」湘南台地区郷土づくり推進会議から一部引用)

冊子を読み進めていると…

(ハッピーバースディ)
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 (ビッグ錠とその仲間たち実行委員会「ビッグ錠記念誌第一部」湘南台地区郷土づくり推進会議から一部引用)

 ビッグ錠先生の向かいにいるオレンジ色のシャツの人間が目に留まりました。

 自分の姿は目立つものですね…(笑)


漫画飯オフ会の会場準備

 湘南台駅地下アートスクエアで楽しんだ後、漫画飯オフ会の会場である「アルスノーバ」へ向かいました。

(アルスノーバ(開店前))
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 漫画飯オフ会の会場となるアルスノーバには、お店のマスターやズボラさん、運営スタッフ(アルスノーバの常連さん)などが続々と集合し、みんなでイベントの準備に取りかかりました。

(書籍展示コーナー)
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 ビッグ錠先生、寺沢大介先生、小林銅蟲先生など、今回のイベントに関連した書籍やグッズが会場に展示されました。

 ズボラさん指示のもと、オフ会参加者に振る舞う「将太の寿司」のちらし寿司を用意しました。

(「将太の寿司」のちらし寿司を作る様子)
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 ライバルに仕入れを押さえられ、限られた魚しか仕入れられなかった状況で、主人公の将太は冷凍の「トキシラズ」と呼ばれる鮭を具にちらし寿司を作るのですが、それを再現したものです。

 写真にはサーモンと書かれた刺身パックが写っていますが、「それ知らず」で読み進めてください。

(「将太の寿司」のちらし寿司(鳳寿司の寿司桶))
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 寿司桶は、ズボラさん所有の「鳳寿司の寿司桶」です。

 生ハム、合鴨パストラミ、タラモサラダ、燻製カシューナッツなどのおつまみも用意しました。

(おつまみ)
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「漫画飯文化祭第9弾 完全参加型みんなで作ろう漫画飯オフ会」

 15時前あたりから、漫画飯オフ会参加者の皆さんや、寺沢大介先生、ピエール手塚先生、森月真冬先生、あきさと先生、稲垣みさお先生など漫画家の方々が続々と会場に来られました。

 ビッグ錠先生は、夕方まで湘南台駅地下アートスクエアのイベントに出席されていたため、とりあえずビッグ錠先生抜きでオフ会が開始されました。


【「めしにしましょう」の「肩ロース氏」】

 最初に、のりたまさんから、漫画家の小林銅蟲先生の料理漫画「めしにしましょう」に登場する「肩ロース氏」が用意されました。

(肩ロース氏)
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 豚肩ロースのかたまりを60℃~64℃のお湯で9時間低温調理し、醤油、酒、砂糖、ゴマ油などの調味だれに漬け込み、焼いた料理です。

 とても美味しく仕上がるため、料理名に敬称の「氏」が付けられています。


【ミスター味っ子の「ジャンボかき揚げ丼」】

 続いて、ズボラさんがミスター味っ子の「ジャンボかき揚げ丼」に挑戦されました。

(天ぷら鍋・かき揚げリング・かき揚げの材料)
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 天ぷら鍋、筒状の「かき揚げリング」、かき揚げの材料が用意されました。

 かき揚げの材料は、玉ねぎ、イカ、海老、三つ葉、貝柱、銀杏などで、かき揚げをそのまま食べられるよう、あらかじめ固形にした寒天のタレも混ぜ込まれています。
(写真の褐色の短冊状のものが寒天のタレです。)

(寒天で固めたタレ)
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 油で揚げることにより、衣にタレが浸み込んだかき揚げが完成するという調理法です。

(具材を熱した油(かき揚げリング)に投入する様子)
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 「ジャンボかき揚げ」を作るため、かき揚げリングに少しずつ具材を投入し、かき揚げの層を積み重ねる感じで揚げていきます。

(ジャンボかき揚げを作る様子)
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 すべてを揚げるまで、かなり時間がかかりましたが、ジャンボかき揚げができました。

(ジャンボかき揚げ)
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 丼にご飯をよそい、その上にジャンボかき揚げをのせて「ジャンボかき揚げ丼」の完成です。

(ジャンボかき揚げ丼)
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 見た目にもボリューム満点のかき揚げ丼でした。


【ミスター味っ子の「焦がしネギ ポンカンラーメン」】

 続いて、ミスター味っ子の「焦がしネギ ポンカンラーメン」が用意されました。

(豚骨スープ(加熱前))
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 こちらは冷やし固められた状態の豚骨スープです。

 豚骨のほか、だしとして「根昆布」も使われています。

 寸胴に入れた豚骨スープを加熱すると、みるみる溶けて液状になりました。

(豚骨スープ(加熱))
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 麺は、原作では小麦粉にすりつぶしたポンカンの皮を混ぜ込んだ「ポンカン麺」が使われています。

 ポンカンの皮を混ぜ込むことにより、脂っこいスープをさっぱりといただける効果があるのです。

 今回、チャップマンさんが誰でも簡単にできる「ポンカン麺」の作り方を考案してくださいました。

 その作り方は、市販のパスタ(リングイネ)をステンレスバット(角型トレー)に敷き、それにすりおろしたポンカンとみかんジュース(ポンジュース)を加えて、2時間程度漬け込むというものです。

(リングイネをおろしポンカンとみかんジュースで漬け込んでいる様子)
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 パスタは重曹を加えたお湯で茹でるとラーメンのような食感になるそうです。

 このポンカン麺を茹でました。

 仕上げに、みじん切りにした白ねぎを太白胡麻油で褐色になるまでトコトン炒めた「焦がしネギ」が用意されました。

(焦がしネギ)
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 茹で上がったポンカン麺に豚骨スープを注ぎ、焦がしネギをかけて「焦がしネギ ポンカンラーメン」の完成です。

(「焦がしネギ ポンカンラーメン」と寺沢大介先生)
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 まずは発案者の寺沢大介先生に召し上がっていただきました。

 「うまいぞー」のお言葉をいただいた後、参加者の皆さんにお配りし、召し上がっていただきました。

(焦がしネギ ポンカンラーメン)
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 ポンカンを使った麺というのも珍しいですが、リングイネのラーメンというのも新鮮でした。


【小林銅蟲先生による「土佐あかうしの鉄板焼き」】

 小林銅蟲先生から、赤身の旨さが魅力の「土佐あかうし」の説明があり、鉄板焼きの実演がありました。

(土佐あかうしの鉄板焼き)
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 土佐あかうしの「すき焼き用のうで肉」を使った焼肉です。

 大きな薄切りで、うで肉なので旨味も凝縮されていたことでしょう。

 私もまた別の機会にいただこうと思います。


【ビッグ錠先生を漫画飯オフ会の会場へ】

 このタイミングで、マスターから私に重大なミッションが与えられました。

 「なかなか登場しない主賓のビッグ錠先生を会場に呼んできてほしい」というものです。

 私はお店を抜け出し、再び「湘南台駅地下アートスクエア」へと走りました。

 ファンに囲まれてサインや記念撮影に応じておられたビッグ錠先生に、何とか早く切り上げていただくよう説得し、ファンの皆さんや湘南台地区郷土づくり推進会議の方々にも理解を求め、同時にビッグ錠先生の荷物を片付けながら、何とか「引っ張り出す」ことに成功しました。

 漫画飯オフ会の会場にビッグ錠先生が登場すると歓声が湧き上がり、私は肩の荷が下りました。


【スーパーくいしん坊の「スーパー焼きそば」】

 スーパーくいしん坊の「スーパー焼きそば」は、ソースの代わりに「スープだし」で麺を調味し、2枚の鉄板で焼きそばを密閉状態にして、一気に炒めた料理です。

 「スープだし」は、水に鶏がら、大根の葉、スルメイカ、かつお節などを入れて煮込んだものです。

 この「スープだし」を熱した麺に加えます。

(麺にスープだしをかける様子)
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 鍋に用意したスープだしをオタマですくい、焼きそば麺にかけると、「ジャー」という心地よい音と共に、会場内によい香りが漂いました。

(焼きそばを炒める様子)
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 麺に具入りのスープだしを絡ませます。

 そして上から鉄板をかぶせ、フタをします。

(上から鉄板をかぶせた様子)
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 そしてみんなで鉄板を揺さぶりました。

(上下の鉄板で焼きそばを炒める様子)
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 揺さぶることで、麺がサイドからこぼれまくりでした(笑)

 鉄板のフタを取り外すと…

(鉄板のフタを取り外した瞬間)
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 もうもうと上がる湯気とともに焼きそばが登場しました。

(焼きそばを再び炒める様子)
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 その後、具がよく混ざってなかったため、みんなで焼きそばを再び炒めました。

 何はともあれ、スーパー焼きそばの完成です。

(スーパー焼きそば)
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 スルメイカや大根の葉から旨味を引き出した、豪快な塩焼きそばでした。


【佛跳牆(ぶっちょうしょう・ファッチューチョン)】

 「佛跳牆」は、福建料理(中国料理)で有名な料理の1つで、「珍味類の壺蒸しスープ」です。

 「佛跳牆」という料理名には、「そのスープの香りをかいだら、お釈迦様(または修行中の僧侶)でさえ我慢できずに塀を飛び越えて来てしまうほど魅力のあるスープ」という意味があります。

 乾物(アワビ、ナマコ、ホタテの貝柱、フカヒレ、海老、クコの実、魚の浮袋)や金華ハム・烏骨鶏・朝鮮人参・鹿の尾といった珍味・高級食材で作られる高級なスープです。

 漫画「美味しんぼ」で紹介されたことから、日本でも有名になりました。

 そのため、「佛跳牆」は漫画飯としてもよく取り上げられる料理で、ズボラさん、小林銅蟲先生、チャップマンさんもチャレンジされています。

 今回はチャップマンさんに御用意いただきました。

(佛跳牆)
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 エイヒレ、ビーフジャーキー、スルメ、クコの実、八角、メースなど入手可能な食材で作られた「佛跳牆」で、チャップマンさんいわく、「ジェネリック佛跳牆」なのだそうです(笑)

 使われた容器も、高級な壺ではなく、100均で購入された梅酒用の瓶とのことでした。

 小さな紙コップに注ぎ、参加者に配られました。

 「佛跳牆」の香りをかいだ私は、我慢できずにカウンターを飛び越えて試飲させていただきました。

(佛跳牆の試飲)
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 様々な食材の味が溶け込んだ、滋味深く美味しいスープでした。


【漫画飯オフ会からのプレゼント】

 漫画飯オフ会から、最も遠方から会場に来た人へのプレゼントが用意されていました。

 広島から訪問した私がいただくこととなり、申し訳ないなと思いつつ、いただきました。

(ブラックカレー)
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 ビッグ錠先生の「包丁人味平」で登場する「ブラックカレー」です。

 「まずい棒」考案者の寺井広樹さんが考案し、銚子電鉄(オンラインショップ)で販売されているものです。

 以前、寺井広樹さんとお話しした際、ブラックカレーの商品化に至るまで開発会社に何度もやり直しをお願いされたことや、その会社が私の自宅の近所(同じ広島市南区)にあることなどを教えていただきました。

 開発会社に最も近い人間がいただくこととなりましたが、これも何かの御縁なのでしょう(笑)


【まかない(佛跳牆の焼きそば)】

 漫画飯オフ会(1次会)がお開きとなり、参加者は一旦お店を退出いただいて、運営スタッフが2次会に向けた会場準備を進めました。

 その際、チャップマンさんから、残った食材で「まかない」を作っていただきました。

(まかない(佛跳牆焼きそば))
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 「ミスター味っ子Ⅱ」に登場する「仏蔵伊麺」という麺を「佛跳牆」で味付けして炒めた、超豪華にして超レアな焼きそばです。

 コシのある麺に「佛跳牆」のスープと具がよく絡み、とても美味しく、空腹で疲れた体に浸みわたりました。


シャンソン歌手浜野ケイ子氏ライブ&ビッグ錠タップダンス

 2次会は、浜野ケイ子さんのライブとビッグ錠先生のタップダンスでした。

 こちらも大勢の参加者で盛り上がりました。

(浜野ケイ子さんとビッグ錠先生のミュージックライブ)
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 私から浜野ケイ子さんへ広島の「もみじ饅頭」を差し上げ、浜野ケイ子さんからは宮城の「牛タンジャーキー」を分けていただきました。

 2次会もお開きとなり、12時間近く立ちっぱなしで対応した運営スタッフの皆さんはフラフラになりましたが、今回も大いに盛り上がりました。


まとめ

 今回御紹介した漫画飯オフ会の様子は、ズボラさんの動画サイト「【超特別編】みんな死ぬ気で漫画飯を作れ ズボラの漫画飯オフ会9弾 ミスター味っ子 将太の寿司 スーパーくいしん坊 めしにしましょう ひたすらに漫画飯を作り続ける会 漫画飯再現料理 アニメ飯再現レシピ」で紹介されています。

(【超特別編】みんな死ぬ気で漫画飯を作れ ズボラの漫画飯オフ会9弾)

 (YouTube「ズボラの漫画飯再現料理」)

 この動画を御覧いただければ、漫画飯オフ会の様子がよく御理解いただけます。

 うまくいくかどうかは別にして、こうした漫画料理にチャレンジされること自体が素晴らしく、それがみんなに伝わって、笑いと感動を与えてくれました。

 マスターやズボラさんをはじめとする運営スタッフの皆さん、漫画家の先生方、参加者の皆さん、アルスノーバの常連の皆さん、湘南台地区郷土づくり推進会議の皆さん、今回もありがとうございました。


<関連サイト>
 「ズボラの漫画飯再現料理」(ずぼら料理研究家)
 「チャップマン漫画めし料理研究部」(チャップマン)
 「肩ロース氏」(小林銅蟲先生ブログ「パル」)
 「土佐あかうし」(土佐あかうし協会)
 「饂飩居酒屋かずどん」(神奈川県藤沢市湘南台1-10-6 カルチャー湘南台2F)
 「銚子電気鉄道オンラインショップ」(銚子電気鉄道)
 「オフィスシン」(広島市南区西旭町4-9)

<関連記事>
 「ビッグ錠先生の世界7 -ビッグ錠誕生日祭(ズボラさんの漫画飯再現料理 一本包丁満太郎の「空洞おにぎり」)-
 「ビッグ錠先生の世界8 -ビッグ錠誕生日祭(チャップマンさんの漫画めし料理 包丁人味平の「味平カレー」と「ブラックカレー」)-
 「ビッグ錠先生の世界10 -湘南台「ビッグ錠の66.50展」とプリンカレー勝負-
 「ビッグ錠先生の世界12 -「みんなで喰らう漫画飯会」・「不愉快な仲間達とのビッグ錠誕生日会」-
 「ビッグ錠先生の世界15 -湘南台「ウソとホントの間には…出来らあ!…がある…DE SHOW」・漫画飯オフ会-
 「ビッグ錠先生の世界16 -ビッグ錠誕生日祭(味平ライス・タワーリングカレー・肉なしハンバーグ・寿司サンドイッチ・釘師サブやんバースデーケーキ)-

<参考文献>
 ビッグ錠とその仲間たち実行委員会「ビッグ錠記念誌第一部」湘南台地区郷土づくり推進会議

2025年3月16日 (日)

フランス料理の特徴と主な料理12 -瀬戸内産真鯛のヴァプール・瀬戸内六穀豚のシャルキュティエール風-

 ホテルグランヴィア広島の「スカイレストランアンドラウンジ L&R」で、フランス料理の代表的な調理・調味法「ヴァプール」と「シャルキュティエール風」の料理が組み合わされたコースが味わえることを知り、予約を取りました。

 「ちょっと豪華に」とか「記念日だから」といった目的でなく、単純にこれらのフランス料理に興味を持ち、味わってみたかったからです。

 当日、ホテルの21階にあるレストランを訪問し、広島の街を一望できるテーブルで食事をしました。

 「サブール(Saveur)」というコースをいただきました。


【スパークリングワイン(ノンアルコール)】

 ドリンクは、スパークリングワイン(ノンアルコール)をいただきました。

(スパークリングワイン(ノンアルコール))
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 ノンアルコールですが、ちょっと気取ってスパークリングワインを飲むという自分に酔いしれました(笑)


【カボチャのポタージュとマスカルポーネ】

 コースの始めに、カボチャのポタージュをいただきました。

(カボチャのポタージュとマスカルポーネ)
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 ポタージュに、マスカルポーネ(白いフレッシュチーズ)とカボチャの種がのせられています。

 濃厚なカボチャのポタージュが、身も心もポカポカにしてくれました。


【ホテルメイドパン】

 続いて、ホテル特製のパンが用意されました。

(ホテルメイドパン(広島菜・チャバタ・バゲット))
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 レストランやブラッスリーで提供されるパン、特にバゲットは、なぜおかわりしたくなるほど美味しいのでしょうか。

 表面はパリッと、そして中までじんわりと焼き上げられていました。


【カリフラワーのブランマンジェとサーモンマリネ イクラのあしらい】

 続いて前菜(冷菜)として、カリフラワーのブランマンジェが用意されました。

(カリフラワーのブランマンジェとサーモンマリネ イクラのあしらい)
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 背の高いカクテルグラスに、カリフラワーのブランマンジェが盛り付けられ、その上にエキュメ、カリフラワー、イクラがのせられていました。

 エキュメには、エディブルフラワー(食用花)とディルが彩られていました。

 「エキュメ(écume)」は「泡」という意味で、写真の白い泡状のものを言います。

 最初にスプーンでエキュメをいただくと、泡なのに昆布の旨みと広島レモンの酸味がしっかりと感じられ、不思議でした。

 続いてブランマンジェをいただきました。

 「ブランマンジェ」は、白いプリンのような料理やお菓子を言い、もともと「白い(ブラン:blanc)」、「食べ物(マンジェ:manger)」という意味があります。

 今回御用意いただいたカリフラワーのブランマンジェは、カリフラワーの甘みと香りがしっかりと感じられました。

 さらに食べ進めると、ブランマンジェの中にサーモンムースとサーモンマリネが盛り付けられていました。

 食事の合間に外の景色を眺め、ラグジュアリーな雰囲気も楽しみました。


【瀬戸内産真鯛のヴァプール 春菊のソース】

 そしていよいよ、魚のメイン料理です。

(瀬戸内産真鯛のヴァプール 春菊のソース)
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 瀬戸内産真鯛のヴァプールです。

 「ヴァプール(vapeur)」は「蒸気、湯気」という意味で、「ア・ラ・ヴァプール(à la vapeur)」で「蒸し料理」という意味になります。

 蒸す調理法は、もともと中国が発祥ですが、1970年代のヌーベル・キュイジーヌの普及とともにフランス料理にも用いられるようになりました。

 「(ア・ラ・)ヴァプール」は表面が乾燥せず、しっとりと仕上がるのが特徴です。

 魚を焼く(ソテ・ポワレ)より、蒸す方が火加減は楽そうですが、素材の持ち味を生かし、ふっくらと火が通っている状態に仕上げるには相当の技術が求められます。

 今回の料理は、蒸した瀬戸内産真鯛に春菊のソースを添えた料理です。

 真鯛の上には、ごぼうチップス、松きのこ(広島県世羅町産)、アマランサスがのせられています。

 ヴァプールされたことにより、瀬戸内産真鯛のうまみとふっくらした食感を味わうことができました。

 真鯛に絶妙な塩加減で味付けがなされているので、このままでも十分美味しいのですが、春菊がたっぷり使われた濃い緑色のソースをつけていただくと、繊細な真鯛の味にさわやかで濃厚な春菊の風味が加わり、より一層美味しくいただけました。


【ホテルメイドパン】

 食べ終わり、一息ついていると、お店の方から「パンのおかわりはいかがでしょうか」と再びパンのバスケットが運ばれてきました。

 3種類のパンが用意されていましたが、私は「全部ください」とお願いしました。

(ホテルメイドパン(ライ麦パン・フォカッチャ・バゲット))
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 時折バターを塗りながら、様々なパンを味わいました。


【瀬戸内六穀豚のシャルキュティエール風】

 しばらくして、肉のメイン料理が運ばれてきました。

(瀬戸内六穀豚のシャルキュティエール風)
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 「瀬戸内六穀豚のシャルキュティエール風」です。

 「シャルキュティエール風(charcutière)」は、豚肉やハム・ソーセージなどの肉加工品・総菜を販売するお店「シャルキュトリ(charcuterie)」に由来する料理名で、「お肉屋さん風」・「豚肉屋風」という意味となります。

 「豚肉のシャルキュティエール風」は、平たく言えば「お肉屋さん風ポークソテー」です。

 ソースは、刻んだエシャロット(玉ねぎ)をバターで炒め、それに白ワインを加えて煮詰め、さらにフォン・ド・ヴォやトマトなどを加えて煮詰め、マスタードや刻んだコルニッション(小型キュウリのピクルス)などを加えて仕上げられたものです。

 シャルキュティエール風のソースについて、「ソース・ロベール(sauce robert)にコルニッションを加えたもの」と表現されているものもあります。

 シャルキュティエール風ソースは、刻んだエシャロット(玉ねぎ)やピクルス、マスタードが使われ、バターや白ワインでどっしりと濃厚なソースに仕上げられているのが特徴です。

(瀬戸内六穀豚のシャルキュティエール風(豚肉))
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 ホロリと崩れそうなほどやわらかく仕上げられた豚肉に、どっしりと濃厚なソースがたっぷりとかけられています。

 ソースに、ほどよい酸味と甘味、そして深いコクを感じました。

 ポークソテーにゆるいタルタルソース(マヨネーズとピクルスのソース)をかけたような料理だと思いました。

 ソースが濃厚なので、パンとの相性も抜群の肉料理です。


【デザート】

(本日のデザート)
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 デザートはチーズケーキ、バニラアイス、はっさくでした。

 チーズケーキはベイクドチーズケーキとレアチーズケーキが二層になっており、サクサクのクランブルで覆われていました。

 バニラアイスには、リーフ(葉っぱ)の形をしたクッキーが添えられていたのですが、このリーフが透けて見えるほどの薄さで、どうやって作られるのか不思議でした。

 はっさく(八朔)は広島県尾道市因島が発祥とされており、広島にちなんだフルーツが用いられていることを嬉しく思いました。

 
 フランス料理の代表的な技法・調理法が施された料理をいただくことができました。


<関連サイト>
 「ホテルグランヴィア広島」(広島市南区松原町1-5)

<関連記事>
 「美術館とカフェ・レストランの魅力7 -「おいしいボタニカル・アート」おいしいコラボレーション・ホテルグランヴィア広島「サブール」-

<参考文献>
 辻調理師専門学校監修「基礎からわかるフランス料理」柴田書店
 日仏料理協会編「仏和・和仏料理フランス語辞典」白水社

2025年3月 9日 (日)

ドライブインの魅力4 -岡山県倉敷市「ドライブイン古城」の「きつねそば」-

ドライブイン古城

 岡山県倉敷市の南部に、24時間営業のドライブインがあります。

 「ドライブイン古城(こじょう)」です。

 水島から倉敷市街地へ向かう道路沿いで、山の峠付近にあるので、注意して見ておかないと、通り過ごしてしまう可能性があります。
 (倉敷市街地から車で向かった私は、場所がわからず一度通り過ごしてしまいました…)

(ドライブイン古城)
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 ドリンクやたばこの自動販売機がずらーっと並んでいるところに、ドライブインらしさを感じます。

 ただ、外観からは中の様子が全くわかりません。


店内の様子

 駐車場に車を止め、店内に入ってみました。

(ゲームコーナー(スロット・UFOキャッチャー))
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 ドアを開けると、たくさんのゲーム機が目に飛び込んできました。

 ゲームセンター中心のドライブインのようです。

 奥へ行くほど照明が暗くなるところに、昔ながらのゲームセンターの雰囲気が漂っています。

(ゲームコーナー(パチンコ・スロット))
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 こちらはパチンコ台・スロットマシンがずらりと揃っています。

 タバコを吸いながらパチンコやスロットを楽しんでおられる方が何人かおられました。

 ドライブインはドライバーやライダーの休憩施設なので、トイレもあるだろうと見渡しましたが、すぐには見つかりませんでした。

 「もしかしてトイレは無いのか」と歩き回っていると、お店の奥のドアに小さな字で「御手洗 TOILET」と書かれた札がありました。

(ゲームコーナー(アーケードゲーム))
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 写真中央の青い窓のドアの上に小さく「御手洗」と書かれた札があったので、そのドアを開けると…建物の外に出ました。

 そして、建物の向かい側に独立した小さなトイレがありました。

 面白い配置ですが、のちに、トイレがお店を出た別の場所にあるのはドライブインではよくあることだと知りました。


うどん・そば自動販売機

 ゲーム機ばかりだと単なる「ゲームセンター」ですが、「ドライブイン古城」にはパンやお菓子・麺類などの自動販売機が設置され、飲食スペースも設けられています。

 飲食スペースに「うどん・そば自動販売機」がありました。

(うどん・そば自動販売機)
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 レトロ自動販売機ですが、レトロなデザインに魅力を感じる(懐かしさを覚える)方も多いと思います。

 「お客様へのお願い」として、「食べた後の空容器は持ち帰らず、備え付けの回収バケツに入れてください」と書かれています。

 「うどん・そば自動販売機」どころか、それに使われる容器すら、もはや製造されていないということでしょう。

 この「うどん・そば自動販売機」、正式名称は「富士めん類自動調理販売機」と言います。

 昭和40年~50年頃に開発されたこの自動販売機は、売上低迷により1995年に生産が中止され、現存するのは全国で70台程度と言われています。

(うどん・そば自動販売機(料金投入口・メニューボタン))
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 「きつねそば280円」と「天ぷらそば280円」のメニューボタンがあります。

 「きつねそば」のボタンを押すと、ボタンの上に待ち時間が表示されます。

 「できあがりまで 25秒、24秒、23秒…」とニキシー管の赤い数字が1秒ずつ減っていくのです。

 この間、自動販売機の中では、麺が茹で切りされたり、だしがかけられたりと様々な調理がなされています。

 約25秒後、取出口に出来上がったきつねそばが現れました。

(うどん・そば自動販売機(麺の取出口))
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ドライブイン古城のきつねそば

 きつねそばを取り出し、さあ食べようと思った時になって、ふと気付いたことがあります。

 「自動販売機に割り箸がない…」

 「これは困った…割り箸の有無を確認してから買えばよかった…」と思いつつ、テーブル席に着くと、テーブルの上に割り箸と七味が置いてありました(笑)

(きつねそば)
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 かけそばに、甘く炊いた油揚げ(きつね)がのせられています。

 うどん・そば自動販売機のうどんやそばは、汁がしょっぱ過ぎることがよくあるのですが、このお店の汁はちょうどよい濃さでした。

(きつねそばとゲームコーナー)
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 ゲームコーナーを眺めながら、きつねそばをいただきました。

 飲食スペースは禁煙ですが、ゲームコーナーでタバコを吸われている方がおられたので、タバコの臭いが少し気になりましたが、それも一興なのかも知れません。

 ドライブの途中に立ち寄ってゲームを楽しみ、うどん・そばを食べて、心も体もほっと安らぐ場となっています。


<関連サイト>
 「ドライブイン古城」(岡山県倉敷市福田町福田2111-1)
 「味わいの昭和レトロ自販機コーナー「懐かし自販機」

<関連記事>
 「懐かしのうどん・そば・ラーメン自動販売機1 -広島県三次市「福原酒店」の天ぷらそば・自動販売機のうどん・そばの魅力-
 「懐かしのうどん・そば・ラーメン自動販売機2 -島根県浜田市「ドライブイン日本海」の天ぷらうどん・日清食品カップヌードルの自動販売機-

2025年3月 2日 (日)

北欧(スウェーデン・フィンランド・デンマーク)・ドイツ・ハンガリーの料理 -ホテルのワールドブッフェで世界の料理を味わう-

 ホテルの料理をブッフェ形式でいただけるANAクラウンプラザホテル広島の「オールデイダイニングフリュティエ」。

 こちらのレストランで、2025年1月から2月にかけて「ワールドブッフェ~北欧&ドイツ~」が実施されました。

(ワールドブッフェ~北欧&ドイツ~)
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 (ANAクラウンプラザホテル広島のウェブサイトから一部引用)

(北欧&ドイツプレート)
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 今回は、このイベントでいただいた北欧とドイツの料理を各国別に御紹介します。


スウェーデン

 まずはスウェーデン料理です。

【ハッセルバックポテト】

(ハッセルバックポテト)
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 「ハッセルバックポテト」は、ジャガイモに細かな切れ目を入れ、オーブンで焼いたベイクドポテトです。

 ジャガイモにまぶされたパン粉も、よい焼き色に仕上がっていました。

(ハッセルバックポテト(伸ばした様子))
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 1つのジャガイモを輪切りにせず(切り落とさず)、つなぎ目を少し残した状態に切られているので、アコーディオンやバネのようにビヨーンと伸ばすこともできます。


【へリングスゲリヒデ】

(へリングスゲリヒデ)
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 「へリングスゲリヒデ」は、ニシン(へリング)の酢漬けにヨーグルト・リンゴ・玉ねぎを加えた「和えもの」です。

 ヨーグルトやリンゴの酸味や甘味を加えることで、ニシンの酢漬けがより一層さわやかで豊かな味に仕上がっていました。


【ヤンソンの誘惑】

(ヤンソンの誘惑)
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 「ヤンソンの誘惑」は、茹でジャガイモ、玉ねぎ、アンチョビに生クリームを加えてオーブンで焼いたグラタンのような料理です。

 スウェーデンの代表的な料理です。

(ヤンソンの誘惑(大皿))
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 ほのかにアンチョビの塩味・風味が効いたジャガイモは、この料理だけでも満足できます。

 今回、このイベントに参加したきっかけは、この「ヤンソンの誘惑」があったからで、私もまんまと誘惑されました(笑)


フィンランド

 続いてフィンランド料理です。

【ミートボールのヨーグルトソース ブルーベリージャム添え】

(ミートボールのヨーグルトソース ブルーベリージャム添え)
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 ミートボールに甘いブルーベリージャムを添えた料理です。

 肉料理に甘いベリージャムを添える料理は、北欧・中欧を中心によく見受けられます。

 ブルーベリージャムは、ぶどうジュースよりも甘く感じましたが、これくらいの甘さの方がミートボール(肉料理)の味を引き立たせるように思いました。


【シニエピーラッカ】

(シニエピーラッカ)
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 「シニエピーラッカ」は、きのこ(シニエ)のキッシュ・パイ(ピーラッカ)です。

 食材として「きのこ」がよく使われるのもフィンランド料理の特徴です。

 きのこと卵がたっぷり使われたキッシュでした。

 なお、「ピーラッカ(パイ)」については、当ブログでミルク粥をライ麦粉の生地で包んで焼いた「カルヤランピーラッカ(カレリア地方のパイ)」も紹介しています。


【サーモンボイル マヨネーズソース】

(サーモンボイル マヨネーズソース)
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 サーモンはフィンランドで好んで食べられる魚です。

 そのサーモンをボイルし、マヨネーズソースをかけた料理です。

 サーモンが厚く贅沢にカットされており、マヨネーズとディルのソースも加わって、サーモンの美味しさを堪能できました。


【フィンランド風クリームシチュー】

(フィンランド風クリームシチュー)
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 「フィンランド風クリームシチュー」は、サーモンと野菜(玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、ブロッコリーなど)のクリームシチューです。

 私は牛乳が不得意なこともあり、牛乳や乳製品を使った料理は(食べられますが)あまり食べない傾向にあります。

 しかし、このクリームシチューは違いました。

 具にサーモンが使われていることで、とても美味しいスープに仕上がっていたのです。

 クリームシチューにサーモンが合うことを知り、いつか自分も作ってみたいと思うほど、今回一番印象に残った料理でした。


ドイツ

 続いてドイツ料理です。

【オバツダ】

(オバツダ)
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 「オバツダ(オーバツダ)」はチーズのディップで、ドイツ・バイエルン地方の料理です。

 カマンベールチーズなどの白かびチーズを加熱して押しつぶし、玉ねぎや刻んだナッツ、スパイスなどを加えた料理です。

 ライ麦パンにのせ、おつまみ感覚でいただきました。

 クリームシチューと同様に、チーズもあまり食べることはないのですが、この料理はチーズの濃厚なコクと程良い塩味がパンと合い、どんどん食べたくなる美味しさでした。

(オバツダ(チーズのせ))
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 おかわりすると、チーズの大きなかたまりが当たりました。

 チーズを普段食べないだけに反動も大きく、これもいつか自分で作ってみたいと深く印象に残った料理です。


【フラムクーヘン】

(フラムクーヘン)
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 「フラムクーヘン」は、焼いた(フラム)小麦粉生地(クーヘン)で、ドイツ版ピザです。

 フランスでは「タルトフランベ」と呼ばれます。

 ピザソースには、サワークリームや白いフレッシュチーズなどが使われます。

 具に紫玉ねぎやベーコンが使われたシンプルで食べやすいピザでした。


【カト・フェルザラート】

(カト・フェルザラート)
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 「カト・フェルザラート」は、ドイツ風のポテトサラダです。

 ベーコン、マイタケ、マスタードシードが加えられたポテトサラダでした。


【ベーコンとチーズのシュペッツレ】

(ベーコンとチーズのシュペッツレ)
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 「ベーコンとチーズのシュペッツレ」は、卵入りショートパスタ(シュペッツレ)にベーコンとチーズを加えた麺料理です。

 ベーコン・チーズ入りのマカロニサラダのような感覚でいただきました。


【ドイツソーセージの盛り合わせ】

(フランクフルターのカレーディップ)
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 「フランクフルターのカレーディップ」は、ドイツの代表的なソーセージ「フランクフルト」にカレー味のディップ(ソース)を添えたものです。

(フランクフルターとヴァイスヴルストのカレーディップ)
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 ミュンヘンの白いソーセージ「ヴァイスヴルスト」もカレーディップを添えていただきました。

 ちなみに、ドイツでカレー風味のソーセージと言えば「カリーヴルスト」が有名ですが、この料理はソーセージにケチャップとカレー粉をまぶしたシンプルな味付けとなっています。


【ドイツ風カツレツ】

(ドイツ風カツレツ)
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 「ドイツ風カツレツ」は、豚肉を薄く叩きのばし、チーズで風味付けしたカツレツ(とんかつ)です。

 オーストリアの「シュニッツェル」を意識した料理だと思います。

 細かいパン粉で揚げ焼きし、チーズの風味豊かなカツレツでした。


【バウムクーヘン】

(バウムクーヘン)
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 日本でも人気の高い、ドイツのお菓子「バウムクーヘン」です。

 表面にチョコレートがコーティングされており、粉砂糖がまぶされていました。


ハンガリー・ドイツ

 ハンガリー・ドイツなど中央ヨーロッパの代表的な料理として「グーラッシュ」が用意されていました。

(グーラッシュ)
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 「グーラッシュ」は、ハンガリー発祥のパプリカを使った煮込み料理です。

 今回提供されたグーラッシュは、チキンとパプリカを煮込んだもので、玉ねぎやブロッコリーも入っていました。


デンマーク

 続いては、デンマークのお菓子です。


【ドリームケーキ】

(ドリームケーキ)
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 「ドリームケーキ」は、ケーキ生地の表面に、カラメリゼしたココナッツがのせられたデンマークのお菓子です。

 表面のシャリシャリで香ばしいココナッツが魅力的なケーキです。

 ケーキ生地には、アーモンドの風味も感じました。

 

 なぜドリームケーキと呼ばれるのかは謎ですが、ココナッツも砂糖もデンマーク本国で作れるものではないことから、夢のような(憧れの味の)ケーキとされてきたのかも知れません。


全般

 土日祝限定料理として、牛肉のステーキが提供されました。

 ホテルのシェフが目の前で焼いてくださったステーキをいただきました。

(牛肉のステーキ・ローストポテト添え(マッシュルームソース))
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 ステーキにマッシュルームソースをかけ、ローストポテトを添えていただきました。

 美味しいので2皿いただいたのですが、1皿目はマッシュルームソースの存在に気付かず、たこ焼き用に用意されていた「お好みソース」をステーキにかけてしまいました。

(牛肉のステーキ・ローストポテト添え(お好みソース))
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 「広島風ビーフステーキ」

 いただいた世界の料理の中で、これが一番馴染みのある味でした(笑)


<関連サイト>
 「ANAクラウンプラザホテル広島」(広島市中区中町7-20)

<関連記事>
 今回の北欧・ドイツ・ハンガリー料理を含む世界の料理は、「食文化関連記事一覧表・索引」の「各国料理の特徴と主な料理」を御覧ください。

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