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2025年12月14日 (日)

神戸のモーニング・パン・レモンケーキ -元町サントスのモーニング、コム・シノワのパン・レモンケーキ、フロインドリーブのクロワッサン-

「元町サントス」のモーニング

 朝、神戸・元町商店街沿いにある喫茶店「元町サントス」でモーニングをいただきました。

(元町サントス店舗)
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 炭火焙煎珈琲神戸の「萩原珈琲(ハギハラコーヒー)」の直営店です。

 お店の入口で面白い看板を見つけました。

(珈琲・珊都異知の看板)
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 「珈琲」、「珊都異知」と書かれたレトロな看板です。

 一瞬「珊都異知」って何だろうかと思いましたが、併記された「SANDWICH」で、「サンドイッチ」と読むことが理解できました。

 お店に入った瞬間、珈琲の良い香りがしました。

 店内は常連さんが多く、皆さんそれぞれ新聞や雑誌を読みながら朝の一杯・ひとときを楽しんでおられました。

 モーニングは、「Aモーニング」(トースト・ハムエッグ・サラダ・フルーツとドリンクのセット)と、「Bモーニング」(ミニサンドウィッチとドリンクのセット)の2種類が用意されていました。

 「珊都異知」に興味を持った私は、「Bモーニング」を注文しました。

 お店の方へ、モーニングのドリンクは「ホットコーヒーで」と注文したのですが、後になって、スマートに「ホットで」と注文すればカッコよかったな…と少し後悔しました。

 関西の喫茶店では、「濃いめのコーヒーが提供される」、「ホットコーヒー(ブレンドコーヒー)は「ホット」と呼ばれる」傾向にあるからです。

(Bモーニング)
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 こちらが珊都異知と珈琲がセットになった「Bモーニング」です。

 塩とコショウも用意していただきました。

 コーヒーは、濃いめで香り高く、深みとコクを感じました。

 砂糖やミルクを加えていただくのもおすすめです。

 続いて、サンドウィッチをいただきました。

 サンドウィッチは、玉子とキュウリの「玉子サンド」と、ハム・トマト・レタスの「ハムサンド」が一緒にサンドされた豪華版でした。

 濃いめのコーヒーと実によく合いました。

 ふと周りを見渡すと、常連客の方がサンドウィッチにコショウをふりかけて召し上がっていました。

 試しに私もサンドウィッチにコショウをふりかけてみました。

(ミニサンドウィッチ(コショウがけ))
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 「こっこれは…」

 挽いたコショウのさわやかな香りが加わり、驚くほど美味しさが増しました。

 「サンドウィッチのコショウがけ」おすすめです。

 食事後、お店を出て街を散策すると、すぐ近くに中華街がありました。

(神戸・南京町(中華街))
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 元町と中華街が隣接しており、横浜とよく似ているなと思いました。


「コム・シノワ」のパン・レモンケーキ

 神戸の繁華街・三宮を少し南へ歩いたところに、「コム・シノワ」というパン・洋菓子・カフェのお店があります。

(コム・シノワ店舗)
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 朝早くから開店されており、店内で朝食をいただくこともできます。

 「コム・シノワ」は、1983年に、神戸・南京町(中華街)でフランス料理店「ビストロ コム・シノワ」としてオープンされました。

 「コム・シノワ(comme chinois)」はフランス語で「中国風の、中国のような」という意味になりますが、こちらの「コム・シノワ」という店名も、創業地である南京町(中華街)にちなんで命名されたのではないかと思います。

 お店に入ると、ブーランジェリー(パン)とパティスリー(お菓子)のコーナーがあり、その奥にカフェのコーナーがあります。

 私はカスクルートとコーヒーを注文し、カフェでいただきました。

(カスクルートとコーヒー)
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 カスクルートは、バゲット(フランスパン)にスイスチーズとロースハムを挟んだサンドイッチです。

 バゲットは、皮はパリパリで香ばしく、クラム(パンの中身)はしっとり柔らかで、かたいだけのフランスパンとは一線を画した、サンドイッチにも適したパンでした。

 パンを美味しくいただくためのサンドイッチという感じがしました。

 カフェで食べるパンはバスケットに入れて提供されるのですが、複数人でいろんなパンを購入し、それらのパンをみんなで分けながら召し上がっておられる方々を多く見かけました。

 パンをハサミで半分にカットして召し上がっておられる様子を見て、「関西ではハサミまで持参して来るお客さんがおられるのか」と驚いたのですが、店内をよく観察すると、カフェの一角にパン切りばさみが用意されていました。

(パン切りばさみ)
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 好みの惣菜パンや菓子パンをいくつか選んで、みんなでシェアしながら食べるのも「コム・シノワらしい」食事スタイルとなっています。

 テーブルにバターやオリーブオイルの案内がありました。

(バター・オリーブオイルの案内)
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 「イズニーバター」が気になったので、パンと一緒に購入しました。

(パン・コンプレとイズニーバター)
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 「パン・コンプレ」と「イズニーバター」です。

 「パン・コンプレ」は、全粒粉で作られたハード系のパンです。

 全粒粉が使われた「完全な(コンプレ、コンプリート)」パンという意味を持ちます。

 「イズニーバター」はA.O.P.(原産地呼称保護)認定を受けた発酵バターです。

 パン・コンプレにイズニーバターを塗っていただきました。

 パン・コンプレは、外はサクサク、中はしっとりとしたパンで、全粒粉の旨みを感じました。

 イズニーバターは発酵バターならではの、フレッシュで、ミルク風味が感じられる、優しい塩味のバターでした。

 パン・コンプレにフレッシュな味わいのイズニーバターがよく合いました。

 店内の焼菓子のコーナーにレモンケーキが並んでいたので、レモンケーキも購入しました。

(コム・シノワのレモンケーキ)
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 横約7cm、幅約5cm、高さ約3.5cmの標準的なサイズです。

 レモン果汁をたっぷり含ませたアイシングがなされています。

(コム・シノワのレモンケーキ(中身)
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 ケーキ生地の中には、大きめにカットされたレモンピールが入っていました。

 きめ細かなケーキ生地は、甘さ控えめで、しっとりしたチーズケーキのような味わいでした。

 チーズケーキのような味わいは、生地にサワークリームが使われていることにあるようです。

 レモンケーキがお好きな方には、ぜひ味わっていただきたい一品です。


「フロインドリーブ」のクロワッサン

 三宮を新神戸駅方面に少し北へ上がった場所に、神戸の老舗ベーカリー「フロインドリーブ」があります。

 「フロインドリーブ」は、第一次世界大戦中に日本軍の捕虜として来日したハインリッヒ・フロインドリーブが1924年に神戸で開業したベーカリーです。

 ハインリッヒ・フロインドリーブは、敷島製パン(Pasco)の初代技師長を務めるなど、日本に本格的なドイツパンを広めた人物として有名です。

(フロインドリーブ店舗)
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 フロインドリーブの店舗は、教会を改装して作られています。
(フロインドリーブの看板がなければ、見た目は教会そのものです。)

(フロインドリーブ店舗・中庭)
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 ガーデニングがなされ、ベンチが設置された中庭もあります。

(フロインドリーブ看板(登録有形文化財・BELCA賞))
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 文化庁の登録有形文化財に指定され、公益社団法人ロングライフビル推進協会が主催する建築賞「BELCA賞」(ベストリフォーム部門)を受賞した建物です。

 テレビ「名建築で昼食を」の候補として推薦したいお店です。

 建物内に、フロインドリーブ創業100年を記念して作られた歴史年表「フロインドリーブのあゆみ」が展示されていました。

(フロインドリーブのあゆみ(創業100周年))
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 建物は1階がパン・洋菓子を販売するショップ、2階がカフェとなっています。

 1階のショップでクロワッサンを購入しました。

(フロインドリーブのクロワッサン(ケーキ箱))
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 クロワッサンを2個購入しただけなのに、ケーキ箱に詰め、立派な紙袋に入れてくださいました。

(フロインドリーブのクロワッサン)
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 フロインドリーブのクロワッサンは、リボンのような独特な形をしています。

 バターをたっぷり使い、パイのように何層にも折り込んだデニッシュ生地(プルンダー生地)が使われていて、表面はパリパリ、中はサックリした食感のクロワッサンです。

 バター風味豊かで、香ばしい、フロインドリーブの看板商品の1つです。

 私は初めてフロインドリーブを訪問した時、お店の方に少しわがままを言って、1階のショップで購入したクロワッサンを、2階のカフェで提供していただきました。

 2階のテーブル席で待っていると、お店の方がクロワッサンを温め、皿に盛って提供してくださいました。

 1つの料理・芸術作品のように思えたので、手づかみではなく、ナイフとフォークでいただきました。

 クロワッサンをフォークで押さえ、ナイフでカットして食べようと試みたところ…クロワッサンが皿の上で滑り、勢い余ってテーブルの外に飛んでいってしまいました(笑)

 かろうじて、ナイフで押さえていたクロワッサンを味わうことができましたが…。

 上品に振る舞うつもりが、逆に下品な振る舞いになってしまった苦い思い出があります。(フロインドリーブの皆様、申し訳ございません。)

 フロインドリーブのクロワッサン。
 
 ぜひ、手で持ってガブリと、その美味しさを直に味わってみてください。


<関連サイト>
 「元町サントス(インスタグラム)」(神戸市中央区元町通2-3-12)
 「萩原珈琲」(神戸市灘区城内通1-6-18)
 「コム・シノワ」(本店 神戸市中央区御幸通7-1-15 三宮ビル南館地下)
 「フロインドリーブ」(神戸市中央区生田町4-6-15)
 「Pasco(敷島製パン)の沿革」(Pasco・敷島製パン)

<関連記事>
 「神戸・元町の老舗喫茶店・神戸エビアンコーヒーの「アサビアン」(モーニング・ロールパンセット)

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コメント

東京と大阪に日本橋がある様に、神戸と横浜にも元町があるんですね^ ^
神戸は昔1泊だけした事がありますが、市街地をゆっくり見物した記憶がありません(^^;;
ステーキを食べた記憶はありますが(^.^)v
珈琲もオシャレな当て字ですが、珊都異知も中々ですね(^.^) 
台湾では「三明治」と書くそうですが(^_−☆
「サンドウィッチのコショウがけ」今度試して見ます!
コム・シノワはパンもレモンケーキも「質実剛健」という印象を受けました^ ^
フロインドリーブは以前ご紹介頂いた記憶があります!
クロワッサンの形、カニみたいでカワイイですね(^_^)

コム・シノワ、パンをシェアして食べるためにハサミが用意してあるとは、なかなかユニークなお店ですね。
レモンケーキも美味しそうですねえ。
確かにサワークリームが入ると、ちょっとチーズケーキっぽくなりますね。
フロインドリーブのクロワッサン、カニの形とは面白い!と思ったらリボンでしたか(^^;)
ナイフとフォークで食べたら、うまく切れてもかなりボロボロに崩れてしまいそうです。
自宅だったら(もったいないという貧乏性が働いて)その破片を皿を傾けて口に流し込むとか、指を押し付けてくっつけて食べるとかできるけど、外だとそういうことができないので、飛んでいってしまうほどではないにしても悲しい思いをしそうです(笑)

なーまん 様

なーまんさん、こんばんは。
いつもコメントいただき、ありがとうございます。

横浜には元町・中華街駅がありますよね(笑)
この記事を作っていて、神戸と横浜は同じみなとまちで、共通点も多いことに気付きました。

神戸でステーキを召し上がったとはスゴイです。
私は憧れていますが、神戸でステーキを食べたことはありません。
今度訪問された際は、そぞろ歩きで、ごゆっくり観光もお楽しみください。

サンドイッチ、台湾では「三明治(サンミンヂー)」と表現されるのですね。恥ずかしながら、初めて知りました。
三明治にほんの少し粗挽きコショウをかけると、「驚異的美味三明治」になりますので、お試しください。
風味が大切ですので、パウダーではなく、粗挽きコショウをお使いくださいね!

フロインドリーブ、私も何かの機会に御紹介した記憶があるのですが、なーまんさんに御記憶いただいているとは、とても嬉しいです!
クロワッサン、確かにカニの形に見えますね!
私はフロインドリーブのカフェで、そのクロワッサンを見事に横に飛ばしてしまいましたが、カニならやむを得ませんね(笑)

chibiaya 様

chibiayaさん、こんばんは。
いつもコメントいただき、ありがとうございます。

コム・シノワのカフェでは、バスケットに盛られた数多くのパンを「パン切りばさみ」で切って、みんなで召し上がっておられる様子をよく目にしました。
最初に「パン切りばさみ」でパンを切る様子を拝見した時は、「関西では飴ちゃんだけでなく、マイハサミまで常備して、お店で切ってみんなで食べるのが普通なのか!」とびっくりしました。

コム・シノワのレモンケーキ、実は超おすすめです!
チーズケーキのようなケーキ生地に、甘酸っぱいアイシングがかかっていて、とても美味しかったです。

フロインドリーブのクロワッサン、確かにカニの形に似ていますね。
お店のカフェでクロワッサンをナイフで切って、フォークで食べようとしたら、いきなりストンと切れてしまい、その勢いでクロワッサンは飛び、私の右手と左手は交差しました(笑)
デーブルの上なら、指にくっつけて食べると思いますが(笑)、かなり飛んで、床に落ちてしまったんです(>_<)
なので、落ちたクロワッサンを拾い上げ、テーブルにあった紙ナプキンで包んで目立たないように皿の横に置いておきました。
フロインドリーブのクロワッサンを見るたび、あの時の光景が目に浮かびます(笑)

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