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2025年11月

2025年11月30日 (日)

神戸の洋食・船舶料理 -神戸市中央区「グリルミヤコ」のテールシチューと焼きプリン(洋食で皿の周囲にマッシュポテトが添えられる理由)-

みなとまち神戸と洋食

 神戸は幕末から明治の時期に開港して以来、外国船の往来する「みなとまち(港町)」として発展してきました。

 それは料理界において、外国人向けホテルや外国船の料理人を通じて神戸に洋食が広まり、発展することにもつながりました。

 神戸の洋食は大きく2つの系譜があると言われています。

 1つは外国人居留地の中心に外国人専用ホテルとして誕生したオリエンタルホテルの系譜、もう1つは外国船の料理人が神戸で開店したレストラン・洋食店の系譜です。

 神戸では、現在もこの流れを汲むレストラン・洋食店が営業されています。


神戸の洋食店「グリルミヤコ」

 そんな神戸の洋食の歴史を脈々と受け継いでおられるお店の1つが「グリルミヤコ」です。

 「グリルミヤコ」の創業者・宮前敬冶さんは、大阪商船(現在の商船三井)の船内で提供されていた洋食の味を受け継ぎ、神戸市内で洋食店を開業されました。

 現在はその創業者の御子息である宮前昌尚さんが二代目としてお店で腕を振るっておられます。

 神戸の洋食の味を求めて、神戸・西元町の「グリルミヤコ」を訪問しました。

(グリルミヤコ店舗)
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 「欧風料理みやこ」と書かれた木の看板や、船の碇(いかり)が描かれたお店のマークなどがあり、伝統的な神戸の洋食のお店であることが伺えました。

(受け継がれる船上の味)
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 「船のコックだった先代の宮前敬冶がソースを先輩から受け継ぎ、降船時に持ち帰りました」
 「1965年(昭和40年)の創業以来、追い足しながら煮込み続けています」
 「ソースの歴史は…(中略)…敬冶の先輩、そのまた先輩を含めると100年は続いています」
 「この貴重なドゥミグラスソースをぜひご賞味ください」

 お店の歴史を知った上で、意を決してお店のドアを開けました。


テールシチュー

 お店に入ると、二代目の宮前昌尚さんと店員さんが温かく迎えてくださいました。

 テーブル席に着き、しばらくメニュー表を眺めた後、伝統的なデミグラスソースが使われている「テールシチュー」を注文しました。

 カウンター越しの厨房で、宮前シェフが丁寧に一生懸命料理されているお姿が印象的でした。

 しばらくして、テールシチューとライスが運ばれてきました。

(テールシチューとライス)
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 パンかライスを選ぶ際、宮前シェフから「ライスにデミグラスソースをからめて食べても美味しい」と伺ったので、ライスでお願いしました。

(テールシチュー)
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 テールシチューは、イメージしていたよりずっとボリュームがあり、私が思わず「えーっ、こんなに大きいとは思いませんでした」と言うと、「牛テールは骨付きですから」と笑いながらお返事がありました。

 じっくりと時間をかけて煮込んだ牛テールに、デミグラスソースがたっぷりとかけられていました。

 そして注目すべきは、皿の縁をぐるりと囲んだマッシュポテトです。

 この独特なマッシュポテトの盛り付けは、かつて外国船内でテールシチューなどの料理が提供されていた時、船が揺れても料理やソースがこぼれ落ちないよう工夫された名残なのです。

 写真でも、マッシュポテトが防波堤となり、デミグラスソースが中でとどまっているのがわかります。

 実際は少し決壊しテールけど…(笑)

(テールシチュー(牛テール))
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 牛テールはじっくりと時間をかけて煮込まれているため、とても柔らかく、ホロリとした食感でした。

 コクと深みのあるデミグラスソースをまぶしながら、ボリューム満点の肉を心ゆくまで味わうことができました。

 肉が残りわずかとなったところで、宮前シェフへ「ライスにデミグラスソースをからめていただいてもいいですか」と伺ったところ、宮前シェフから、「美味しい食べ方で召し上がっていただくのが一番ですよ」と勧めていただきました。

 あわせて、テールシチューの皿にライスを移し、フォークの背でライスにデミグラスソースをからめて食べたらよいことも教えていただきました。

 「デミグラスソースにはパンよりライスをからめた方が日本人向けだね」ともおっしゃってました。

(デミグラスソースをまぶしたライス)
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 ライスとデミグラスソースを、フォークの背で時間をかけて丁寧に混ぜ合わせました。

 ちょっとお行儀は悪いものの、「うん、確かに美味しい!」と納得の味でした。

 東京・銀座の資生堂パーラーでも、ビーフシチューにライスをからめていただいたことを思い出しました。

 テールシチューは他の料理に比べると少々お高いですが、ボリュームがあり、とても贅沢な気分が味わえました。

 すっかりテールシチューのファンになりました。


焼きプリンセット

 ひととおり食べ終えたところで、デザートとして、焼きプリンとドリンクがセットになった「焼きプリンセット」を注文しました。

 やがて、焼きプリンとコーヒーが運ばれてきました。

(焼きプリンセット)
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 ほろ苦いカラメルがたっぷりかかった焼きプリンとコーヒーのデザートです。

 焼きプリンは弾力があり、ほろ苦いカラメルがたっぷりとかけられた、洋食の王道を行くプリンでした。


まとめ

 食事を終え、ふと店内を眺めると、船舶の絵画が展示されていました。

(貨客船「プレジデント・ウィルソン」)
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 どの会社の船かはファンネル(煙突)マークを見ればわかるのですが、赤地に白い鷹が描かれたファンネルマークはどこの船だろうかと思い、宮前シェフにお尋ねしました。

 この船は「APL(アメリカン・プレジデント・ラインズ)社」の貨客船「プレジデント・ウィルソン」なのだそうです。

 続けて私が「(デリック)クレーンも装備した船なんですね」とお話しすると、「昔は岸壁(陸側)にガントリークレーン(※)」がなかったので、船のデリッククレーンで荷物や貨物の積み下ろしされており」、「神戸港はポートアイランドができてから急速に発展し、ガントリークレーンが設置されるようになった」と教えてくださいました。
 ※岸壁に設置された大型クレーン、その形から「キリン」とも呼ばれる。

 宮前シェフからデミグラスソースのお話も伺いました。

 デミグラスソースのスパイスとして、シナモン(肉桂)も使っておられるとのことでした。

 そして、そのシナモンは粉末でもスティックでもなく、樹皮そのものを使っておられました。

 宮前シェフにシナモンの樹皮を出していただいたので、香りを確かめてみたところ、目が覚めるくらい鮮烈にシナモンの香りがしました。

 あと、宮前シェフが渡仏された際、フランス人シェフに「継ぎ足しを繰り返し、100年以上デミグラスソースの味を受け継いでいる」ことを話すと、そのフランス人シェフがとても驚いたというお話も伺いました。

 会計を済ませ、お店を後にする際、宮前シェフもお店の外まで出てきてくださいました。

 そしてお店の案内看板を紹介してくださいました。

 案内看板中央の写真は、先代がアメリカの五大湖で仲間と一緒に写った記念写真とのことです。

 そして看板が調理鍋で作られていることも教えていただきました。

(調理鍋の案内看板)
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 改めてよく見てみると、確かに洋食店のシンボルとも言える調理鍋(寸胴鍋)で作られていることがわかりました。

 美味しい料理やデザートを御提供いただいたこと、神戸の洋食はもちろん、外国船や神戸港の歴史まで教えていただいたことにお礼申し上げ、お見送りいただきながら、お店を後にしました。

 温かい人情に触れることができ、心地よい余韻を感じながら、夜の神戸の街を歩きました。


<関連サイト>
 「グリルミヤコ」(神戸市中央区元町通5-3-5 ヴィラ元町)
 「“船系”に“ホテル系”?歴史ある港町、神戸の洋食物語」(BRUTUS)

<関連記事>
 「東京・銀座「資生堂パーラー」のレストラン -ポタージュ・サラダ・ミートクロケット・ビーフシチュー・カスタードプリン-

<参考文献>
 「あまから手帖(2025年3月号)」クリエテ関西

2025年11月23日 (日)

ウクライナ(東欧)料理の特徴と主な料理 -ビーツサラダ・ミモザサラダ・オリビエサラダ・ボルシチ・ピロシキ・メドウィク・ラズベリージャム入り紅茶-

ウクライナの食文化

 ウクライナは国土の7割以上が農地で、肥沃な黒土(チェルノーゼム)に恵まれていることから「世界の穀倉地帯」と呼ばれています。

 首都キーウ(キエフ)は、東スラブ人(ウクライナ人、ロシア人、ベラルーシ人など)初の統一国家「キエフ公国」が成立した地であることから、ロシア料理の礎が築かれた地とも言われています。

 肥沃な大地と温暖な気候に恵まれ、豊かな食文化が形成されてきました。

 小麦粉を使ったパンやクレープ、ソバや雑穀を使ったお粥(カーシャ)、肉・魚・野菜料理、乳製品など様々な料理やお菓子があります。


神戸のウクライナ(東欧)料理店「レストランベルーガ」

 2025年2月、神戸市中央区に、ウクライナ出身のオーナーやシェフが振る舞うウクライナ(東欧)料理店「レストランベルーガ」がオープンしました。

 ウクライナ(東欧)料理を求めて、お店を訪問しました。

(レストランベルーガ(遠景))
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 過去に営業されていたロシア料理の老舗「バラライカ」の跡地にオープンされていますが、これは全くの偶然のようです。

(レストランベルーガ案内看板)
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 お昼時だったので、ランチメニューの案内看板が置かれていました。

 ボルシチランチ、サラダランチ、ミートボールランチ、ペルメニランチ、ビーフストロガノフランチなど、東欧の伝統的な料理がランチセットで提供されています。

 建物の3階にお店があります。

(レストランベルーガ店舗入口)
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 豪華な佇まいに、少し緊張しながらお店のドアを開けると、お店の方が温かく迎えてくださいました。

(店内装飾品(マトリョーシカ))
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 装飾品やアンティーク家具が揃えられた、美術館のようなレストランです。

 背が高い私は、天井から吊り下げられた豪華なシャンデリアに頭をぶつけてしまいました。

 お店の方に謝ったところ、逆に「おケガはないですか」とお気遣いいただき、温かい気持ちになりました。

 メニューブックを眺めながら、どのランチセットを注文するか考えました。

 少し悩んだ末、伝統的なサラダ3種が味わえる「サラダランチ(Bランチ)」を注文しました。

 ドリンクもついており、コーヒーか紅茶(ラズベリージャム付き)を選べたので、紅茶を注文しました。


ビーツサラダ・オリビエサラダ・ミモザサラダ

 ラグジュアリーな店内でくつろいでいると、しばらくしてサラダが運ばれてきました。

 サラダがメイン料理で提供されるイメージを持っていましたが、冷静に考えたら冷製の前菜です(笑)

(サラダ3種)
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 美しい、芸術作品のようなサラダの3種盛りを御用意いただきました。

 プレート上側の黄色いサラダが「ミモザサラダ」、プレート右側の赤いサラダが「ビーツサラダ」、そしてプレート手前の角切りサラダが「オリビエサラダ」です。

 「ビーツサラダ」は、その名のとおり、茹でて真っ赤になったビーツを角切りにして盛り付けたサラダです。

 ビーツは茹でたジャガイモのようにホクホクした食感で、ほんのりと甘みも感じました。

 「オリビエサラダ」は、角切りの野菜や肉をマヨネーズで和えた東欧の伝統的なサラダです。

 今回御提供いただいたオリビエサラダは、ジャガイモ、人参、グリーンピース、キュウリ、ハムなどで構成されていました。

 角切りのジャガイモで作ったポテトサラダに似た料理でした。

 「ミモザサラダ」は、表面にまぶされたゆで卵の黄身が、黄色いミモザの花のように見えることから名付けられたサラダです。

 様々な具が層になるように重ねられ、見た目がケーキのようなサラダに仕上げられていました。

 ミモザサラダの中身を確認してみました。

(ミモザサラダ)
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 底がジャガイモの層で、その上にマヨネーズで和えたツナ、人参、裏ごししたゆで卵の白身が積み重ねられ、表面に裏ごししたゆで卵の黄身がまぶされていました。

 まるでケーキの3種盛りのような、見た目も美しいサラダのセットでした。


ボルシチ

 ボルシチは、肉や野菜をビーツと一緒に煮込んだ真っ赤なスープです。

 ロシアの代表的な料理として有名ですが、もともとはウクライナの家庭料理でした。

 ウクライナからスラブの広い地域に伝播していったものと考えられています。

 そのため、出汁にスペアリブが使われたり、牛骨が使われたりと、ボルシチの作り方は地域によって千差万別で、地名を冠して「キエフ風ボルシチ」、「モスクワ風ボルシチ」などと呼ばれています。

 日本で言えば、地域によって具や味が異なる「雑煮(ぞうに)」に該当します。

 ボルシチに共通する(欠かせない)食材はビーツで、好みで白いサワークリーム(スメタナ)も加えられます。

(ボルシチ)
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 ビーツ入りの真っ赤なスープの中心にスメタナが添えられています。

(ボルシチ(中身))
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 具はビーツのほか、角切りの牛肉、人参、ジャガイモ、ハーブ、青ねぎなどが使われていました。

 スープ皿も壺形の熱々にした状態のものを御用意いただきました。

 ビーツの赤色で見た目にも温かみを感じます。

 肉や野菜の旨みが凝縮された、身も心も温まるスープでした。


ピロシキ

 ピロシキは、肉・魚・野菜・きのこ・ゆで卵などを刻んで炒めた具を小麦粉の生地で包み、油で揚げたり、オーブンで焼いたりして作られる東欧の総菜パイ(惣菜パン)です。

(ピロシキ)
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 焼きたてのピロシキを御用意いただきました。

(ピロシキ(中身))
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 生地の中には、牛の挽き肉や細かく刻んだ野菜を具にとろみをつけた「あん」がたっぷりと入っていました。

 このお店のピロシキは、単品だと2個で400円、テイクアウトだと5個で1000円でいただけるので、とてもお得感があります。

 このお店は王子公園で人気だった東欧デリの「ロシアンピロシキ」が前身で、ピロシキは看板メニューの1つとなっています。


メドウィク

 ランチを利用すると、お得な値段で本日のデザートをセットにすることができるため、デザートも注文しました。

 本日のデザートは「メドウィク」と呼ばれる、ウクライナやロシアで食べられる伝統的なケーキでした。

 「メドウィク」の「メド(ミョド)」は「ハチミツ」という意味で、ハチミツのケーキです。

(メドウィク)
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 ハチミツ入りの薄い生地とサワークリーム(スメタナ)を何層にも重ねたケーキです。

 ケーキの表面には、焼いた生地の切れ端やナッツを細かく粉砕したものがトッピングされています。

 ウクライナは養蜂が盛んで、ハチミツはそのまま食されるだけでなく、料理やお菓子にも幅広く使われています。

 ミルクレープをもう少しザックリさせたような食感で、ハチミツ入りの優しい甘さのケーキでした。


紅茶とラズベリージャム

 デザートと一緒に、紅茶をいただきました。

(紅茶とラズベリージャム)
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 紅茶と自家製ラズベリージャムのセットです。

 紅茶にラズベリージャムを混ぜていただきました。

 ラズベリージャムを加えると、甘味と酸味が増して、より一層美味しくいただけました。

 紅茶にラズベリージャムをいくらたっぷり入れても、ほどよい甘味と酸味に落ち着くのが不思議でした。


 店名の「ベルーガ」は、チョウザメやその卵「キャビア」のことで、お店のシンボルマークにもチョウザメとキャビアが描かれています。

 ディナータイムにはキャビアのコースもあるようで、このコースにも心惹かれます。


<関連サイト>
 「レストランベルーガ」(神戸市中央区中山手通一丁目22-13 ヒルサイドテラス 3F)
 「ウクライナ はちみつたっぷりの家庭の味「メドウィク」」(不二家・世界のお菓子)

<関連記事>
 「ひろしま南区スイーツフェア -南区3名山(似島(安芸小富士)・黄金山・比治山)と代表花(ミモザ・桜・広島椿)のスイーツ-
 世界の料理については、当ブログ「食文化関連記事一覧表・索引」の「各国料理の特徴と主な料理」も御参照ください。

<参考文献>
 「あまから手帖(2025年7月号)」クリエテ関西
 地球の歩き方編集室「世界のグルメ図鑑」Gakken
 沼野恭子編「世界を食べよう!東京外国語大学の世界料理」東京外国語大学出版会

2025年11月16日 (日)

ドライブインの魅力7 -広島県庄原市「ドライブインミッキー」の「ホルモンちゃんぽん・チャーシュー丼・ミニとんかつ」-

広島県庄原市のドライブイン「ドライブインミッキー」

 今回は、広島県内のみならず、メディアを通じて県外の皆さんにも有名なドライブインを御紹介します。

 広島県庄原市の幹線道路沿いにあるドライブイン「ドライブインミッキー」です。

 私の周りにも、このお店に行ったことがある人が多く、いつか訪問してみたいお店の1つでした。

 ただ、私の自宅(広島市南区)からは遠い(100km以上ある)ことなどの理由で、なかなか行く機会が見い出せませんでした。

 日が経つにつれ、このお店の情報を当ブログ「ドライブインの魅力」シリーズでぜひ御紹介したいという思いが強くなり、今回、意を決してお店を訪問することとしました。


ドライブ客や地元客で賑わう「ドライブインミッキー」

 広島県庄原市を訪問しました。

(備後庄原駅・フォトパネル)
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 備後庄原駅には、鉄道好きの演歌歌手・徳永ゆうきさん(芸備線庄原市応援大使)の顔はめパネルが設置されていました。

(上野公園・上野池)
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 こちらは、庄原市東本町にある上野公園と上野池です。

 東京の上野恩賜公園と同じく、春には桜の名所(「桜の名所100選」)として有名な観光スポットです。

 庄原市新庄町の「ドライブインミッキー」に到着すると、まだ開店して間もないのに、すでに大勢のお客さんがお店の外で順番を待っておられました。

(ドライブインミッキー(正面))
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 ドライブインミッキーとミッキーファンのお客さん達の様子です。

 ファミリーレストランと同様、入口に順番待ち名簿が置かれていて、名前と人数を書いて順番を待つ方式でした。

 私も早速記入し、呼ばれるのを待つことにしました。

 待ち人数が多く、当分順番は回ってこないと思った私は、お店の周辺を散策することとしました。

(ドライブインミッキー(交差点))
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 しばらくして「どこまで順番が前に進んだかな」と名簿を確認してみると、私の名前だけ不明なチェックが入っていました。

 その後、しばらく待っていると、お店の方から私の名前が呼ばれました。

 私がお店を離れている間に、私が1人だったことから優先的に呼んでいただき、不在だったので再度呼んでいただいたようでした。

 お店の方にお詫びした上で、席へ案内していただきました。

 広い店内は、お客さんで満席でした。

(メニューブック・数量限定デザート)
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 メニューブックと数量限定デザートの案内です。

 数量限定デザートとして、「牛乳屋さんの食べる牛乳」が用意されていました。

 実はこのドライブイン、牛乳販売店からスタートされたお店なのです。

(ドライブインミッキーの歴史)
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 メニューブックの中にドライブインミッキーの歴史が紹介されたページがありました。

 「昭和33年に「山口牛乳販売店」としてスタートし、昭和42年11月に「ミッキー食堂」としてスタート、お客様の健康を支えたい思いで、小瓶の牛乳サービスをはじめ、今でも続けています」

 そうなんです。このお店では定食にサービスで牛乳を付けていただけるのです。

 ふとテーブルの横を見ると、テーブルに直角に付けたティッシュボックスが設置されていました。

(テーブル席備え付けティッシュボックス)
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 何と機能的なのでしょう!

 そして私が座ったテーブル席の正面には、ドライブインミッキーの「だるま」が飾られていました。

(だるま(ドライブインミッキー))
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 ミッキーマウスではなく、ミッキーだるま!

 そのだるまには「家内安全」、「一斗五合」と記載されていました。

 「一斗五合」には、一斗(いっと)=五升(ごしょう)の倍=「ごしょうばい」、五合(ごごう)=一升の半分=半升=「はんしょう」で、「御商売繁盛(ごしょうばいはんじょう)」という意味が込められているようです。

 これは「春夏冬中」と書いて、「あき(秋)ない(無い)中」=「商い中」と読むのと発想が似ています。

 なかなかしゃれたお店です。


ホルモンちゃんぽん・Cセット

 このお店のメニューは、ラーメン、ちゃんぽん、うどん、焼きそば、カレーライス、焼肉、ステーキ、ハンバーグ、カツ丼、牛丼、うな重など100種類以上あるため、決めるのも大変です。

 迷った挙句、お店の人気メニューの1つ、「ホルモンちゃんぽん」に決めました。

 麺類は、「ごはんもの」や「揚げもの」とセットにすることも可能となっています。

 「ごはんもの(Aセット)」には、チャーシュー丼、やきめし、キムチやきめし、ライス、むすび(2個)が用意され、「揚げもの(Bセット)」には、からあげ(3個)、揚げ餃子(4個)、ミニとんかつ、手羽先(2本)が用意されています。

 さらにAセットとBセットを組み合わせた「Cセット(ごはん&揚げもの)」もお得な価格で用意されています。

 そこで私は、ごはんものとして「チャーシュー丼」を、揚げものとして「ミニとんかつ」を組み合わせたCセットを注文しました。

 するとお店の方から「サービスで牛乳が付きますが」とお話がありました。

 ほとんどの方は喜んで付けていただくでしょうし、私自身も牛乳がサービスで付く様子を写真で御紹介したいところなのですが、申し訳ないと思いつつ、お断りしました。

 私は幼い頃から牛乳だけは全く飲めないのです。

 チーズやヨーグルトなど、ほかの乳製品は普通にいただけるのですが…。

 写真撮影だけしてそのまま残すというのは失礼なので、申し訳ないと思いつつ、お断りしました。

 牛乳販売店も兼ねるお店の本物の牛乳をいただけるチャンスだったのですが…。

 そんなやりとりがありながらも無事注文を済ませました。

 お店の方が厨房の方に「ホルちゃん、しょうゆ、セットでー」とオーダーされていました。

 待つ間、周りを見渡すと、休日の夕方ということもあり、家族連れやグループの方が多くいらっしゃいました。

 メニューが豊富で、ボリュームもあるので、みんなで分け合いながら召し上がっておられる光景も目にしました。

 そして、体が大きく、いかにもたくさん食べそうなお客さんも多く見かけました(笑)

 そんな様子を見ながら過ごしていると、ほどなくして注文した料理が運ばれてきました。

 それは、「いかにもたくさん食べそうなお客さん」からも注目されるほどのボリュームでした。

(ホルモンちゃんぽん・Cセット)
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 ちゃんぽんのどんぶり鉢は特盛サイズ、チャーシュー丼はミニではなく一食分の量、ミニとんかつもとんかつ1枚分でした。

 それぞれ単品で注文するのとほぼ同じ量でした。

 さらにサービスで牛乳を付けていただけるはずでした。


【ホルモンちゃんぽん】

(ホルモンちゃんぽん)
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 「ホルモンちゃんぽん」は、醤油ベースの汁麺にホルモン野菜炒め(ホルモン、玉ねぎ、キャベツ、もやし、ニラ、人参、青ねぎ)とチャーシュー、メンマが盛られたちゃんぽんです。

 野菜だけでも350グラム(成人が一日に必要といわれている野菜の量と同量!)もあります。

 ホルモン野菜炒めがたっぷりで、なかなか麺まで到達しませんでした。

(ホルモンちゃんぽん(麺))
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 やっと麺に到達し、箸で麺を持ち上げようとすると、麺が重くて箸が折れそうになりました(笑)

 野菜もホルモンも、そして麺もたっぷり美味しくいただけました。


【チャーシュー丼】

 「チャーシュー丼」は、ごはんの上に刻んだチャーシューがたっぷりのせられ、マヨネーズをかけて軽く炙られた丼です。

(チャーシュー丼)
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 チャーシューだけでもたくさんあるのに、刻み青ねぎまで二層構造になっており、青ねぎだけでも1束分ぐらいの量があるように思いました。

(チャーシュー丼(チャーシュー))
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 甘辛い醤油だれや卵の黄身をまぶしながらいただきました。

 これは普通盛りですが、無料で大盛りにしていただくことも可能です。

 私には無理です…(笑)


【ミニとんかつ】

 「ミニとんかつ」は、とんかつ1枚分にデミグラスソースがかけられ、サラダ、くし切りのレモン(レモン絞り器まで!)が添えられたサイドメニューです。

(ミニとんかつ)
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 「ミニ」とは名ばかりの、ごはんにのせればカツ丼ができそうなサイズ・肉厚のとんかつでした。

 こちらのミッキーでは、ミニーは登場しません(笑)


 もっと食べたい人は、この組み合わせで麺やチャーシュー丼を大盛にすることもできます。

 私は逆に、残さず食べきれるかどうか、そればかり考えながらいただきました(笑)

 無事完食しましたが、ゆっくり味わって食べる余裕があれば良かったと思いました。

(ドライブインミッキー(近景))
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 物価が高騰している現在、好きなもの、美味しいものをお手頃価格でお腹いっぱい食べたいという願望を満たしてくれる、魅力いっぱいのドライブインです。


<関連サイト>
 「ドライブインミッキー」(庄原本店 広島県庄原市新庄町491-1)

2025年11月 9日 (日)

ウズベキスタン料理の特徴と主な料理 -ノン・カイマク・コムハニー・シャクシュカ・サラート・ナッツ・ドライフルーツ・マルコフチャ-

ウズベキスタンの食文化

 東京で世界の朝食が味わえるお店「TASTE THE WORLD(テイスト・ザ・ワールド)」。

 2025年10月・11月限定の朝ごはんは「ウズベキスタンの朝ごはん」です。

 ウズベキスタンは中央アジア、シルクロードの中間に位置する国で、東西の交易の中心地として繁栄してきた国です。

 ウズベキスタンは人口の80%以上をウズベク系が占めており、公用語はウズベク語です。

 ウズベキスタンという国名には、「ウズベク人の国・土地(スタン)」という意味があります。

 中央アジアでは家畜と共に移動・生活する遊牧生活が一般的ですが、ウズベク人は中央のオアシスにで穀物や野菜、果物を栽培しながら定住する生活を選択しました。

 そのため、米や小麦粉、野菜、果物を使った料理が豊富にあります。

 また、羊の放牧も盛んなことから、羊肉をはじめとする肉料理も数多くあります。

 料理にハーブや香辛料が多用されるのも特徴となっています。


ウズベキスタンの朝ごはん

 「TASTE THE WORLD 外苑前店」を訪問すると、お店にウズベキスタンの国旗が飾られていました。

(TASTE THE WORLD 外苑前店(ウズベキスタン国旗))
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 どんなウズベキスタン料理が味わえるか、ウズウズしながらお店に入りました。

 席に座り、注文を済ませてホッと一息ついていると、すぐ近くにウズベキスタンの本が用意されていました。

 ウズベキスタンの料理が紹介されている本を読んでみると、ウズベキスタンの朝食が紹介されていました。

(ウズベキスタン料理案内本(ウズベキスタンの朝食))
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 左のページでは「ノン」と呼ばれるパンが紹介され、右のページではウズベキスタンの朝食や代表的な食材が紹介されています。

 ウズベキスタンの代表的な朝食は、カイマク、ウズベクブレッド(ノンなど)、季節の果物、野菜、茶、ナヴァト(氷砂糖、ロックキャンディ)、ナッツ、ドライフルーツ、伝統的なデザートなどで構成されると記載されています。

 ウズベキスタンの食文化について予習していると、注文した料理が運ばれてきました。

 今回お店で御用意いただいたウズベキスタンの朝ごはんプレートがこちらです。

(ウズベキスタンの朝ごはんプレート)
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 ウズベキスタンの代表的な朝食として、ノン、カイマク、コムハニー、シャクシュカ、サラート、ナッツ、ドライフルーツが盛り付けられたプレートです。

 それでは順に料理を御紹介します。


【ノン】

 「ノン」は、ウズベキスタンの代表的なパンです。

 インドなどで食される「ナン」と語源は一緒です。

(ノン)
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 パンの表面の黒いゴマのようなものは、ブラッククミン(ブラックシード)です。

 「ノン」の特徴は、生地を一次発酵のみか短時間の発酵で済ませてずっしりと食べ応えのあるパンに仕上げられること、生地を「タンディール」(タンドール)と呼ばれる釜で焼き上げられること、そして、パンの表面に独特な幾何学模様がつけられることにあります。

 パンの模様は「チェキチ」と呼ばれる金属の型でつけられます。

 どんな料理にも合う、ウズベキスタンでは主食のようなパンです。

 「カイマク(濃厚なクリーム)」、ハチミツ、アプリコットジャムなどをつけて食べます。

 もっちりとして食べ応えのあるパンでした。


【カイマク・コムハニー】

 ノンに、「カイマク」や「コムハニー」を塗っていただきました。

(カイマク・コムハニー)
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 こちらが「カイマク」(写真左側)と「コムハニー」(写真右側)です。

 「カイマク(カイマック)」は、牛乳などのミルクをゆっくりと煮詰めて作られる濃厚なクリームで、中央アジア、バルカン半島、トルコなど広い地域で親しまれています。

 生クリームから作るフレッシュな手作りバターのような風味・食感で、わずかにヨーグルトのような酸味も感じました。

 バターやクロテッドクリームよりもあっさりとして食べやすいと思いました。

(コムハニー)
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 「コムハニー」は、巣蜜(ハチミツ)です。

 サックリとして、液体のハチミツより優しい甘さでした。

 ノンにカイマクとコムハニーを一緒につけて食べると、美味しさと贅沢感が増しました。


【シャクシュカ】

 「シャクシュカ」は、野菜のトマト煮込みです。

 アラビア語で「混ぜ合わせたもの」という意味する、北アフリカ、中近東、中央アジア地域の家庭料理です。

(シャクシュカ)
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 今回いただいたシャクシュカは、トマトと一緒に玉ねぎ、ナス、パプリカなどの野菜を煮込み、クミンやコショウなどのスパイスを効かせ、最後に卵を落として仕上げられた料理でした。

 フランス料理のラタトゥイユに似ており、ノンとよく合いました。

 半熟の黄身を和えながらいただくと、旨みとコクが増してより一層美味しくいただけました。


【サラート】

 「サラート」はサラダのことです。

 お店では「ウズベキスタンらしいブドウ入りのサラダ」と説明されていました。

 ぶどうのほか、フェタチーズのような白くてボソボソした塩気の強いチーズも混ぜ合わせられていました。

(サラート(ぶどう入りサラダ))
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 レタス、プチトマト、キュウリ、ぶどう、オリーブの実、チーズのサラダです。

 ギリシャの「ホリアティキ」と呼ばれる、野菜にオリーブやフェタチーズ、そしてスイカが加えられるサラダと発想がよく似ているように思いました。


【ドライフルーツとナッツ】

 日照時間が長く、昼夜の寒暖差が大きく、降水量が少ないウズベキスタンの気候は、ドライフルーツとナッツの生産に非常に適しているため、ウズベキスタンではドライフルーツやナッツがよく食べられるそうです。

 ウズベキスタンの料理本を読むと、「ドライフルーツやナッツがもたらす健康への貢献度の高さが認識され、いくつかの国では薬局でも販売されている」と説明されていました。

(ドライフルーツとナッツ)
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 今回は、アプリコット(アンズ)、レーズン(干しぶどう)、殻付きアーモンドをいただきました。

 ウズベキスタンには、お茶(緑茶・紅茶)と一緒にドライフルーツやナッツが提供され、お茶や会話を楽しむ文化があります。


マルコフチャ

 追加で「マルコフチャ」という料理をいただきました。

 「マルコフチャ」は、人参のキムチです。

 「マルコフ」はロシア語で「人参」を意味します。

(マルコフチャ)
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 「キャロットラぺ」や「にんじんしりしり」とよく似ています。

 ウズベキスタン(中央アジア)には旧ソ連により朝鮮半島から強制移住させられた「高麗人」と呼ばれる朝鮮系の人々がおられ、この人々が白菜の代わりに現地で入手しやすかった人参を用いてキムチ風にアレンジされた料理が「マルコフチャ」です。

 かねてから朝鮮半島から遠く離れたウズベキスタンにキムチがあるという話に興味を持っていたので、注文しました。

 いただいてみると、キムチというよりは、フレンチドレッシングに唐辛子やクミンなどのスパイスを加えた人参のマリネに近く、辛味よりも酸味やスパイシーさを強く感じました。

 辛い物が苦手なウズベク人向けにアレンジされた経緯もあるようです。


まとめ

 ウズベキスタンでは、朝鮮系の人々からもたらされた「キムチ」が食べられたり、日本以外ではあまり一般的でない「緑茶」がよく飲まれたり、「ラグマン」と呼ばれるうどんに似た麺料理があったりと、「なぜ遠く離れたウズベキスタンで?」と思う料理も多く、興味深い食文化が形成されています。

 ウズベキスタンがシルクロードの中間に位置し、東西の交易の中心地として繁栄したことや、旧ロシア帝国・旧ソ連に属していたことなど、様々な要因が組み合わさって形成された食文化だと言えるでしょう。


<関連サイト>
 「TASTE THE WORLD」(東京都渋谷区神宮前3-1-23-1F(外苑前店)ほか)

<関連記事>
 「アルメニア・ウズベキスタン・ロシア・モルドバのスープとパン
 「ウズベキスタン・キルギス料理の特徴と主な料理 -ノン・ラグマン-
 「ギリシャ料理の特徴と主な料理1 -サガナキ・ホリアティキ・スブラキ・ムサカ・マスティクア-
 世界の料理については,当ブログ「食文化関連記事一覧表・索引」の「各国料理の特徴と主な料理」も御参照ください。

<参考文献>
 「TASTE THE WORLD」ウズベキスタン料理紹介リーフレット
 地球の歩き方編集室「世界のグルメ図鑑」Gakken
 地球の歩き方編集室「地球のかじり方 世界のレシピBOOK」Gakken

2025年11月 2日 (日)

ドライブインの魅力6 -広島県大竹市「お食事処みずなか」のジャンボエビフライ定食・「二代目辻村寿三郎 講演&ライブ」-

「ビッグ錠誕生日祭2025」で知った広島のイベント

 2025年10月12日、神奈川県藤沢市湘南台で開催された「漫画飯オフ会」・「ビッグ錠誕生日祭2025」に参加しました。

(「ビッグ錠誕生日祭2025」チラシ)
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 イベント終了後、ビッグ錠先生、シャンソン歌手の浜野ケイ子さん、そしてアコーディオン奏者のえびさわなおき。さんと私の4人でお話する機会がありました。

(浜野ケイ子さんライブ・ビッグ錠先生タップダンス)
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 私の地元・広島の話になった際、浜野ケイ子さんから「あら、広島なら来週イベントがあるじゃない!」という話に発展しました。

 翌週、えびさわなおき。さんが広島県に来られ、三次市と大竹市で、人形師の二代目辻村寿三郎さんと一緒に公演されることを教えていただきました。

 えびさわなおき。さんから公演案内を見せていただいたので、写真撮影して保存しました。

 えびさわなおき。さんへ「都合がつけば広島の会場へ伺いますね」とお伝えし、その日は終わりました。


ドライブイン「お食事処みずなか」の「ジャンボエビフライ定食」

 2025年10月18日、JR山陽本線の電車を利用して、広島県西部の大竹市玖波を訪問しました。

(玖波駅ホームと227系(レッドウイング)列車)
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 宮島の玄関口、JR宮島口駅よりさらに西にある駅です。

 イベント会場の大竹市立玖波公民館は、駅からほど近い場所にあるのですが、まずは昼食をとってから伺うこととしました。

 と言うのも、この玖波にずっと前から気になっていたドライブインがあるからです。

 「お食事処みずなか」です。

(お食事処みずなか)
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 国道2号沿いにあり、車で通るたびに気になり、でも立ち寄るまでの勇気もなく…といった感じのお店でした。

 それだけに、今回の玖波訪問は千載一遇のチャンスだと思い、お店を訪問しました。

 お店に入り、真っ先に見えたのがクレーンゲーム機やアーケードゲーム機が並ぶゲームコーナーです。

(ゲームコーナー)
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 ドライバーや同乗者の憩いの場であるゲームコーナーは、ドライブインになくてはならない存在です。

 そのゲームコーナーの先に食券販売機がありました。

 最初に食券を購入し、厨房でお店の方にお渡しして注文する方式です。

 麺類、丼もの、定食など和洋中様々なメニューが用意されている中で、私が一番魅力的に思ったのは「ジャンボエビフライ定食」です。

 このお店の定食の価格は700~800円台が中心で、エビフライ定食も700円となっている中、ジャンボエビフライ定食は最高価格の1500円となっていました。

 「ボリュームやコストパフォーマンスを重視するお客さんが揃うドライブインで、この価格設定はきっと何か理由があるはず」と推測しました。

 また、これからえびさわなおき。さんとお会いすることも踏まえ、幸先よく「えび」料理の豪華定食に決めました。

 厨房では、4~5人の方が忙しく調理しておられました。

 食券をお渡しして注文を済ませたあと、席を探しました。

 お昼どきだったこともあり、お店はお客さんで賑わい、席はほぼ満席でした。

 何とか席を見つけ、座って料理が出来上がるのを待ちました。

 料理が出来上がると、厨房から大きな声で「「○○(料理名)」のかたー」とお知らせがあるのですが、番号で呼び出されるわけではないので、同じ料理を複数のお客さんが注文された時はどうなるのだろうかと思いながら、出来上がりを待ちました。(※)
 ※出来上がりのタイミングやグループの組合せでうまくいっているのだと思います。

 ドライブインの料理は迅速に提供されることが多く、こちらのお店もそうなのですが、私が注文したジャンボエビフライ定食は時間を要し、あとで注文されたお客さんの料理の方が先に提供されました。

 期待と不安を抱えながら、出来上がりを待ちました。

 「ジャンボエビフライ定食のかたー」

 ハイハイと、喜び勇んで厨房へ受け取りに行きました。

(ジャンボエビフライ定食)
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 「おーっ、これは確かにスゴイ」

 大きな尾頭付きのエビフライが3本、デーンと盛り付けられていました。

 ごはん、味噌汁、たくあん、サラダ、そしてエビフライにつけるタルタルソースがセットになった定食です。

(ジャンボエビフライ)
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 フライにする際に海老が曲がらないよう、パン粉でしっかりとかためられています。

 衣の中身を確かめてみると…

(ジャンボエビフライ(中身))
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 大きな海老の身が登場しました。

 パン粉でカサ増しされているわけではないのです(笑)

 タルタルソースやウスターソースをつけながら、ジャンボエビフライをお腹いっぱいいただきました。

 ボリューム満点の魅力的な料理でした。

 食事を終え、幸せな気分で公演会会場へ歩いて向かいました。


二代目辻村寿三郎 講演&ライブ

 長いこと引っ張りましたが、ここからがメインです(笑)

 「二代目辻村寿三郎 講演&ライブ」会場の大竹市玖波公民館へやってきました。

(大竹市立玖波公民館)
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 歴史を感じる大きな公民館でした。

 今回のイベントのポスターも掲示されていました。

(「二代目辻村寿三郎 講演&ライブ」ポスター)
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 二代目辻村寿三郎さんは大竹市の御出身で、その御縁もあって玖波公民館での開催となりました。

 いつも湘南台でお会いしているえびさわなおき。さんも演奏されるとあって、期待が高まります。

 当日は大勢の観客が来場されました。

(「二代目辻村寿三郎 講演&ライブ」会場の様子)
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 開始時刻までに、えびさわなおき。さんとお会いできないかと思い、控室へ行ってみました。

(出演者控室)
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 すると、ちょうどえびさわなおき。さんが出て来られ、御挨拶することが出来ました。

 これまで湘南台でしかお会いすることがなかったのに、湘南台から800km以上離れた広島県大竹市でお会いできたことが不思議でなりませんでした。

 しかも湘南台でお会いして1週間も経たないうちに。

 広島の手土産をお渡しし、しばらくお話をしていると、二代目辻村寿三郎さんもお越しになりました。

 えびさわなおき。さんが二代目辻村寿三郎さんに「いつも東京でお会いする方です」と私を紹介してくださいました。

 東京じゃないけど、あの辺一帯は東京なのでしょう(笑)

 お二人に御挨拶した後、花道近くの席に座り、開始を待ちました。

 開始時刻となり、司会の方から開始の御案内がなされたあと、えびさわなおき。さんがアコーディオンを演奏しながら登場されました。

 曲はサティの「Je te veux(ジュトゥヴ)」でした。

 私の大好きな曲です。

 御紹介する動画はピアノ演奏ですが、有名な曲なので御存知の方もおられるかと思います。

(Satie - Je te veux)

  (YouTube「Satie - Je te veux」potassiumchlorate)

 その後、二代目辻村寿三郎さんも人形と一緒に舞台に登場されました。

(二代目辻村寿三郎・えびさわなおき。共演)
Photo_20251102111801

 人形は「おきょう」さんです。

 日本の人形芝居とアコーディオンの演奏がうまく調和されるのか、興味津々で鑑賞しましたが、二代目辻村寿三郎さんが操られる人形の表情豊かで滑らかな動きは、アコーディオンの曲と見事に一致していました。

 文楽よりももっと身近な、エンターテインメント性の高い人形芝居で、会場は盛り上がりました。

(二代目辻村寿三郎・えびさわなおき。共演(花道))
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 イベントのラストを迎えた際、会場から「アンコール」の声と拍手が響き渡りました。

 そこで選ばれた曲は「ろくでなし(Mauvais Garçon、不良少年)」です。

 二代目辻村寿三郎さんはシャンソンも歌われるようで、えびさわなおき。さんのアコーディオン演奏に合わせて人形を舞い、「ろくーでぇーなしぃー ウィッ」と楽しそうに歌っておられました。

 冒頭で御紹介した湘南台の「浜野ケイ子さんライブ・ビッグ錠先生タップダンス」で歌われた曲もこの「ろくでなし」だっただけに、湘南台の思い出と見事にオーバーラップしました。

 湘南台のイベントでこの曲が歌われた時は、私もビッグ錠先生に向かって「ろくでなしー」と何度も言いました。

 今考えると、なんてひどい言い方だったのだろうと反省しています…ウィッ!

 イベントがお開きとなり、えびさわなおき。さんに御挨拶して、会場をあとにしました。


まとめ

 湘南台で開催された「ビッグ錠誕生日祭2025」に参加し、皆さんとお話ししたことがきっかけで、浅草のおかみさんや二代目辻村寿三郎さんとお会いでき、えびさわなおき。さんとも広島で再会することが出来ました。

 つながりや御縁って、本当に不思議で面白いものですね。


<関連サイト>
 「辻村寿三郎人形館」(広島県三次市三次町1236)
 「お食事処みずなか」(広島県大竹市玖波1-2-34)

<関連記事>
 「ビッグ錠先生の世界19 -「ビッグ錠誕生日祭2025」(親子巻き・味平ライス・ブラックホール酢豚・三丼フライ・ハンバーガー焼きそば・雲白肉・ウツボ粥)-
 「ビッグ錠先生の世界20 -浅草すしや通り「十和田」・「美味しんぼ」海原雄山も絶賛した「暮坪そば」・浅草のおかみさんと浅草吉原の文化-

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