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2026年2月

2026年2月18日 (水)

マレーシア料理の特徴と主な料理1 -マレーシアの概要とマレーシア料理の特徴、マレーシアへの旅-

 東南アジアの料理と言われて日本人が思い浮かべるのは、タイ料理やベトナム料理、それに次いでフィリピン料理やインドネシア料理、シンガポール料理…といったところでしょうか。

 いずれにせよ、私を含めて、東南アジアの料理としてマレーシア料理を思い浮かべる人は少ないですし、代表的な料理と言われてもあまりピンとこない人が多いと思います。

 マレーシア料理の特徴について理解するため、まずは東南アジア(インドシナ半島)全体の食文化の特徴を把握することからアプローチしたいと思います。


東南アジア(インドシナ半島)の食文化の特徴

 東南アジア(インドシナ半島)の国々に共通してみられる食文化は、
①稲作が盛んで、米食文化であること
②肉よりも川や湖で豊富に採れる魚が主なたんぱく源であること
③魚醤やナレズシ(塩とごはんで発酵させたすし)など長期保存できる発酵食が多く作られること
④ココナッツミルクや果物が料理に多用されること
⑤インドの影響を受け、スパイス(香辛料)やハーブが使われること
⑥中国の影響を受け、中華鍋が普及し、麺料理も多いこと
⑦世界のほかの地域に比べ、昆虫食が多くみられること
などが挙げられます。


マレーシアの概要とマレーシア料理の特徴

 東南アジア(インドシナ半島)の食文化の大きな特徴を把握した上で、マレーシアの概要とマレーシア料理の特徴についてまとめてみたいと思います。

 マレーシアは赤道近く、熱帯雨林気候に属する国で、マレー半島とボルネオ島北部から成り立っています。

(マレーシア)
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(帝国書院ウェブサイト「世界白地図 東南アジア」の一部を引用・加工)

 首都はクアラルンプールで、日本との時差はマイナス1時間です。

 「えっ、たった1時間?」と思いますが、マレーシアは東西に長い国なので、ボルネオ島北部と日本との距離で考えると納得できます。
(ちなみに、タイやインドネシアと日本の時差はマイナス2時間となります。)

 マレーシア人は、マレー人、マレー人以外の先住諸民族、華人(中国系の海外移住者)、インド系の海外移住者など、多民族で構成されています。

 マレー半島の南側に位置するマラッカ海峡は、古代から中国とインド、ペルシャを結ぶ交易路・海のシルクロードとして栄えました。

 その拠点となったのがマレーシアの「マラッカ」でした。

 マレーシアの歴史を簡単に御紹介します。

・イスラム教徒の鄭和(ていわ・チェンホー)がマラッカに寄港し、イスラム教が広まる(1405年)
・ポルトガルがマラッカ王国を占領(1511年)
・オランダがマラッカを占領(1641年)
・ペナン島をイギリスへ割譲(1786年)
・英蘭協約によりペナン、マラッカ、シンガポールが海峡植民地となる(1824年)
・海峡植民地から内陸へとイギリスの支配が内陸へと広がる(1896年)
・日本軍がマラヤと北ボルネオを占領(1941年)
・第二次世界大戦が終結し、マレーシアは再びイギリス領になる(1945年)
・イギリスからマラヤ連邦が独立(1957年)
・マラヤ連邦にシンガポール、サバ、サラワク州を加え、マレーシアとなる(1963年)
・シンガポールがマレーシアから離脱・独立し、現在のマレーシアとなる(1965年)

 こうしてみると、マレーシアは地理的・歴史的に、中国、ポルトガル、オランダ、イギリス、日本など様々な国から影響を受け、多様な民族や文化が共存して発展してきた国だということがわかります。

 そのため、言語もマレー語が公用語ですが、英語や中国語(マンダリン)も使われますし、宗教においてもイスラム教が国教とされつつ、仏教、キリスト教、ヒンズー教、道教などの信者も一定の割合でおられます。

 食文化も多種多様です。

 マレー人の多くはスマトラ島(インドネシア)のミナンカバウを祖先の地とするため、マレー料理の中核はスマトラ料理を引き継いだものとなっています。

 そしてこのマレー料理以外にも、地理的・文化的・歴史的背景から、中国料理、インド料理、ニョニャ料理(※)、さらにはイギリス料理(アフタヌーンティー)やポルトガル料理(クリスタン料理)に至るまで、マレーシアには様々な国の料理が混在しています。
 ※ニョニャ料理…マレーシアへ移住した中国人と現地(マレー)の人々の交流から生まれたマレーシア料理と中国料理の融合料理。

 また、イスラム教、ヒンズー教、仏教など宗教によってタブーとされる食が異なるため、食習慣も様々です。

 マレーシアは外食文化が浸透しており、日常の食事を外食で済ませる人が多いため、こうした様々な国・文化の料理店があります。

 街の屋台・夜市(パサーマラム)もマレー料理だけでなく、中華系やインド系の料理も提供されています。

 マレーシア料理は、シンガポール料理やインドネシア料理と一緒、もしくはとても近い関係にあるため、日本ではシンガポール料理・インドネシア料理として知られる(紹介される)料理がたくさんあります。

 サテ(串焼き)、ルンダン(牛肉のココナッツミルク煮込み)、バクテー(肉骨茶、骨付き豚肉の煮込み・薬膳スープ)など、インドネシア料理やシンガポール料理としてよく知られる料理は、実は代表的なマレーシア料理でもあるのですが、マレーシア料理として紹介されることはあまり多くありません。

 こうしたことも、日本でマレーシア料理があまり知られていない理由の1つとなっています。


答えはマレーシアにある(マレーシアへの旅)

 この度、私はマレーシアで現地の食文化を学んでくることにしました。

 2026年2月19日から23日にかけて5日間の旅です。

 福岡空港からタイのスワンナプーム国際空港経由(乗継ぎ)でマレーシアのクアラルンプール国際空港へ向かいます。

 クアラルンプールで3泊し、往路と同じ方法で広島へ戻る予定です。

(マレーシアへの行程)
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 ※画像をクリックすると拡大します。
 (帝国書院ウェブサイト「世界白地図 東南アジア」の一部を引用・加工)

 今回はツアーガイドなし、オプショナルツアーなしの1人旅です。

 国内旅行は慣れてきたものの、海外旅行となると、言葉や文化の壁など、条件がかなり違ってくるので、期待と不安が入り混じっているのが本音です。

 海外旅行へ行こうと思ったきっかけは、昨年夏に職場で旅行券を貰ったことにあります。

 まとまった金額だったので、これは「海外旅行へ行けということだろう」と勝手に解釈し、当ブログでまだ御紹介したことのないマレーシア料理を求めて、マレーシアを訪問することにしました。

 旅行代理店で航空券と宿泊施設の手配をお願いしました。

 ひととおり手続きを終えた後、旅行代理店の方から「なぜマレーシアへ行こうと思われたのですか?」と尋ねられたので、私は「マレーシアは様々な食文化が混在し、いろんな料理に出会えるからです」とお答えしました。

 食を知ることがメインなので、観光名所へはほとんど行かないと思います(笑)

 慣れない海外旅行での一人旅ですので、皆様に御紹介できるほどの食の取材ができないかも知れませんが、私としては、とりあえず行って無事帰ってくることを目標にしたいと思います。

 しばらく留守にさせていただきますが、よろしくお願い申し上げます。

 ※今回は日曜日の更新をお休みさせていただきます。


<関連記事>
 「食文化関連記事一覧表・索引」の「各国料理の特徴と主な料理」にある「マレーシア料理」を御参照ください。

<参考文献>
 石毛直道「世界の食べもの 食の文化地理」講談社学術文庫
 沼野恭子編「世界を食べよう!東京外国語大学の世界料理」東京外国語大学出版会
 柳澤順子「魅惑の食文化 クアラルンプール・マラッカ・イポー」東京ニュース通信社

2026年2月15日 (日)

宮城の食文化探訪2 -ずんだしるこ・ミニあんみつ・黒砂糖まんじゅう-

 2025年12月末に、宮城県を訪問しました。

 広島空港から空路で仙台空港を目指しました。

 広島空港を夕方に出発する便で、出発前に時間に余裕があったので、展望デッキから飛行機を眺めました。

(広島空港に到着したIBEX・CRJ700)
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 折り返し仙台空港へ向かうIBEX(アイベックス)エアラインズのCRJ700機が広島空港に到着しました。

(広島空港とIBEX・CRJ700)
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 ブリッジに近づくCRJ700機です。

 このあと、この飛行機に乗って仙台空港へ向かいました。

 夜、仙台空港に到着しました。

(仙台空港とIBEX・CRJ700)
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 仙台空港駅からは仙台空港アクセス線を利用しました。

 出発時刻が近づくまで仙台空港駅構内を散策していると、記念撮影スポットがありました。

(仙台空港アクセス線と鉄道むすめ「杜みなせ」)
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 仙台空港アクセス線の列車と、仙台空港アクセス鉄道で運輸指令員を務める「杜 みなせ(もり みなせ)」さんです。

(仙台空港アクセス線・仙台空港駅)
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 その後、列車に乗って、仙台駅へと向かいました。


ずんだしるこ

 翌日、仙台市の繁華街「一番町」を訪問しました。

 仙台三越の向かいに和菓子店「玉澤総本店 一番町店」があります。

(玉澤総本店・一番町店)
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 こちらのお店の喫茶コーナーで「ずんだ」の甘味(かんみ)がいただけるということで訪問しました。

 「ずんだ」は、茹でた枝豆をすりつぶし、砂糖などで甘みをつけたお菓子(あんこの一種)です。

 席を御案内いただき、メニューブックを見ると、「ずんだ」を使った甘味として「ずんだ餅」や「ずんだみつ豆」がありました。

 そしてさらにメニューを読み進めると、冬季限定で「ずんだしるこ」が提供されていることがわかりました。

 仙台をはじめとする東北で有名な「ずんだ餅」を食べることが目的だったのですが、「ずんだしるこ」という味わったことのない「おしるこ」にも興味を持ち、こちらをいただくことにしました。

 セットメニューも用意されており、プラス250円でセットドリンクを付けていただけることがわかりました。

 そのセットドリンクは、ホットコーヒー、アイスコーヒー、紅茶、アイスティー、ミニ抹茶、ミニあんみつの中から選べるようになっていました。

 「えっ、ミニあんみつも選べるんだ!」

 甘味とミニ甘味のダブルセット。

 これは甘党には嬉しいサービスだと思い、「ミニあんみつ」をセットでお願いしました。

 お店の方から「(ずんだしるこは)10分程度お時間をいただきますが、よろしいでしょうか」とお話がありました。

 私はむしろ、時間をかけて作ってくださることに好感を持ちました。

 しばらく店内で過ごしていると、「ずんだしるこ」が運ばれてきました。

(ずんだしるこ・塩昆布)
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 塩昆布が付いているところは、小豆の「おしるこ」と一緒です。

 続いてセットの「ミニあんみつ」も御用意いただきました。

(ずんだしるこ(セット・ミニあんみつ))
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 「やった!」

 おしることミニあんみつが並んだ、夢のようなセットです。

(ずんだしるこ)
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 「ずんだしるこ」は、ずんだの汁気を多くし、コトコト煮た「おしるこ」です。

 薄緑色で、見た目も美しいおしるこです。

 朱塗りのスプーンですくっていただくと、ずんだのさわやかな香りと濃厚なコクを感じ、「本場のずんだって、こんなに美味しいんだ」と目が覚める思いがしました。

 ずんだの風味を生かすべく、ほのかな甘さで仕上げられていました。

 こんがりと焼かれたミニ角餅も相性抜群でした。

 まぁ、冷静に考えると、ずんだ餅とほぼ一緒なので、当然と言えば当然なのですが(笑)


ミニあんみつ

 続いてミニあんみつをいただきました。

(ミニあんみつ)
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 寒天、赤えんどう豆、白玉団子、果物、そして小豆のあんこが盛り付けられています。

 黒蜜も美味しかったので、寒天や白玉団子にたっぷりかけていただきました。

 「ずんだしるこ」をいただきながら、小豆のあんこも恋しく思ったのですが、さすが和菓子屋さん、小豆あんも美味しく、ずんだと小豆あんを一度に楽しむことが出来ました。


黒砂糖まんじゅう

 「玉澤総本店」は「黒砂糖まんじゅう」が看板商品と伺ったので、喫茶を済ませたあと、店舗でこのまんじゅうを購入しました。

(黒砂糖まんじゅう)
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 一般的には「黒糖まんじゅう」と呼ばれていますが、こちらのお店では「黒砂糖まんじゅう」と呼んでおられるところに、自信と誇りを感じました。

(黒砂糖まんじゅう(あんこ))
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 まんじゅうの生地はもっちりとして黒砂糖の風味が楽しめ、中のあんこ(こしあん)はさらりとした食感で、上品な甘さでした。

 ずんだ(しるこ)と同様、一瞬にしてファンになり、また仙台へ伺うことがあればぜひ味わいたいと思いました。

 仙台で黒砂糖を使ったお菓子と言えば、以前当ブログで御紹介した「賣茶翁(ばいさおう)」の「みちのくせんべい」も黒糖のおせんべいです。

 いずれのお菓子も、仙台(御出身)の方はよく御存知のお菓子だと思います。

 お土産や手土産にすると喜ばれること間違いなしです。


<関連サイト>
 「杜の菓匠 玉澤総本店」(一番町店 仙台市青葉区一番町四丁目9-1 ほか)

<関連記事>
 「宮城の食文化探訪1 -宮城県仙台市 「賣茶翁」のみちのくせんべいと「立ちそば処 杜」の鶏から揚げそば-
 「萩の調 釉(はぎのしらべ ゆう) -仙台「菓匠三全」の東京限定お菓子-

2026年2月 8日 (日)

加賀・能登の和菓子図鑑 -たにぐち「おだまき」・中浦屋「水ようかん」・梅屋常五郎「豆あめ・大豆飴」・まつ井「栗ひとつ」・圓八「あんころ餅」・たなつや「じろ飴のきんつば」・森八「ひゃくまんさんもなか」・竹内「みそまんじゅう」-

 石川県(加賀・能登)には和菓子を中心としたお菓子がたくさんあります。

 これは、江戸時代に加賀藩が奨励した茶道文化が大きく影響しています。

 そんな石川県(加賀・能登)の和菓子をいくつか御紹介したいと思います。


御菓子司たにぐちの「おだまき」

 志雄(現在の石川県羽咋市)は、越中・能登・加賀を結ぶ宿場町として栄え、麻の一種「芋麻(ちょま)」が多く取り扱われました。

 その芋麻(ちょま)から作られた「おだまき(苧環、紡いだ麻糸を丸く巻いたもの)」は、志雄の人々にとって馴染み深いものとなりました。

 やがて、その「おだまき」に見立てた餅菓子が志雄の名物となり、今に伝えられています。

(御菓子司たにぐち「おだまき」(包装))
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 こちらが「御菓子司たにぐち」の「おだまき」です。

 ピンク色が「無花果(いちぢく)あん」、白色が基本の「つぶあん」です。

(御菓子司たにぐち「おだまき」)
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 確かに三角形の糸巻きに見えます。

(御菓子司たにぐち「おだまき」(中身))
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 お餅は上新粉で作られているため、団子に似たプルプルとやわらかい食感が楽しめます。

 今回は「無花果あん」と「つぶあん」をいただきましたが、ほかにも「よもぎ」、「黒米・くるみ」、「さくら」、「冷やしずんだ」、「能登栗」、「金沢柚子」、「抹茶」など、季節ごとに様々な種類の「おだまき」が用意されています。


中浦屋の「水ようかん」

 北陸地方では、冬に「水ようかん」を食べる風習があります。

 柚子(ゆず)を使ったお菓子「柚餅子(ゆべし)」で有名な「中浦屋」の水ようかんを入手しました。

(中浦屋「水ようかん」)
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 水分を多く含む水ようかんは、ようかん(羊羹)よりもあっさり・なめらかな食感で、その分たっぷりといただくことができます。


梅屋常五郎の「豆あめ」・「復刻版大豆飴(まめあめ)」

 「豆あめ」は、きな粉と求肥粉を水飴で練って固めたお菓子で、能登(石川県七尾市)の名物です。

(梅屋常五郎「豆あめ」(包装))
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 「うぐいす粉」と呼ばれる「青きな粉(青大豆の粉)」が使われているため、緑色をしています。

 和菓子の「州浜(すはま)」と同じお菓子です。

(梅屋常五郎「復刻版大豆飴 さいころ」(包装))
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 こちらは同じお店の「復刻版大豆飴(まめあめ)」というお菓子です。

 「復刻版大豆飴(まめあめ)」は、「豊太閤前田邸御成記」に前田利家が豊臣秀吉に献上したという記録をもとに、当時調達されたであろう素材に限定して再現された大豆飴です。

 地元産大豆を挽いたきな粉と麦芽糖水飴が用いられています。

 表面にふりかける砂糖も控えめにされており、その分、きな粉の香り豊かな大豆飴に仕上げられています。

(梅屋常五郎「復刻版大豆飴 さいころ」(個包装))
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 キャンディのように1つ1つ紙で個包装されています。

(梅屋常五郎「復刻版大豆飴 さいころ」)
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 写真右の緑色が「抹茶」、写真左手前が「ドライフルーツ」、写真左奥が「柚子」と、3種類の味があります。

 「抹茶」は、生地に大納言小豆を混ぜ込み、抹茶をまぶした大豆飴です。

 「ドライフルーツ」は、生地に細かく刻んだドライフルーツを混ぜ込み、シナモンパウダーをまぶした大豆飴です。

 「柚子」は、生地に柚子の果肉を混ぜ込み、砂糖をまぶした大豆飴です。


菓匠まつ井の「栗ひとつ」

 石川では、様々なお店で「栗蒸し羊羹」が販売されています。

 「菓匠まつ井」では、個包装の栗蒸し羊羹が販売されています。

(菓匠まつ井「栗ひとつ」(包装))
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 「菓匠まつ井」の「栗ひとつ」です。

 竹の皮に包んで蒸した栗蒸し羊羹です。

(菓匠まつ井「栗ひとつ」)
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 蒸し羊羹の中に、栗が丸ごと一粒入っていました。

 羊羹が1つ1つ竹皮に包まれ、竹皮のひもで結ばれており、丁寧なお仕事が垣間見れました。


圓八の「あんころ餅」

 金沢駅で人気のお土産の1つに「圓八(えんぱち)」の「あんころ餅」があります。

(圓八「あんころ餅」(包装))
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 「圓八あんころ餅」と記載されています。

 材料は、砂糖、小豆、もち米、赤竹小豆、食塩、酵素と、極めてシンプルです。

(圓八「あんころ餅」)
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 竹皮に一口サイズ(9等分)に切れ目が入ったあんころ餅が包まれており、竹串も用意されています。

 甘さ控えめで多少パサッとしたこしあんと、とてもやわらかくて粘りのあるお餅の組合せが絶妙なあんころ餅です。


粟津屋の「長まし」

 「長まし」は、石川県七尾市で毎年ゴールデンウィークに開催される能登で一番盛大なお祭り「青柏祭」に欠かせない餅菓子(あん餅)です。

(粟津屋「長まし」(パック))
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 小判形の餅の中に、あんこ(こしあん・つぶあん)が入っています。

(粟津屋「長まし」)
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 お祭りやお祝いの時に食べられる餅なので、餅の先っぽが赤や緑で色付けされています。

 広島県呉市にも、お祭りの時期に作られる、あん餅の表面に着色したもち米を付けた「いが餅」と呼ばれる餅菓子がありますが、こうした餅菓子は全国にあります。
 (石川県輪島市には「えがらまんじゅう・えがらもち」と呼ばれる餅菓子がありますが、これも「いが餅」から転じた名称だと思います。)

(粟津屋「長まし」(あんこ))
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 この「長まし」には、こしあんが入っていました。


たなつやの「じろ飴のきんつば」

 「じろ飴」は、米と麦芽(大麦の芽)を混ぜ、糖化させた穀物由来の甘味料です。

 その「じろ飴」を使った「きんつば」がありました。

(たなつや「じろ飴のきんつば」(包装))
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 能登地方で採れる大粒の小豆「能登大納言」も使われており、石川ならではの「きんつば」に仕上げられています。

(たなつや「じろ飴のきんつば」)
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 この切り口からも、能登大納言のいかに大きい粒かおわかりいただけると思います。

 「じろ飴」の優しい甘みが生かされたきんつばです。

 金沢のきんつばと言えば「中田屋のきんつば」も有名ですが、中田屋のきんつばにも大粒の能登大納言が使われています。


森八の「能登の宝のあんのお手作りもなか」

 石川県観光PRマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」と加賀の老舗和菓子店「森八」のコラボレーション商品を御紹介します。

(森八「能登の宝のあんのお手作りもなか」(箱))
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 包装紙の中心に描かれているのが「ひゃくまんさん」です。

(森八「能登の宝のあんのお手作りもなか」(箱の中))
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 中には、ひゃくまんさんが描かれた最中の皮とあんこが詰められていました。

(「能登の宝のあん」と「もなか」)
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 「能登の宝のあん」の小豆は「能登大納言」が使われています。

 私ぐらいのあんこ好きになると、あんこだけをそのままパクパクいただくことも可能です(笑)

(能登の宝のあんのお手作りもなか)
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 最中の皮にその都度あんこを詰めていただけるタイプなので、パリッとした皮の香ばしさも楽しむことができます。


竹内の「みそまんじゅう」

 最後に、イチオシの能登のお菓子を御紹介します。

 竹内の「みそまんじゅう」です。

(竹内「みそまんじゅう」(箱))
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 名称どおり、皮に味噌が使われたまんじゅうです。

(竹内「みそまんじゅう」(箱詰め))
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 最初の印象は「えっ、味噌のまんじゅう?」という感じでしたが、食べる回数が増えるにつれて、その甘じょっぱい味と白あんのハーモニーが忘れられなくなり、ハマってしまいました。

(竹内「みそまんじゅう」)
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 ほんのりと味噌の香りがする甘じょっぱい生地と、ほどよい甘さの白あんが絶妙に合う、能登の素朴なまんじゅうです。


<関連サイト>
 「御菓子司たにぐち」(石川県羽咋郡宝達志水町荻市9-1)
 「中浦屋」(石川県輪島市河井町わいち4部97番地)
 「梅屋常五郎」(本店 石川県七尾市作事町1番地)
 「菓匠まつ井」(石川県金沢市此花町9-16)
 「圓八」(本店 石川県白山市成町107番地)
 「粟津屋」(石川県七尾市寿町83)
 「たなつや」(石川県金沢市木ノ新保町1-1 金沢百番街 あんと内)
 「あめの俵屋」(石川県金沢市小橋町2-4)
 「きんつば中田屋」(元町店 石川県金沢市元町二丁目4番8号)
 「森八」(本店 石川県金沢市大手町10-15)
 「ひゃくまんさん」(ひゃくまんさん公式ホームページ)
 「みそまんじゅう本舗 竹内」(石川県七尾市田鶴浜町を部14番地)

<関連記事>
 「石川の冬・正月を代表するお菓子 -水ようかん・福梅-
 「小田巻蒸し(おだまきむし)-小田巻蒸しの由来と「道頓堀今井」の小田巻むし-
 「近代日本における西洋料理の受容と和洋折衷料理の誕生 -ハントンライス(石川県金沢市)とボルガライス(福井県越前市)-

2026年2月 1日 (日)

広島のレモン菓子・レモンケーキ24 -シティーベーカリー「レモンダモンクッキー」・ステキコレクション「レモンカスタードケーキ」・パティスリーピース「レモンケーキ」・クレイトンベイホテル「潜れ!ぼくらの潜水艦ケーキ」-

 今回は広島と山口のレモン菓子・レモンケーキなどを御紹介します。


THE CITY BAKERYの「レモンダモンクッキー」

 広島駅の商業施設「minamoa(ミナモア)」に、「THE CITY BAKERY minamoa広島店」があります。

(THE CITY BAKERY minamoa広島店)
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 こちらのお店に、広島限定のクッキーが販売されていました。

(レモンダモンクッキー商品紹介)
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 瀬戸内レモンとカルダモンを使ったクッキーで、その名もズバリ「レモンダモンクッキー」です。

(レモンダモンクッキー(包装))
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 カルダモン入りのクッキーに、瀬戸内レモンを使ったアイシングがかけられた広島限定クッキーです。

(レモンダモンクッキー)
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 しっとりとした生地のクッキーに、瀬戸内レモンのアイシングがたっぷりかけられていました。

 スパイシーなカルダモンの風味と瀬戸内レモンのさわやかな酸味が楽しめる、ボリューム満点のクッキーです。


SUTEKI COLLECTION「レモン・カスタードケーキ」

 JR西日本コミュニケーションズのおでかけガイド「西Navi(2026年1月号)」に、「SUTEKI COLLECTION(ステキコレクション)」の商品が紹介されていました。

 「SUTEKI COLLECTION」は、JR西日本・ジェイアールサービスネット広島が、地域事業者とともにステキな商品を開発するプライベートブランドです。

 そのブランドの商品の1つに、瀬戸内産レモンを使用したお菓子が紹介されていたので、興味を持ち、JR広島駅に直結する商業施設「ekie(エキエ)」で購入しました。

(ステキコレクション「レモン・カスタードケーキ」(包装))
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 空色のパッケージに「瀬戸内クラシックスイーツ」と記載されています。

 ばら売りと箱売り(4個入り)があります。

 てっきり広島のレモンケーキだと思ったのですが、よく見ると「FROM YAMAGUCHI」とあり、山口のレモンケーキでした(笑)

(ステキコレクション「レモン・カスタードケーキ」)
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 丸い形をしたカステラ生地の蒸しケーキです。

(ステキコレクション「レモン・カスタードケーキ」(中身))
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 中には、カスタードクリームとレモンジャムが入っていました。

 ふわふわのスポンジケーキのような生地に、ほのかなチーズ風味のカスタードクリームと、レモンゼスト(レモンの皮のすりおろし)入りのレモンジャムを包んだレモンケーキです。

 「果子乃季」の山口銘菓「月でひろった卵」や、「菓匠三全」の仙台銘菓「萩の月」のカスタードクリームにレモンジャムを加えたイメージです。

 なるほど、このレモン・カスタードケーキは「月でひろった卵」を製造されている「あさひ製菓」(山口県柳井市)が作られたお菓子なので「FROM YAMAGUCHI」なのですね。

 このステキコレクションの商品つながりで、「廣島アップルエード」も購入しました。

(ステキコレクション「廣島アップルエード」)
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 広島県庄原市高野町産のりんごを新鮮なうちに絞り、粉末のアップルエードにした商品です。

 生姜の粉末も加えられており、お湯や水を注ぐと、ほのかな生姜風味のりんごジュースになりました。

 広島県は東西南北に広いので、北部ではりんごが、島しょ部ではみかんが採れます。


パティスリーピース「レモンケーキ」

 広島県三原市のパティスリーピースを訪問しました。

(パティスリーピース店舗)
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 焼菓子のコーナーで手土産を選んでいると、一角にレモンケーキが販売されていました。

(パティスリーピース「レモンケーキ」(包装))
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 瀬戸内海と島々そしてレモンが描かれたパッケージに「瀬戸内レモンケーキ」、「From Hiroshima」、「たっぷりレモン増し」とあったので、興味を持って購入しました。

(パティスリーピース「レモンケーキ」)
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 長さ約6.5cm、幅約4.5cm、高さ約3cmの標準的なサイズのレモンケーキです。

 表面には、酸味が強く、ねっとりとしたレモンチョコレートがコーティングされています。

(パティスリーピース「レモンケーキ」(中身))
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 しっとりとしたケーキ生地に粗めに切ったレモンピールがたくさん入っていました。


クレイトンベイホテル「潜れ!ぼくらの潜水艦ケーキ」

 広島県呉市のクレイトンベイホテルで、新年のお茶会(初炉)が開催されました。

 このホテルの日本料理店「呉濤(ごとう)」の「コワモテ料理長」がSNSで話題沸騰中なので、お茶席だけでなく、料理も期待して伺いました。

(宴席の料理)
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 お茶席に続いて宴席が設けられ、お造り、煮物、寿司などを美味しくいただきました。

 毎年恒例のくじ引き大会も開かれ、私は3番を引きました。

 次々と番号が呼ばれる中、私の番号はなかなか選ばれず、少し焦ったのですが、終盤で「3番」が呼ばれました。

(抽選くじ番号(3番))
Photo_20260131230201

 景品が手渡され、席に戻って3番の紙袋を開けてみると、潜水艦の箱が出てきました。

(潜れ!ぼくらの潜水艦ケーキ(潜水艦))
Photo_20260201062601

 海上自衛隊の街・呉ならではのお土産です。

 同じテーブルの皆さんにこの「潜水艦ケーキ」を披露すると、呉市長さんから「呉のレモンケーキですよ!」と教えていただきました。

(潜れ!ぼくらの潜水艦ケーキ(食品表示))
Photo_20260201062801

 食品表示を見てみると確かに「レモンケーキ」と記載されています。

 箱の側面には「くれいとん製」とも記載されていました。

 この潜水艦の排水トン数は「くれいトン」でしょうね(笑)

 これは私にとって大当たりでした。

 最初からレモンケーキを探し求める私のところへ届く運命だったとしか思えません。

 貴重なレモンケーキなので、この「潜水艦ケーキ」の入った紙袋をこっそりとテーブルクロスの奥深くに潜らせ、帰り際に急浮上させて、自宅まで極秘で持って帰りました。

(潜れ!ぼくらの潜水艦ケーキ(潜水艦内部))
Photo_20260201064101

 潜水艦の箱を開けると、艦長と乗組員が敬礼姿で登場しました。

(潜れ!ぼくらの潜水艦ケーキ(艦長と乗組員))
Photo_20260201064102

 「全員、整列!」

 艦内には8名(艦長1名、乗組員7名)の自衛官(レモンケーキ)がおられました。

(潜れ!ぼくらの潜水艦ケーキ(レモンケーキ))
Photo_20260201064301

 袋を開けてみると、スティック状のレモンケーキが入っていました。

 サイズは長さ約6cm、幅約4.5cm、高さ約3cmです。

 しっとりとして、適度なレモンの酸味が感じられるレモンケーキで、粗めにカットされたレモンピールもザクザク入っていました。

 自衛官の形に近くするためスティック状にされていますが、レモンの形にすれば、まさにレモンケーキそのものです。

 冷蔵庫で冷やして食べると、しっとり感が増し、さらに美味しくいただけました。


<関連サイト>
 「THE CITY BAKERY」(minamoa広島店 広島市南区松原町2-37 ほか)
 「SUTEKI COLLECTION」(JR西日本・ジェイアールサービスネット広島)
 「あさひ製菓」(果子乃季総本店 山口県柳井市柳井5275番地 ほか)
 「織田製菓」(広島県尾道市栗原町5051-5)
 「パティスリーピース」(広島県三原市円一町三丁目9-1)
 「クレイトンベイホテル」(広島県呉市築地町3-3)

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