夜景写真 -摩耶山掬星台(兵庫県神戸市)-
日本三大夜景の1つに,神戸の「摩耶山掬星台(まやさんきくせいだい)」があります。
※日本三大夜景…「函館山」北海道函館市,「摩耶山」兵庫県神戸市,「稲佐山」長崎県長崎市
摩耶山掬星台からの夜景は「その値,1000万ドル」とか,「手で星が掬(すく)えそうな夜景」などと表現されます。
その夜景をカメラで撮影したいと思い,リュックサック・カメラ・三脚を担いで神戸へ行きました。
当日(2018年9月23日)の日の入り時刻は17時55分ということで,余裕を持ってその時刻の約30分前には摩耶山掬星台に着いたのですが,日中の眺めも素晴らしいことや,展望台スペースがそんなに広くないこともあって,すでに見物客でいっぱいでした。
大がかりなカメラと三脚を設置し,夜景を狙っておられるカメラマンもおられました。
展望台全体を見回し,そのカメラマンがおられる場所が最適な撮影スポットだと思った私は,そのカメラマンの隣の見物客が帰られるまで後ろで粘り強く待ち,空いた瞬間にその場所にカメラと三脚をセットしました。
人と人が肩を並べるような間隔で,後ろにもずらりと見物客が並んでいるという状態でしたので,三脚を広げて置くと,それだけでもかなりのスペースを取ることになります。
そこで,隣のカメラマンの三脚と私の三脚を交差させて置くことで占有スペースを最小限にし,背が高い私は撮影時以外はしゃがんで待機することで撮影スポットを確保して,夜を待ちました。
街全体が少しずつ暗さを増し,日没を迎えた神戸・大阪の街。
当日は曇り空だったこともあり,全体がモノクロの街へと変化しました。
あまりの静寂さに,これから本当にきれいな夜景が望めるのかと一抹の不安すら感じたその次の瞬間です。
空から天使が魔法の杖を振りかざしたかのように,街全体にパーッと明かりが灯り始め,瞬く間に無数の星を散りばめたような光景が広がりました。
(摩耶山夜景)
※写真をクリックすると拡大します。
ニコンD7100・AF-S DX NIKKOR 18-105mm f3.5-5.6/18mm・マニュアルモード・f8・2秒・ISOオート/900・AWB
18時14分,ブルーアワーを迎えた際に撮影した写真です。
神戸の山側から眺めた大阪湾の光景で,手前には六甲アイランドが見えます。
大きく弧を描いた大阪湾や,その形に沿って広がる神戸・大阪の街がおわかりいただけるかと思います。
広島から重いリュックサック,カメラバッグ,三脚バッグを背負いながら電車に乗ったり街中を移動したりすることは想像以上に大変で,行動もかなり制約されました。
そのため,撮影地に着くまでは「もう二度とカメラと三脚は旅先に持って行きたくない」と思いました。
でも,目の前に広がるきれいな夜景を眺めた瞬間,私は時が経つのも忘れて夢中でシャッターを切り,何ものにも代えがたい喜びを感じてしまいました。
そして再び思ったのです。
「またいつかカメラと三脚を持ってどこかへ行きたいな」と。
<関連リンク>
「六甲山・摩耶山」(「Feel KOBE 神戸公式観光サイト」一般財団法人 神戸観光局)
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