マレーシア・クアラルンプール・アロー通りの屋台めし(マンゴーとジャックフルーツのスティッキーライス・臭豆腐(チョウドウフ))-
夜のブキッ・ビンタン・アラブ人街・アロー通り
マレーシア・クアラルンプールのブキッ・ビンタンは、国際色豊かで、深夜になっても人通りが多い、クアラルンプール最大の繁華街です。
(夜のブキッ・ビンタン)
世界各国からやってきた観光客、人前で洋楽を演奏する若者、胡弓を演奏する中国人、歩道の真ん中で堂々と寝そべる浮浪者、こどもを抱いて地べたに座り物乞いするお母さん…多種多様な人々が集まっていました。
注意は必要ですが、比較的治安が良く、夜も出歩ける街です。
私が宿泊したホテル「ザ・クアラルンプール・ジャーナル」に近い「Berangan通り」に、アラブ人街がありました。
(アラブ人街)
クアラルンプールには、アラブ人街、中華街(チャイナタウン)、インド人街など数多くの民族タウンがあります。
(アラブ人街の食料品店)
アラブ・中東の食料品店・飲食店には、「シャワルマ」(回転させて焼いた肉を平べったいパンではさんだロールサンド)、「ファラフェル」(ペースト状にしたひよこ豆のコロッケ)、「フムス」(ひよこ豆のペースト)、「デーツ」などのドライフルーツ、「ナッツ」、「バクラヴァ」(パイ生地を重ね、シロップ漬けにした強烈に甘いお菓子)などが販売されていました。
ブキッ・ビンタン中心街から少し歩いた場所に、東南アジア最大級のグルメタウン「アロー通り」があります。
(客で賑わう夜のアロー通り)
この写真は平日の夜の様子ですが、週末の夜ともなると人の往来がさらに激しくなり、前に歩くことすら困難な状態になります。
このアロー通りには、中国料理とマレー料理を中心に、タイ料理や韓国料理など、様々な国の料理店(屋台)が集結しています。
アロー通りの屋台でちょっと珍しいお菓子や軽食を見つけたので、御紹介します。
マンゴーとジャックフルーツのスティッキーライス
アロー通りを歩いていると、マンゴーやジャックフルーツなどトロピカルフルーツが販売されている屋台がありました。
(タイのスナック屋台)
「泰国民味小吃」、どうやらタイのスナック屋台のようです。
店内を眺めると、マンゴーとごはん(もち米)の詰合せや、ジャックフルーツとごはん(もち米)の詰合せが販売されていました。
(屋台の商品(マンゴー・ジャックフルーツとごはん(もち米)の詰合せ))
お店の看板に、マンゴーとごはんの詰合せは「芒果糯米飯(Mango Sticky Rice)」、ジャックフルーツのおにぎりは「菠夢蜜糯米飯(Jackfruit Sticky Rice)」と紹介されていました。
「スティッキーライス(Sticky Rice)」は「もち米」のことで、タイでは「カオニャオ」と呼ばれています。
タイではこのマンゴーともち米を組み合わせたデザート「カオニャオ・マムアン(マンゴースティッキーライス)」が人気なのです。
こちらの屋台では、ジャックフルーツ(タイ語でカヌン)ともち米を組み合わせた「ジャックフルーツスティッキーライス」も販売されていました。
(マンゴーとジャックフルーツのスティッキーライス)
一口サイズにカットされたマンゴー、ココナッツミルク風味のもち米おにぎり、ジャックフルーツを巻いたもち米おにぎり、そして甘いココナッツミルクの詰合せです。
(ジャックフルーツとスティッキーライス)
ジャックフルーツで包まれたスティッキーライス(もち米おにぎり)は、パンダンリーフで緑色に色付けされています。
このジャックフルーツスティッキーライスをひっくり返してみると…
(ジャックフルーツスティッキーライス)
どうしても「いなり寿司」に見えてしまいます(笑)
ジャックフルーツは、マンゴーに比べて弾力があるので、薄く切ってスティッキーライスを包むことが可能です。
この「いなり寿司」に醤油…ではなく、甘いココナッツミルクをつけていただきました。
スティッキーライス(もち米おにぎり)は、ココナッツミルクの甘い香りがし、ほんのりと塩味も効いていました。
このわずかな塩味が、ジャックフルーツやマンゴーの甘みを引き立ててくれました。
とは言え、もち米おにぎりとフルーツの組合せは、慣れない私には少し違和感がありました。
そこで活躍したのがココナッツミルクです。
もち米おにぎりとフルーツを甘いココナッツミルクにたっぷり浸すと、甘いデザートに変化し、美味しくいただけました。
臭豆腐(チョウドウフ、スティンキートーフ)
アロー通りの入口で「臭豆腐」の屋台を見つけました。
(臭豆腐の屋台)
臭い豆腐を売るお店…日本ではあり得ない表現です。
「正宗臭豆腐」と表記されています。
「正宗」は、中国語で「本場」・「本格的」という意味です。
本場の臭豆腐がいただけるお店のようです。
「臭豆腐(チョウドウフ、スティンキートーフ(Stinky Tofu))」は、中国南部や台湾を中心に食べられる発酵豆腐料理です。
豆腐を野菜・豆腐・魚介類などで作られた発酵液に漬け、豆腐の表面を「納豆菌」や「酪酸(らくさん)菌」で発酵させたものです。
出来上がった臭豆腐は、腐敗臭に似た強烈な臭いを発すると言われますが、地元では人気があるようです。
臭豆腐を使った料理には、油で揚げた「揚げ臭豆腐」、焼いた「焼き臭豆腐」、スープで煮込んだ「煮込み臭豆腐」、蒸した「蒸し臭豆腐」などがあります。
「臭豆腐」の屋台に近づき、販売の様子を見学しました。
(臭豆腐販売の様子)
お店に近寄れないほど臭いがきついという感じではありませんでした。
(臭豆腐の見本・価格表示)
黒く変化した豆腐に調味料をのせた臭豆腐の見本がピラミッド形に積まれていました。
クアラルンプールは暑いので腐らないかと心配しましたが、よく見るとこれはレプリカ(見本)でした。
臭豆腐(5個入り)の値段は10リンギット、日本円で400~500円でした。
臭豆腐を注文し、調理風景を見学させていただきました。
お店の方は注文を受けると、4~5cmの平べったい臭豆腐を中華鍋で熱した油の中に投入し、揚げられました。
(臭豆腐を油で揚げる様子)
お店の方は火傷防止のため、右腕に黒いアームカバーをされていました。
(油で揚げた臭豆腐)
臭豆腐が揚がったら、金網ですくい上げます。
この時点で臭豆腐の表面は真っ黒です。
(真っ黒の臭豆腐にピリ辛だれをかける様子)
揚げた臭豆腐1つ1つに、写真右下(ペットボトル横)の赤いピリ辛だれをかける様子です。
ピリ辛だれをかけた臭豆腐が、紙カップに盛り付けられました。
(揚げた臭豆腐にスープを注ぐ様子)
そのカップに盛られた臭豆腐の上から白濁のスープを注ぎ、刻みネギを添えて正宗臭豆腐の完成です。
(臭豆腐)
疲れて嗅覚が鈍っていたからかもしれませんが、思ったほど臭くありませんでした。
臭豆腐の表面は、細かく刻んだ大豆か納豆を揚げたようなカリカリがあり、香ばしくなっていました。
大豆か納豆の発酵液によるものかもしれません。
豆腐の厚揚げにサンバル(チリソース)を添え、スープでいただく感じの料理でした。
真っ黒になっている臭豆腐の中身も確かめてみました。
(臭豆腐の中身)
中は普通の白い豆腐で、豆腐の海苔巻きのように見えました。
豆腐に「すが入っている(すき間が生じている)」ので、その分スープがよく浸み込みました。
想像していたほど臭くなかったことを喜ぶべきか、残念に思うべきか…(笑)
まとめ
「マンゴースティッキーライス」や「ジャックフルーツスティッキーライス」を初めて見た際には、かなりのインパクトがあり、多少違和感も覚えました。
ただ、逆に日本の「おはぎ」(小豆・きな粉ともち米ごはんの組合せ)だって、外国の方々から見れば、かなりインパクトがある、変わったお菓子に見えるはずで、そう考えると「そんなものか」とも思えます。
「臭豆腐」についても、東アジア・東南アジア一帯が発酵食の文化で、豆腐や納豆を食べる地域であることを踏まえると、必ずしも特異な食べ物ではないことが理解できます。
いずれも「東アジア・東南アジア特有の食べ物」であることには間違いありませんが。
(宿泊したホテルから眺めたペトロナス・ツイン・タワー)
今回御紹介したお菓子や軽食は、アジア料理の飲食店や旅行先で見つけられたら、ぜひお試しいただきたいのですが、注文される際には言葉に注意が必要です。
「スティッキーライス(Sticky Rice)」を誤って「スティンキーライス(Stinky Rice)」と注文したら「臭い飯」を注文したことになり、「臭豆腐(スティンキートーフ、Stinky Tofu)」を誤って「スティッキートーフ(Sticky Tofu)」と注文したら「もち米豆腐」を注文したことになりますので(笑)
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「食文化関連記事一覧表・索引」の「各国料理の特徴と主な料理」にある「マレーシア料理」を御参照ください。















































































































































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