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2025年3月 2日 (日)

北欧(スウェーデン・フィンランド・デンマーク)・ドイツ・ハンガリーの料理 -ホテルのワールドブッフェで世界の料理を味わう-

 ホテルの料理をブッフェ形式でいただけるANAクラウンプラザホテル広島の「オールデイダイニングフリュティエ」。

 こちらのレストランで、2025年1月から2月にかけて「ワールドブッフェ~北欧&ドイツ~」が実施されました。

(ワールドブッフェ~北欧&ドイツ~)
Photo_20250302114501
 (ANAクラウンプラザホテル広島のウェブサイトから一部引用)

(北欧&ドイツプレート)
Photo_20250302114701

 今回は、このイベントでいただいた北欧とドイツの料理を各国別に御紹介します。


スウェーデン

 まずはスウェーデン料理です。

【ハッセルバックポテト】

(ハッセルバックポテト)
Photo_20250302115101

 「ハッセルバックポテト」は、ジャガイモに細かな切れ目を入れ、オーブンで焼いたベイクドポテトです。

 ジャガイモにまぶされたパン粉も、よい焼き色に仕上がっていました。

(ハッセルバックポテト(伸ばした様子))
Photo_20250302115201

 1つのジャガイモを輪切りにせず(切り落とさず)、つなぎ目を少し残した状態に切られているので、アコーディオンやバネのようにビヨーンと伸ばすこともできます。


【へリングスゲリヒデ】

(へリングスゲリヒデ)
Photo_20250302115202

 「へリングスゲリヒデ」は、ニシン(へリング)の酢漬けにヨーグルト・リンゴ・玉ねぎを加えた「和えもの」です。

 ヨーグルトやリンゴの酸味や甘味を加えることで、ニシンの酢漬けがより一層さわやかで豊かな味に仕上がっていました。


【ヤンソンの誘惑】

(ヤンソンの誘惑)
Photo_20250302115401

 「ヤンソンの誘惑」は、茹でジャガイモ、玉ねぎ、アンチョビに生クリームを加えてオーブンで焼いたグラタンのような料理です。

 スウェーデンの代表的な料理です。

(ヤンソンの誘惑(大皿))
Photo_20250302115501

 ほのかにアンチョビの塩味・風味が効いたジャガイモは、この料理だけでも満足できます。

 今回、このイベントに参加したきっかけは、この「ヤンソンの誘惑」があったからで、私もまんまと誘惑されました(笑)


フィンランド

 続いてフィンランド料理です。

【ミートボールのヨーグルトソース ブルーベリージャム添え】

(ミートボールのヨーグルトソース ブルーベリージャム添え)
Photo_20250302115701

 ミートボールに甘いブルーベリージャムを添えた料理です。

 肉料理に甘いベリージャムを添える料理は、北欧・中欧を中心によく見受けられます。

 ブルーベリージャムは、ぶどうジュースよりも甘く感じましたが、これくらいの甘さの方がミートボール(肉料理)の味を引き立たせるように思いました。


【シニエピーラッカ】

(シニエピーラッカ)
Photo_20250302120301

 「シニエピーラッカ」は、きのこ(シニエ)のキッシュ・パイ(ピーラッカ)です。

 食材として「きのこ」がよく使われるのもフィンランド料理の特徴です。

 きのこと卵がたっぷり使われたキッシュでした。

 なお、「ピーラッカ(パイ)」については、当ブログでミルク粥をライ麦粉の生地で包んで焼いた「カルヤランピーラッカ(カレリア地方のパイ)」も紹介しています。


【サーモンボイル マヨネーズソース】

(サーモンボイル マヨネーズソース)
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 サーモンはフィンランドで好んで食べられる魚です。

 そのサーモンをボイルし、マヨネーズソースをかけた料理です。

 サーモンが厚く贅沢にカットされており、マヨネーズとディルのソースも加わって、サーモンの美味しさを堪能できました。


【フィンランド風クリームシチュー】

(フィンランド風クリームシチュー)
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 「フィンランド風クリームシチュー」は、サーモンと野菜(玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、ブロッコリーなど)のクリームシチューです。

 私は牛乳が不得意なこともあり、牛乳や乳製品を使った料理は(食べられますが)あまり食べない傾向にあります。

 しかし、このクリームシチューは違いました。

 具にサーモンが使われていることで、とても美味しいスープに仕上がっていたのです。

 クリームシチューにサーモンが合うことを知り、いつか自分も作ってみたいと思うほど、今回一番印象に残った料理でした。


ドイツ

 続いてドイツ料理です。

【オバツダ】

(オバツダ)
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 「オバツダ(オーバツダ)」はチーズのディップで、ドイツ・バイエルン地方の料理です。

 カマンベールチーズなどの白かびチーズを加熱して押しつぶし、玉ねぎや刻んだナッツ、スパイスなどを加えた料理です。

 ライ麦パンにのせ、おつまみ感覚でいただきました。

 クリームシチューと同様に、チーズもあまり食べることはないのですが、この料理はチーズの濃厚なコクと程良い塩味がパンと合い、どんどん食べたくなる美味しさでした。

(オバツダ(チーズのせ))
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 おかわりすると、チーズの大きなかたまりが当たりました。

 チーズを普段食べないだけに反動も大きく、これもいつか自分で作ってみたいと深く印象に残った料理です。


【フラムクーヘン】

(フラムクーヘン)
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 「フラムクーヘン」は、焼いた(フラム)小麦粉生地(クーヘン)で、ドイツ版ピザです。

 フランスでは「タルトフランベ」と呼ばれます。

 ピザソースには、サワークリームや白いフレッシュチーズなどが使われます。

 具に紫玉ねぎやベーコンが使われたシンプルで食べやすいピザでした。


【カト・フェルザラート】

(カト・フェルザラート)
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 「カト・フェルザラート」は、ドイツ風のポテトサラダです。

 ベーコン、マイタケ、マスタードシードが加えられたポテトサラダでした。


【ベーコンとチーズのシュペッツレ】

(ベーコンとチーズのシュペッツレ)
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 「ベーコンとチーズのシュペッツレ」は、卵入りショートパスタ(シュペッツレ)にベーコンとチーズを加えた麺料理です。

 ベーコン・チーズ入りのマカロニサラダのような感覚でいただきました。


【ドイツソーセージの盛り合わせ】

(フランクフルターのカレーディップ)
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 「フランクフルターのカレーディップ」は、ドイツの代表的なソーセージ「フランクフルト」にカレー味のディップ(ソース)を添えたものです。

(フランクフルターとヴァイスヴルストのカレーディップ)
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 ミュンヘンの白いソーセージ「ヴァイスヴルスト」もカレーディップを添えていただきました。

 ちなみに、ドイツでカレー風味のソーセージと言えば「カリーヴルスト」が有名ですが、この料理はソーセージにケチャップとカレー粉をまぶしたシンプルな味付けとなっています。


【ドイツ風カツレツ】

(ドイツ風カツレツ)
Photo_20250302135601

 「ドイツ風カツレツ」は、豚肉を薄く叩きのばし、チーズで風味付けしたカツレツ(とんかつ)です。

 オーストリアの「シュニッツェル」を意識した料理だと思います。

 細かいパン粉で揚げ焼きし、チーズの風味豊かなカツレツでした。


【バウムクーヘン】

(バウムクーヘン)
Photo_20250302135801

 日本でも人気の高い、ドイツのお菓子「バウムクーヘン」です。

 表面にチョコレートがコーティングされており、粉砂糖がまぶされていました。


ハンガリー・ドイツ

 ハンガリー・ドイツなど中央ヨーロッパの代表的な料理として「グーラッシュ」が用意されていました。

(グーラッシュ)
Photo_20250302135901

 「グーラッシュ」は、ハンガリー発祥のパプリカを使った煮込み料理です。

 今回提供されたグーラッシュは、チキンとパプリカを煮込んだもので、玉ねぎやブロッコリーも入っていました。


デンマーク

 続いては、デンマークのお菓子です。


【ドリームケーキ】

(ドリームケーキ)
Photo_20250302140201

 「ドリームケーキ」は、ケーキ生地の表面に、カラメリゼしたココナッツがのせられたデンマークのお菓子です。

 表面のシャリシャリで香ばしいココナッツが魅力的なケーキです。

 ケーキ生地には、アーモンドの風味も感じました。

 

 なぜドリームケーキと呼ばれるのかは謎ですが、ココナッツも砂糖もデンマーク本国で作れるものではないことから、夢のような(憧れの味の)ケーキとされてきたのかも知れません。


全般

 土日祝限定料理として、牛肉のステーキが提供されました。

 ホテルのシェフが目の前で焼いてくださったステーキをいただきました。

(牛肉のステーキ・ローストポテト添え(マッシュルームソース))
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 ステーキにマッシュルームソースをかけ、ローストポテトを添えていただきました。

 美味しいので2皿いただいたのですが、1皿目はマッシュルームソースの存在に気付かず、たこ焼き用に用意されていた「お好みソース」をステーキにかけてしまいました。

(牛肉のステーキ・ローストポテト添え(お好みソース))
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 「広島風ビーフステーキ」

 いただいた世界の料理の中で、これが一番馴染みのある味でした(笑)


<関連サイト>
 「ANAクラウンプラザホテル広島」(広島市中区中町7-20)

<関連記事>
 今回の北欧・ドイツ・ハンガリー料理を含む世界の料理は、「食文化関連記事一覧表・索引」の「各国料理の特徴と主な料理」を御覧ください。

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各国料理の特徴と主な料理」カテゴリの記事

コメント

まさに「エンゲル係数が高い=低収入」はウソ!?
という説を立証する様な記事ですね^ ^
はるか昔、新宿高野ビルに世界の料理が食べられるフロアがあり、そこで初めてドイツ料理を頂きました(^.^)v
スウェーデン料理は、今世紀に入ってからIKEAで頂きました(^.^)v
スウェーデンでハッセルと言うと高級カメラを思い出しますが、ハッセルバックポテトは初めて知りました (^。^)
アルプス以北の料理にジャガイモは欠かせないですね!
コロンブスに感謝しなくてはいけません(^_−☆
広島風ビーフステーキには笑わせて頂きました^o^
これなら広島風もんじゃも出来そう!
大阪のモダン焼きだと争いの元になると思いますが(^_^;)

なーまん 様

なーまんさん、こんばんは。
いつもコメントいただき、ありがとうございます。

高収入ではなく、食にしかお金をかけないので(笑)、相対的にエンゲル係数が高くなっています。

新宿高野と言えば、高級フルーツ店のイメージで、メロンパンなどを買ったことがありますが、かつては世界の料理を提供するレストランがあったのですね!
お隣の新宿中村屋でカレーを食べた記憶があります。新宿中村屋も、カレーや月餅など様々な世界の料理・お菓子を提供されていますね。

IKEAが近くにないのでよくわかりませんが、スウェーデン料理も提供されているのですね。

ハッセルブラッド、写真部だったので名前を聞いたことがありますが、スウェーデンのメーカーだったんですね!
名前からしてドイツかと思っていました。

北欧・ドイツ料理のブッフェでしたが、おっしゃるとおり、「ヤンソンの誘惑」をはじめ、じゃがいも料理が多かったです。
じゃがいもは救荒食でもあり、ヨーロッパ、とくに北部は多大な恩恵に授かっていますね。

世界の料理の紹介なのに、記事の最後のオチが地元「広島風ビーフステーキ」。
御理解いただき、嬉しいです。さすがです。

広島風もんじゃ、広島弁で「どんなもんじゃ?」と、東京・大阪相手だけでなく、地元・広島でも争いの種になりますよ!!(笑)

ずいぶんたくさん召し上がられましたね~。
たこ焼き用のソースがあったということは、たこ焼きも出ていたのですか?
北欧&ドイツのブッフェなのに??
ヨーロッパの料理は見た目に馴染みがあってどれも美味しそうですね。
ハッセルバックポテトは凝った切り方をしているだけかと思っていたらスウェーデン料理だったとは!

chibiaya 様

chibiayaさん、こんばんは。
いつもコメントいただき、ありがとうございます。

あまりたくさん食べられないのに、食べてしまいました。
ブログの記事を意識すると、変に勇気と行動力が出るのです(笑)
その分、夕食は軽く済ませ、バランスを取りました。

ステーキと同じコーナーに、揚げたこ焼きのプレートもありました。
ソースの色が似ていて、ポット(容器)もスプーンも同じだったので、1皿目のステーキにお好みソースをかけてしまい、食べてから間違いに気付きました(笑)
おそらく、テーマの料理のほかに、たこ焼きのように常に提供されている料理もあるのでしょう。

料理名では馴染みがなくても、実際の料理はポテトサラダだったり、ソーセージだったり、マカロニサラダだったり、ホワイトピザだったりと、おっしゃるとおり馴染みのある料理が多いですね。

ハッセルバックポテト、SNSでも有名な料理のようです。
じゃがいもを伸ばしたり、ひねったり、十分遊ばせてもらいました。
スウェーデンでも遊びながら食べられているかも知れませんね(笑)

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